漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

特撮ヒーロー

ウルトラマンエース最大の魅力は北斗星司と南夕子の…

投稿日:

アンドロメダ

生まれて初めて借りてもらったビデオが人生を変えた。

当時僕は5~6歳、母に近くのレンタルビデオショップに初めて連れて行ってもらった時、その作品と出会った。

 

「ウルトラマンエース」!

ウルトラマンエース

(c)円谷プロダクション/TBS

 

ウルトラマンエースは不滅の作品だ。

ウルトラマンエースには最高の面白さと同時に、切なさがある。

本日は粕川にとって魂の作品であるウルトラマンエースを語るので、語り口はいつもと違う。

 

ウルトラマンシリーズがたくさんある中でどうしてウルトラマンエースを絶賛するのか?
その大きな要因は「北斗星司と南夕子の合体変身を含めたキャラクター性」、いや極端な事を言えば「南夕子」の魅力だ!

 

そんな南夕子隊員が第28話で突然月世界へ帰り、番組から降板してしまった事は大きなショックだった…

今回は粕川に永遠の影響を与えるウルトラマンエースの魅力や面白さ、北斗星司や南夕子について書いていくのでウルトラマンエースが好きな人、ウルトラマンエースに興味のある方は是非この先を読み進んで行ってほしい。

 

スポンサードリンク

ウルトラマンエースとは

エース ギラン

(c)円谷プロ/TBS

 

ウルトラマンエースとは1972年4月7日~1973年3月30日にかけて円谷プロダクション&TBSが制作した特撮テレビ番組。

毎週金曜日の19:00~19:30にかけて放送されていた。

ウルトラマンエースはウルトラ5番目の兄弟。

 

ウルトラマンシリーズは第一次怪獣ブーム、第二次怪獣ブーム(変身ブーム)、第三次怪獣ブームの中で作品が作られていった。

つまり昭和のウルトラマンには3つの制作時期がある。

 

それぞれの時代に当たるのは以下の作品だ。

・第一次怪獣ブーム/第1期ウルトラシリーズ(1966~1968年)⇒ウルトラQ、初代ウルトラマン、ウルトラセブン
・第二次怪獣ブーム/第2期ウルトラシリーズ(1971年~1974年)⇒帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ
・第三次怪獣ブーム/第3期ウルトラシリーズ(1980年頃)⇒ウルトラマン80

 

ウルトラマンエースは「第二次怪獣ブーム/第2期ウルトラシリーズ」の2本目の作品という事になる。

 

ちなみに「第二次怪獣ブーム(1971年~1974年)」は「変身ブーム」とも言われており、あの仮面ライダーやキカイダー、超人バロム1やイナズマンなどはこの時期に誕生している。

 

ウルトラマンエースと仮面ライダーの繋がり

 

ウルトラマンエースと同時期の番組として「仮面ライダー」がある。
仮面ライダーの後半(2号、新1号やゲルショッカー編)とウルトラマンエースは同時期に放映されていたという事を後で知った時、結構驚いた。

 

当時仮面ライダーは圧倒的な人気を誇り、その他多くの特撮作品に大きな影響を与えていた。

 

その影響もありウルトラマンエースは仮面ライダーの撮影で使用されていたトランポリンによる大ジャンプ映像が頻繁に使われる。

仮面ライダーで敵組織ショッカー首領の声を演じていた納谷悟郎氏がウルトラマンエースの声を演じているというのが対照的で面白い。

また仮面ライダーでお馴染みのレギュラー化した「敵組織」という設定がウルトラマンエースにも取り入れられ、ウルトラシリーズで初めて「異次元人ヤプール」という敵組織が登場した。

 

ヤプールという存在が子供心にとても怖かったのを覚えている。

このようにウルトラマンエースは当時爆発的な人気のあった仮面ライダーと様々な共通点をもった作品でもある。

 

ウルトラマンエースの合体変身

合体変身

(c)円谷プロ/TBS

ウルトラマンエースと言えば何といっても北斗星司と南夕子のウルトラリングによる合体変身だ。

それまでのウルトラマンは主人公がベーターカプセルなどのアイテムを使ったりポーズを取る事でウルトラマンに変身していた。

 

