「大傑作ホラー映画10選が知りたい!」
あなたはそう思っていることでしょう。
僕はホラー映画が好きすぎて子供のころから浴びるほどたくさんの作品を観てきました!
とくに洋画ホラー!
洋画ホラーが最高に素晴らしいんですよ!
この記事では漫画アート芸術家が人生をかけて観てきた、大傑作洋画ホラー映画10選を大発表していきます!
まずはどんな人間が洋画ホラー映画ベスト10選を選んでいるのか?について書いていきます!
Contents
ホラー漫画描きが史上最高の洋画ホラー映画10選を語る!
ぼくは幼いころから洋画ホラー映画が大好きで、駄作も名作もふくめて数えきれないほどの作品を見てきました。
ツタヤなどレンタルDVDショップへ行けば、まっさきに洋画ホラーの棚へいき、すみずみまで面白いホラー映画がないかと探すのです。
ちょっとでも面白そうな洋画ホラー映画があれば、まっさきにレンタルしました。
ホラー映画というのは当たりと外れがあるんですよ!
もうどうしようもない駄作のホラー映画もあります。
でも駄作ホラー映画でもDVDジャケットやキャッチコピー、映画の説明などが面白そうなら思わず借りちゃうわけです。
そして観てみて、駄作だと判明するという(笑)
「なんでこんなホラー映画借りちゃったんだよ、も~」なんて思うこともざらにありました。
しかし洋画ホラー映画を観ることはやめられないのです!
なぜなら、洋画ホラー映画には本当に、ほんっと~に…素晴らしい大傑作があるからなのです!
そんな一握りの大傑作ホラー映画に出会えるためなら、駄作のホラー映画を借りるリスクを冒してもいい!
そんな意気込みでこれまで洋画ホラー映画を観てきました。
僕はあまりに洋画ホラー映画の面白さに魅了されて、ホラー漫画を描く人間に成長してしまったほどです(笑)
洋画ホラー映画ベスト10選を選ぶ基準とは?
洋画ホラー映画ベスト10選を書くにあたり、どんな基準でホラー映画を選んだのかについて書きます。
僕が選定するホラー映画10選ははじめて見たときの怖さや衝撃性も重要な基準だけど、とくに「永遠性を持った作品」という要素を重視しています!
どれだけ時間がたとうと、変わらない魅力を持つホラー映画10選ということです!
また、そのホラー映画が業界にあたえた革新性も大切だと思っています。
このホラー映画10選は、ホラー映画が誕生してから現代までオールタイム映画史のなかで、ぼくが一番すばらしいと思うものを紹介していきます!
ということで傑作ホラー映画10選を選ぶ基準は~
・怖面白い!(こわおもしろい)⇒怖くてかつ面白いという意味
・作品の永遠性
・ホラー映画における革新性
この3つの基準が、僕がすばらしいと感じるホラー映画の基準です!
さあ、それでは最怖ホラー映画オールタイムベスト10選を堂々発表いたします!
10位:「サイコ」(1960年)
最怖ホラー映画ベスト10選の第10位は、イギリスの映画監督アルフレッド・ヒッチコックの代表作「サイコ」!
上映時間は109分。
サイコはサスペンスの神様といわれたヒッチコック監督が1960年に発表した、モノクロのサスペンス映画。
「サイコ」はサスペンスなんだけど、ホラー映画に必要な要素を十分に備えています!
現代の刺激的なホラー映画に比べたら、サイコは地味な印象をもつかもしれません。
しかし「サイコ」は、時代をこえて人の胸に突き刺さる恐怖があるのです!
新しく現れては消えていくホラー映画の世界で、サイコは永遠に残る魅力があります。
サイコは映像の派手さによる恐怖ではないのです。
サイコは物語や演出、キャラクターによって、普遍的に恐怖を感じさせてくれる映画だとぼくは思っています。
とくにマリオンという女性がシャワー中に体験するあの恐怖シーンは、映画史上でも超有名!
