超人!バロム1!
知る人ぞ知る、特撮テレビ番組の傑作!
バロム1は、二人の子供が手をクロスして合体変身するかっこいいヒーローだ。
バロム1には、ほかにも数々のかっこいい要素がある。
バロム1に出てくるドルゲ魔人のグロテスクさは、仮面ライダーの比ではない。
奇怪なドルゲ魔人の外見は、トラウマになる人が出るほど強烈だった。
筆者は漫画とアートを組み合わせて創作活動を行う、漫画アート芸術家。
昔から特撮ヒーロー作品が好きで、かっこいいバロム1などの感動が、漫画アートの創作につながっている。
この記事ではそんな特撮ヒーローを愛する筆者が、バロム1のかっこいい魅力やドルゲ魔人のすごさ、opやedのかっこいいところや子役などについて解説していこう!
Contents
バロム1とは?
バロム1は「ゴルゴ13」で有名な漫画家さいとう・たかを氏が原作漫画を描いた。
漫画のバロム1は人気になり、やがて東映&よみうりテレビの制作で、特撮テレビ番組として実写化された。
1972年4月2日~1972年11月26日にかけて、毎週日曜日に日本テレビ系で19:30~20:00にかけて全35話が放送される。
実写版バロム1はさいとう・たかを氏の原作漫画から一部の設定を受けつぎ、物語やデザインは大きく変更を加えて制作された。
1972年は、初代仮面ライダーが大ヒット放送中だったころ。
バロム1の制作側は、仮面ライダーのセカンド的な立ち位置として制作が始まったようだ。
バロム1を観てみると仮面ライダーを思わせるような映像感覚、怪奇的演出、音楽やアクションなどがある。
初代仮面ライダーが好きな人は、きっとバロム1もかっこいいと思えるだろう。
バロム1の世界観とは?
ここからバロム1の世界観について書いていこう。
バロム1の世界には以下、2つの力が存在する。
●コプー⇒平和と正義の力を象徴する
●ドルゲ⇒悪と呪いの力を象徴する
バロム1の世界では、コプーとドルゲは宇宙で何千年も戦い続けていた。
ある時ドルゲは地球にやってきて、地中深くに基地を作る。
ドルゲの目的は、地球を悪の世界にすること。
ドルゲは人間に悪のエージェント(代理人)としての能力を与え、地球侵略の目的に使う。
人間にドルゲ細胞(がん細胞の様に繁殖する)を組みこむことで、悪のエージェントであるドルゲ魔人を生み出すのだ。
一方コプーも、ドルゲを追って地球にやってきた。
しかしコプーは、すでに寿命が近く亡くなる寸前だった。
そのころ、ドルゲの戦闘員アントマンから女の子を守るために、2人の少年が戦っていた。
コプーは、2人の少年の友情と正義感に、感銘を受ける。
コプーは自らの使命を2人の少年に託し、バロム1に変身する能力を与えた。
少年2人は悪の組織ドルゲと戦う正義のエージェントとして、バロム1になって戦うことになったのだ!
バロム1は二人の子供が合体変身する!
バロム1の革新的なところに、2人の子供が合体変身する点がある。
普通変身ヒーローものは改造人間が変身ポーズをとったり、ウルトラマンの様にアイテムを使って変身することが多かった。
またそれまでの有名な特撮ヒーロー作品では、大人が変身していた。
バロム1では、主人公が小学生の2人の子供なのだ!
2人の少年が腕をクロスさせて、バロム1に変身する姿が非常にかっこいい!
また子供が合体変身するというアイデアが、斬新だと思った。
2人の子供は見た目と性格が真反対で、お互いをカバーしあう長所と短所を持っている。
白鳥健太郎(高野浩幸)は、細身な体で頭が良く、がり勉と呼ばれることもある少年。
高野浩幸氏は、「初代仮面ライダー」や「帰ってきたウルトラマン」にも出演している。
高野浩幸氏は、ぼくも大好きな「帰ってきたウルトラマン」で、印象的な少年を演じたことがある。
「足が不自由なフリをする、わがままな少年」役を高野浩幸氏が演じており、すごく好きなエピソードだ!
郷秀樹に足が不自由だとウソをついたことをとがめられ、反省する少年のエピソードは、何度観てもすばらしいと思う!