しかし特撮テレビ番組の隆盛の中、他の作品との差別化を図るため脚本家・市川森一氏の発案で男女の合体変身が生まれたという。

男女で合体変身をする理由には、男と女という性別を超えた存在としてのウルトラマンを見せたいという意図があったようだ。

 

男女の境をなくした中性的なエースだけど、僕はウルトラマンエースの女性的な曲線のデザインがとても良いと思う。

 

合体変身と言えばウルトラマンエースと同時期に放映されていた「超人バロム1」も少年2人が合体変身する。

円谷プロと東映は図らずも同時期に同じアイデアで作品を作っていたようだ。

 

ウルトラマンエースの変身の仕方

「ウルトラリングが光る時大いなる力が宿るだろう」

 

北斗と夕子が付けているウルトラリング(指輪)の宝石部分が光る時、お互いの名前を呼び合って走り寄り、リングをはめた右手を合わせる事で光が生じてエースに変身する。

 

二人が変身を行う方法は様々あって、空中に大ジャンプして「ウルトラターッチ!」の掛け声をかけたり、モニター越しにタッチして変身したりという演出もあった。

 

第28話以降北斗が一人になると両手中指に付けたウルトラリングを胸の前で合わせる事でエースに変身するようになる。

 

やっぱり僕は北斗と南がウルトラリングで変身するエースが好きだ。

 

ウルトラマンエースの物語概要

異次元人ヤプールが、超獣と呼ばれる生物兵器を使用して地球を乗っ取るために進撃を始めた。

ウルトラマンエース第1話の冒頭で広島県福山市に現れた超獣ベロクロンの攻撃により街は壊滅的な被害を受ける。

この危機の中で北斗星司はパンの配送員、南夕子は看護婦として出会う。

北斗星司

(c)円谷プロ/TBS

南夕子 看護婦

(c)円谷プロ/TBS

この時、北斗星司が人々を守るためベロクロンに軽トラックで突っ込んでいくシーンは、無謀を通り越してかなり面白い!

ベロクロン 軽トラ

(c)円谷プロ/TBS

人々を助けようとした北斗と南はベロクロンの犠牲になり倒れる。

 

しかし二人の勇気を見たウルトラマンエースは超獣を操るヤプールの野望を打ち砕くため、M78星雲からやってきて北斗と南に自らの命とウルトラリングを預ける。

これにより復活した北斗と南は故郷を去り超獣攻撃隊TAC(タック)に入隊した。

 

ウルトラリングは銀河連邦の一員の証。

 

このウルトラリングが光る時、北斗と南はウルトラタッチによってウルトラマンエースに変身するのだ!

 

娯楽性が強調されたウルトラマンエース

前作「帰ってきたウルトラマン」は僕もエースと同じくらい好きなウルトラマンだ!

帰ってきたウルトラマンはスポ根要素もあり、重厚な人間ドラマを強調した作風になっている

 

しかしウルトラマンエースは帰ってきたウルトラマンとは方向性を逆にして、子供向けに徹した作りになる。

 

それを象徴するのがウルトラマンエースの必殺技の多さだ。

ウルトラマンエースは「光線技のエース」と呼ばれるようにウルトラ兄弟の中で一番多く光線技を持っている。

 

エースが最も得意とするのが後ろに大きく振りかぶって発射されるメタリウム光線だ。

ウルトラマンエース

(c)円谷プロ/TBS

他にも必殺技にはウルトラギロチンやスペースQなど沢山ある。
エースはギロチン系の技が多いのが特徴だ。

 

ウルトラ兄弟の登場!

前作「帰ってきたウルトラマン」でウルトラセブンが出演した回が人気だったことを受けて、ウルトラマンエースでは「ウルトラ兄弟」という設定も本格的に登場した。

 

初代ウルトラマンの最終回で登場したゾフィーを初め、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)の他、ウルトラの父まで登場する。

 

ウルトラの父は頭に大きな角を2本生やしており、子供の頃観た時、とても強そうな印象を受けた。

ウルトラの父は強敵ヒッポリト星人にウルトラ5兄弟が石にされた時、助けてくれるのだ!!