シャワーシーンのホラーときたらサイコの名前が挙がるくらい、記憶に残る鮮烈なシーンとなっています!
サイコは多重人格で、精神異常者による恐怖映画です。
ホラーにもいろいろ種類がありますが、人間にひそむ闇の部分を描いた恐怖というのは怖いですよね。
サイコは物語の前半と後半で主人公が入れかわる、特殊な展開のホラー映画でもあります。
サイコを見るときは、映画の途中で主人公がどのように入れかわるかに注意を向けてみると面白いでしょう。
ヒッチコックといえば20世紀を代表する名映画監督の代表!
ヒッチコックの「サイコ」は、絵画における「モナリザ」と形容されたこともあるようで、作品の永遠性の点でもばっちり。
ヒッチコックは1950年代までのホラーやサスペンス映画で使われてきた色んな要素を、「サイコ」に集約して撮影したようです。
まさにサイコは、ヒッチコックとっておきの必殺技といった作品といえるでしょう!
ホラー映画を語るときエポックメイキングとなるとなるような記念すべき作品が、ヒッチコックの「サイコ」です!
9位:「エクソシスト」(1973年)
第9位は「エクソシスト」!
1973年に公開されたアメリカのホラー映画で、ウィリアム・フリードキンという人が監督しました。
上映時間は122分。
もう洋画ホラーといったらエクソシストってくらい、直球ど真ん中のホラー映画ってかんじがするこの作品!
少女に悪魔がのりうつって、恐ろしい形相に変わっていく女の子の姿はいま観ても迫力があります!
エクソシストは少女にのりうつった悪魔と、それを退治しようとする神父との戦いが描かれます。
悪魔につかれた少女は口からヘドロのようなものを吐いたり、卑猥な言葉を口にしたり、首が真後ろにそりかえったり…もうホラー映画濃度全開の展開が楽しめます!
エクソシストは不気味な悪魔の恐怖が、少女を通して表現されるんですね。
怖い映画というのはエクソシストみたいな作品をいうのでしょう。
エクソシストは映画全体の雰囲気が、まず怖いですね。
神を象徴する神父とそれに敵対する悪魔の闘いは、まるでイエス・キリストを惑わす悪魔のようです。
ちなみにエクソシストを訳すと、「悪魔払いの祈祷師」という意味。
エクソシストの魅力は、真に迫る「悪魔」の恐怖を表現しているところにあります。
悪魔の話し声とか、しゃべる内容とか、とても不気味なのです。
まがまがしい存在が、少女の姿を借りてでてくる恐怖映像はまさにホラー映画!
エクソシストは悪魔系恐怖映画の金字塔といってよいでしょう!
本当に悪魔がいたらこんな感じなんだろうなって思わせるような恐怖があります。
エクソシストは公開後多くのホラー映画に影響を与えて、似たような作品がたくさん作られました。
またエクソシストは1973年の興行収入第1位を獲得しており、第46回アカデミー賞の音響賞と脚本賞を受賞しています。
8位:「キャリー」(1976年)
第8位は1976年に公開されたアメリカのホラー映画「キャリー」!
上映時間98分。
原作はアメリカのホラー小説の巨匠スティーブン・キングの同名小説。
監督と脚本はブライアン・デ・パルマが担当しています。
キャリーは1999年に続編が、2013年にリメイク版が公開されました。
僕は続編もリメイク版も観ましたが、やっぱり初代の1976年バージョンが一番好きですね!
やっぱりホラー映画は雰囲気が大事なんですよ。
1976年のキャリーに漂う雰囲気が、一番この作品の魅力をかきたてていると感じます!
