あなたは漫画を描けるおすすめのパソコンソフトを探していますね。
いまや漫画はデジタルで作るのが全盛の時代になりました。
しかしアナログで漫画を描いている人もまだまだいるはず。
あなたは漫画制作用パソコンソフトを使い、デジタルの漫画制作に移行したいのではありませんか?
この記事ではパソコンソフトを使ったデジタル漫画制作へ移行しようとしている人へ、漫画アート芸術家がおすすめする漫画制作ソフト9選をご紹介します。
この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりなパソコンソフトを発見してください!
漫画制作ソフトって何?
漫画制作ソフトは、漫画を描くことに専門特化しているソフトのこと。
イラストを描くためのパソコンソフトもありますが、こちらは漫画で使いたい効果などが入っていないものもあります。
漫画制作ソフトは漫画を作るのに必要なトーンや効果線、コマ割りやセリフ入れなどの機能が備わっているので、便利です。
プロの漫画家から趣味で描く人まで、たくさんの人が漫画制作ソフトを使用しています。
漫画制作ソフトを使うための環境
パソコンソフトを使って漫画を描くのに必要な機材は以下。
●ペンタブレット(板タブ/液タブ)
●ソフト
マウスでも絵は描けますが、やっぱりペンタブなどを使った方がきれいな線が描きやすいです。
パソコンはスペック高めのほうが良いですよ。
スペックの低いパソコンだと、ソフトによっては動きが重くなることがあるので。
パソコンソフトを購入するときは使っているパソコンのスペックと照らし合わせて、判断していきましょう。
カラーとモノクロ
漫画制作用のパソコンソフトには、カラーに対応していないものもあります。
漫画制作専門なのでモノクロのみというパソコンソフトがあるんですね。
でもモノクロにもカラーにも対応したパソコンソフトはあるので、この点はチェックしておきたいところ。
色つけは他のパソコンソフトを使うのであれば、モノクロのみのソフトでも大丈夫です。
自身が作ろうとしている漫画をもとに、パソコンソフトを選んでいってください。
パッケージ版とダウンロード版
漫画を描くためのパソコンソフトを購入するとき、以下の種類があります。
●ダウンロード版
●月額制
ダウンロード版に比べてパッケージ版は高いことがありますが、CD-ROMを手元に置いておきたい場合は選択肢としてありですね。
ダウンロード版はその名の通りダウンロードするだけなので手元には何も残りませんが、パッケージ版と同じ機能で使えます。
また買い切りではなく、月額で支払って必要な時期だけ使いたいという人は月額制を利用するとよいでしょう。
あなたの状況に適したものを選択してください。
おすすめの漫画が描けるパソコンソフト9選
ここから漫画も描けるおすすめのパソコンソフト9選について見ていきます。
1.Photoshop/フォトショップ
フォトショップはAdobe社が出している有名な、画像編集ができるパソコンソフト。
漫画も描けますが、写真、画像編集にこそフォトショップ最大の強みがあります。
漫画だけでなく、デザインなど広い用途で使いたい人におすすめのパソコンソフトですね。
別のパソコンソフトと併用して使っている人も多いです。
ただし値段が高いのが難点。
パソコンソフトで漫画だけを描くなら、フォトショップでなくてもよいでしょう。
長所
●ペン入れもできる
短所
●値段が高い
●絵を描くときの手ブレ補正機能がない
価格
●フォトグラファー向けフォトプラン⇒月額980円
●デザイナー向け単体プラン⇒月額2,480円
●デザイナー向けコンプリートプラン⇒月額5,680円
(PhotoshopやIllustrator、その他Creative Cloudのの製品がみんなまとめて使えるサービス)
2.SAI/サイ
SAI(サイ)は初心者が使いやすいお絵描き系パソコンソフトです。
簡易的な操作画面で、初めての人でも直感的に操作しやすいのが特徴。
しかしその分、機能的には省略されてるものが多いです。
例えば文字入力、図形入力がなかったり、グラデーション塗りができなかったりします。
SAIはブラシの動きがスムーズで、色つきイラストを描くのには向いています。
もともと漫画制作用のソフトではないので、漫画を作るにはやや非効率な感のあるパソコンソフトです。
長所
●カラーイラストを描くのに向いてる
短所
●CMYKの出力に対応していないので印刷したいなら別ソフトが必要
価格:5,400円(税込み)
試用期間31日分あり⇒SAIのページはこちら
3.ジャンプPAINT by MediBang/ジャンプペイントバイメディバン
週刊少年ジャンプで有名な集英社が関わっている漫画制作用パソコンソフト、アプリです。
漫画のメインストリームをいく出版社が出してるだけあって、漫画描きがワクワクしてくるような機能がついてます!
