漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

絵や漫画を描いて生きる

あなたの漫画のファンを増やすためのマーケティング戦略

投稿日:2017年7月23日 更新日:

マーケティング

 

どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う粕川です。
本日は「漫画描きはマーケティングを学べ!」という事について書いていきます。

 

 

マーケティングと聞くとイマイチ分かりづらい印象があり、捉え方も様々でしょう。

・市場調査をする事
・有名人を起用して自社製品をプロモーションする事

 

これらはマーケティングの一部を構成するものであり、マーケティングという大きな枠の部分的な事を見ているにすぎません。

 

 

マーケティングを漫画制作に取り入れる事であなたの漫画が好きなファンを増やし、販売に繋げていく事が出来るようになります。

 

そのためには大前提として面白い漫画を生み出すスキルは必要となりますが、マーケティングの知識とプロモーションを行う為のメディアを持っていれば、世界中からあなたの漫画が好きな人をかき集めてくることが可能です。

 

この記事は自分の好きなように漫画が描けていれば幸せという方は読む必要がありせん。

あなたの描く漫画をビジネスとして回し、漫画で食っていく為に必要な最低限の知識を得たい方が読んでください。

 

漫画描きにとって聞き捨てならない魅力を持つマーケティングについて、いかに漫画制作にマーケティングを取り入れていくかについて書いていきますので、是非最後までお付き合い下さい。

 

スポンサードリンク

マーケティングとは

マーケティング
マーケティングとは「お客さんが心底求める商品、サービスを作り、その情報を発信し、お客さんの方から買わせて欲しいと言われる仕組みを作る事」。

 

重要な点は「お客さんの方から買わせて欲しい」という状況を作る事。

モノを販売すると聞くと「私の商品を買って下さい」とお願いする事を想像すると思います。

 

そうではなくてマーケティングの核はお客さんの方から買わせて欲しいと言ってくるような「自然に売れる仕組み」を作る事にあります。

 

なぜマーケティング的発想が漫画描きに必要なのか?

漫画描きも食っていく必要があります。

この資本主義社会ではあなたが生み出す何らかの価値と、その対価としてお金を交換する事によって生活が成り立つ。

多くの人は自分の時間と労働力という価値を企業や国に提供する事でお金を手にして生活をしています。

 

では漫画描きは社会にどんな価値を提供するのか?

 

それは面白さ、ハラハラドキドキ、キャラクターの魅力、日常の中に生まれる一服の楽しみ…を漫画を通して提供するのです。

 

エンターテインメントとしての楽しみですね。

 

ではあなたが描く漫画をより多くの人に提供する為にはどうしたら良いのか?

 

1.有名出版社で賞を取り、デビューに繋げる
2.同人活動を行う
3.インターネットを使って作品や活動を伝える

 

以上の方法が考えられます。

 

上の3点どれを行うにしてもマーケティングはあなたの漫画制作活動を有利に進めてくれる力になります。

 

マーケティングを漫画制作に取り入れると

現在では漫画産業は成熟し、あらゆるジャンルの作品が発行され、ライバルとの競争は激化しています。

このような状況で何となく漫画を描いていてもそれは人の印象に残らずやがて埋もれていくでしょう。

 

漫画描きがマーケティングを知ると

・あなたの漫画をその他多くの漫画と差別化が出来る。漫画を描く軸が定まるので制作における迷いがなくなる
・ターゲット読者の嗜好が分かるので、その読者に面白い!と思わせるような漫画を描きやすくなる
・あなたの作品を販売する仕組み作りを行う事が出来る

 

つまりマーケティングを漫画制作に取り入れる事で、あなたの漫画を好きになってくれるファンを作りやすい状況が出来るようになります。

 

マーケティングを行うプロセス

マーケティング

マーケティング戦略とは簡単に要約すると

「誰に→何を→いくらで→どのようにして」販売していくかを考える事。

 

その為には大前提として顧客を理解し、顧客が望む値段とタイミングで商品、サービスを提供する必要が出てくる。

 

こうする事でこちらから売り込まなくてもお客さんの方から欲しいと言ってくれる仕組みが作れるのです。

 

