どうも、漫画アート芸術家の粕川です(@artkasukawa)!
この記事では4点の油絵が売れた件と、どうして即興で油絵アートを描くのか?について書いていきます。
売れた4点の油絵
以下が、今回売れた4点の油絵アートです。
上は、レンブラントが描いた少年の絵を、僕が即興の油絵アートで描きました。
どれも14㎝×18㎝の、キャンバスボードに描いた油絵アートです。
僕は現在油彩を使って、即興で絵を描いてます。
即興でアートを作るとは「その瞬間に僕の気を引いた対象を短時間で描く」という描き方です。
僕は絵を描く時「時間をかけて丹念に描き込む絵」と「その瞬間の感動を即興で短時間の内に描く」2つの方法を使います。
例えば時間をかけて取り組んだ絵には、以前ご依頼を頂いたこんな肖像画があります。
時間をかけて描く絵と同時に、即興で瞬間的に描くアートも作ることで、表現の可能性を探っているのです。
即興で描くアートの対象は昔撮った写真や、外出中に気になった風景をデジカメで撮ったものを描いたりします。
即興で油絵アートを描く理由とは?
僕が即興でたくさんの油絵アートを描く理由は「野外で油絵を描く」という計画があるからです。
僕は自然を描くのであれば写真ではなく、実際にある風景の前に立って描きたいと思っています。
生身で自然を感じ、その生命感を描きたい。
そのためには、野外で油彩の制作を行う必要があります。
外で絵を描くのであれば、その瞬間に見ている自然の感動を一気に絵の中に封じ込めないと、外で描く意味がなくなります。
外で大体の絵を描いて仕上げは屋内でというのはではないのです。
外にいて目の前の自然を感じながら、絵を仕上げたいのです。
そのためには短時間で自分が感じた感動を絵で表現出来るようになる必要があります。
だから僕は油絵アートを即興で作っているのです。
僕は絵を描くとき、想像からではなく、目の前にある自然を描きたいと思っています。
想像やファンタジーを描くのはすでに漫画で行ってるので、絵画を描くのなら目の前にある自然の美しさに切りこみたいのです。
現実の自然を描きつつ、そこに垣間見える幻想や狂気を描くのです。
スポンサードリンク
想像で絵を描く画家と目の前に存在するものを描く画家
画家は想像で絵を描く人と、現実に存在するものを描く人に分かれます。
僕は絵画においては、後者の現実を描きたい人間です。
現実の中に潜む狂気や美しさ、そして幻想を描きたいのです。
例えば想像で絵を描く代表にポール・ゴーギャンがいます。
ゴーギャンは現実を対象としながらも、そこに自らの夢想を入れて、想像の世界を芸術にしました。
ゴーギャンと対照的な存在が、ファン・ゴッホです。
ゴッホは、目の前に対象がないと描けない人でした。
ゴッホはゴーギャンから、想像で絵を描くことを教わったことがあります。
しかしゴッホのやり方には合わず、最後まで目の前にある自然や人を描きました。
ファン・ゴッホはアルルの猛暑の中でも麦わら帽子をかぶり、地面にイーゼルをくくりつけて、その瞬間に感じた感動を絵にしたのです。
ファン・ゴッホは絵を描くのが早く、外にいる間に絵を仕上げることもあります。
ゴッホは自分が目の前で感じた自然に対する感動を、絵で表現したかったのでしょう。
だから外にいる間に、絵を仕上げることが多かったのです。
一枚の絵を時間をかけて緻密に描き込むのではなく、その瞬間に自分が感じたリアルを絵に封じ込める。
僕はこの描き方が好きです。
そして僕の絵の対象となるのは想像の世界ではなく、現実に存在する自然。
現実に潜む幻想、これをアートで描きたいと思っています。
そのためには野外に出て、太陽と自然の目の前で大地と共に絵を描く必要がある。
自然から受けた感動を、その瞬間に封じ込めたい。
中には長い時間をかけて緻密に取り組む絵もあるでしょう。
しかし絵を描くとは生きる事そのものであり、僕の人生の記録、感動の日記なのです。
日記は、その日のうちに書かないと意味がない。
僕がある時ある場所である対象に対して感動を覚えたら、その感動が続いてる間に、絵で描く必要があります。
この描き方をマスターするために、僕は即興で油絵アートを描いているのです。
ファン・ゴッホやセザンヌ、印象派の画家やバルビゾン派の画家達がしたように、僕も野外の自然を前にして絵を描き、その感動を表現したいのです。
最後に僕がとても感銘を受けたファン・ゴッホの言葉を載せておきます。
ゴッホ「僕はあえて生涯続く犬の道を選んだのだ。
だから僕はいつまでも犬であり続ける。
いくら貧乏になっても絵を描き続ける。
そして自然に背を向けず、その懐の中に入って、人間的に生きるのだ」
~ゴッホ
なんて胸を打つ言葉でしょうか!