キャリーはおとなしくて内向的な女子高生が、学校でクラスメートにいじめられる物語です。
「大人の目覚めを前にした女性の純潔性」、ぼくはこのようなテーマをキャリーから感じました。
キャリーの母親は男をけだもののような目で見ており、キャリーにたびたび辛くあたります。
キャリーの母親はけがらわしい男に興味を示す娘が許せないんですよ。
キャリーの純潔性を守ろうとする母親の姿に、狂気を感じます。
キャリーの恐怖は、いじめられた内向的な女性が限界に達したらどうなるのか?という部分が最大の見せ場です。
キャリーがいじめられるなかで、映画は徐々に緊張感を増していき、やがて解放される。
そこで見せる恐怖は、ホラー映画史上にのこる名シーンです!
キャリーのDVDジャケットでよく見かけますが、血まみれになったキャリーの姿はまさにホラー!
人の心の弱みにつけこんで、意地悪をするとどうなるのか?
ここから展開してくる恐怖が、キャリーという作品の独自性でもあります。
キャリーは思春期の女性の苦悩が描かれた傑作ホラー映画なのです!
7位:「悪魔のいけにえ」(1974年)
第7位は悪魔のいけにえ!
1974年に公開されたアメリカのホラー映画で、トビー・フーパー監督が撮影しました。
上映時間は83分。
悪魔のいけにえはホラー映画史上でも金字塔的作品です!
悪魔のいけにえは、その映像の芸術性が評価されてマスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されました。
悪魔のいけにえはホラー映画のスプラッターというジャンルの、革命的作品だったといえます。
スプラッターとは、人間が殺される恐怖シーンに魅力があるホラー映画のジャンルのことです。
スプラッターでは血しぶきが飛んだり人体が切断されたり、なかにはグロい作品もありますね。
悪魔のいけにえは、スプラッターにおける一つの型を作ったんですよ!
例えば13日の金曜日やハロウィンは、「悪魔のいけにえ」なくしては生まれてないのではと思います。
その後のスプラッター映画の原点となるような作品が「悪魔のいけにえ」なのです!
ただし悪魔のいけにえは派手な人間の殺害シーンはないところが特徴。
では悪魔のいけにえとはどんな映画なのか?
一言でいうと、若者たちがレザーフェイスという大男に殺されていく映画です。
特別にこったストーリーがあるわけではない。
でも怖い!
これがすごいんですよ!
悪魔のいけにえは物語の面白さで引きこむというのではない。
物語のなかで徐々に迫ってくる、恐怖の演出で視聴者を魅了するのです!
悪魔のいけにえではBGMがなく、効果音だけで映画が演出されます。
悪魔のいけにえはまるでドキュメンタリーのような撮り方がされてるのです。
このドキュメンタリータッチの映像が、逆にリアルな恐怖として生きているんですね。
悪魔のいけにえは1957年にアメリカのウィスコンシン州で起きた、エド・ゲインによる猟奇的殺人事件を元ネタにしているといわれています。
じわじわと若者たちに迫る恐怖が、レザーフェイスの登場によって爆発します!
悪魔のいけにえは続編もリメイク版もありますが、何といってもトビー・フーパーが監督した1973年版が怖さナンバー1です!
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6位:「ミザリー」(1990年)
第6位は、1990年にアメリカで公開されたホラー映画「ミザリー」!
原作はスティーブン・キングの同名小説で、ロブ・ライナー監督によって撮影されました。
上映時間は108分。
ミザリーは人間の怖さを思い知らせてくれるホラー映画!
人気作家のファンである中年女性(キャシー・ベイツ)が見せる、狂気の行動が最大の見どころです!
人間の内に眠る恐ろしい部分が顔をだす、そんなホラー映画がミザリーといえるでしょう。
はじめは人の良さそうな人でも、深くかかわっていくと見えてくる怖い部分を感じたことはないですか?
ミザリーはそんな恐怖を絵に描いたようなホラー映画です。
中年女性を演じたキャシー・ベイツはこの映画でアカデミー主演女優賞を獲得しています。
アカデミー主演女優賞に輝くくらい、中年女性の変貌する怖さがうまく表現されているということです。
ミザリーは自然のみずみずしい映像も魅力で、1990年の時代感が映像にとけこんでいてすごく良いです。
・人間が狂気に変貌していく怖さ
・奇怪な人間に自由を奪われる恐怖
この2点がミザリーを観る人に襲いかかるでしょう。
ミザリーは人間にひそむ闇の部分の怖さに焦点を当てた不滅のホラー映画だと、ぼくは断言します!