僕は漫画を描く時、マーケティング的な事は何も考えず自分が描きたいからという理由だけで漫画を描いていました。

例えばメルヘンやホラーが好きだからごちゃまぜにしてみたり、ストーリーを色々なアイデアと組み合わせるから一貫性のない、まとまりのない漫画を描く事がよくありました。

 

このような漫画は自己満足の作品としては良いけど、誰か他人を楽しませる事を考えた時難しい。

 

なので自分の漫画をビジネスとして回そうとする時、想定読者を明確にし、その人を最高に楽しませる内容の漫画を作っていく必要があります。

 

 

マーケティングの基本戦略

マーケティング

それではここからマーケティングの基本戦略について解説していきます。

漫画を描く人のマーケティングは以下の順番で行っていきます。

 

1.リサーチを行う
2.STPの決定により読者を特定し求められている面白さを把握する
3.4Pの決定により、特定した読者を喜ばせる漫画の制作、伝達を行っていく

 

難しい言葉が出来てきましたね。一つ一つ解説していきます。

 

1.リサーチで「敵を知り、己を知る」

まずは自分が参入しようとしている漫画ジャンルのリサーチ(市場調査)を行っていきます。

 

・あなたが描こうとしている漫画のジャンルは何か?そこにはどのくらいの市場規模があるのか?
・そのジャンルの競合はどの作品で、どのような内容とクオリティで作られているのか?売れている作品を研究する事で、そのジャンルを好む読者がどんな事に面白さを感じているのかを抽出し、自作に生かす事が出来る

・今後漫画を読む媒体はどのように変化していくのか?紙に印刷されたものからWEB上で漫画を読む事が当たり前の社会が来つつある
・現在の漫画表現の主流は何か?世間ではどんな漫画が流行っているのか?

 

これらの市場調査を行う事で客観的なデータが手に入り、これを基にして今後どのような漫画を制作していくかを考えていきます。

 

2.読者は誰なのか?

本を読むすず
漫画でのマーケティングを行う際最も重要な事が「どんな読者に向けて描くのか?」を決める事。

 

ただでさえ大量の漫画が出ているのに、誰に向けて描いた漫画かが曖昧な作品は、例え読まれても読者の心に残らずやがて忘れられます。

 

描くべき読者像が明確に見えていれば、その属性の人を研究する事でターゲット読者を楽しませる漫画が描きやすくなります。

 

なので漫画を描く際は誰に対して描くのか?という事を明確に決めるようにして下さい。

この読者像を明確にする為にSTPという段階を踏んでいくのです。

 

S.セグメンテーションで市場を細分化する

マーケティング戦略STPの一つであるSとはセグメンテーションの事を指します。

 

セグメンテーションとは市場を一定の条件の下で細分化する事。
例えば漠然とホラー系の漫画を描きたいとしても、ホラーのジャンルの幅が広すぎるので、以下のような条件で分類していきます。

 

・ガチで怖い心霊ものホラー

・少年向けの明るいタッチのホラー(地獄先生ぬ~べ~など)

・巨大な生物が街に突如現れて殺戮を繰り返すホラー

・幼年向きの作品。ホラーキャラクターは使われているだけで、全体として可愛くポップで明るい作品

 

これらは同じホラーに分類されても作品としては質の違うものとなります。

特定のジャンルをより細かく分類していく事で、想定する読者が明確になり、その読者を楽しませる漫画を描きやすくなるのです。

 

T.ターゲティングで読者像を1人にまで絞る

マーケティング戦略STPのTに当たるのがターゲティング。

ターゲティングとはある条件で分類されたセグメント(顧客層)の中から狙うべきお客さんを特定する事。

 

例えばホラー漫画なら「明るい少年誌向け、悪い敵をやっつけるヒーローものホラー」が好きな読者層、ここまでを分類するのがセグメンテーション。
その中からさらに特定の読者像に絞り込んでいくのがターゲティング。

 

読者像を想定する時は、ある特定の個人にまで絞り込むと漫画の訴求力が高まります。

 

絞り込まれた読者像に向けて漫画を描く事で、ターゲット読者は自分の事の様に共感し、より胸に刺さる表現を行う事が出来るからです。

 

