この記事では4コマ漫画を作るための発想法を紹介していきます。
4コマ漫画に限らず、ストーリー漫画でも僕はここで書くような発想法を使っていたりします。
今回は「完全冷凍装置」という4コマ漫画を例に、これをいかにして発想したのかについて思考の過程を書いていきます。
まずは4コマ漫画「完全冷凍装置」をご覧ください。
4コマ漫画の発想の過程を紹介!
それではこのページに載せてある4コマ漫画「完全冷凍装置」を作った僕の発想法について見ていきます。
まず初めに4コマ漫画を描こうと思い、どんなネタを使おうかな~と考えました。
それで出てきた発想が以下バカオの顔です。
・主人公バカオの特徴である三本の髪の毛
バカオは髪の毛が三本という特徴があるので、これを4コマ漫画のネタに使おうと発想したのです。
では三本の髪の毛をどう4コマ漫画にするのか?
僕は思考をめぐらせる内にバカオの三本の髪の毛を「フォーク」と捉える発想が生まれました。
スパゲッティを食べる時などに使う、あのフォークのことです。
ここで「髪の毛→フォーク」という思考の流れができました。
4コマ漫画のネタを考えるとき、「発想の飛躍」が大切です!
ある一つのアイデアを全く関連のない別のアイデアと組み合わせるのです。
僕はこれを発想の飛躍と呼んでいます。
意外なアイデア同士が組み合わさると漫画のネタとして使いやすいものになります。
関連性がないもの同士が結びつくと突飛なアイデアとなりやすく、漫画のネタとして使えることが多いです。
4コマ漫画のネタを考えるための連想法
4コマ漫画のネタを考えるとき、思考の飛躍が大切だ説きました。
では思考の飛躍とはどうやるのか?
僕は思考の飛躍を行うために「連想法」を使います。
連想法は一つのアイデアに対して、それと関連するものを次々と思い浮かべていきます。
リンゴを思い浮かべてください。
このようにリンゴのイメージから連想されるものを次々と思い浮かべていくんですね。
連想をしていると面白い発想が浮かんでくることがあります。
先ほどの例でいえば
僕なら上のように連想していきます。
すると始めはリンゴというイメージが最後には「携帯できる妖精とそれを狙う悪魔」にまで発想が飛躍するわけです。
僕はここで「自分が携帯している妖精と、その妖精を殺そうとする悪魔」というアイデアを思いつくこともできます。
さらには「妖精が悪魔に狙われる理由は、聖なるリンゴを持っているからだ」というように設定することもできるでしょう。
聖なるリンゴを持ってきたのは、初めの発想がリンゴだったからです。
例えばこのように連想していくことで、意外なアイデアが浮かんで、それを組み合わせて4コマ漫画のネタを作っていくのです。
僕にとって連想法は4コマ漫画を作るうえで役に立つ発想法です。
⇒四コマ漫画の描き方に関する記事はコチラのリンクからどうぞ!
この連想法により「三本の髪の毛=フォーク」という発想が出てきました。
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連想法で生まれた発想をさらに深めていく
バカオの髪の毛をフォークと連想した僕が次に考えたのは、「ぜバカオの髪の毛はフォークのように固いのか?」でした。
すると
・バカオがサイボーグに改造される
・バカオは妙な育毛剤を使用し、毛が異常に硬くなってしまう
・バカオ自身が冷凍されて髪の毛が固くなる
という三つの発想が生まれました。
この中で「バカオ自身が冷凍されて髪の毛が固くなる」を使おうと決めます。
どれを選んでもいいのです。
ほかにもバカオの髪の毛が固くなる理由は無限に考え出せるので、たくさん出したアイデアの中から自分の直感が選ぶものを使っていきます。
では次に「なぜバカオは凍ってしまうのか?」と考えました。
僕はここで好きなSFの要素を持ってきて「人間を冷凍する装置」という発想が生まれました。
SFというネタが出てきたのは僕がSF物語が好きだからです。
漫画のアイデアを考えてて詰まったとき、自分が興味関心のある事や心に残った出来事などをネタとして活用すると発想につながることがあります。
ここも意外なアイデアとの組み合わせを使うというのがコツなのです。
意外なアイデアとして使いやすいのが、そのときあなたの関心を占めている事柄だったりします。
僕の場合は以前SF作品で読んだことのある「人間を冷凍する」という案を使いました。
そのおかげで奇妙なおやじが完全冷凍装置を発明した、という1コマ目のアイデアが思いついたのです。
アイデアに困った時はあなたがそのとき興味関心がある事、もしくは連想法で生まれた案を使うといいかもしれません。
・髪の毛三本=フォーク
・人間が冷凍される機械を発明した変なおやじ
この二つの案が揃えば、あとはキャラクターを動かすだけです。
バカオが好奇心満々で完全冷凍装置の中に入ると冷凍されて、髪の毛をふくめ全体が凍ってしまう。
そのバカオの髪の毛(フォーク)を利用して変なおやじはステーキを食べるというオチに至ります。
4コマ漫画の発想が生まれる瞬間
4コマ漫画の発想ってどうやってが生まれるの?って疑問がある人もいるでしょう。
その一つの例として、僕が実際に4コマ漫画の案を思考した順番で書いてみました。
実際にはアイデアが生まれる時というのは瞬間的に全てが組み合わさるように発想されます。
1+1+1=3
のように順番通りに案を出すというのではない。
アイデアのカケラが漠然と浮かんでおり、これらを思考の中でパズルのように組み合わせることにより、ある瞬間にハッと完成したアイデアが生まれる感じです。
モーツァルトという作曲家は曲を書くとき、流れるように音が浮かんできたと言います。
モーツァルトは曲を書くとき、すでに曲の完成形が漠然と見えているという意味のことを言っています。
後は見えている完成系の曲を形にするために音を当てはめていく、そのようにしてモーツァルトは曲を書きました。
僕はこれにすごく共鳴します。
漫画や絵画のアイデアというのは初めに漠然とした全体像が見えていて、あとはそれを作品にするための具体的なアイデアを当てはめていけば良いからです。
僕はそのようにして漫画や絵画を作っています。
4コマ漫画の発想を出す過程は以下のような感じ。
「作品の漠然とした全体像が初めにある。これを形にするためアイデアというパズルのピースを当てはめていく作業」。
創作にマニュアルは存在しません。
作家それぞれの個性によるので、作品の作りかたに正解はないのです。
しかし作品が生み出される過程を多くの人は語らない。
だから僕はこのブログを通して自らの創作の過程、全貌を書いていこうと思います。
いかにして漫画アートは生まれるのか?
4コマ漫画は色んなアイデアをパズルのように並べ替えていくなかで生まれてくるのです。
連想法での四コマ漫画の作り方や、四コマ漫画の描き方などは以下の記事に載ってますので、あわせてどうぞ♪
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