5位:「サスペリア」(1977年)
5位はイタリアのホラー映画監督ダリオ・アルジェントの代表作「サスペリア」!
公開は1977年で、上映時間は99分。
サスペリアはアートの要素を感じさせる、イタリアンホラーの傑作です!
サスペリアを観ていると、鮮烈な色彩表現に目を奪われるでしょう。
赤や緑などの色彩が、サスペリアの恐怖演出を盛り上げています!
さらにサスペリアではゴブリンというバンドの曲が使用されており、恐怖感をうまくあおってきます!
このように色彩や音楽で感覚的に怖さを演出してくるのが、サスペリアの魅力!
サスペリアは「おしゃれだけど怖い」、そんなホラー映画といえます。
ダリオ・アルジェントという監督は、物語の整合性よりも感覚を重視する映画表現をしてきます。
ぼくは古今東西のあらゆる映画監督のなかでダリオ・アルジェントが最も好きです!
⇒ホラーの帝王ダリオ・アルジェントの素晴らしさや、ダリオ監督映画「ドラキュラ」の感想を書いた記事はこちら!
物語のつじつまにこだわる人は、サスペリアを見て?と感じる人がいるかもしれません。
ダリオ・アルジェントは物語のつじつまを合わせるよりも、感覚として怖い表現を大切にしているのです。
僕はこのダリオの感覚的な映画表現が、最高に素晴らしいとおもいます!
物語の整合性なんて気にしない。
サスペリアは色や音楽や俳優の演技や、雰囲気で、怖さを感じさせてくれます!
サスペリアは、ドイツの名門バレエ学校に入学した女性が体験する恐怖映画です。
ダリオ・アルジェントの「魔女三部作」の第1作目でもある、サスペリア。
とことん感覚にうったえてくる恐怖を見せてくれるサスペリアは、ほかのホラー映画とは一線を画しています!
4位:「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年)
第4位は1968年にアメリカで公開された、ゾンビ映画の元祖「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」!
監督はジョージ・A・ロメロで、上映時間は96分。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」はなんといっても、ゾンビ映画の原点ですよ!
世の中にゾンビ映画はたくさんありますが、すべてはこの映画から始まったといっても過言ではありません!
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドはその評価の高さから、ニューヨーク近代美術館にマスター・フィルムが保存されているほどです。
ホラー映画といえばゾンビ。
ゾンビ映画といったらナイト・オブ・ザ・リビングデッドです!
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドはホラー映画の魅力をあますところなく持っています。
面白い傑作ホラー映画には共通するシチュエーションがあります。
「周囲を恐ろしい存在に囲まれて、閉じこめられる恐怖」というシチュエーションです。
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドはそんなホラー映画の典型!
怖さというのは、自分の命が危険にさらされたときに出てきますよね。
周囲を恐ろしい存在に囲まれて閉じこめられる状況というのは、怖いんですよ。
怖いと同時にホラー映画として面白い状況でもあります。
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドは、人間達がゾンビに周囲を取りかこまれる恐怖が描かれます。
館にたてこもる人間たちの周囲を、ゾンビたちがうろついてるという状況です。
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドはモノクロ映像なんですが、逆にそこが恐怖をあおりたてます!
カラーではなくモノクロの古い映像感が、ゾンビをより不気味なものに感じさせているのです。
どれだけ新しいホラー映画がつくられようと、ナイト・オブ・ザ・リビングデッドの革新性がうもれることはありません。
そして今観てもホラー映画として恐怖を感じさせてくれる作品、それがナイト・オブ・ザ・リビングデッド。
ジョージ・A・ロメロが生み出したゾンビという映画表現は、本当に偉大な功績だと思います!
