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絵の描き方

油絵の下塗りのやり方を紹介!下塗りをする意味や色とは?

投稿日:2017年8月7日 更新日:

 

どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う粕川です。

僕は先日油彩画の肖像画のご依頼が入りましたので、今結婚記念写真を基にして肖像画を描いております。

F8号のこのキャンバスに描いています。

 

白キャンバス

 

油絵を描く時、まず初めにキャンバスに下塗りという工程を施します。

 

下塗りを行う事で絵具のノリが良くなったり、発色などに深みを増します。

本日は油絵の下塗りを行う意味と効果について解説していきます。

 

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油絵の下塗りとは?

下塗り

 

油絵の下塗りとは、絵具で絵を描く前に、あらかじめキャンバスに色を塗っておく事を言います。

下塗りを施しておく事で上に載せる絵具が乗りやすく、下の層の絵の具に浸透し、発色も良くなります。

 

下塗りを行う意味

なぜ油絵では下塗りを行う必要があるのか?

それは絵具の重ね塗りの効果を得る事にあります。

油絵は上にどんどん色を重ねていくので、下塗りをしておくと色が透けて見えた時に意外な発色の効果を表わす事があるのです。

 

油絵の色調には深みがありますが、それは重ね塗りによる色同士の意外な効果の表れなのです。

 

例えば下塗りをしなければ白のキャンバス地が目立ち、画面の調和を壊すことがあります。

しかし適切な色の下塗りを行う事で、上に色を重ねた時の偶発的な色の見え方が深さを増し、美しく見える事に繋がる事があります。

 

 

油彩画は失敗しても描き直しがきく

透明水彩絵の具は薄い色を徐々に重ねていく事により色の深みを増していく為、一発勝負的な難しさがあります。

 

透明水彩絵具は一度乾くと修正がききませんが、油絵はどんなに間違えても上から絵の具を載せる事で修正する事が可能です。

 

油絵は絵具を重ねていく描き方なので色を塗るというより、彫刻を作る感じにも似ています。

油絵を描く時必ずしも下塗りを行う必要はないですが、これから描こうとする絵の色調を生かすような下地を塗ると後の作業に役立ちます。

 

下塗りを行う時に必要な揮発性油!

ぺトロール

 

油絵の下塗りを行う時に必要なものは

揮発性油です。

 

油絵を描く時は基本的に乾性油と揮発性油を使用します(二つが混ざったペインティングオイルもあり)。

・乾性油→空気とに触れる事で酸化して外膜が固くなる油。

・揮発性油→絵具の練り具合や濃度の調整が行える油。

 

揮発性油は空気中に気化する性質を持つので、乾燥しても外膜が固くならず、全て蒸発します。

 

主な揮発性油に

・テレピン油
・ぺトロール

があります。

 

僕は揮発性油はぺトロールを使用しています。

 

テレピンとぺトロールの大きな違いは絵具の溶解度と匂いで、テレピンの方がより絵の具を溶かす力が強いですね。

ぺトロールは石油から蒸留、精製しているので石油臭さがあります。

 

また乾性油に比べて揮発性油は乾くのが非常に速いです。

油絵の下塗りではこの揮発性油のみを使い、塗っていきます。

 

 

 

下塗りを行う時のポイント

・これから描こうとしている対象をイメージさせる色を塗る

・茶色やイエローオーカーなど温かみのある暖色がオールマイティに使いやすい

 

 

以上の事が下塗りを行う時のポイントになります。

 

下塗りに使う色は、これから何を描くかによって変わってきます。

 

描こうとする対象をイメージさせる色を塗ると、そのモチーフの色味を引き出す事が出来ます。

 

例えば青が絵の主調色になるなら、寒色系の下塗りにするとか。

 

茶色やイエローオーカーのような絵具は下塗りをするのに向いています。

暖かみがあり他の色と張り合う強い色でないので、下塗りとして使いやすいのです。

 

基本的に下塗りは何色を塗ろうと自由なので様々な絵の具を使って、上に載せる絵具がどう変化して見えるのか試してみると良いでしょう。

 

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揮発性油で絵具を薄く溶いて下塗りを行う

油壺

上の写真は揮発性油などを入れておくための油壺です。

 

油絵の下塗りを行う時は揮発性油(テレピンやぺトロール)で絵の具を水くらい薄くなるまで溶いて塗っていきます。

これを「おつゆ描き」といいます。

 

必ずしも塗る物は筆でなくても良くて、使い古しの布を使う人もいます。

実際に僕が下塗りをしている動画を用意したのでご覧下さい。

 

下描きはどの段階で行うのか?

