#STPマーケティング を知って創作の仕方が変わった
何も知らなった頃は暗闇の中を手探りで進んでいるようだった
でもこの知識は光だった
市場を知り、対象を定め、立ち位置をはっきりする
ビジネスの基本は漫画創作にも通用する
— 漫画アート芸術家 (@artkasukawa) 2019年3月12日
web漫画描きはマーケティング的な視点を持って作品を制作していく必要を感じています。
なぜならマーケティング視点のないままweb漫画を描くと読まれなかったり、自分の漫画の魅力を最大限発揮できなくなってしまうからです。
いまは商業漫画誌でデビューしなくとも、ネット環境があればだれでも漫画を発表できます。
コミケなどで漫画の同人誌を作って販売することもできます。
誰もが漫画を描き、公開できる時代にあるのです。
そのため、自分のweb漫画独自の魅力を明確にし、想定読者に届けていかないと誰にも読まれない漫画になってしまいかねません。
そのために必要なのがweb漫画描きのマーケティング視点です。
この記事ではあなたのweb漫画の魅力を最大限引き出し、読者に楽しんでもらうために必要なマーケティング戦略について書いていきます!
Contents
web漫画描きが知るべきマーケティング戦略
マーケティングとはある商品が効率よくたくさん売れるようにするための一連の施策のことをいいます。
漫画でいえば自分の漫画の魅力を最大限生かし、想定読者に楽しんでもらうための戦略みたいなものです。
とくに以下の3つのことを明確にしていくことが大切です。
・描こうとしているジャンルの漫画の市場や競合の状況を知る
・ターゲット読者を明確にする
・自分独自の漫画の魅力、立ち位置を明確にする
これを実行することで、あなたのweb漫画をその他多くの漫画と差別化して、想定読者に読んでもらいやすくすることができます。
以下に一つ一つ解説していきます。
web漫画マーケティング1.描く漫画ジャンルの市場規模や競合を知る
まず自分が描こうとしている漫画の市場を知る必要があります。
市場を知ることで、そのジャンルの漫画がどれくらい売れる見込みがあるかの見込みがつきやすくなるでしょう。
またそのジャンルの漫画を描いたとき、どのくらいの潜在的読者がいるかを把握することができます。
漫画を読む読者数はジャンルによって変わってきます。
スプラッターホラー漫画を読む読者数と、少年冒険もの漫画を読む読者数では違いがあります。
スプラッターホラー漫画よりは少年冒険もの漫画を好んで読む読者のほうが多いでしょう。
例えばaジャンルの漫画の市場規模が100万人、bジャンルの漫画の市場規模が1万人だったとします。
すると100万人規模のaジャンルの漫画を描いた方が、よりたくさんの人に読まれる可能性があります。
仮にその漫画がヒットしたら、よりたくさん売れるのはaジャンルのほうでしょう。
一方bジャンルの漫画の市場規模は1万人です。
仮にbジャンルの漫画でトップクラスの漫画になっても、最大売れる可能性のある数字が1万人で限界です。
その漫画ジャンルの市場規模を知ることでどのくらい潜在的見込読者がいるか分かり、売れた場合の爆発力の予想がつくのです。
web漫画を描くときは自分にしか描けないニッチジャンルを見つけろ
web漫画を描くときは自分にしか描けないようなニッチジャンルを狙うのが良いと思います。
なぜならインターネットを使えば、日本中の読者にむけて漫画をとどけることができるからです。
webマーケティングなどの知識を駆使して、日本中にいるターゲット読者に作品を見つけてもらうことができる時代なのです。
日本中の人が対象になるので、ニッチなジャンルでも読んでくれる人はいるはずです。
現代の漫画はジャンルも多様化しています。
例えばホラー漫画にしても、色々なジャンルのホラー漫画がありますよね。
スプラッター系ホラー漫画から、心霊系ホラー漫画、人間の狂気にひそむホラー漫画から、ゾンビものなどいろいろあります。
ホラーというジャンル一つとっても、そのなかには細分化されるジャンルがあるのです。
web漫画描きは描くジャンルを明確にし、自分にしか描けないニッチジャンルを描くのです。
漠然とした「少年冒険もの漫画」という企画で漫画を描くのでは、作品の方向性がはっきりしません。
例えば「西部劇の世界を舞台に、一匹狼のガンマンがならず者のゾンビたちと戦っていく冒険ホラー漫画」という風に、作品の方向性を明確にしていきます。
この企画の質や内容はともかく、西部劇とホラーが好きな人には興味のある企画になるでしょう。
描くweb漫画のジャンル、方向性を絞ることで、そのジャンルに興味のある人に読んでもらいやすくなります。
いっぽう「甲子園を目指す野球少年の漫画」などのように、漠然とした企画の漫画では読者に興味をもってもらうのは難しいでしょう。
なぜなら甲子園を目指す面白い漫画はほかにもたくさんあるからです。
たくさんある漫画のなかから自分の漫画を読んでもらうためには、描くジャンルを明確にし、自分にしか描けない方向性から漫画を描くことが大切になってきます。
描く漫画ジャンルの競合状況を把握する
自分が描く漫画ジャンルの競合の状況を知ることも重要です。
自分と似たジャンルの漫画を描いているライバルはどのような作品を作ってるかを知るということですね。
