広告漫画って通常の漫画とどう違うの?
広告漫画を使うメリットとデメリットは?
疑問がゾクゾクですね~。
漫画とアートを組み合わせて創作活動を行う粕川が、広告漫画のメリットやデメリットに関する上の疑問に答えていきます。
ここでは広告漫画とは何か?広告漫画を使うメリットやデメリット、広告漫画と通常漫画の違いについて書きますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
広告漫画とは?
広告漫画とは、広告の機能を持った漫画です。
「広告」とは何か?
●広く世間一般に告げ知らせること
●商業上の目的から商品・サービスなどの情報を、積極的に世間に広く宣伝すること
~goo辞書から引用
広告は商品やサービスを、世間の人々に知ってもらうために行います。
また企業などのブランドイメージを宣伝する際にも使われる広告。
これら広告を、漫画を使って行うのが、広告漫画です。
漫画といえば人を楽しませる、面白いものというイメージがありますね。
漫画は、絵や物語や文字などを複合して伝えられるので、読者が理解しやすい表現です。
理解しやすい漫画が、広告としての役目を持つものが広告漫画。
例えばある企業が、開発した健康サプリを売り出したいとします。
健康サプリの効果効能や使った後のすばらしい未来を人に伝えるために、広告を打ちます。
文章だけの広告だとインパクトがなく、文章に抵抗のある人だと読まれないかもしれません。
しかし広告漫画を使うことで、直観的に内容がわかり、面白く親しみやすい雰囲気を与えられます。
結果、広告漫画に目をとめる人が増えて、商品の宣伝が広くできることになります。
また広告漫画は、人の思いや物語など様々な「思い」を伝えることも出来ます。
例えば商品を開発した社長の物語を、広告漫画で描くこともできますね。
広告漫画は商品サービスだけでなく、人の思いも含めて情報伝達できる媒体といえます。
広告漫画のメリット
広告に漫画を使うメリットはたくさんあります。
以下より、広告漫画を使うメリットについて書いていきます。
広告漫画を使うメリット1:インパクトがあり気軽に読める
広告漫画を使うことで、広告にインパクトを持たせることができます。
漫画は絵や文章、色やコマ割り、描き文字などの要素を使って表現するので、文章だけの広告よりも見た目の迫力が出せるのです。
文章だけの広告だと読み飛ばされたり、文章が苦手な人から読まれなかったりすることがあります。
広告は目を止めてもらい、読んでもらわないと始まりません。
なんとしても広告に気がついてもらうためには、漫画のインパクトが役立つのです。
多くの日本人は小さなころから漫画に接しているので、漫画に対して親近感があります。
そのため広告漫画を使うことで、親しみやすさを感じ、広告を読むハードルが下がります。
インパクトのある漫画で注意を引き、興味をもってもらえたら、広告の文章も読んでもらえるでしょう。
広告漫画を使うことで、ターゲット層に広告を読んでもらえる確率が高まるのです。
難しい内容の本でも、漫画で描かれると読みやすいことはありませんか?
絵や文章でおもしろおかしく広告漫画を作れば、広告の存在に気がついてもらえます。
広告漫画は広告を読むためのハードルを下げて、思わず目をとめてしまう親しみやすいメリットがあるのです。
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広告漫画を使うメリット2:面白さ、楽しさも伝えられる
漫画は世代を超えて老若男女に読まれる、エンターテインメントなメディアです。
漫画特有のユーモア、笑いを取り入れることで、広告に楽しさが加わります。
広告というと自社製品・サービスの効能ばかりを書き、硬い内容に感じられることがあります。
しかし広告漫画を使えば、キャラクターや起伏のある物語を通して、面白おかしく内容を読んでもらえるでしょう。
広告漫画で興味を持ってもらえたら、文章の内容にも目がむくはずです。
広告漫画は広告の内容を面白く伝えられて、ターゲット層の興味を喚起できるメリットがあるのです。
漫画広告を使うメリット3:分かりやすく伝えられる
広告漫画を使うことで広告の内容を分かりやすく、直観的に伝えることができます。
漫画は文字だけでなく絵やキャラクター、物語や擬音など、情報を伝えるための要素がたくさんあります。
そのため広告漫画を使えば難しい内容でも、かみ砕いて、分かりやすく読んでもらうことができます。
よく文豪の小説が、漫画で描かれることがありますよね。
小説だと読めなくても、漫画で描かれていればすんなり内容が頭に入ってくる人もいるでしょう。
内容をわかりやすく伝えられる点も、広告漫画を使うメリットです。
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広告漫画を使うデメリット
メリットの多い広告漫画ですが、短所もあります。
以下より広告漫画を使うデメリットについて見ていきます。
広告漫画を使うデメリット1:文字情報よりは伝えられる情報量が少ない
広告漫画のデメリットは、伝えられる情報量が文章よりも少ないことにあります。
漫画はコマや絵を使うので、文章よりも広告の掲載範囲が大きいです。
例えば四コマ漫画を一つ広告に置くのと、四コマ漫画1個分の範囲に文章を書くのを比べたら、文章のほうが濃い内容を伝えられます。
