何か大切なアイデアが欲しい時、考え事をしたい時、今後の人生のヴィジョンを描きたい時、僕は散歩をします。
散歩にはすさまじい効用があります。
散歩をすることで気分転換になったり、運動になったり、雑然とした考えをまとめることが出来たり、風景を楽しんだりと色々なメリットがあります。
中でも最大級の散歩の効用が「アイデアが浮かびやすくなる」ことです。
僕は漫画のアイデアを考えている時や、アイデアが中々出てこないときは散歩をします。
散歩をすることで気分が変化して、楽になり、ある時フッと最適なアイデアが浮かんでくるのです。
散歩をしているときにアイデアが浮かぶのは創作だけに限りません。
今後の人生の展望を考えたい時、重要な選択を迫られているときなど、散歩をすることで意識に変化が起こり、歩いているうちに良い考えが浮かぶことが多々あります。
そう、散歩は無料でお手軽にできるアイデア発想術だったのです!
実際世界に名だたる偉人天才達の多くも、散歩をたくさんしていました。
ここではアイデアが浮かびやすくなる散歩の効用について解説していきます。
なぜ散歩をするとアイデアが浮かびやすくなるのか?散歩を使ってアイデアを引き出したい方はどうぞ最後までご覧ください!
Contents
漫画のアイデアに詰まった時に散歩をする
漫画のアイデアを練っていてどうしても最適な案が浮かばないとき、あなたはどうしているでしょうか?
机にかじりついてひたすら考え続けるというやり方もありますが、本気でアイデアを出したいと思ったら僕は散歩か瞑想を始めますね。
というのもアイデアは考え続けているときよりも、リラックスしている時に突然降ってくる事が僕の場合多いからです。
以下より僕のアイデアの出し方をざっくり見ていきましょう。
潜在意識に投げかけてアイデアの答えを待つ
まずそのアイデアについてとことん考えます。
アイデアについて考えることで、意識の奥の方に質問を投げかける感じです。
「こんなアイデアが欲しいんだけど、何か最適なものないかな?」みたいな感じで潜在意識に質問を入れておくのです。
人間には顕在意識と潜在意識の2つの意識があって、普段僕たちが意識しているのが顕在意識です。
潜在意識とは普段意識していないけど、その人の行動や生命活動を取りしきっている深層意識のこと。
顕在意識が全体の3%ほどしかないのに対し、潜在意識は97%とほぼ全体といっていい割合を占めています。
僕たちの行動は潜在意識に彫り込まれた思いによって支配されているんですね。
潜在意識には自分にとって最適なアイデアの答えが詰まっているので、ここに最良のアイデアが浮かぶように指令を出しておくんです。
この潜在意識に指令を出すというのが、アイデアについてとことん考えることです。
とことん考えてアイデアが出てこなかったら、それは一度忘れて他の何かをしてみましょう。
例えばお風呂に入ってみるとか、映画を観てみるとか、散歩するとか。
散歩は運動にもなるし、風景の移り変わりがあって視覚的にも刺激があるし、歩くことで考えがまとまってくる。
そしてある時ポーンっと、求めていたアイデアの答えが出てくるのです。
これは自分が散歩などをすることによって気分がリラックスしているため、潜在意識からアイデアの答えが送られてきたという事です。
アイデアはとことん考えて潜在意識に指令を出したら、一度忘れることで最適な場面で浮かんでくることが多いです。
僕の経験上アイデアが浮かびやすくなる状態というのが散歩している時なんですね。
だから何かアイデアが欲しいなと思ったら、重要な選択について考えたいなと思ったら、散歩をおすすめしています。
僕は散歩しながらアイポッドで好きな音楽を流して気分を盛り上げて歩くことが多いです。
ゆったり散歩をしながらその瞬間を楽しんでいる時、「これだ!」っていう発想が浮かんでくる。
僕の場合歩けば歩くほど脳が刺激されるように色々な考えが浮かんできます。
部屋の中でうつうつとアイデアを考えているより、よっぽど健康的なアイデア発想法が散歩だと思います。
天才偉人も散歩をして重要なアイデアを得ていた
歴史上の天才、偉人の中には散歩をよくしていた人物が多いです。
散歩好きな天才偉人として挙げられるのがAppleの元CEOスティーブ・ジョブズ、音楽家のベートーベン、チャイコフスキー、哲学者のエマヌエル・カントやジャン・ジャック・ルソー、ショーペン・ハウエルなど錚々たる顔ぶれです。
スティーブ・ジョブズは散歩をしながら考え事をしたり、散歩をしながらミーティングをするという「散歩ミーティング」もしていたようです。
ピクサーで働く人はスティーブ・ジョブズがよく人と散歩をしており、散歩をすること自体がとても好きだったとコメントしています。
iMacG4というひまわりの形をしたマックは、ジョブズがデザイナーと散歩をしている時に思いついたとも言われています。
スティーブ・ジョブズも分かっていたのです、散歩をすることが人の創造性を高めるということを。
ドイツの哲学者カントも散歩が大好きでした。
カントは毎日いつも決まった時間に決まった道で散歩をしていたといいます。
カントが散歩をする時間がいつも正確なので、周りの人はカントを見かけると時計の針を直したという逸話も残っているほど。
僕は以前からカントが好きなので、彼の代表作「純粋理性批判」という哲学書をがっつり読みましたが、とても難しくて今だに理解に苦しみます(汗)
あの難解すぎる哲学思想をカントは散歩しながら考えていたかと思うと、「さすがやな~!」って思います。
他にもショーペンハウエルという哲学者も散歩好きで、犬と一緒に散歩をしていたようです。
ショーペンハウエルの散歩好きは周りの人に知られており、彼が散歩中に転ぶと新聞に載ることもあったほど。
ベートーベンも散歩好きで、田園を散策中に交響曲第6番「田園」を発想しました。
ベートーベンの「田園」!すばらしいですね~!僕は「田園」の第2楽章が特に好きです!