木戸猛(飯塚仁樹)は健太郎の同級生で、小学校で一番のガキ大将と呼ばれている。
ガキ大将だけあって体が大きく、ふくよかな顔立ちをしている。
猛の叔父・松五郎は、武道の出来るギャグキャラクター的な存在だ。
松五郎は仮面ライダーでいうと、滝和也的な立ち位置にあり、木戸猛に武道を教えたこともある。
木戸猛は体格がよいので腕力が強い。
そのため木戸猛は、ドルゲの戦闘員アントマンとまともに戦うことができる。
アントマンは、素の状態の木戸猛や白鳥健太郎も倒せなかった。
二人の子供も倒せないアントマンって、どんだけ弱いの(笑)
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バロム1のかっこいいところ!二人の子供の真反対な性質
白鳥健太郎と木戸猛は、知性と力という2つの要素を象徴するキャラクターだ。
●白鳥健太郎は頭は良いけど、力はない
●木戸猛は知性はないけど、力自慢の熱血番長タイプ
バロム1の物語では、白鳥と木戸の相反する性格を利用したエピソードが多い。
例えばガラの悪い中学生に、木戸猛が因縁をつけられたエピソードがある。
頭にきた木戸猛は、自分がバロム1で地球の平和のために戦っていることを打ち明けようとしたことがあった。
木戸猛と白鳥健太郎がバロム1になれることは秘密なので、木戸の行為は違反である。
しかし白鳥健太郎は冷静に状況を判断し、木戸猛の勘違いだと中学生に説明して追い払ってくれた。
白鳥健太郎は、頭の良い対応ができるキャラクターなのだ。
バロム1では白鳥と木戸が、お互いの長所と短所を助けあう物語の展開がある。
これは白鳥健太郎と木戸猛の「友情」をあらわしているのだろう。
バロム1の物語には、ところどころに友情を表わす演出が仕込まれている。
個性が逆の白鳥健太郎と木戸猛は、ケンカをすることもある。
しかし最終的には仲直りして、友情を軸にしてバロム1に変身する。
友情が白鳥と木戸をつなぎ、バロム1として活躍させているのだ。
僕は白鳥と木戸の友情の度合いが、バロム1への変身に関わるという設定が、面白いと思った。
変身と友情を絡ませることで、バロム1に「友情」というテーマを色濃く打ち出せているからだ!
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好きな時にバロム1に変身出来るわけではない。
バロム1では、白鳥健太郎と木戸猛が合体変身できることは、誰にも言ってはいけないルールがある。
ここは仮面ライダーやウルトラマンと同じだ。
バロム1は白鳥健太郎と木戸猛が右手をクロスさせることで、二人の友情から生まれる正義のヒーローだ。
だから白鳥健太郎と木戸猛が仲違いしていると、バロム1には変身できない。
ドルゲ魔人に襲われた時も、2人の仲が悪いとバロム1になれないのだ。
バロム1本編でも、ドルゲ魔人に襲われたときに少年二人が対立していることがよくあった。
2人の少年は、ドルゲ魔人からのピンチを切り抜けるために協力せざるを得なくなる。
結果的に白鳥と木戸の友情が回復して、バロム1に変身する。
頭の良い白鳥健太郎は、バロム1の知性を担当している。
力自慢の木戸猛は、バロム1の力の部分を担当している。
まるで仮面ライダーにおける
●技の1号
●力の2号
みたいではないか!
バロム1になった後も、少年二人の意識は残っているのが面白い。
バロム1になってるときも、両眼を通して白鳥と木戸は意思疎通をしている。
バロム1になった状態で白鳥と木戸がケンカをすると、元の姿に戻ってしまう。
バロム1は白鳥健太郎と木戸猛の友情によって成り立つので、2人が対立すると変身が解けてしまうのだ。
バロム1は少年2人の合体変身や、友情が変身状態に影響するなど、特撮ヒーローとして新しい試みを行った作品だった!
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バロム1のかっこいいところ!ウルトラマンエースと同じ合体変身!
バロム1は、二人の少年が合体して変身するヒーローだ。
バロム1と同時期に、もう一つ有名な合体変身するヒーローがいた。
ウルトラマンエースである。
「ウルトラマンエース」では北斗星司と南夕子が、ウルトラリングを使って合体変身をする。
「バロム1」と「ウルトラマンエース」は以下のように、同時期に放送されていた!
