スクールペンやカブラペンって何?使い方は?って思う方、いますよね?
Gペンや丸ペンに比べてややマイナーな感のあるスクールペンとカブラペン。
僕は漫画アート芸術家の粕川といいます!
僕も漫画を描くときスクールペンやカブラペンを使うことがあるんですが、やっぱり描き味がGペンや丸ペンとは違う。
スクールペンやカブラペンには独特の線味があるのです!
ここではそんなスクールペンやカブラペンとは何かについて、スクールペンやカブラペンの使い方や線の違いについて書いていくので、どうぞ最後までご覧になっていって下さい!
スクールペン?
学校で使うペン先なのかな?
2021年12月9日追記
スクールペンとカブラペンのネタで描いた漫画がありますので、まずはそちらをご覧ください♪
前後のエッセイ漫画は以下リンクに載ってます♪
Contents
スクールペンとは?
スクールペンは簿記を行うときに使うペンとして作られましたが、漫画を描くときにも使えるペン先です。
スクールペンの特徴は細く硬質な、一本調子の線が引けるところにあります。
スクールペンは見た目がGペンと似ていますが、Gペン程先は開かず均一な線を引くのに向いています。
スクールペンは細い線を継続的に描くことに向いてます。
なのでスクールペンを漫画で使うなら、細かい背景や小物、効果線を描くのに向いているでしょう。
一本調子な線でキャラクターを描きたいときはスクールペンで全部描くのもありですね。
スクールペンは例えるとボールペンみたいな線が引けます。
だから文字を書くときにもスクールペンは適しているのです。
僕ならスクールペンは背景や小道具、効果線を描く時などに使い、キャラクターを描く時はGペンを使いますね。
スクールペンを使った感想
久々にスクールペンを使ってみてあらためて思った事がある。
こんなに先が堅いペンだったんだな~という感想。
スクールペンは文字を書くように作られてるだけあって、終始シャープな線が描けます。
線の細い、繊細な線が描きたいのであれば、スクールペンよりも丸ペンの方が良いですね。
以下のイラストはスクールペンだけを使って描いたもの。
こちらはスクールペンで試し書きをしたドローイング。
線の細さでは丸ペンに負けるけど、一定して均一な線がひける所はスクールペンの魅力!
カブラペンとは
漫画を描く時のつけペンにカブラペンがあります。
カブラペンはもともと英語文字を書くとき用として作られたペン先だけど、漫画を描くときにも使えます。
カブラペンはGペンよりも固い線が特徴で、線に強弱をつけることが出来ます。
カブラペンは力の入れ具合でペン先が開くので、線に抑揚がつくのです。
カブラペンはペンを作っているブランドによって名前が変わります。
・日光が作るカブラペンはサジペン
・タチカワが作るカブラペンはスプーンペン
・ゼブラが作るカブラペンはタマペン
ペン先はブランドごとに3種類あって、同じペン先でもブランドごとで描き味が違ってきます。
一般的にタチカワのペン先の方が、日光よりも線が堅い傾向があるという意見もあるようです。
カブラペンのニュームとクロームとは
漫画のつけペンにはクロームやニュームという言葉がついてることがあります。
クロームとは、「やや硬め」という意味があり、クロームが塗られている鉄ペンのこと。
クロームと表記のあるペンは錆びづらいので、耐久性があります。
ニュームとは柔らかめを意味しており、アルミニュームで出来た鉄ペンのこと。
ニュームは墨がたまりやすい構造になっているので、ペンにつけた墨が紙に落ちづらくなっています。
カブラペンを使ってみて感じたこと
カブラペンは万能タイプのペン先という感じがしますね。
Gペンのように線の強弱も付けられるし、細い線もいける。
カブラペンはGペンと丸ペンの中間といったところ。
カブラペンは線の繊細さでは丸ペンに負けるしGペンほど線の抑揚がつかない、程よく使える万能タイプといった感じなのです。
かつて手塚治虫氏はカブラペンで漫画を描いていたといいます。
上のイラストはカブラペンのみで描いたイラスト。
僕の感覚ではキャラクターを描くならスクールペンよりはカブラペンの方が向いてると感じます。
手塚治虫氏の鉄腕アトムの絵は線が均一な太さで描かれているけど、カブラペンの線はそれに近いのです。