3位:「オーメン」(1976年)
第3位は1976年に公開されたアメリカのホラー映画「オーメン」!
監督はリチャード・ドナーで、上映時間は111分。
もう洋画ホラーといったら何といってもオーメンです!
オーメンはこれまで何度も観てきましたが、映画全体の怖い雰囲気、物語の面白さ、ラストのどんでん返し、まさに恐怖映画の代表と呼ぶにふさわしい大傑作です!
オーメンは音楽をジェリー・ゴールドスミスという人が作っており、オーメンの恐怖を増幅しています。
オーメンは続編やリメイク版も出ていますが、やっぱり初代の1976年バージョンが一番怖いですね!
オーメンではグレゴリー・ペックという有名な俳優が主演を演じてます。
オーメンは666という悪魔の紋章をあざにもつ、悪魔の少年ダミアンをめぐる物語。
「666」は新約聖書のヨハネの黙示録で、獣の数字と呼ばれる不吉な数字のこと。
そんな666を体にきざみこまれた少年がダミアンなのです。
日本のホラーを幽霊だとすれば、海外のホラーは悪魔の恐怖。
悪魔の恐怖がものすごく切実に感じられる映画がオーメンです!
エクソシストも悪魔の恐怖を描いた映画ですが、オーメンとはまた違った演出。
悪魔の恐怖って不可解な怖さなんですよ!
邪魔な人間を順番に始末していく悪魔。
人間の殺しかたにもバラエティがあります。
不気味な悪魔の意思を感じさせる殺しかたがすごく怖いです。
ホラー映画の傑作には、観ているだけで背筋が寒くなるような演出がありますね。
オーメンはホラー映画としての怖さの演出が、とってもうまいのです!
悪魔の子供であるダミアンは、雰囲気が非常に怖い。
ダミアンの外見は、なんてことはないただの子供ですよ。
ダミアンはエクソシストの少女のように、恐ろしい形相をした子供ではない。
でも、存在自体に恐怖の香りがただようダミアン!
ダミアンだけでなくオーメン全体から匂う悪魔の恐怖演出は、さすがというしかないでしょう。
悪魔の一味が、人間世界に忍びよる恐怖を描いたオーメン。
洋画ホラー映画の一つの極地といえる傑作が、オーメンなのです!
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2位:「13日の金曜日」(1980年)
第2位は1980年に公開された「13日の金曜日」!
監督はショーン・S・カニンガムで、上映時間は95分。
洋画ホラーといったら「13日の金曜日」を抜きには語れません!
ぼくはもう13日の金曜日が好きすぎて、これまで何度観たか覚えてないくらい観てきました!
小学校4年生のころはこの映画にハマりまくって、「13日の金曜日」をそのまんま漫画で描いていたほどです!
13日の金曜日はホラー映画としてゆるがぬ人気があり、2001年までの間に10シリーズも作られている作品。
13日の金曜日と言えばホッケーマスクをかぶって、刃物を持参した大男ジェイソンが浮かんできますね。
ジェイソンはエルム街の悪夢のフレディと共演したりと、ホラー映画を象徴するようなキャラクターです。
しかしジェイソンがホッケーマスクをかぶって活躍しだすのは13日の金曜日シリーズ3から。
1980年の初代13日の金曜日は、ホッケーマスクのジェイソンとはまた違った恐怖映画なんですよ。
13日の金曜日はホラー映画のなかでもスプラッターというジャンルの代表作。
13日の金曜日は、悪魔のいけにえの影響を受けて誕生した感じがする作品です。
しかし13日の金曜日は、悪魔のいけにえのスプラッター要素をより強力に持っています!
遊びほうけている若者たちが一人づつ、何者かによって始末されていきます。
顔に斧をふりおろしたり、首がもげたり、槍で体ごと貫かれたり…スプラッター要素が爆発するのが13日の金曜日シリーズです。
13日の金曜日は極論をいうと、ほとんど物語らしい物語はないといってよいでしょう。
「若者たちがクリスタルレイクでキャンプをしていたら、謎の存在に次々に殺されていった」
物語の主要部分はこれです。
13日の金曜日は物語の魅力でひっぱる映画ではないんですよ!
