僕はドストエフスキーの人柄や作品、生き様が好きだ。
ドストエフスキーの小説には、独特な世界観や魅力がある。
ドストエフスキーは天才の名にふさわしい、変わった人だった。
ドストエフスキーの特異な人物像にも作品にも、魅力を感じる！
ドストエフスキーこそ、天才と狂気をあわせ持つ作家の典型だ。
僕はこれまでドストエフスキーの作品をたくさん読んできて、感じた。
ドストエフスキーは、自己の魂を小説に込めて作品を書いているのだと！
僕はドストエフスキーの作品に感動して、専門学校時代に「カラマーゾフの兄弟」のブックカバーの絵を描いたことがある。
この記事ではそんな漫画アート芸術家が、ドストエフスキーの魅力を書こう！
まずはぼくがドストエフスキーを知った体験談から書いていくぞ♪
Contents
ドストエフスキーを知ったときのこと
ドストエフスキーを知ったのは、天才と狂気に関する本を読んだのがきっかけだった。
僕は漫画とアートを組み合わせた創作を行う、漫画アート芸術家。
僕はドストエフスキーがとても好きだから、表現者としてリスペクトしたいのだ。
天才と狂気に関する本でドストエフスキーを知って以来、図書館に通ってドストエフスキーの小説をたくさん読むようになった。
当時ぼくは、図書館に朝から晩までこもって、本を読み続けていたのだ。
目的は、本物の芸術作品を知るため。
美術の画集や詩作、文学作品などをよく読んでいた。
その中の一つが、ドストエフスキーの小説だった。
このとき読んだドストエフスキー作品から得たものは、揺るぎなく大きい。
僕は第一級の芸術作品に触れることを、いつも意識していた。
ドストエフスキーの小説こそ、第一級の芸術だった。
なぜドストエフスキー作品を読むのか？
なぜドストエフスキーの作品をたくさん読むようになったのか？
普通の小説なら一時期流行っても、時代が過ぎれば忘れられる。
しかしドストエフスキー作品には、時代を超えて読み継がれる魅力があった。
ぼくは、ドストエフスキー作品が持つ、永遠な魅力を知りたかったのだ。
現代の作品に目を通すことも大切だろう。
でも今発表されている作品は玉石混交で、永遠に残るものもそうでない作品もある。
ドストエフスキーのような時の試練を生き抜いた作品は、その時点で普遍的魅力を持つことが証明されている。
僕はドストエフスキー作品を永遠なものにする魅力が何かを、知りたかったのだ。
ドストエフスキーのような不滅の作品は、時代が違っても本質の点で今に通じる魅力がある。
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の魅力を絵に描く
19世紀ロシアの小説家 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(1821年11月11
「罪と罰」「悪霊」「白痴」「カラマーゾフの兄弟」などの傑作を書いた、19世紀ロシアを代表する小説家。
僕はドストエフスキーが大好きで、彼の名作はほとんど読んだ。
「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」は、三回以上読んでいる。
ドストエフスキーの作品があまり素晴らしいので、彼の傑作を絵に描いたことがある。
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読んだ感銘を、絵で描いたのが以下画像。
これは2008年、アクリル絵の具を使って描いた。
カラマーゾフの兄弟は「父親殺し」がテーマとなった、ドストエフスキー最後の長編小説。
ドストエフスキーは長編小説をたくさん書いており、その作品はどれも重厚で、心をえぐる深刻さがある。
ドストエフスキーの小説から漂う深刻さは、魅力の一つだ。
例えばカラマーゾフの兄弟は、息子が父親を殺す話し。
罪と罰は、貧しい大学生が金貸しの老婆を殺す話し。
なんとも深刻な内容である。
ドストエフスキーは深刻な物語を書くことにより、人間の業を描いている。
ドストエフスキーは悪に落ちる人間に、神の救いを対比させることで、深い人間ドラマを展開する。
ドストエフスキーは深刻な物語を書くことにより、人間の本質に迫る。
ここが、ドストエフスキーの素晴らしい魅力なのだ！
深刻なドラマにより、醜くも美しい人間の本質を描くところに、魅力があるのだ！
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ドストエフスキーの魅力とは？
ドストエフスキーの素晴らしい魅力は、「人間の魂の告白」を書くところにある！
ドストエフスキーは「神による魂の救済」を、小説のテーマにしているという。
ドストエフスキー作品には、人間の負の部分に視点を当てたものが多い。
人間の心の闇を書くことにより、その対極にある美しさを強烈に表現するドストエフスキー。