例えばあなたがギャグ漫画を描きたいと思っているなら読者像として

「30代前半の男性、独身、年収は500万円代で東京都内に住んでいて、かつて”すごいよマサルさん”にハマっていた読者」
このくらい具体的に読者像を特定していきます。

 

この読者像がイメージできない場合は、まずあなたが読んで欲しい読者像を明確に設定する事から始めてみましょう。

なぜなら読者を想定していない漠然と描かれた漫画では、読者に望まれる漫画を描く事は難しいからです。

 

読者像を特定し、その人に強烈に訴えかけるような漫画を描く事であなたの漫画のファンは生み出されて行きます。

 

P.ポジショニングで周りとの差別化を行う

 

漫画におけるポジショニングとは自分の漫画と競合の漫画との、市場での位置づけの事を指します。
ポジショニングを行う目的は自分独自の漫画世界を作る事で、周りの漫画との差別化を計る事にあります。

 

すでにあるジャンルで超有名な漫画があるのにわざわざ同じような漫画で攻めていく必要はないのです。

例え有名漫画と同じジャンルでも漫画の切り口を微妙にズラす事で直接の競合は避けら、違う漫画として読者を楽しませる事が出来ます。

 

漫画のポジション二ングを行う為に絶対に必要になるのが作家の個性です。

 

作家の個性は漫画に反映して、その他大勢の漫画とあなたの作品とを分けてくれるから。

 

また作家の個性はあなたからしか生まれないので、それに共感した読者はあなたの漫画のファンになる可能性が高まります。

 

他の漫画を知り、あなたにしか出せない漫画の魅力をいかに持たせていくかが大切になります。

他の人には出せないあなただけの漫画の魅力を探すようにして下さい。

 

以上マーケティング戦略におけるSTP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)について解説してきました。

STPのプロセスでは、あなたが描こうとする漫画の読者像を明確にし、求められている面白さを把握する事が大切になります。

 

漫画マーケティングの4P

ハヤト ガス夫

 

読者が求めている漫画の面白さ、価値が分かったら、次は面白い漫画を生み出す4Pの設定に入っていきます。

 

4Pとは

・Product(プロダクト)→何を販売するのか?
・Price(プライス)→いくらで販売するのか?
・Promotion(プロモーション戦略)→どのように知ってもらうのか?
・Place(プレイス戦略)→どこで販売するのか?

 

以上4つのPを設定していく事がマーケティングの4Pとなります。

 

4Pを漫画に置き換えると

・Product(プロダクト戦略)→どんな漫画を作り、販売するのか?
・Price(プライス戦略)→その漫画をいくらで販売するのか?
・Promotion(プロモーション戦略)→いかにしてあなたとあなたの漫画の存在を知ってもらうのか?その広報活動
・Place(プレイス戦略)→どのような流通ルートで販売するのか?どのプラットフォームで販売するのか?

 

という事になります。

 

漫画の面白さを左右するのはプロダクト戦略。
ここでどんな漫画を作り出すのかが決まります。

 

次にプライス戦略にてその漫画をいくらで販売するかを設定します。
漫画と言えばコミック本の定価が値段だと思いますが、それは出版社が発行する雑誌などに漫画を描いている人達の話。

 

個人が漫画を作り販売していく過程では、その作品の値段を決めるのはあなたです。

 

あなたの作品の価値を上げるのも安値でたたき売りするのも、ひとえにあなたの販売戦略にかかっています。

 

プロモーション戦略も大切です。

いくらあなたが面白い漫画を描いたとしても、自分と自分の漫画の存在を世の中に認知してもらわなければ誰にも読んでもらえません。
また自分の漫画の価値をキチンと伝え、販売活動を行っていく必要があります。

 

良い作品が描けたから自然に売れていくという事はないのです。
世の中に無数に漫画が存在する中で何の告知活動もせず、お客さんが自分の作品を見つけて、進んで購入していく事なんて事は奇跡に近い。

だから漫画を描く人はあなたが想定する読者に対して適切に価値を伝えていくプロモーション活動が必須となります。

 

プロモーションによってあなたの漫画に興味を示した読者に対して、作品を販売する為の店舗(自分のサイトや同人即売会など)を持つプレイス戦略も重要です。

同人誌即売会などでは人力で一冊ずつ販売する必要がありますが、今はネット上に店舗を構えて作品を販売する事も出来るようになっています。

 

