これまでいろんなジャンルの映画を観てきました。
ホラーもSFもロマンスもアクションも…
その中で最終的に僕が最も心惹かれる映画は、西部劇だったのです。
中でも西部劇を象徴するような存在であるジョン・フォード監督は、僕のなかで最高の映画監督といえるでしょう。
これまで色んな映画監督が好きだと書いてきました。
例えばイタリアのフェデリコ・フェリーニ監督やイタリアンホラーのダリオ・アルジェント監督、イタリアの奇才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督、マカロニウエスタンのセルジオ・レオーネ監督などは、僕が最も愛する映画監督です。
上に書いた監督は全員イタリアの映画監督であり、僕はイタリア映画が好きな傾向があります。
これらの人達に比べるとジョン・フォード監督は時代的に古い世代であるため、刺激が弱く、それほど僕のなかで大きな存在ではなかったのです。
しかしたくさん映画を観る中で、作品を観る目が変わってきました。
いつの時代にあっても年齢がいくつでも、安定的に、全人類的に良いと思える映画の価値が、僕の中で高まったのです。
この視点で見る時ジョン・フォード監督が撮る、胸をうつ普遍的な人間ドラマは最高に価値ある作品に映ります。
フェリーニ監督の「道」やダリオアルジェント監督の「サスペリア」、パゾリーニ監督の「ソドムの市」、セルジオレオーネ監督の「続夕日のガンマン」などそうそうたる作品群をおさえて、僕はジョンフォード監督の西部劇映画「荒野の決闘」(1946年)を推しますね!
ジョンフォード監督は活躍した時代が古く、今の人達からすると刺激の弱い映画に見えるかもしれません。
しかしジョンフォード監督の映画には、時代を超えた魅力があるんです。
映像を彩る壮大で美しい光景、悲喜こもごもの人間ドラマ、分かりやすい勧善懲悪のアクション要素、古き良きアメリカの雰囲気…
ジョンフォード監督の作品にあるこれら要素は、どの年代がみても心にしみる普遍的魅力があります。
例えるとアニメの「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」が広く日本人に受け入れられ、日本的価値観を濃厚に匂わせるような感じです。
刺激だらけな今時の作品の横に置くとおとなしそうなイメージがありますが、時代年代をこえて広く受け継がれる魅力があるのです。
昔僕はジョンフォード監督の映画は刺激の弱いクラシックすぎる作品として、それほど高くはみていなかったのです。
でも今は刺激が弱そうに見える、クラシックムード一杯なジョンフォードの映画こそ、僕の中で永遠性があり、最高の映画作品だと思います!
つい先日もジョンフォード監督の西部劇映画「黄色いリボン」を観て、そのクラシカルでいて哀愁ただよう退役軍人のドラマに、感銘を受けました!
「黄色いリボン」はあの有名なテーマ曲も最高に好きですね♪
良い作品というのは、こういうものをいうんです!
西部劇史上、いや、映画史上でも最高峰の一つといわれるジョンフォード監督の映画「駅馬車」が、また観たくなってきました。
僕の中でジョンフォード監督の映画ベスト3を挙げると以下となります。
1位⇒「荒野の決闘」(1946年)
2位⇒「捜索者」(1956年)
3位⇒「駅馬車」(1939年)
ジョン・フォード監督は僕のなかで最高の映画監督です!