競合の漫画を調べないと作品がかぶったり、差別化がしずらくなったりします。
例えば「ファンタジー世界を背景に巨人と戦う人間」という漫画では、すでに「進撃の巨人」というヒット作品があります。
これを知らずに同じような企画で漫画を描いては作品が似てしまい、超強い競合のいる土俵に自ら上がり込んでいくことになります。
それでも勝てる自信があれば良いです。
しかしビジネスとして考えたとき強敵がたくさんいるレッドオーシャンを狙うくらいなら、ライバルの少ない領域を狙うほうがぼくは良いと思います。
これも程度問題で、あんまりニッチすぎる市場だと読者の絶対数が少なくなってしまいます。
なのである程度読者ボリュームのあるジャンルのなかで、自分にしか描けない方向性にかじを切ってweb漫画を描くのが良いでしょう。
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web漫画マーケティング2.ターゲット読者を明確にする
web漫画を描くとき、その漫画を読むであろう想定読者を明確にすることが大切です。
その漫画に興味を感じて読んでくれるのは、どのような読者層なのかを知るということです。
ターゲット読者の性別、年齢、趣味や関心、生活環境などを把握していきます。
ターゲット読者を明確にすることで、その人が喜ぶような展開を漫画で描くことができます。
漫画ではキャラクターに共感してもらうことが大切です。
ターゲット読者がはっきりしてればその人が何に共感するかが分かるので、漫画に落としこむことができます。
ターゲット読者を知れば、その人が喜ぶツボや興味のあることがわかります。
ターゲット読者の興味や喜ぶツボを漫画に反映させれば、あなたのweb漫画に関心を持たせ、楽しんでもらうことができます。
ターゲット読者を明確にすることで、どんな漫画を描いたら喜ばれるかが分かるのです。
ターゲット読者を分析して、この人たちを楽しませるためにはどんな漫画にしていけばいいのかを考える。
もちろん自分が表現したいものと組み合わせて。
「ターゲット読者を絞り、その人を最高に楽しませる漫画を自分の個性を生かしながら制作する」
これが大切だなと強く思いました。
対象読者を定めずに漫画を描くというのは、標的の定まらない的に矢を打つようなものです。
漫画は描くのにただでさえ労力を使うので、人に読まれない漫画を無駄撃ちするのはもったいないです。
なので漫画を描くときは対象読者をはっきりさせて、その人が喜ぶような漫画を作っていきましょう。
web漫画マーケティング3.自分の漫画の魅力を明確にする
web漫画マーケティングとして、自分が描く漫画の個性や魅力、立ち位置を明確にすることも大切です。
たくさんいる漫画描きのなかで自分が描く漫画の特徴、強み、独特な面白さは何なのかを考え抜き、それを漫画に反映させるのです。
膨大な量のweb漫画のなかで自分の漫画を目立たせるには、自分にしかない強みを研ぎ澄ませる必要があります。
自分の漫画の魅力を最大限引き出すには、長所をとことん伸ばすのです!
なかには短所を磨いて、短所を平均的な状態にもってこようとする人もいます。
でもぼくは長所を徹底的に磨くことが大切だと感じます!
なぜなら漫画が飽和している現代で、平均的な漫画では人の注目を引くのが難しいからです。
短所を磨いて平均的な状態にもっていっても、そのレベルの特徴を持つ人はゴマンといるからです。
それなら自分にしかない独特な長所を、誰もまねできない高さにまで磨き上げたほうが良いです。
作家が自分の強みに気づいて極限まで先鋭化させることで、ほかの人には描けない漫画になります。
web漫画を描く本人の特徴、強み、個性を把握してとことん磨いていくことで、あなたの魅力を最大限引き立たせることができます。
web漫画描きのマーケティング戦略の最後に
ここまでweb漫画における基本的なマーケティング戦略を見てきました。
ぼく自身ここに書いたことを実践できるように修行をつんでいる身にあります。
マーケティングはビジネスにおける基本。
漫画を描くのもビジネスとしてみると、意識が変わってくるものです。
漫画を描くときにも、マーケティングの知識は役立つのです。
1.描こうとしているジャンルの漫画の市場や競合の状況を知る
2.ターゲット読者を明確にする
3.自分独自の漫画の魅力、立ち位置を明確にする
漫画は読んでくれた人を楽しませる役目があります。
漫画をより多くの人に楽しんでもらうためには自分の漫画の方向性を明確にし、ターゲット読者を見定める必要があるのです。
現代はネットを通じて世界中の読者にリーチ出来るので、マニアックなジャンルの漫画でも目をとめてくれる人はきっといます。
王道漫画で勝負したいなら堂々とメインストリームを行けばいいのです。
たくさんの人が漫画を描き、手軽にネット上で漫画が発表できる時代。
この状況で少しでもあなたの漫画を目立たせるにはマーケティング的視点を持ってweb漫画制作を行う必要があります。
つまり
・誰に向けて、どのような漫画を届けるのか?
・いかにターゲット読者にあなたという漫画描きを認知してもらうのか?
こういう事を深~く考えながら漫画を制作していくことが大切だなと強く思いました。
以下の記事でもマーケティング視点で漫画を描くことについて書いていますので、興味のある方はどうぞ♪