マンガアートとは何か?
この問いを、マンガアート芸術家が強烈に定義します!
7才の時にマンガを描き始め、18歳の時にアートと出会い、やがてマンガとアートを融合したマンガアートを作るようになりました。
このブログも、僕のマンガアートの実験場なのです!
そんなマンガアート芸術家が「マンガアート」表現に、マンガアートで強烈に切り込みます!
マンガアートとは何か?マンガアート芸術家が強烈に定義する!
「マンガアートは漫画にして漫画にあらず。漫画の先を行くまったく新しい表現形態である。マンガアートは漫画における意味の破壊から始まる」~マンガアート芸術家カスカワ
初めに明確にしておきましょう。
世間で「マンガアート」、「コミックアート」と言われるものと、僕のいう「マンガアート」とはまったく別物です。
僕は世間でいわれてるマンガアートやコミックアートには関心がありません。
僕が「マンガアート芸術家」という肩書を考えた時、世間でいわれる「マンガアート」の概念など知らなかったし、自分で「マンガアート」という造語を作ったのです。
なぜなら「マンガ」と「アート」は僕にとって最も愛する表現手段だから。
7才の時にマンガを描き出し、18歳の時に絵画(アート)をはじめました。
でも僕は「漫画家」や「画家」という肩書におさまることができなかったんです。
っていうか「漫画家」や「画家」と位置付けられるのが嫌だった。
だって「漫画家」や「画家」っていっぱいいますよね。
ただ一枚絵を描くだけでは物足りないし、マンガという表現領域だけでは僕の特徴はおさまりきらなかったんです。
すでにレールの作られた表現世界で、ドングリの背比べみたいなことをする人にはなりたくなかった。
唯一無二の存在、表現を生み出し、それを代表するようなクリエーターになりたかったんです。
だから自分で勝手に作り出した肩書、表現が「マンガアート」であり「マンガアート芸術家」だったんです。
だから僕が「マンガアート」と言う時、世間でいわれる「マンガアート」とは関係のないものとしてみてください。
そして今回僕が描いた「マンガアートの定義」も、現時点のものです。
これからこのブログでマンガアートのいろんな実験をして、もっと発展していくだろうと思います。
そんな現時点で僕が明確につかんでいる「マンガアート」表現の定義を書いてみます。
マンガアート表現とは?
マンガアートとは、マンガとアートを合体させて自分自身を強烈に表現するものです。
普通のマンガとマンガアートの最大の違いは、「説明」か「表現」かの違いにあります。
普通の漫画は物語やキャラクターを読者がわかるように説明して、楽しんでもらうものですね。
でもマンガアートでは物語やキャラクターなどの漫画を構成する要素は、自身を表現するきっかけにすぎません。
きっかけをもとにして、作家自身の強烈な表現を行うのがマンガアートです。
例えばピカソがリンゴを描くために、目の前にリンゴを置いたとします。
ピカソはキュビズムなどの手法を使い、目の前のリンゴを自分が感じたとおりに描きますね。
リンゴとは似ても似つかない、メチャメチャな絵を描くことでしょう。
でもその絵はまぎれもなくリンゴの絵ではあるんです。
ピカソという作家がリンゴを彼自身の解釈で変形して描いたものなのです。
マンガアートはこれに似ています。
ヴァンゴッホが花瓶にさしたひまわりを描く時、境界線や色を誇張して、自身の魂を象徴するように描きますね。
ゴッホの描いたひまわりは実物を正確に写した絵ではないけど、彼自身をあらわす、より真実に近い絵になってます。
マンガアートはこれなんですよ!
マンガを構成するもの~
●絵
●物語
●キャラクター
●セリフ
●コマ割り
●擬音
●テーマ
などの要素を作家の表現テーマによって統一し、マンガとアートの合体した形で表現するものなんです。
例えば僕の表現テーマにはこんなものがあります。
●幻想の森
●囚人牢獄
●大地よりはえたる者
●ナンセンス
●ホラー
●メルヘン
●宇宙の真理
これら表現テーマでマンガの構成要素を統一し、マンガアートで自身の強烈な表現を行うのです。
こう書くとマンガアートは、読者には意味の分からない自己満足的なコンテンツとみえそうですね。
でも僕は「エンターテインメント」要素は大切だと思います。
作品としての「面白さ」は必要だと思います。
だから「エンタメ」や「面白さ」は、追及していきたいと思ってます。
マンガアートは「エンターテインメント」であると同時に「アート」でもあるものです。
マンガアートでは企画から完成までの全工程に、作家が関わっていなければなりません。
今のマンガ業界のように絵と原作を分けるスタイルは、僕のなかでマンガアートにはなりません。
絵も原作もキャラクターも見せ方も、すべての段階に作家がからみ、作家の表現テーマによって統一する必要があるのです。
マンガアートにおける作家は、クラシック音楽における指揮者です。
マンガアートは音楽や文学、舞踏、造形芸術などを総合してリヒャルト・ヴァーグナーが提唱した「楽劇」みたいなもの。
いろんな表現要素がからんでるけど、作曲家の表現テーマで統一され、一つの舞台劇として提供される楽劇は、マンガアートに近いものを感じます。
物語やキャラクター、アイデアを取り入れたマンガの構成をとりながら、その描き方は作家の表現テーマで統一したアートで描かれるものです。
僕がいうマンガアートは、「コミックアート」みたいにマンガっぽい手の込んだ一枚絵を描くことではありません。
それはイラストや絵画です。
マンガアートは、あくまでマンガが根幹にあります。
マンガといえば4コママンガやストーリー漫画、ギャグマンガなどがありますよね。
物語やキャラクターがあって、その掛け合いでみせていく表現手法のことです。
マンガアートは漫画の基本形態の上に、アートで味付けしていくものなんです。
ただし、マンガアートを描く上で一枚絵として切り取って作品化するみたいなことはあります。
一枚絵として描くとしても、マンガアートの物語(内容)と関係性があるものとして描いたほうがよいでしょう。
スポンサードリンク
マンガアートの作品は作家自身を含む総合的なものである
マンガアートとは作家の生きざまそのものです。
「人生を生きること」、それを「表現すること」がマンガアートになるんです。
もちろん空想なども創作に入ります。
作家の人生や存在そのものが、マンガアート作品の一つというとらえかたですね。
作品というと描いた絵やマンガだけをさしがちなもの。
でも本当の作品とは、作家本人を含めた総合的なものなんです。
「誰がそれを描くのか?」が大切なんです。
その「誰か?」を明確にするのが、作家の人生であり、考え方であり、作品です。
マンガアートは漫画や絵を描く、たんなる手技ではありません!
マンガアートは、作家が歩む人生そのものです!!
だからこそ「自分が何者なのか?」ということを明確に表現するんです!
人間は生きてるだけで芸術家です。
「芸術」とは、「自己の魂の強烈な表現」です!
誰もがそのままの姿で、すでに表現者なんです!
個性は誰にでも、はじめから備わってるんです!
それに気づけるかどうかだけなんです!
発見した自分の個性を、強烈に発揮しましょう!
それこそがマンガアートの本質なのだから!!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
関連記事は以下リンクに♪
前後のエッセイ漫画は以下リンクに♪