漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

人生遍歴

引きこもり生活から本当の自分を取り戻した漫画アート芸術家

投稿日:2017年5月29日 更新日:

 

 

僕は絵や漫画を描く芸術家として生きたいと願い、そのためにもアート、デザイン系の専門学校へ入学してまずは勉強しようと決める。

20歳前後の僕は「アルバイトをしながら空いた時間に絵や漫画の制作をしよう」と考えていた。

 

就職という選択肢はなかった。
就職だと時間の拘束が長く、何より組織に属すということにどうしても抵抗感があった。

 

当時はアルバイトをしながら空いた時間を使って制作活動をし、余ったお金を学校入学のための貯金に当てようと考えていた。

僕は漫画や絵画の制作、素晴らしい本や芸術に触れる生活が出来ていれば他に何も望まないような人間だったので、お金はほとんどかからなかったのだ。

 

表現者にとって最大の喜びは「創作」をしている時。

 

絵や漫画を作っている時、僕は幻想世界をさまよっているのだ。
そしてこれが一番豊かな時間。

 

しかし生活をするためには現実と向き合わねばならない。

 

幻想世界をさまよう芸術家にとって、現実世界に戻るのは別世界に来るような不思議な感覚だ。

 

現実世界に戻るというのは例えば

  • 「車の教習所へ行ったり」
  • 「アルバイトをしてみたり」
  • 「友達と遊んだり」

など社会と関わること。

 

内部世界とは本を読んだり芸術に接したり、創作をするなど内的な体験世界。

 

僕は外部世界と内部世界を行ったり来たりしていた。
18~20代前半の頃は外部と内部を明確に切り分けていたのだ。

 

どういうことかと言うと
この現実世界で生活しながらも、頭の中では「海の見える丘の上の下宿」に住んでいた。

 

 

「海の見える丘の上の下宿」とは僕の空想上の世界であり、ここには広がる海と晴れやかな空、自然の中に下宿があって僕はそこに住んでいる。

この世界では僕が愛する映画やアニメ、小説のキャラクターが生きており、僕の生み出したキャラクターもすぐそこに存在している。

 

何てことはないただ実家に住んでいただけなのに、自分の中ではそこは幻想世界で海が広がっているのだ(僕の地元に海はない)。

 

僕は普段の生活の中で空想する習慣が身についており、他の人とは違った現実の見方をしていたという事。

そしてこの空想の習慣こそ「漫画や絵画の創作」に本当に役に立っている。

 

漫画を描く時、物語やキャラクターが思い浮かばないという方がいる。

 

僕はその方たちに「自分の空想世界に徹底的に入りこむことで漫画や絵を描くための創造力が磨かれる」とお伝えしたい。

 

現実世界にいながらもイメージするのだ、あなただけの理想郷を。

目を閉じてさあ、あなたの周りには何があるだろう?

見慣れた部屋や景色が見える?

 

 

空想を働かせよう。

 

あなたが描きたいと思う漫画や絵の世界を明確に思い描くのだ。

 

 

そこにはどんなキャラクターがいて、どんな会話をしているのか?

どんな風景がひろがっているのか?

その世界にいるあなたは何をするだろうか?
どんな問題に直面し、解決していくのか?

 

 

あなたの空想世界を明確にイメージできるようになると、それを漫画にしたり一場面を絵画として切り取って絵画を作ることが出来るようになる。

 

まずは日頃から空想をする習慣を持とう。

 

例えば皆が目の前の木を見ているのなら、あなただけはその木を「ジャックと豆の木」として見て、豆の木を登った物語を想像してみよう。

 

このような空想の習慣から漫画や絵画を作るために必要な創造力が養われていくのだ。

 

 

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周りに流されて生きてきた日々

 

僕は18歳ころ本当の自分を見つけ出すために
外部世界との接触を断ち、自己の創造世界に没入した。

 

それまでの僕というのは外部世界に流されて生きている人間だった。

 

  • 「本当はやりたくないのに皆もやっているからやってみよう」
  • 「周りと調子を合わせて偽りの自分を演じている」

 

みたいに本来の自分じゃない人を演じていた。

こういうことをしていると段々疲れてきて、「俺は一体何をやってるんだろう?」という気持ちになってくる。

 

なぜ偽りの自分を演じるのかと言えば「皆と一緒じゃないとおかしい」という暗黙の空気感を感じていたからだ。

 

 

後年僕は太宰治氏の「人間失格」を読んでいる時「これは僕の事を書いている!」と心底感銘を受けた!

というのも「人間失格」は「本当の自分を見せず皆の前では道化(ピエロ)になって楽しませているが、心底では偽りの自分を演じることに苦悩を感じる」主人公の物語。

 

太宰治氏は作品の中に自分を投影させることを知っていたので、「人間失格」を読んだとき僕はものすごい親近感を感じた。

そして自らの恥ずかしい部分をさらけ出して作品に昇華する技に心から感動した!

