2018年公開の映画「永遠の門 ゴッホが見た未来」を観たので、感想を書きます。
「永遠の門 ゴッホの見た未来」(2018年)を鑑賞したので感想を書きました
最近は映画をめっきり観なくなったので、新鮮でした。
この映画は、ゴッホの主観視点からの映像が多いのが印象的。
ゴッホが体験した感情を視聴者に追体験させたいんだろうなと思いました。
ゴッホという繊細で複雑で、変わった人間性の内面を、天才クリエーターの感情変化を、観てる人に感じさせてくれる映画です。
ところどころ表現者の胸をそそる感動的なセリフがでてきて、良かったです。
●「自分は天から絵を描く才能だけを与えられた」
● 「自分は絵を描く以外には何もできない」
● 「私の病気が私に絵を描かせるのだ」
上に書いたような意味合いのことをゴッホが言っていて、僕的にはものすごく共感を覚えました。
ゴーギャンとの共同生活から、対立して破綻する流れも描かれます。
これも徹底したゴッホ視点からの演出なのが特徴。
ゴッホという貧しくて情熱的で不器用な、天才表現者の心の内面を、視聴者に暴露するような見せ方の映画だと思いました。
絵を描くことの楽しさや、絵を描くことで心の癒しを得る人間の姿が、美しい映像でつづられます。
ゴッホの世界観が映像で表現されていて、観ていて心地よかったです。
この映画ではゴッホが若者に銃で撃たれて死んだことになってます。
新しい解釈で面白いと思いますが、僕は実際はゴッホの自殺だと感じます。
ゴッホの伝記映画なら「炎の人ゴッホ」(1956年)の方が好きです。
でも「永遠の門 ゴッホの見た未来」は徹底したゴッホ視点からの演出や、死に方の新解釈などをふくめて、変わり種な感じの作品でした。
興味のある方はぜひ観てみてください。
前後のエッセイ漫画はこちら~
ゴッホについてはこちらでも書いてます。