でもすっごく面白い!
何が面白いかというと、若者たちに迫りくる謎の存在の恐怖にあります!
映画のなかで若者たちをみはっている何かがいるんですが、それが誰かは分からない。
この未知な存在が奇妙な殺人事件をおこしていくという展開が、ものすごく面白いです!
未知な存在が殺人を犯す理由もちゃんとあります。
ホラー映画の魅力というのは、不気味で未知な存在と出会ったときの恐怖にあるとぼくは感じます。
何だかわからない未知な存在がじわりじわり迫ってくる怖さ、面白さといったら他にないんですよ!
13日の金曜日の絶対無比な面白さは、未知な存在が迫りくる恐怖にあります!
未知な存在が迫りくる恐怖で、映画の最後までのりきっていく大胆さが13日の金曜日最大の魅力です!
13日の金曜日で未知な存在の正体が明かになるシーンがあるんですが、はっきり言ってホッケーマスクのジェイソンよりはるかに怖いです!(笑)
未知の存在が誰なのか、正体はここでは明かしません。
しかし13日の金曜日で若者を殺していたやつの正体が明らかになるシーンは、ゾクっとくる怖さがありますよ。
13日の金曜日シリーズにでてくるジェイソンは、シリーズを重ねるなかで怪物的な存在になっていきます。
ものすごい怪力で、銃で撃っても頭を割っても死なないような怪物キャラクターになっていくのです。
怪物的なジェイソンが登場する13日の金曜日も面白いです。
しかし恐怖映画としてみたとき、1980年に公開された初代13日の金曜日が圧倒的に怖いとぼくは感じます!
ホラー映画は人に恐怖を感じさせるもの。
その恐怖が最も濃く発揮されたシリーズが、1作目の13日の金曜日なのです!
13日の金曜日が好きすぎ何度も見てきた筆者が、おすすめの13日の金曜日12作品をランキング形式で紹介した記事はこちら♪
13日の金曜日おすすめ12作品をマニアがランキング形式で大激白!330話
1位:「ドールズ(Dolls)」(1987年)
輝く第1位は、1987年にスチュアート・ゴードン監督が発表した奇跡の大傑作ホラー「ドールズ」!
もうぼくのなかでドールズは圧倒的ナンバー1なアメリカのホラー映画です!
これまで数あるホラー映画を観てきましたが、ドールズにかなうものはありませんでした!
しかしこのドールズ、意外とマイナーなホラー映画で知る人ぞ知る系の作品です。
こんなに素晴らしいホラー映画なんだからもっと注目を浴びてもいいのに!って思わせるくらいな扱いをされてます。
いまでこそドールズはブルーレイのDVDになってますが、それまでは単体でDVDにさえなってなかったほど。
ドールズのボックスセットというのが以前発売されていたようだけど、そちらも絶版となっています。
ドールズはタイトルからわかる通り、人形もののホラー映画です!
人形ものホラー映画といえば「チャイルドプレイ」が思い浮かびますが、僕の中でははるかにドールズのほうが上をいきますね!
ドールズの何がそんなに素晴らしいのか?
僕が感じるドールズ最大の魅力は、「メルヘンチックな雰囲気のホラー映画」という点にあります!
ドールズの主人公は幼い少女で、まるで不思議の国のアリスに出てくるような幻想的な子供。
ドールズで僕が素晴らしいと思うのが、やっぱシチュエーションなんですよ!
ホラー映画は雰囲気やシチュエーションが最大に大切です!
ドールズはシチュエーションの点でも圧倒的に素晴らしい!
どんなシチュエーションかというと
「森のなかで立ち往生した家族が、ひょんなことから洋館に迷いこむ」という展開。
もうホラーと言ったらこれだろ!ってくらい、良いシチュエーションです!
