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漫画の描き方

漫画の扉絵を描く時に意識すべき4つのコツ

投稿日:2017年9月5日 更新日:

漫画 扉絵 幻想の森

どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う粕川です。

本日は漫画の扉絵を描く時に気を付けるべき4つのコツについて書いていきます。

扉絵と言えば漫画のタイトルが入る、一番最初のページに描かれる事の多い一枚モノの絵ですね。

 

・これからどんな漫画が始まるのか?
・どんなジャンルの漫画なのか?
・どんなキャラクターが登場するのか?

など読者からしたら扉絵はこれからその漫画を読むかどうかを判断する上で重要な指標となります。

 

まさに漫画の顔と言える扉絵。

 

僕は現在(2017年9月)「幻想の森」という漫画の制作をしており、その扉絵の制作をしていました。

 

漫画 扉絵 幻想の森

アウトラインにペン入れ

 

扉絵を描くにしても何となく描くのではなく、セオリーを押さえて描く事で漫画力の向上に繋がります。

 

本日はそんな漫画の扉絵を描く4つのコツについて解説していきますので、どうぞ最後までお付き合いください。

 

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漫画の扉絵とは

漫画における扉絵とは、字のごとくこれから始まる漫画を象徴する、漫画の扉となる絵の事です。

 

扉絵を見るだけでこれから始まる漫画がどんな感じのものかが読者に伝わるように描く必要があります。

扉ページで読者の気を引き付けられないと先の漫画は読んでもらえないでしょう。

 

映画やアニメでOPと呼ばれる、番組などの冒頭に使われる音楽や映像がありますが、漫画における扉絵とはOPであると言えます。

 

読者の漫画を読んでみたい気持ちを引き付け、次のページをめくらせるという超重要な役目を持つ漫画の扉絵。

そんな扉絵を描く時に気を付けるべき事について以下より書いていきます。

 

漫画の扉絵を描く為の4つのコツ

1.扉絵で何をいちばん見せたいのか?

扉絵を描く時は「何をいちばん見せたいのか?」という事に意識を当てて下さい。

主人公を見せたいのか?
キャラのいる世界観も含めて見せたいのか?
その漫画を象徴するものやテーマを見せたいのか?

その一番見せたいものを目立つように扉絵を描く事が大切です。

 

例えば人物を目立たせたいのならバストアップで描く。
キャラの性格も含めて描きたければ人物の全体が入る構図で服装やポーズまで見せると効果的。

全身で見せるとそのキャラクターの性格は伝えやすくなります。
元気満々なキャラなら元気いっぱいのポーズ、落ち込み屋さんなら前かがみで自信のなさそうな表情で描くと、絵を見ただけでキャラクターの特徴がつかめますね。

 

また特殊な見せ方であれば背景に対してキャラが斜めに配置されたり、キャラの後ろにコマ割りされた絵が重なるという方法もキャラの世界観を見せる一つのやり方ですね。

 

扉絵では漫画の一番見せたいものが何なのかを把握し、それが読者に伝わるように描いて下さい。

 

2.扉絵はインパクトが大切

扉絵は読者が先の漫画を読みたい気持ちをフックする必要があるのでインパクトが大切です。

 

インパクトとはその扉絵で一番見せたいものを大胆に、読者に明確に伝わるように描くという事です。

扉絵を見た時に「おっ!どんな漫画なんだろう?気になるな」と思わせるような引きとなるインパクトが必要だという事です。

 

3.扉絵の視線誘導を考える

ネコ
漫画の扉絵を描く時、視線誘導を考えて絵を構成するようにして下さい。

視線誘導とは画面を眺める人の視線の流れをスムースに誘導する事を言います。

 

人の視線は初め見たものから次々に目につきやすいものに映っていく習性があるのです。

 

視線が誘導される要因には以下のようなものがあります。

・絵の中に長い直線や曲線があると、そちらに視線が誘導される
・キャラクターの目線の方向に視線が誘導される
・キャラの動きの方向に向けて視線が誘導される
・大きな空間があるとそちらに視線が誘導される。
・遠近法のパースの向かう方向に視線が誘導される。
・小物が向く方向に視線が誘導される

 

例えばキャラの右側に大きく空間をとると、そちらに目が向かいやすくなります。

だから特に見せる必要のない所には空間やパースを付けてはいけないのです。

 