 

この手法はジョン・レノンやファン・ゴッホも行っている。

 

僕は彼らのような自らを率直に表現する人が好きだ。
僕もそういう人間でありたい。

 

だから漫画でも絵画でもありのままの自分を描くのだ。
一切を包み隠さず暴露する。

苦しい時は苦しい事を、楽しい時は最高に楽しいものを表現する。

 

だから僕にとって漫画や絵画を描くことは自己表現なのである。

 

 

「皆がしているから私も」の日本的な圧力

 

この日本社会には「皆がやってるから私も」的な考え方があるように思う。

これは協調性を持てるというメリットはあるけど、同時に暗黙に行動を強制させる力を感じる。

 

例えば「皆が右に行ってるんだから、あなたも右に来ないとおかしい」のような空気感があり、その圧力で無理やり右に来させるような力。

僕はこれが嫌いだった。

 

だからあえて人と違うような生き方をしてきたし、普通よりは異端な人間であることを選んできた。

 

しかし芸術と出会う以前の僕はろくにものを考えず流されるままに生きていたから、「皆と一緒」の圧力で大きなストレスを味わってきた。

 

このストレスが最高点に達したのが高校卒業あたりの頃。
そのために僕は就職も進学もしないで自分の創造世界に引きこもることになったのだ。

 

世の中から隔絶して生きていた芸術家

 

20歳前後の僕はほとんど世の中から隔絶して生きていた。

 

例えれば仙人が奥深い山にこもり修行をしているイメージ。
まだ若く人生の夜明けという時に、僕は自らの創造世界に引きこもって自分の世界を探求していたのだ。

 

しかしこれは最高に素晴らしい時間だった。

 

この時期に自分の世界を探求することで、生涯をかけて生み出したいものが明確になった。

そして今この瞬間も尽きることのない無限の創造意欲を感じている。

 

全てはあの時、徹底的に自分の世界に引きこもり「表現したい何か」を見だしたからだ。

 

表現する人は人生のある時期に、「自分の世界に引きこもる」時間を必要とする。

 

本当のあなたの表現世界を見つけるためには、外部の雑音をシャットアウトして自己の内部に深く潜っていく期間が必要になる。

 

 

これは確かに孤独な時間だ。

 

しかし表現を行う時真に大切なものは一人の時間、自らと向き合う時にもたらされる。

僕は人生で達成したい目標や絵画や漫画の表現世界を掴んだのは、他でもない自らを一人の極限状態に追い込んだ時だった。

 

ナポレオン・ボナパルトは言う。

「孤独は天才の学校」だと。

 

多くの人は孤独の状況を恐れるが、実は表現者に取って真に大切なものは一人になった時に訪れるのだ。

 

 

本当の自分を見つけた時に得たもの

 

僕は上に書いたように周りに流されて生きてきた人間だった。
しかしある時期を境に物事に動じない性質を見につける。

それは外部の世界から遮断され、本当の自分を発見した時だ。
まさに僕が芸術と出会った18~20代前半頃。

 

それまでというのは何も考えず毎日をただ流されるままに生きていた。
しかし「皆と一緒」の圧力からドロップアウトして引きこもった僕は、外部の雑音を断ち切って本当に愛する創作や芸術の世界に没頭する事が出来た。

 

この体験により本来の自分を見出すことになる。

それまで皆と合わせて偽りの自分を演じていた日々とおさらばしたのだ。

 

これを後押ししてくれたのがファン・ゴッホやセザンヌ、ミケランジェロといった個性の強い芸術家達。

 

僕は彼らの作品にも人生にも恐るべき感動を受けた!
異端であるが故の個性。

 

彼らの存在は普通になり切れない異端児の僕にとって太陽のように輝かしく共感を持てた。

 

その時だ、芸術を生み出そうと思ったのは!
絵画や漫画を通してありのままの自分を生み出すようになったのは!

日本の多くの人が持つ「皆がやっているから私も」的な価値観に反逆するようになったのは!

 

 

僕はこのことをお伝えしたい。

 

 

「あなた自身に忠実であれ」

 

  • 本当はどう生きたいのか?
  • どう描きたいのか?
  • 何を発信したいのか?

 

周りの目ではなくあなたの本心で人生を生きていく。
それは難しいと人は言うかもしれない。

 

しかし皆と同じ方向を歩いていたらその他大勢と何ら変わりない人生を歩むことになるだろう。

パッケージ化された人生が生きたい人はそれでいい。

 

しかし少しでも自分らしく生きたいと願うなら心の声に耳を傾ける必要がある。

僕の場合「皆に流される人生」を抜けられたのは外部との接触を断ち本当の自分を見出すために創作世界に引きこもったのが原因だった。

 

人によって気づき方は違う。

しかし確かなことは「皆一緒」の圧力から本当の自分らしさに軸を移すことから始まる。

 

この歓喜に満ちた人生を素晴らしいものにするか、決められたレールの上を歩むのか?

これを決めるのはあなたを置いて他にない。

⇒粕川博康の創造人生第8話はこちら

すず
今日もブログをお読み頂きありがとうございました!

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粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

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