巨人の星に代表されるような、強弱のはっきりしたGペンの線とは違う。
カブラペンの線は、あっさりした線質といえるでしょう。
これはカブラペンだけを使って描いたドローイング。
下はカブラペンだけを使ってキャラクターを描きました。
俺はもろ星ハヤト!よろしくね~
僕がこれまで使ってきた経験上、カブラペンは割と先が太くなりやすい傾向を感じます。
カブラペンよりはスクールペンの方が、長い期間線が太くならずに使えた印象がありますね。
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スクールペンとカブラペンの線の違い
僕がスクールペンとカブラペンを使ってみて感じた違いを書いてみます。
どちらも細く、均一な線を引くのに向いてるペンだけど、カブラペンの方はよりGペンに近い線だと感じました。
カブラペンはスクールペンに比べると線の強弱をつけやすいのです。
スクールペンは絵というより文字を書く方が向いてるペンで、ボールペンで絵を描くような感覚でした。
以下に僕が新品のスクールペンとカブラペン単体で描いたイラストがあるので載せておきます。
こちらはスクールペン(タチカワT-5)単体で描いたイラスト。
このスクールペンを使って描きました。
以下はカブラペン(タチカワクロームT-600)単体で描いたイラスト。
バカオっていいま~す!
こちらのカブラペン(クローム)で描いてます。
スクールペンとカブラペン、描いていて均一な線だなぁ~って思う!
堅い感じの線というか…
ちなみに以下にGペンのみで描いたイラストをあげておきます。
微妙~にだけど、スクールペンやカブラペンとは線が違っているかと思います。
スクールペンとカブラペンの違いは、カブラペンの方がペン先が開きやすいので線に抑揚がつけやすいのです。
スクールペンとカブラペンの使い方
スクールペンとカブラペンの使い方をご紹介しましょう。
1.【スクールペンとカブラペンの使い方】つけペンをペン軸に差し込む
まずはつけペンをペン軸に差し込みます。
ペン軸には丸ペン専用のものもあるので、よく確認してから購入しましょう。
ペン軸の中には丸ペンしか入らない溝一つのものがあって、これだとスクールペンやカブラペンは入りません。
溝が二つあるペン軸であれば丸ペン、カブラペン、スクールペン、Gペンをはめることが出来ます。
Gペンの差込口はカブラペンやスクールペンと同じ大きさです。
以下は丸ペンにもスクールペンなどにも使える、おススメのペン軸です。
2.【スクールペンとカブラペンの使い方】インクや墨につけて描く
スクールペンやカブラペンをペン軸に差し込んだら、墨やインクにつけて描いてみましょう。
つけペンはたくさん描いて慣れる必要があるので、紙を用意してまずは線を引く練習から始めるとよいでしょう。
スクールペンやカブラペンなどのペン先は消耗品なので、使っていると先が太くなって線のキレ味が悪くなります。
そんな時は新しいペン先に付けかえて使用しましょう。
【スクールペンとカブラペンの使い方】自分に合ったペン先を選ぶ
漫画のつけペンには色々あるので、自分が使ってみてどれが描きやすいかを知る必要があります。
また同じカブラペン、スクールペンでもブランドによって描き味が微妙に違うもの。
色々なつけペンを試してみて、一番描きやすいものを選ぶのが最適です。
スクールペンやカブラペンの使い方の最後に
スクールペンとカブラペンの使い方について見てきましたが、両者は線質が似ていますね。
・スクールペンは均一な線を引くのに向いたペン
・カブラペンは抑揚をつけても線が引ける万能タイプ
2つともGペンや丸ペンほど個性の強くない、中庸なペン先という感じがします。
スクールペンは背景や小物、効果線を描くのに向いてます。
カブラペンは強弱のある線が引けるので、小物や背景、効果線の他にキャラクターを描くのもいいでしょう。
もちろんスクールペンでキャラクターを描くのもあり。
スクールペンやカブラペンの使い方は実際に使用して体感するのが一番です。
スクールペンやカブラペンを使ったことがない人は、まずは線や絵を描いて使い方を身につけましょう!
⇒Gペンと丸ペンの違いや使い分けを解説!線に込められた生命感とは
スクールペンやカブラペンでどんどん漫画を描いていこう!