またネットを使ったやり方次第では作品販売の自動化を行う事も可能です。

 

何らかの雑誌で漫画家として連載していれば、出版社が集客、宣伝、販売、市場リサーチなどを補ってくれます。

 

しかし個人で活動する漫画描きはただ作品を作るのみでなく、集客、宣伝、販売などあなたの漫画を使ったビジネス全体を回していく手腕が必要となるのです。

 

あなたが自分の漫画でビジネスを行う為に必須で学ぶべきものがマーケティングだという事です。

 

最後に

 

以上マーケティングの一連の流れについて、マーケティングに漫画を当てはめた時の考え方について解説してきました。

 

マーケティングの流れを簡単に簡単にまとめると

 

1.リサーチ行う→あなたが参入しようとする市場の調査

2.セグメンテーション→大きな市場を条件別に細分化し、同じ属性を持つ顧客層に分けていく

3.ターゲティング→細分化した顧客の中から自分の狙うお客さんをより明確に設定する

4.ポジショ二ング→競合に対して自分はどんな立ち位置で行くのかを決める

 

このリサーチとSTPというプロセスを行う事は非常に大切です!

 

STPはあなたという作家の個性を確立し、読者層を明確にするという漫画制作を行う上で核となる部分に当たるからです。

 

これらリサーチ&STPを定めた上で

マーケティングの4Pの設定に入ります。

 

・Product(プロダクト)→何を販売するのか?
・Price(プライス)→いくらで販売するのか?
・Promotion(プロモーション戦略)→どのように認知させるのか?
・Place(プレイス戦略)→どこで販売するのか?

 

以上
「リサーチ→STP→4P」という流れがマーケティングの流れとなります。

 

これら一連の流れを整合性を保ちながら進める事であなたの漫画のファンを増やし、お客さんの方から買いたいと言ってもらえる販売の仕組み作りに繋がっていきます。

 

漫画をビジネスにする必要はない、自分の好きなように描けば良いと思う方はマーケティングを知る必要はないでしょう。

しかし自分の漫画をビジネスとして回していこうと思うなら、最低限マーケティングの知識は必要不可欠となるので、是非学んでおくようにして下さい。

この本は初心者でも分かりやすくマーケティングの全容が書かれています。

スポンサードリンク

-絵や漫画を描いて生きる

執筆者:

関連記事

バカオ 油彩画

緑の時代を生きる油絵画家の新作事情

  この作品は今描いている最新作の一枚で14×18cmのキャンバスボードに油彩で描いた絵画。   僕はついに解禁する時が来た。 何を解禁するのか?   禁断の粕川アートを …

天童大 歓喜

絵や漫画を描く人が自分らしく生きるために冬眠から目覚める方法

  この歓喜!この感動! 人生は何と素晴らしいのか!   これは本当に自分らしい人生を生きる人が感じた素直な感想である。   僕は今人生で最高の歓喜を生きている。 なぜか …

ココナラ 四コマ漫画

ココナラで頂いたアイデアを基に四コマ漫画を描く方法

  どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う粕川です。     「ココナラ」って知ってますか?     ココナラは1コイン(500円)から自分の …

no image

社会の仕組みである資本主義を知ることで真に自分らしい人生を構築する

  金融資本主義。   今の世の中を支配するシステム。   僕たちは何かを生み出す表現者としてこの社会を生きていく人間だ。   僕は人生をより幸福に生きるために …

就職 向いてない人

就職に向いてない人が好きな事を仕事にして生きるのに必要な第一歩

これまで生きてきて、虫唾が走る言葉がある。 「社会に出たら就職しなさい」 僕はこれまで何度この言葉を言われてきただろう。 言ってる人にとっては当たり前なことかもしれない。 世の中の多くの人は「就職」は …

サイト内検索

プロフィール

プロフィール

プロフィール
粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

RSS Feed RSS - 投稿

粕川も大きな影響を受けた心温まる名作海外ドラマ!
関連記事はこちら!
関連記事はこちら!
4コマ漫画ランキングに登録しています!毎度ご声援感謝いたします!