 

ウルトラシリーズ中でのエースの位置づけ

ウルトラマンエースは視聴率向上の為のテコ入れが度々入り、初めの設定でさえばっさり切り落とす事もあった。

その代表的事件が第28話の南夕子の降板による北斗単独変身への変更だった。

そんな事から作中の一貫性にブレがある事を考えると、ウルトラシリーズの中でも過渡期の作品と言う感がある。

 

・初代ウルトラマン、ウルトラセブンは大人でも観れる質の高いSF物語が魅力だ。
・帰ってきたウルトラマンは主人公・郷秀樹の成長を描いた人間ドラマの様相を持っている。

そしてウルトラマンエースは前作とは一変して、子供受けを狙った娯楽性を意識した作風となる。

 

僕がウルトラマンエースで素晴らしいと思うのが「人間の心の奥に潜むエゴイズム」を物語に絡ませてテーマを見せてくる所だ!

人間の心の闇につけこむ、人の醜い欲望が物語に絡んでくる展開は、他のウルトラシリーズ以上に多い!

人の心に付けこむヤプールの不気味な演出はウルトラマンエースの魅力の一つ。

 

その流れからウルトラマンエースは後半になると重厚な人間ドラマの展開も観られる。

 

特にウルトラマンエースの最終回では「子供の純真な心を利用する宇宙人」という展開でテーマが非常に上手く表現されており、あまりの素晴らしさに僕は感涙したのを覚えている!

ウルトラマンエースの最終回は僕の中で、ウルトラシリーズの最終回史上最高の名作だと思っている!

 

超獣って何?

ウルトラマンエースに出てくる怪獣は「超獣」と呼ばれている。

それまでのウルトラシリーズの敵役は宇宙人をのぞけば怪獣が主だった。

 

超獣とは何かというと、異次元人ヤプールが地球の生物と宇宙怪獣を超獣製造機を使ってミックスした「合成生物兵器」だ。

 

異なるもの同士をミックスさせて新しいものを作るなんて、漫画の発想法に似ているではないか!!

超獣は怪獣よりも強い!

 

ウルトラマンエースの敵役であるヤプール人はショッカー首領のようにエースを通じてずっと出てくるのかと思ったら、以外にも第23話で全滅してしまう。

ヤプール没後に出てくる超獣は、他の宇宙人の仲間だったり、自然発生的に誕生したりヤプールとの関係がなさそうなものも存在する。

これはウルトラマンエースに敗れて砕け散ったヤプールの細胞が復讐の念を持ち、動物や物など様々な対象から超獣を生み出しているという設定があるようだ。

ウルトラマンエースのopと挿入曲

op ウルトラマンエース

(c)円谷プロ/TBS

昭和のウルトラマンシリーズは初代ウルトラマンからウルトラマンレオまでopはあってもedはないという特徴がある。

そしてウルトラマンシリーズのopはとてもカッコいい!

 

opがカッコいい!ってだけでその作品を観たくなってしまう。

僕はウルトラシリーズでは帰ってきたウルトラマンのopが一番好きだけど、その次くらいにウルトラマンエースのopがカッコいいと思う。

 

ウルトラマンエースのopは前半部は緊迫した危機迫る曲調だけど、途中から曲が明るい方向に転調して「たたかえ~たたかえ~ウルトラマンエースー」と開放感へ向かう感じがしてとても良い!

 

またウルトラマンエースまではop映像にウルトラシリーズの有名怪獣がシルエットで映る映像となっており、これから観るワクワクした作品のイメージを広げてくれる効果があるような気がしている。

以後のウルトラマンタロウではopにひたすらメカニックな基地の映像が流されるが僕はエースまでの映像の方が好きだった。

 

ウルトラマンシリーズは挿入曲もとっても素晴らしいものが多くて、特に「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンエース」の挿入曲は最高に良いと思う!

ウルトラマンエースでは超獣とTACが戦う時によく流れる「TACの歌」、ウルトラマンエースがピンチになった時に流れるBGM、そしてエースが有利になった時に流れる明るいBGM…これら全ては幼い頃にウルトラマンエースを観た時の記憶を鮮明によみがえらせてくれる。

 

作中に流れる音楽というのは、一瞬でそれを観ていた当時を思い出させてくれるので、とても大切なものだと思う。

 

南夕子の重要性!