下描きを行うのであれば下塗りを行う前に鉛筆、木炭などで先に書いておくと良いですね。

 

下描きをしたらフィキサチーフをかけて黒鉛を画面に定着させておくと、下塗りの際にキャンバスが汚れなくて済みます。

 

僕の場合は下描きは絵具で行う事が多いので、初めに下塗りを塗っています。

以下は僕が描いている結婚記念写真の肖像画を絵具による下描きで描いたものです。

 

油絵,下塗り,やり方

油絵,下塗り,やり方

 

僕はこのように色でデッサンをしています。

下塗りで塗っておいた濃い茶色が下描きの隙間が空いた時などに顔を出し、周りの色から目立っていないのが分かります。

 

下塗りをしない場合白地のキャンバスが目立ち、周りの色と調和しなくなります。
下塗りを行う事で、色による下描きを行う時にも役に立つのです。

 

油絵具は上から何度でも描き足せますから、必ずしも下描きを木炭などで行う必要はありません。

 

効率的な下塗りのやり方

僕のやり方で効率的な下塗りのやり方をご紹介します。

 

下塗りはテレピンやぺトロールという揮発性油を使うので、水の様にいくらでも好きなだけ使える訳ではありません。

 

だから僕の場合、描くキャンバスを用意したら、先にまとめて下塗りを行っていきます。

僕は下塗りの絵の具はイエローオーカーやバーントシェンナ(黄土色や茶色)を使っています。

 

油絵の制作後パレットに絵の具が余っている場合、それを捨てるのはもったいないので、下塗りとして使用することもあります。

 

あらかじめどんな絵を描くかが決まっていればそれに近い色を使いますし、決まっていなければ余り物の絵の具で塗る事もあります。

 

まとめてキャンバスの下塗りを行うメリットは揮発性油をムダに使いすぎない事にあります。

ぺトロールなどの揮発性油はすぐに蒸発するので一つ一つのキャンバスを下塗りするより、まとめて塗った方がムダに蒸発させずに済みます。

 

そして乾いたものから順番に絵を描いていくのです。

 

僕は常時何枚かの絵を同時進行で描くようにしています。

というのも油絵は乾くのに時間がかかるので、一方を乾かす間に別の絵を進める事が出来るからです。

 

下塗りをまとめて行うことで揮発性油をムダなく使うことが出来、たくさんのキャンバスを効率的に下塗りすることができます。

 

油絵の下塗りの最後に

ここまで油絵の下塗りをする意味ややり方について見てきました。

 

油絵は下塗りを行うことで、上に載せる絵の具の定着を良くし、色の発色を良くするという効果があります。

下塗りに使う色によって上に載せる色がどう反応していくのかを毎回実験してみるのも良いでしょう。

大量の揮発性油で溶いて下塗りをする場合、イーゼルにかけながら下塗りをすると絵の具がしたたり落ちてくるので、キャンバスを平らな状態にして行うと良いでしょう。

 

油絵の特徴的な要素である「深い色合い」は、制作前に行う下塗りの大きな力にも支えられているのです。

 

油絵における下塗りは深い色調を生み出す効果に繋がっています。

油絵の下塗りをするときには揮発性油が必要です!

 

揮発性油は消耗品なので、たくさん入っているものを用意しておきたいもの。

そんなことから筆者はクサカベのテレピン1000mlを購入して、使い心地をレビューしてみました。

油絵の下塗り用クサカベテレピン1000mlのレビュー記事は以下のリンクからどうぞ!

 

テレピン1000mlを実際に使った感想と効能を芸術家が書く!

すず
今日もブログをお読み頂きありがとうございました!

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漫画とアートを組み合わせた漫画アートの創作をしています。小学校1年生のときに漫画を描き始め、18歳のときに絵画と出会いました。その後、漫画とアートは自分の中で一つとなり「漫画アート」となりました。2009年~2013年ころにFC2やSeesaa(無料ブログ)でブログを書いていました。その後2016年9月にワードプレスにてこのブログ「漫画アート芸術家」を立ち上げて、今に至ります。単に「漫画描き」というよりは、アート寄りの「芸術家」という方が近いので「漫画アート芸術家」と名乗っています!漫画描きも絵描きもブロガーも全部ひっくるめて「漫画アート芸術家」なのです!
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