●バロム1⇒1972年4月2日に第1話放送
●ウルトラマンエース⇒1972年4月7日に第1話放送
僕はウルトラシリーズの中でウルトラマンエースが最も好きなので、バロム1と同時期に放映されていたことには驚いた。
バロム1で少年2人が合体変身するのもかっこいいけど、ウルトラマンエースで北斗と南が合体変身するのも、非常にかっこいい!
実はバロム1とウルトラマンエースは、合体変身ヒーローという共通点があったのだ!
バロム1のかっこいいところはopとedにあり!
バロム1のop&edが、ものすごくかっこいいのだ!
僕はバロム1を観て、同時期に放送されていた仮面ライダーを相当意識しているなと感じた。
仮面ライダー好きな僕からすると、バロム1は仮面ライダーを観ているような錯覚におそわれることがよくあった。
バロム1はどことなく、初代仮面ライダーに似たシーンや展開が登場するのだ。
opの冒頭でタイトルが出る時も、真正面から車でバロム1が走ってくる所など、まさに仮面ライダーだ!
op冒頭の「バロムワーン!」の叫び声も、気合が入っていてとても良い!
バロム1のop、edはとにかく擬音が多い。
バロム1のopやedはかっこいいだけでなく、擬音がとにかく多い。
ターゲット視聴者の子供には、バロム1のような擬音の多いテーマ曲が魅力なのだろう。
「マッハロッドでブロロロロー、ブロロロロー、ブロロロロ~!ぶっ飛ばすんだギュンギュギュン!」
「魔人ドルゲをルーロルロロ、やっつけるんだズババババーン!」
引用:バロム1のOPの歌詞
子供からすると擬音はインパクトがあり、覚えやすいから、opで使うのは効果的だろう。
バロム1のedは、初代仮面ライダーのedに映像が似ている。
初代仮面ライダーのed映像のように、細い橋と下は水という状況で、アントマンと戦うバロム1の姿が映される。
僕はバロム1のed映像を見ると「荒野を渡る風ヒューヒューと、一人行く一人行く仮面ライダー…」(初代仮面ライダーのed歌詞)と、子門真人氏の声が聞こえてきそうだ。
バロム1は同時期に放映されていた仮面ライダーをかなり意識した作品作りがされていたのだ!
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走る姿が印象的なバロム1
バロム1は、走る姿が印象的だ。
とにかくバロム1は、全速力で走る印象が強い。
バロム1の走りは、仮面ライダーの様なスマートな走りに見えないのが不思議だ。
バロム1の走り方には、走ることに対する執念みたいなものが感じられる。
僕はこちらへ向かって爆走してくる、バロム1の映像が頭にこびりついて離れない。
なぜバロム1は、走る姿が印象的なのか?
それは同時期に放送されていた、仮面ライダーと差別化するためだった。
バロム1のなかに入って演技をする大野剣友会の人たちが、仮面ライダーにはないアクション感を出そうと意識していたらしい。
なるほど、だからバロム1はあんなに爆走するのか 笑
大野剣友会とは、日本の演劇や殺陣集団のこと。
仮面ライダーやバロム1の着ぐるみの中に入って、アクションシーンを演じてるのが大野剣友会の人たちなのだ。
何かというとポーズを決めるバロム1がかっこいい!
僕はバロム1を観て「何かあるとすぐポーズを決める」所が、とてもかっこいいと思った!
バロム1は以下のポーズをして「バッローム!」と叫ぶ。
バロム1は変身直後や敵を倒した後など、隙あらば「バッローム!」とポーズを決める(笑)
キャラクターの特徴的なポーズを何度も見せるのは、視聴者にキャラクターの印象が焼きつくので、覚えてもらうために効果的だ。
バロム1の決めポーズ「バッローム!」は、ちょっと一発ギャグ的な面白さを感じることもあった。
おそ松くんに登場するイヤミが言う「しぇ~!」に近いというか。
一発ギャグ的な行動でバロム1が表せるなら、キャラクター認知は高まり、社会現象になるかもしれない。
僕はバロム1の決めポーズを見て、漫画キャラクターの一発芸的な決めポーズは大切だなとしみじみ感じた。
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バロム1のかっこいい万能アイテムのボップとは?