森という幻想的な場所で、移動が困難になった家族が近くにあった洋館に入っていくんですよ。
そこで巻き起こる人形たちの恐怖!
でも、ドールズはただ怖いだけじゃないんだな~。
メルヘンチックでレトロな雰囲気が全編ただよっていて、これがすご~く良いのです!
メルヘンの雰囲気とホラーがうまい具合にまじりあって、まるで夢でもみてるような気持で楽しめるホラー映画。
メルヘンとはいいつつ、ホラー映画の残虐な見せ場もしっかりあります。
ドールズはまるで夢の世界を一瞬だけかいま見たような、胸が熱くなる幻想的ホラー映画です。
ドールズのラストシーンにしても、何度観ても「ああ、いいなぁ!」って思いますね。
ホラー映画なのでキチンと恐怖はあるんだけど、胸に迫るはかない魅力があるのです。
それはきっと主人公の少女や仲間のさえない男キャラ、映画に登場する人形たちの影響なのでしょう。
僕はメルヘンが好きなので、ドールズの魅力はより強く響きます。
もしあなたがメルヘンチックな人形もののホラー映画に興味があるなら、きっとドールズは刺さると思います!
メルヘンな雰囲気とホラーの奇跡的な融合!
心に残る夢のような物語。
このドールズの魅力は何千回言っても言いたりないくらい、素晴らしいと僕は感じています。
漫画アート芸術家のぼくにとって、人生最高のホラー映画はまちがいなく「ドールズ」です!
そしてメルヘンチックな人形ものホラー映画が好きな人には、きっと心にひびく映画がドールズなのです!
これまでホラー映画を300本以上見てきた筆者が、人生最高のホラーと感じる「ドールズ」の魅力や、ネタバレあらすじを書いた記事はこちらからどうぞ♪
ドールズ(DOLLS)が大傑作ホラー映画な10の理由とあらすじをネタバレ
傑作ホラー映画はB級作品に多い!
いかがでしたでしょう、観たことのあるホラー映画はありましたか?
ぼくはこれまでたくさんの洋画ホラー映画を観てきて、強く感じたことがあります。
それは傑作ホラー映画はB級作品に多いということ!
有名なホラー映画にも良い作品はあります。
しかしあまり人に知られていないマイナーなホラー映画には、アッ!と驚くような傑作がけっこう眠ってるんですね。
大ヒットするホラー映画は人気が出るだけあって、一般受けするような作りの作品が多いのです。
人気ホラー映画は一般受けするぶんホラーマニアなぼくからすると、ややものたりない感じがする。
もっとディープな、ツボを刺激するようなホラー映画を望んでいるのです。
B級ホラー映画はホラー好きを刺激するような、実験ができる土壌があります。
この知る人ぞ知るB級ホラー映画こそ、有名作品にはないニッチな面白さがあるなぁって僕は強烈に感じました。
とくに1970年~1990年にかけてのB級ホラー映画は、ほんっとに大傑作があります!
この時期は、まさにホラー映画の黄金時代だとぼくは思ってますね。
今回のホラー映画10選には入っていないけど、素晴らしすぎるホラー映画はたくさんある!
そしてその多くが、マイナーなホラー映画なんですよ!
今回のホラー映画10選で1位になった「ドールズ」なんて、マイナーホラー映画の典型ですが、ハンパなく素晴らしい作品ですよ!
ホラー映画をたくさん観るなかで、それほど有名じゃない作品にこそ宝石のような傑作が眠ってると感じるようになりました。
先にも書きましたが、ホラー映画は当たりと外れがあります。
マイナー作品の傑作狙いで借りてみたら、とんでもない駄作だったなんてことはよくあります。
それでもホラー映画を借りてしまうのは、マイナー作品のなかにたまに発見できるものすごい傑作ホラー映画の感動があるから!
ホラー映画の傑作と出会うってのは、隠された宝石を発見する感覚に近いのです!
そんなことで魅惑的すぎる洋画ホラー映画の世界を今後も探求していきましょう!