ジャンプ作品を見本にして絵を描く練習ができるチャレンジジャンプ機能はとても面白そう!
また編集部が漫画賞講座をやっているので、漫画の描き方が身につきます。
なので漫画を描く初心者の人にもおすすめですね。
漫画投稿サイトのジャンプルーキーとも連携しており、アプリから直に漫画を投稿できるのでお手軽です。
またクラウド上で保存ができるので、スマホなどでデータを持ち歩けます。
ジャンプPAINT by MediBangは、パソコンソフトのメディバンペイントを参考に作られたソフトだといいます。
長所
●90種類以上のブラシが使える
●800種類以上のトーンが使える
●50種類以上の漫画用フォントが使える
短所
⇒ジャンプPAINT by MediBangを無料でダウンロードする
4.COMIC WORKS NEO/コミックワークスネオ
コミックワークスネオは株式会社デリーターが販売している、漫画を描くためのパソコンソフトです。
デリーターといえば画材を扱う有名なメーカー。
コミックワークスネオではデリーターのスクリーントーンがたくさん揃っています。
コミックワークスネオにすでに入っている100種類のトーンに加えて、デリータスクリーンが100種類加わったので、合計200種類のトーンが使えるのです。
これだけあると、いろいろなトーンの演出ができそうですね。
カラーを使いたい場合は、他のソフトと併用する必要があります。
長所
●初心者にも使いやすい操作性
短所
●カラーで漫画を描きたい人には向かない
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5.GIMP(ギンプ)
GIMPは無料でダウンロードできる、海外生まれのお絵かきパソコンソフトです。
無料で使えるにも関わらず、有料グラフィックソフトと肩を並べるほどの機能をそなえています。
無料でダウンロードできるのはオープンソースで開発しているからだとか。
漫画専門のパソコンソフトではないですが、絵を描くための機能はばっちりです。
長所
●絵を描くだけでなく様々な画像編集ができる
短所
6.ComiLabo/コミラボ
株式会社ピージーエヌが出している漫画制作用パソコンソフトがコミラボ。
機能面ではクリップスタジオの方が多いけど、これ一本で十分デジタル漫画制作は可能。
デリータトーンや3Dパースなども使えるので、同人誌でも商業用作品でも広く活用できるところが魅力です。
ただしカラーには対応していないので注意です。
長所
●デリータトーンがたくさん使える
●3Dパースで立体感のある背景が作れる
短所
価格:5,800円(税込み)
7.Fireアルパカ/ファイアアルパカ
株式会社メディバンが出している、無料で使える漫画制作パソコンソフトがFireアルパカです。
Fireアルパカは世界的に使われており190万ダウンロードもされている、人気のお絵描きパソコンソフト。
カラーにも対応しており、漫画制作用パソコンソフトとしても使えます。
動作性がよくて、直感的に使えるところが売りです。
長所
●カラーに対応
●初心者に優しい使いやすい操作性
短所
●使用中に広告が出る
8.コミPo!
コミPo!は3Dキャラクターで漫画が作れる、新感覚の漫画制作デザインツールです。
漫画だけでなく広告やポスター、解説書などを作りたいときにもおすすめです。
コミPo!には3Dのキャラクターが準備されているので、顔や服装などを取りかえて、自分だけのキャラクターが作れます。
この3Dキャラクターを使って漫画制作をしていきます。
自身で絵を描く必要がないので、絵が描けない人でも漫画制作ができる驚きのパソコンソフトです!