バロム1は、ボップというかっこいい万能アイテムを持っている。
ボップは、以下のいろいろな機能がついたアイテムだ。
●魔人ドルゲの存在を知らせるレーダー的役割(ゲゲゲの鬼太郎のお化けアンテナみたいなもの)
●マッハロッドという車に変身する
●サーチライトになる
●武器になる
普段は白鳥健太郎か木戸猛のどちらかがポケットにボップを持っており、変身後はベルトのホルダーに収まっている。
ボップの裏には友情のバロメーターが付いており、これによって二人の友情度合いが分かる。
このためボップは、白鳥と木戸がバロム1に変身できるかが判断できるアイテムなのだ。
面白いのが、バロム1の初めと最後で、ボップの鳴る音が違うこと。
バロム1ではエピソードが進む中で、設定を微調整しているのが分かる。
僕はバロム1のように、作品を進めながら、徐々に設定が整っていく作品が好きだ。
バロム1のかっこいい愛車マッハロッド!
バロム1はマッハロッドという、オレンジ色のレーシングカーみたいなマシンに乗る。
ボップを上に投げて「マッハローッド!ボップ!」と叫ぶと、ボップがマッハロッドに変身するのだ!
しかもマッハロッドにバロム1が乗りこむ時、ベルトの所を見るとボップが普通にささっていることがある(笑)
ボップがマッハロッドになったのではないの?
これは制作側で、バロム1のベルトからボップを外し忘れたのが原因のようだ。
僕はマッハロッドのデザインを始めてみた時、以下のように感じた。
●車の色が派手、だけどかっこいい
●フロントから車体を経由して伸びるマフラーが長い
●後ろについてる扇風機みたいなエアロが、ムダにデカい(笑)
マッハロッドは見た目はインパクトがあるけど、実際に乗った時の機能面はどうなんだろう?という印象だ。
バロム1は子供が視聴者だから、マッハロッドくらい派手でないと印象に残らないのだろう。
仮面ライダーのサイクロン号もデザインはカッコいいけど、空気抵抗をメチャメチャ受けそうなフォルムが特徴だ。
子供向け特撮番組のマシンに、実際の早さとか機能性を求めてはいけないのだ!
子供向け特撮番組のマシンで大切なことは以下だと思う!
●かっこいいこと!
●派手なこと!
●名前や外見が覚えやすいこと!
そうか…だから僕は、特撮ヒーロー番組にハマったのか…。
特撮ヒーローのマシンの特徴を考察して、納得した漫画アート芸術家だった(笑)
バロム1のドルゲ魔人は怖い!
バロム1といえば、ドルゲ魔人の奇怪な外見が印象深い!
僕は小学生のころ、ビデオを借りてもらって初めてバロム1を観た。
バロム1を初めて観たとき、今でも忘れられない印象がある。
ドルゲ魔人が「怖い」ということだ。
ぼくがはじめてバロム1をみたときに登場したドルゲ魔人は、大きな手の魔人が出るエピソードだった。
バロム1の特徴として、怪人のデザインが異様でグロテスクという点が挙げられる。
仮面ライダーも奇怪な怪人が多いけど、バロム1はさらに激しく怪奇なのだ!
人気番組仮面ライダーへの対抗策として、怖さやグロテスクさをより強めたのだと思う。
ドルゲ魔人の怖い要素を強めれば、仮面ライダーでは物足りないファンはバロム1に食いつくだろう。
バロム1は、仮面ライダー以上にホラーや怪奇的要素を強めた作品だといえる。
僕はホラーが好きだから、バロム1の設定は大歓迎だ!
仮面ライダーでは物足りない怪奇好きな特撮ファンには、バロム1が向いているだろう。
ドルゲ魔人が怖すぎて苦情が来たドルゲ事件とは?
バロム1のドルゲの魔人達が怖すぎて、視聴者から苦情が来たというエピソードがある。
バロム1が放送されていたころ、神戸市に住んでいた「ドルゲ」という姓のドイツ人音楽講師が、苦情を出したという。
「ドルゲという名前のために息子がいじめられるかもしれない」という内容で、放送局に抗議が届いたのである。
このドルゲ事件は、当時の新聞にも掲載された。
ドルゲ事件が元でバロム1の第29話以降(再放送では第1話から)、番組opの後にフィクション作品であることを示すテロップが挿入される。
放送局としても番組の設定を突然変えることは出来ず、ミスタードルゲ役の室田氏を降板させることで、視聴者の理解を得たという。
バロム1が全35話で終了してしまったのは、ドルゲ事件が原因の一つだったとも言われている。
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バロム1のかっこいい必殺技とは?