ウルトラマンエースを心から愛する理由を上げよと言われたらこの人の存在を抜きには語れない!

 

南夕子!

 

南夕子

(c)円谷プロ/TBS

北斗星司と一緒にウルトラリングで変身する相方の女性隊員だ。

幼い頃南夕子隊員を観た時、とても心惹かれるものを感じた。

南夕子

(c)円谷プロ/TBS

 

南夕子隊員は紛れもなく僕の初恋の人だった。

(昔テレビ番組で手塚治虫氏が「自分の初恋の人の名前が”みなみゆうこ”(全くの別人物)だという事を語っていた)

 

幼い頃に体験する事はその後の人生に大きな影響を与えるもの。

 

そのためか後年僕が好きになる女性はたいがい南夕子隊員に似ている。

のみでなく意識しない内にも僕の描く漫画の女性には南夕子の面影がどことなく入っているのだ。

ショートヘア 女性

おかっぱ頭で物静かで、神秘的な容貌…幼い頃に印象を受けた南夕子の存在が粕川の創作に今この瞬間も影響を与えている。

南夕子隊員は作中でもあまりしゃべらず、主役になるエピソードも少ないのにすごく存在感があり、他のどんなウルトラヒロインよりも魅力的だと思う。

 

ウルトラマンエースが粕川に与えた絶大な影響

5~6才の少年にとって生まれて初めて観たウルトラマンエースはその後の生涯に続く大きな影響を与えた。

僕は人生の転機となる節々でウルトラマンエースを観る事により、幼い頃の自分という原点に戻ることにしている。

 

漫画でも絵の創作でもあなたが沢山の情報に振り回されて、何をしたらいいのか分からなくなったら、必ず自分の原点と言える体験に戻ってほしい。

原点に戻る事で本当に自分がやりたかった事が明確になり、周りに流されない心が持てるようになるだろう。

 

僕にとってウルトラマンエースは間違いなく創作の原点と呼べる作品だ。

 

例えば僕がSFというジャンルが好きになり、SF系の漫画を描くようになったのもウルトラマンエースの影響だと言える。

 

その証拠に僕は2011~12年頃、南夕子隊員をモデルにした女性キャラクターを使ってこんなSF漫画を描いている。

ムーンブライダル

 

この「ムーンブライダル」に出てくる「宇宙人にさらわれて宇宙で結婚式を強要される女性」の元になったのが南夕子隊員である(以下画像の赤枠の女性)。

 

ムーンブライダル

 

上の漫画では、女性が宇宙人に惚れられて月面上で結婚式を挙げるという事を言われるシーンを描いているけど、これはまさに「粕川にとって南夕子が初恋の人だった」という事を漫画で表現しているのだ。

 

漫画の中でさりげなく自分の思いをちりばめる事で、「漫画による自己表現」を行う事が出来る。

僕は自らの思いを敵役の宇宙人に託して、月面上での結婚式を挙げるという発想でそれを表現した。

⇒ムーンブライダルを読みたい人はこちらをクリック
⇒ムーンブライダルの制作経緯について書いた記事はこちらをクリック

 

僕は幼い頃ウルトラマンエースと出会うべくして出会い、これが粕川の創作の核心部分に影響を与えたのだ。

 

 

北斗星司のキャラクター

北斗

(c)円谷プロ/TBS

北斗星司はかわいい男の子のようなやんちゃさと正義感を持ち、勇敢すぎる行動の無謀さが面白いキャラクター!

その代表例が第1話で人々を襲うベロクロンに怒り、軽トラで突っ込んで自滅するという行動だ(笑)

 

北斗はウルトラマンの超能力や血気盛んで、短気な点を勘違いされて謹慎処分を受けるという展開が多々ある。

 

僕の印象としては北斗星司はエピソードの前半と後半では微妙にキャラクター性が違っているように見えた。

南夕子がいる前半部ではお調子者の要素がややあったけど、後半に入るにつれて真面目な熱血漢のTAC隊員という印象が強くなってくる。

 

僕はやっぱり南夕子のいた前半部の、ソフトな感じの北斗が好きだ。

 

北斗と南の淡い関係性

北斗と南

(c)円谷プロ/TBS

僕はウルトラマンエースの北斗と南の関係性がとても気になっていた。

北斗と南は同じ広島出身で誕生日も同じ7月7日。

 

