こちらは漫画アート芸術家の粕川が2016年~2017年にかけて制作していた、グリム童話の赤ずきんを描いた創作漫画。
赤ずきんの創作漫画といっても原作のストーリーをそのまま描いた、漫画というよりは絵物語に近いですね。
僕は昔から童話、メルヘンが好きだったので、これらの世界を是非漫画で描いてみたいと思っていました。
ちなみに今回ご紹介する「赤ずきん」は、僕の中で「幻想の森三部大企画」の2本目に当たります!
「幻想の森三大企画」?なんじゃそりゃー!!
はい、宇宙一謎な企画なのです(笑)
死ぬほど謎な「幻想の森三大企画」については以下の記事に書いてあります!
⇒四コマ漫画「新作漫画インタビュー」幻想の森三大企画のご紹介!
ここでは創作漫画「赤ずきん」の制作背景について書いていきます!
その前に赤ずきんとバカオが出会ったネタで四コマ漫画を描いたので、こちらをご覧下さい!
創作漫画「赤ずきん」を描いた人は漫画とアートを組み合わせる
僕は漫画とアートを組み合わせた創作活動を行っており、漫画とアートの世界をリンクさせて作品を作ります。
アートは油絵やドローイングを描いてるんですが、僕が描く絵画には創作テーマがあります。
それが「幻想の森」。
上の絵画は「幻想の森」シリーズの一つ「大地より生えたる者がいる幻想の森」。
幻想の森というテーマで、絵画や漫画を含めて作品を作っているのです。
幻想の森の他にも、今後様々なテーマで作品を作っていきたいと思っています。
僕は絵画や漫画を別々のジャンルとしてではなく、一つのものと見ます。
漫画や絵画は自分を表現する手段なのです。
だから漫画とアートの世界をリンクさせたり、漫画とアートの技法とかアイデアをミックスさせて創作をする。
画家でもないし漫画家でもない…漫画アート芸術家なのです。
そんな粕川が幻想の森と童話をくっつけて描いたのが、グリム童話を元にした創作漫画「赤ずきん」。
僕が創作漫画で描いた赤ずきんが生きている世界は「幻想の森」です。
漫画のなかで幻想の森という言葉は出てこないけど、赤ずきんたちが住んでる場所は幻想の森だったのです。
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創作漫画「赤ずきん」はグリム童話をもとに描いた
僕は創作漫画「赤ずきん」を漫画にする際、日本語に翻訳されたグリム童話の赤ずきんを読んで描きました。
童話やメルヘンはそのままの世界観が良いのです!
例えば赤ずきんを題材にしていても、原作とは全く違う世界観になっていたら、僕の中でそれは赤ずきんではない。
同じ童話でも現代的なタッチで描かれた挿絵よりは、その童話が描かれた当時の古い挿絵の雰囲気が良い!
シャルル・ペローやグリム兄弟が本に記した、あのままの雰囲気を持った童話が好きなのです。
そのような雰囲気を少しでも取り入れたいと思いながら「赤ずきん」を描きました。
創作漫画「赤ずきん」を描くにあたり読んだグリム版赤ずきんの印象
僕は幼いころ夜寝るまえに絵本を読んでもらう習慣があったので、赤ずきんの物語はよく知っていました。
でも子供に読み聞かせる絵本は、童話内容の主要部分に絞って構成されていることが多い。
グリム童話の日本語翻訳で読むと、同じ赤ずきんでも細部描写などのボリュームが違うわけです。
やっぱり童話は原作で読んだほうが、よりその世界観に入っていけるので良いですね。
グリム童話は一部に怖いというイメージがあるようですが、僕はその怖さも含めて幻想性(メルヘン)だと思っています。
確かにグリム童話の原作には、割と残酷な描写があったりします。
例えば赤ずきんで寝ているオオカミの腹をハサミで切るっていうのは、現実で見たらグロい。
でもグリム童話は人をホラー作品のように怖がらせたくてそういうシーンを使ってるわけではないと思うのです。
多くの童話には物語に教訓のようなメッセージが仕込まれており、それを伝える過程で物語のなかにそういうシーンが出てくるだけ。
グリム童話を怖いと思うのではなく、一見残酷に見えるシーンも含めて幻想的な世界観、メルヘンの世界ととらえれば良いのです。
グリム童話に漂うどことない怖さも含めて、濃厚なメルヘンなのです!
グリム童話に限らずアンデルセン、イソップ物語、シャルル・ペロー、千一夜物語や日本昔話など…すっごく良いな~!
まあそんなメルヘン童話大好きな粕川が描いた創作漫画「赤ずきん」は以下の画像をクリックすると読めるので、興味のある方は是非ご覧ください↓!