バロム1の技は、主にパンチが主体だ。
バロム1にはどことなくイカツイ雰囲気があるので、たくましい腕から繰り出されるパンチは、ドルゲ魔人も痛かったろう。
初めバロム1は、仮面ライダーやウルトラマンの様に特定の必殺技がなかった。
初期こそバロムブレーク、バロムカット、バロムスイングといった必殺技を使っていたバロム1。
しかし仮面ライダーにおける、ライダーキックのような代名詞手的必殺技はなかった。
そこで第12話でバロム1は特訓を重ねて「バロム爆弾パンチ」を習得する。
「バロム爆弾パンチ」とはジャンプして空中回転し、ドルゲ魔人に向けてパンチを打ち込む必殺技だ。
第21話から広角レンズに向けてバロム1がパンチを連打する演出があるけど、実際には1発のパンチを打ち込んでいるだけである。
爆弾パンチを決めた後は、例のポーズ「バッローム!」を決める(笑)
バッローム!笑
この決めポーズを含めての爆弾パンチなのだということを、忘れないでほしい。
決めポーズ「バッローム!」で最後を締めて、初めてバロム1の爆弾パンチと言えるのだ!
これが、バロム1のかっこいいところなのだ!
バロム1の子役は今…
バロム1で子役を演じていた木戸猛役(飯塚仁樹氏)の人は、今どうしているのか?
僕はバロム1のDVDの特典で、高野浩幸氏が撮影裏話を語る映像を見た。
バロム1が作られていた裏側が分かり、とても貴重な映像だと思う。
2017年現在、高野浩幸氏はご健在だ。
バロム1撮影当時、木戸猛(飯塚仁樹氏)は小学校6年生、白鳥健太郎(高野浩幸氏)小学校5年生だったという。
木戸猛役をしていた飯塚仁樹氏は、成人後は芸能界を引退し、その後の消息は不明となっている。
高野浩幸氏の対談記事の中で、共通の知人からの話として、飯塚仁樹氏は2011年頃に亡くなったことが語られている。
映像作品の素晴らしいところは、「その瞬間の雄姿を永遠に記録できる」ことにある。
仮面ライダーもバロム1も、あの当時の映像は永遠なのだ!
少なくとも僕のなかでは、白鳥健太郎も木戸猛もこの世界に存在してる。
二人は今でも右手をクロスさせて、バロム1に変身するのだ!
どれだけ時間が立とうと、作品の中で示された姿は、風化することなく永遠に残る。
だからどんな時でも白鳥健太郎や木戸猛は、僕の世界で存在しているのだ!
バロム1のかっこいい魅力の最後に
特撮テレビ番組バロム1のかっこいい魅力について書いてきた。
個性の違う二人の少年が、友情を基に超人バロム1に変身する。
バロム1は合体変身やボップの存在などが新しく、新機軸を打ち出した特撮ヒーローである。
それまでの仮面ライダーやウルトラマンとは、一線を画す存在感があった。
それはウルトラリングによる男女の合体変身を行った、ウルトラマンエースも同じだ。
バロム1は主人公が二人の少年なので、物語の内容も子供視点が多い。
例えば子供がドルゲに誘拐されて、それを救い出すという物語が多いように感じた。
子供の純粋な心を思い出させてくれるバロム1は、本当に素晴らしいと思う!
そんなバロム1の姿が、かっこいいと思う!
バロム1は怪奇性や怖さを、仮面ライダー以上に強く押し出した作品だ。
人気の点では仮面ライダーにはかなわなかったが、今だに続くカルトなファンを持つバロム1。
仮面ライダーを意識しつつも、そこを乗り越えた奇怪さという要素を打ち出したバロム1。
ぼくはバロム1やウルトラマン、仮面ライダーなどを幼い頃から観て、その感動が漫画アートを生み出す原動力になっている。
僕の漫画アートの全作品にはバロム1などの感動が、バックボーンとして存在しているのだ!
僕は久々にバロム1を観て、改めて感じた。
バロム1は特撮ヒーロー作品の歴史に、永遠に刻まれる名作だと!