同じ掲載範囲で比べたとき、文章よりも漫画の方が情報伝達量が少ない点がデメリットなのね
漫画で細かい内容まで描こうとすると、ページ数が増えてしまいます。
インターネットのランディングページのように掲載範囲が好きなだけとれるなら、漫画のページ数が増えても問題ないでしょう。
しかし紙などの広告の場合、載せられる情報の量は限られています。
掲載範囲が限られる中で広告漫画を使うなら、漫画をキャッチのように使うと良いでしょう。
キャッチコピーでターゲット層の興味を引き、その後に漫画を載せて、直観的に内容を把握してもらいます。
広告漫画で興味を抱いてもらったら、文章を読んでもらうという構成です。
こうすれば限られた広告紙面のなかで、広告漫画のメリットを活かすことができるでしょう。
広告漫画を使うデメリット2:ブランドイメージと食い違うことがある
高価なブランドものの広告を扱うときは、漫画の要素が逆効果になるデメリットがあります。
漫画の長所であるとっつきやすさは、別の面から見ると「軽い印象」として捉えられることがあるのです。
例えばロールスロイスの広告に安っぽい漫画が使われていたら、ブランドのイメージに影響を与えてしまうでしょう。
漫画は親しみやすく分かりやすいという長所がありますが、それがブランドイメージにそぐわない場合、悪影響につながるのです。
高価な商品には、確固たるブランドの世界観が定着していることが多いもの。
そのような広告で漫画を使うと、場にそぐわずデメリットにつながってしまうことがあるんですね。
広告する商品・サービスとの相性をみながら、広告漫画の使用を検討した方が良いでしょう。
広告漫画を使うデメリット3:費用が高くなる
広告漫画を使うデメリットの3は、費用が高くなることです。
広告漫画で使われる漫画制作は、作業工程が多いです。
例えば広告の企画、ネームの作成、キャラクター作成、漫画のペン入れから仕上げなどの作業が発生することがあります。
これら漫画制作をしてもらう分の費用が加わるので、通常の広告制作よりも費用が高くなってしまうのです。
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広告漫画と通常漫画の違いとは?
広告漫画は雑誌などで掲載される漫画とは、明確に種類の違う漫画だと僕は思います。
広告漫画は、クライアントの求める効果を実現するためのツールなのです。
多くの広告は商品・サービスや人の思いを宣伝し、販売促進効果をあげるために行います。
そのため広告漫画で使われる漫画は、情報を伝えるための道具といえます。
しかし僕が考える漫画は、こういうもの。
「作家の個性を全面に出して、読者を楽しませるエンターテインメント」!
広告漫画では作家の個性よりも、クライアントの求める効果を果たせているかどうかが重要です。
広告漫画でも、漫画家の個性は大切です。
しかしクライアントが求めるものと外れた個性は、かえって邪魔になってしまうもの。
例えばダイエット商材の広告漫画を作ってもらいたいクライアントは、その商品の魅力を引き出してくれるような漫画を望むでしょう。
そこに漫画家の個性で、悪の大王みたいなダイエット商材のキャラクターを登場させたら、その個性は邪魔になります。
あくまで、クライアントが求める効果を実現する漫画が欲しいわけです。
飛び出すぎた漫画家の個性は、広告の邪魔になることもあるのです。
広告漫画における漫画は、クライアントの商品・サービスを宣伝するためのツールなのか
通常の漫画は、それ自体が商品です。
●広告漫画の主役は、広告する商品
●通常の漫画は、漫画自体が主役の商品
このような違いがあります。
そして漫画最大の強みは作家独自の個性を武器に、ぐいぐい世界を形作ることにあると思います。
そういう意味でいうと、僕という漫画描きは広告漫画よりは個性を全面に出した漫画の方が向いていますね。
筆者は「自己の強烈な表現欲求から生まれる漫画」を作るからです。
これはエンターテインメントよりは、どちらかというと芸術の領域にあるもの。
芸術の要素を持ちながらも、エンターテインメントの面白さを備えた漫画を描いていけるように努力していこうと思います!
広告漫画のメリットに関するまとめ
ここまで広告漫画のメリットや、通常漫画との違いについて見てきました。
広告漫画では、漫画を使って商品・サービスを宣伝します。
広告漫画における漫画は、クライアントが求める効果を実現するためのツールといえます。
広告漫画を使用するメリットは~
1:インパクトがあり気軽に読める
2:面白さ、楽しさも伝えられる
3:広告の内容がわかりやすくなる
広告漫画のデメリットは~
1:文字情報より伝えられる情報量が少ない
2:ブランドイメージと食い違うことがある
3:費用が高くなる
広告漫画と通常漫画の違いは~
●広告漫画における漫画⇒クライアントの商品・サービスなどを宣伝することを目的として描かれる。主役は広告される商品
●通常の漫画⇒漫画作品自体が商品となる。主役は漫画自身
これからは広告漫画と通常漫画は違う目線で作られてることを意識して読むと、意外な発見があるかもしれません。
以下の記事では漫画アート芸術家の、漫画広告のお仕事第1号を公開しています!
今日もブログをお読みいただきありがとうございました!