2人でデートをしたり、伏線として南夕子が北斗を慕っている事の分かる以下のようなシーンも存在する。

・北斗が若い女子大生にヘラヘラしている所を南が観て嫉妬的な怒り方をしている所
・北斗は南の好意に気づかない様に描かれているけど、北斗がTAC隊員全員から疑われている危機の時に、南にだけは目で合図を送り気づきそうになるシーン
・七夕の夜、北斗と南が夜空を見上げている時、彦星と織姫が年に一度だけ会うという話をした後の「私達は一体何なのかしらね」という南夕子の印象的なセリフ

ウルトラマンに合体変身出来るという秘密を共有した2人を考えれば、どうしても関係性が気になってしまう!

 

しかし作中では北斗と南の間に明確な恋愛感情は描かれない。

 

北斗星司を慕う南夕子と、南夕子の好意に気づかない鈍感な北斗星司という関係性だ。

 

しかし僕は思う。

 

この淡い関係性が良いのだと!!

恋愛までは踏み込まない、恋愛的な感情をこっそりと持つ淡い思いが南夕子にはあって、それが物語に切なさや美しさを生んでいる。

 

密かに好意を寄せる南と、それに気づかない北斗という構図は、「人造人間キカイダー」のミツ子とジローを思わせる。

 

北斗を慕う南、2人の淡い関係性…これはウルトラマンエース最大の魅力の一つだと言える。

 

南夕子の突然の降板

北斗と南

(c)円谷プロ/TBS

南夕子隊員は第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」で突然月に帰り、番組から姿を消してしまう。

 

これは本当に残念な出来事で、僕はこれ以降のウルトラマンエースが何か物寂しい、心に空白の感じるものになってしまった。

 

番組制作は予算がかかるので、視聴率を取るためには様々なテコ入れが行われる。

 

南夕子を演じていた星光子氏の突然の番組降板には様々な原因が交錯していた。

1.男女合体変身だとヒーローとして弱そう⇒子供から見たらウルトラマンエースはヒーローだから、エースになる人間に女性がいると弱そうな印象を与えてしまうという評判があったよう

2.合体変身だと子供がマネするのが難しい⇒当時人気特撮ヒーローのマネをして遊ぶ子供たちが沢山いた。

仮面ライダーのライダーキックをマネした子供がケガをする事件なども起きていた。

仮面ライダーの変身ポーズなら子供が簡単にマネ出来るけどウルトラマンエースのウルトラタッチによる合体変身では子供が再現するのが難しい。

そんな事からターゲット視聴者層である子供達がマネできるような分かりやすい変身の仕方が良いという意見があった。

3.脚本を書く上での制約が多い⇒北斗と南の合体変身だと、物語を作る上で両方のドラマを語る必要があり、30分番組でそれを行うのは制約が多かった

これら番組製作上の理由、視聴率向上の為の策としてやむを得ない降板だったのだろう。

 

南夕子なき後のウルトラマンエースは、少年・梅津ダンが登場し、北斗と少年の交流を描いたホームドラマのような物語展開となる。

この梅津ダンにしても第43話以降登場しなくなるので、番組制作側として番組の方向性をめぐり迷走していた様子がうかがえる。

 

僕が何よりも言えるのはウルトラマンエースを観ていて、南夕子在籍中と在籍後では物語の魅力に変化が生じているという事だ。

南夕子のいなくなったウルトラマンエースは心に空白が出来たような寂しさを感じる。

 

ドラマの内容自体は南夕子がいなくなった後も面白い。

 

しかし南夕子の存在はウルトラマンエースを象徴する大切な何かであり、南夕子がいなくなった後のエースはどんなに面白くてもどことないむなしさが残る。

 

これが僕の正直な感想だ。

南夕子隊員にエースの最後までいてほしかったし、北斗との関係性をもっと描いて欲しかった。

 

本当にウルトラマンエースが魅力的なのは南夕子がいた時だ!

それ以降も面白さは変わらないけど、南夕子という要素を失ったエースにはどうしても不完全感を感じてしまう。

 

北斗星司と南夕子は2人で1つ。

ウルトラマンエースには北斗と南が必要なのだ。

ウルトラマンエースはどんな人に向いてる?