ともかく世界の偉人天才たちは散歩をしており、散歩の中で独自な発想を展開していたという事です。
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散歩がアイデア発想力を高める研究結果について
スタンフォード大学が研究したところによると、散歩をして歩くと人間の創造的な発想力が60%上がるという事が言われています。
また散歩をすることで風景が移り変わるので視覚的な刺激も増すことから、思いつけるアイデアが8.3倍アップするとも言われています。
僕も散歩していると何となく発想力が上がるなと感じてましたが、思い過ごしではなかったようです。
なぜ散歩をするとアイデア発想力が高まるのか?
ここではなぜ散歩をするとアイデア発想力が高まるのかについて、その根拠を見ていきます。
歩く行為が脳の血流を良くする
散歩をして歩くことで脳への血液の流れが良くなり、呼吸も多くなることから酸素を体内に取り込むことができます。
散歩する時に足を使わせる脳の領域は、頭頂葉付近に存在します。
このため散歩をすると血液が頭のてっぺんまで流れ込み、脳の全領域に血液が流れるので良い発想が生まれやすくなるようです。
散歩をすることで別個に分かれていた脳細胞同士が神経線維で結ばれることにより、斬新なアイデアを思いつきやすくなります。
散歩のリズム感がアイデアを生み出す?
散歩をしていると、歩くリズムが出てきますね。
この歩く時のリズム感がアイデアを生み出す刺激として働くようです。
散歩で歩くペースを早くしたり遅くしたりすることで、考えるスピードを調節することも出来るといいます。
また歩くとセロトニンという物質が脳から出されるので、気分が爽やかになります。
歩行のリズムを規則正しくすることでセロトニンはたくさん分泌されるようです。
なんとなくしていた散歩ですが、実は歩く歩調やリズム感がアイデア創出に深く関わっていたんですね。
散歩しながら頭を空白にすることでアイデアは生まれる?
あまり雑念を持たず頭を空白の状態にしておくと、良い発想が生まれやすいという話があります。
ずっと家の中でアイデアを出そうと考え続けても、目の前の景色が変わらないので一定な発想しか出てこないこともあるでしょう。
しかし外に出て外界を感じることで、眼前の風景などに意識が反応して思考が飛躍していきます。
人間何もしていないとマイナスなことを考えたり、不安に感じたりすることがあるかもしれません。
しかし散歩をすることで意識が下界に向き、無駄な思考に縛られづらくなります。
そんな散歩中の頭が空白状態なときに、良いアイデアは生まれやすくなるようです。
散歩は最強のアイデア創出法だった!
散歩をすることで脳内に刺激が加わり、良いアイデアが生まれやすくなることについて見てきました。
僕も頻繁に散歩をするんですが、気分爽快になったり良いアイデアが浮かんだり、悩んでいたことの答えが見つかるなど、とても大きなメリットが毎回あります。
そんな散歩の効用は研究成果でも確かめられていたのです。
また世界の偉人や天才たちも散歩好きがたくさんいました。
漫画や絵を描いたり、何かアイデアを生み出したい人であれば、散歩を定期的にしてみましょう。
気分転換においてもアイデア創出法としても、何か人生の大切な答えを見つけたい時でも、本当に役立つのが散歩なのです。
夜道を歩いていると漫画創作のアイデアが浮かびやすくなることについて、以下の記事で書きました♪