という事は人物の顔に注目を集めたければ、顔周りにポーンっと大きな空間を取る事で視線を誘導する事が可能だという事。

逆に顔周りにゴチャゴチャと色んな要素を描き込んでいるとキャラの顔は目立たなくなります。

 

扉絵の視線誘導は漫画を象徴する対象に向かわせる

僕は扉絵における視線誘導の重要な点は

「視線を漫画を象徴する対象に向かわせる」事にあると考えています。

 

初めに読者の視線をとらえて、次々に視線が誘導され、漫画のテーマや謎、ムードにつながるような何らかの対象に視線を到達させるのです。

視線が最終的に到達する部分に漫画のテーマを象徴するようなものを描くとベストです。

 

僕は現在「幻想の森」という漫画を描いておりその扉ページを制作したので、これを参考に視線誘導について書いてみます。

→アートと漫画を組み合わせた漫画「幻想の森」とは何か?についてはこちらの記事を!

幻想の森 扉絵

これが漫画「幻想の森」の扉絵です。

 

最前にいるのがこの漫画の主人公である画家志望の青年・貝賀亜斗です。

僕はこの扉絵を描く時一番目立たせたいものを主人公にしたので最前列のドアップで描きました。

 

貝賀亜斗は画家志望の青年なのでパレットと筆を持ち、キャンバスに向かう姿を描く事でそれを表わしました。

なのでこの扉絵を見た時読者の視線は一番初めに目立つ主人公に来るかと思います。

 

その上で主人公に集まった視線をどこへ誘導したのかと言うと以下の画像のようになります。

視線誘導

 

・主人公の目線
・森の中の道の方向
・樹木の動く向き

以上3点によって右上側にいる謎の物体に視線を誘導しています。

 

なぜ謎の物体に視線を誘導させたかというと、この物体が漫画「幻想の森」を象徴する存在だからです。

 

僕は上の扉絵によって漫画「幻想の森」を象徴する以下3点の情報を示しました。

1.主人公の外見と何をしている人かの情報
2.幻想の森の不思議な樹木
3.視線誘導によって導かれた謎の物体

この3点の情報は、漫画「幻想の森」を構成する重要な要素です。

 

視線誘導によって導いた謎の物体というミステリーを残す事によって、次のページをめくらせる動機にしたいと考えました。

 

扉絵を描く時はその漫画を構成する要素を一枚絵の中に組み込む事によって構成すると効果的です。

 

4.タイトルと絵のバランスを考える

四コマ漫画 扉絵

 

漫画の扉絵にはタイトルが入るので、タイトルをどこに置くかを始めに決めておき、タイトルと絵のバランスを見ながら扉絵を描く事が大切です。

 

以下に扉絵にタイトルを入れる時に気を付ける事を書いていきます。

タイトルを入れる周りにはゴチャゴチャとものを描き込まない

タイトルはその漫画の名前だから大事ですね。

そのタイトル周りにゴチャゴチャ色んな要素が描き込まれていたら、読者から見づらく、読みづらく感じる原因になります。

 

なのでタイトル周りはすっきりさせ、漫画のタイトルが目立つように絵を描いて下さい。

 

タイトルと絵の配置のバランスを考える

バランス

 

絵は全体のバランスが大切です。

絵の要素がどこか一点に偏っている所にタイトルも同じ場所に配置したら不自然に見えます(狙って行っているのなら別です)。

 

下の方に絵を描き込んで、上の空間が空いているなら上にタイトルを置く事でバランスの取れた絵になりますね。

 

バランスは微妙なものであえてバランスを崩す事で生まれるカッコよさもあるので一概に言えませんが、絵とタイトルの位置関係、配置のバランスに気を使う事で全体として扉絵が見やすいものになります。

 

絵とタイトルの配置のバランスは色々と試してみて、あなたの感覚に合うもの、他の人に聞いてみて反応の良かったものを選ぶと良いでしょう。

 

まとめ

漫画の扉絵はその漫画の顔であり、漫画が読まれるかどうかを決する重要な要素です。

 

扉絵を描く時は以下の事を考えながら描くようして下さい。

1.扉絵で一番見せたいものは何か
2.扉絵はインパクトが大切
3.扉絵の視線誘導を考える
4.タイトルと絵のバランスを考える

 

漫画を読んでもらう為にはまず扉絵で読者の興味をフックする事。

そんなドキドキする扉絵を描いていきましょう!

すず
今日もブログをお読み頂きありがとうございました!

 

 

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粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

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