子供時代

ウルトラマンエースは僕にとって特別なウルトラマンだ。

物心がついた幼い頃、初めて観たビデオがウルトラマンエースだった。
保育園に通っていた当時、僕は生涯で最も幻想的な時代を生きていた。
その思い出がウルトラマンエースの音楽や映像と混じって、今だに夢のような感動を持って記憶されている。

 

 

ウルトラマンエースは番組初頭の男女合体変身など新機軸を生かしきれず、様々な路線変更が行われた。

初代ウルトラマンやウルトラセブンを知っている人が見たらウルトラマンエースは「迷走」しているように映るかもしれない。

 

しかしそんな条件下にも関わらず、僕の中では最高のウルトラマンだ。

 

北斗と南というキャラクター、何より南夕子の北斗に寄せる淡い思いと二人の関係性…これが決定的なエースの魅力だと思っている。

 

もちろん超獣と戦うTAC隊員やウルトラマンエースの雄姿もカッコいい!

エピソード後半の重厚になった人間ドラマも面白い!

何より「人間の心の闇」を物語に絡めてくるテーマ性にものすごく感銘を受ける!

 

細かい点を上げればエースの魅力は多々あるけど、他のウルトラマンとエースを分ける決定的な違いはやはり南夕子の存在であり、北斗星司と南夕子の関係性から生まれるドラマ展開なのだ!

 

南夕子がいなくなったウルトラマンエースはどんなに面白くても、僕から見ると寂しい…

 

南夕子というキャラクターを最後まで生かしきれなかった展開に切なさが残る…

 

だからウルトラマンエースには南夕子在籍時の最もエースらしい面白さと、南夕子降板後のむなしさに満ちた面白さという2つの要素があると感じている。

これが粕川の主観から見たウルトラマンエースだ。

 

そんな落差の激しい、しかし永遠の印象に残るようなウルトラマンを観たいと思う人は是非ウルトラマンエースを観てほしい。

 

そこには心の琴線に触れる何らかの感動があるに違いないからだ。

 

スポンサードリンク

-特撮ヒーロー

執筆者:

関連記事

芸術家の視点から見た特撮テレビ番組人造人間キカイダーの魅力

こんにちは、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う芸術家の粕川です。 僕は絵画や漫画の制作をした後よくアニメや特撮、映画を観る事があります。 今回感銘を受けた特撮ヒーロー作品があるのでそれをご紹介しま …

キカイダー01

キカイダー01の傑作ゆえの残念さ!最終回まで観たビジンダーの魅力

僕はついにDVDで「キカイダー01」を最終回まで全エピソードを観てしまった! キカイダー01を全部観て感じた感想を告白させてもらおう!   キカイダー01はあまりにも…あまりにも… &nbs …

キカイダー

【特撮】人造人間キカイダーの面白さの秘密は父を訪ねて三千里!

(c)石ノ森章太郎/NET・東映 特撮テレビ番組「人造人間キカイダー」は時代を超えて人の心を打つ面白さがある。 僕は今DVDで人造人間キカイダーを観ており、この作品の素晴らしさに大きな感銘を受けている …

イナズマントップ

イナズマンFとは?最終回、重い物語、イナズマンとの違いを徹底考察

イナズマンFって何? 普通のイナズマンとどう違うの? 変身特撮ヒーロー「イナズマンF」に対してこう感じる人がいるのではないか? 僕は先日dvdでイナズマンもイナズマンfも全エピソード観たので、この違い …

仮面ライダー1号2号の違い

初代仮面ライダー1号2号の違いと見分け方決定版!桜島1号とは

仮面ライダー1号2号の違い、見分け方は何か? 特撮ヒーロー史上不滅の作品・初代仮面ライダーには二人のライダーが登場します。 本郷剛が変身する仮面ライダー1号と、一文字隼人が変身する仮面ライダー2号。 …

サイト内検索

プロフィール

プロフィール

プロフィール
粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

RSS Feed RSS - 投稿

粕川も大きな影響を受けた心温まる名作海外ドラマ!
関連記事はこちら!
関連記事はこちら!
4コマ漫画ランキングに登録しています!毎度ご声援感謝いたします!