長所
●3Dで作れる漫画という新しい魅力
●すでにある3Dキャラクターのパーツを入れ替えるだけでキャラクターが作れる
●自分で絵が描けなくても漫画が作れる
短所
●すでにある3Dキャラクターが元になるので、自分独自の発想が生かしづらい
●いかにもパソコンで作りました感のある漫画に見えやすい
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9.CLIP STUDIO PAINT EX/クリップスタジオペイントEX
株式会社セルシスが販売しているシェア№1のグラフックソフトがクリップスタジオ(通称:クリスタ)!
ぼくも使用しており、一番おすすめする漫画制作用パソコンソフトはクリップスタジオです!
クリップスタジオにはPROとEXがあり、PROはイラスト、EXは漫画制作に特化しています。
ほかにもクリップスタジオDEBUTがありますが、こちらは単体販売はされていません。
PROで使える機能は、ぜんぶEXでも使えます。
複数ページの漫画制作にも対応しているので、漫画をパソコンソフトで描くならEXですね。
クリップスタジオEXはイラストや漫画だけでなく、アニメーション制作にも使えます。
クリスタは2019年時点、ペイントソフトで№の1の売り上げと、利用率を誇ります。
たくさんの人がクリップスタジオを使っているので、安心できますね。
漫画イラスト系の大学や専門学校でも、クリスタを取り入れているところが出てきているようです。
クリップスタジオはコミックスタジオの後継となるパソコンソフト。
いろいろな機能がつまっているぶん、使いこなすために知るべきことは多いと心得ておいてください。
現時点で最高の漫画制作パソコンソフトがクリップスタジオペイントEXだと、ぼくは思っています。
クリップスタジオペイントEXは無料体験版もあるので、試してみたい方は以下のリンクからどうぞ。
⇒ペイントソフト CLIP STUDIO PAINT 無料体験版のダウンロード
長所
●カラー漫画からイラスト、アートからアニメ、なんでも作れる幅広さ!
●写真画像から漫画の線画を抽出可能
●頻繁にアップデートされるのでユーザー満足度が高い
●無料で使える素材があったり、人が作った素材をシェアさせてもらったりできる
●有名なソフトなのでネット上に使い方に関する情報がたくさんある
短所
●パソコンのメモリ容量は4GB以上を推奨。筆者は4GBのパソコンで使っているけど、割と重くなることが多い
価格
●クリップスタジオペイントPRO
パッケージ版:9,180円(税込み)
ダウンロード版:5,000円(税込み)
バリュー版:月額500円(税込み)
●クリップスタジオペイントEX
パッケージ版:36,720円(税込み)
ダウンロード版:23,000円(税込み)
バリュー版:月額500円(税込み)
クリップスタジオは実物が手元にのこるパッケージ版と、ダウンロード版があります。
パッケージ版のCD-ROMとして持っておきたい人はいいですが、値段は高くなります。
ダウンロード版の方が安いし機能は一緒なので、公式サイトからのダウンロード版をおすすめします。
⇒1番売れてるグラフィックスソフト【CLIP STUDIO PAINT】
Amzonでもクリップスタジオは売っていますが、公式サイトから買ったほうが安いです。
2019年6月3日時点で、AmazonでのクリスタPROダウンロード版は6,103円、クリスタEXのダウンロード版は24,738円となっていました。
クリップスタジオを購入するなら公式ホームページからにしましょう。
CLIP STUDIO PAINT EX for iPad
クリップスタジオペイントEXのiPad版も登場しました。
iPad版のEXは2017年11月8日に発売されており、スタイラスペンを使ってiPadへ直に絵が描けるという優れもの!
価格
●クリップスタジオペイントPRO【iPad】
月額:480円(税込み)
年額:2,800円(税込み) 年間契約で割引されています。
●クリップスタジオペイントEX【iPad】
月額:500円(税込み)
年額:7,800円(税込み) 年間契約で割引されています
まとめ
漫画を描くためのパソコンソフトについて見てきましたが、お気に召すものはありましたか?
漫画制作はただでさえ時間や労力がかかります。
しかし漫画制作用のパソコンソフトを使えば、効率性や作品のクオリティアップにつながるので、制作がより楽しくなるでしょう。
ぼくはクリップスタジオEXを購入しましたが、アナログだけで描いていたころより飛躍的に表現の幅が広がった気がします。
漫画制作パソコンソフトには無料体験版もあるので、いろいろ使ってみて最適なソフトを選択してみてください!