心の闇に迫る人間心理、葛藤する魂の告白が小説の魅力だ。
このドストエフスキーの表現様式に、ぼくは魅力を感じたのだ！
ドストエフスキーが書いた作品は、数々の著名なアーティストに影響を与えている。
手塚治虫氏もドストエフスキーに影響を受けた一人。
手塚氏は「罪と罰」を漫画化しており、自分の漫画は「罪と罰」の構成を基本に置いてると発言されている。
僕はドストエフスキーの「魂の告白」という表現法を、素晴らしいと思った。
漫画にしてもアートにしても、そこにあるのは人間の内的葛藤であり「自己の魂の表明」だからだ。
人生を生きるなかで、ときに葛藤を感じる体験があるだろう。
人間の葛藤が作り出すドラマが、物語を面白くするのだ。
ドストエフスキーの小説には、自分が犯した罪に苦悩するキャラクターが登場する。
「罪と罰」のラスコーリニコフがそうだ。
ラスコーリニコフはお金欲しさに金貸しの老婆を殺し、お金を奪う。
しかし殺した後になって、罪の葛藤に襲われる。
警察が動き出して、ラスコーリニコフが犯人だとバレそうになる。
スリル一杯の展開だ。
ラスコーリニコフは罪の意識にさいなまれ、ソーニャという女性の影響もあり、最終展開にいたる。
ドストエフスキーが書いた恐るべき人間の魂の葛藤は、100年以上の時を経てなお、人々の心に刺さる魅力を持つ。
人の心をわしづかみ、魂を震わせる小説の魅力だ。
ドストエフスキーの作品は人間の心の闇に切りこみ、その有様を表現する。
これはぼくの創作である、漫画アートにおいても大切なのだ！
ドストエフスキーの魅力は自身を作品で表現しているところにあり！
ドストエフスキーは自身の体験や性質を、作品のなかで表現することがある。
自分自身をネタに小説を書くのだ。
これは表現者の僕から見たら、ドストエフスキーの大きな魅力に映る！
ドストエフスキーは、天才と狂気に関する本によく登場すると書いた。
ドストエフスキーには、てんかんの持病があったのだ。
ドストエフスキーはてんかんの発作が起きると意識混迷に陥り、泡をふいて倒れたこともあったらしい。
天才には精神的疾患を抱えた人が多いが、ドストエフスキーはその典型といえる。
ドストエフスキーの魅力は、てんかんの症状を作品の中で表現してしまうところにある！
「悪霊」という作品では、てんかんの発作が起きる瞬間を克明に描いている。
自分の性質を作品に昇華する姿勢に、ぼくは感動した。
表現者は、作品によって自らを語るのだ！
奇妙なキャラクターもドストエフスキーの魅力
ドストエフスキーの小説には、必ずといっていいほど「おかしな人物」が登場する。
ドストエフスキーの小説に登場する奇妙なキャラクターの面白さは、作品の魅力である。
例えば挙動不審な人間、プライドの塊のような人間、とつぜん激昂する人間など、バラエティ豊かだ。
ドストエフスキーの小説に出る変人キャラは突飛な言動をするので、印象深く記憶に残る。
ドストエフスキーは、どことなく奇妙なキャラクターを作るのがうまいのだ。
僕は奇妙な感覚は、表現者にとっての武器だと思う。
ドストエフスキー小説には、奇妙な雰囲気を漂わせる魅力がある。
作家の性質は、作品に登場するキャラクターに反映されることが多い。
ドストエフスキーの小説に登場する奇妙なキャラクターは、ドストエフスキー自身の投影なんだと思う。
ドストエフスキー自身に奇妙な要素があるから、変わったキャラクターを書けるのだ。
ドストエフスキーが書く奇妙な登場人物が、作品を個性的なものにしている。
表現者は自分の存在の全てを、表現として扱うことが大切だ。
自分にとってマイナス面を、隠さずありのまま作品に込めるのだ。
てんかんの症状を小説で表現したり、自身の特徴をキャラクターに投影させているドストエフスキー。
だとしたら、これこそ本当の表現者だ！
自身の良い面も奇妙な面も、すべてを作品の中で表現する。
これこそ、表現者の魅力だ！
ドストエフスキーの魅力なのだ！
表現者は素っ裸になる覚悟で自分の一切を、魂の告白として作品に込めるのだ！
ドストエフスキーは小説で、自分自身を強烈に表現している。
この小説におけるドストエフスキーの自己表現が素晴らしい魅力だ！
ドストエフスキーの魅力の最後に
ドストエフスキーの作品や人物像が持つ魅力を見てきた。
人間の魂の告白を扱うセンス、小説の重厚な深み…
これらは紛れもない、ドストエフスキーの魅力である。
ドストエフスキーは自身を文学で表現した。
人間の心の奥深い闇に迫るべく、葛藤を描くドストエフスキー。
重々しく、深遠なものを表現するドストエフスキーの作品群。
●人間の魂の告白を書いた
●人の心の闇と神の救いによる葛藤で、人間の本質に迫った
●自らの要素を小説で表現した
これこそドストエフスキー最大の魅力である！
ドストエフスキーは、自己の魂を小説で表現した偉大な作家なのだ！
