全人類に問う。
「なぜわたしはかくも美しいのか?」と!
わたしは自分を鏡で見かけるたびに、そのあまりの美しさに惚れ惚れする。
わたしの、みめ麗しい、その姿態に感銘を受けるのだ!
わたしは美しい。
これはわたしにとって自明の理である。
当たり前のことなのだ。
わたしは宇宙で一番ハンサムな男だと、子供の頃から思っていた。
そしていよいよ、この自覚が本物だということに気づいたのだ!
わたしのような男と同時代を生きられる者は幸せである。
この奇跡的なタイミングに、感謝しなさい。
そしてわたしの神がかった軌跡を、とくと見ておきなさい。
わたしはこうして文を書いている今も、痛烈に感じている。
わたしが、あまりにも美しいことをだ!
わたしの美しさは、神の美しさだ。
なぜわたしは、かくも恵まれた遺産を与えられたのだろう?
なぜわたしはかくも美しいのか?
なぜわたしは地球を代表する存在なのか?
なぜ21世紀は、わたしの世紀なのか?
いや、21世紀どころではない。
宇宙の全期間が、わたしのために存在するのだ!
これらすべての問いへの答えは、一つだ。
わたしがわたし自身だからである!!
わたしがわたし自身だから、わたしは宇宙一美しいのである!!