童話は現実と幻想のはざまにある、物語作りの教科書だと思っている。
漫画アートを作る筆者は、童話から物語作りのエキスを吸収することが多い。
童話なんて子供の読むもの、なんて思っていないだろうか?
物語作りのヒントは、現実と幻想のはざまを描いた童話のなかにこそある。
童話における、現実と幻想のはざまとは何か?
童話に登場するキャラクターの、日常と幻想世界とがきりかわる境のことである。
この記事では、童話で現実と幻想が切りかわる瞬間の素晴らしさについて、筆者の体験を通して解説していこう!
現実と幻想の切りかわりを描く童話は物語作りのヒントになる
まずはどうして筆者が童話と出会うことになったのかを、ざっくり解説してみよう。
筆者は以下に書く体験を通して、現実と幻想を描く童話の魅力を知ることになった。
僕は幼いころ、父方の祖母の家で生活していた。
夜寝るとき、いつも祖母は童話の本を読みきかせてくれた。
当時寝室には、日本や海外の童話の絵本がたくさんあった。
日本昔話からグリム童話、アンデルセン、イソップ物語の名作が、だいたいそろっていた。
絵本の表紙がとても幻想的で、ちょっぴり怖さも感じられる、印象的な絵本だった。
祖母は夜寝る前に、童話の絵本を一冊から二冊ほど読んでくれた。
毎晩絵本を読んでくれたので、だんだん僕は寝るときに童話を聞くのが楽しみになってくる。
ウトウトしてるときに聞く童話は、まさに現実と幻想が混在した不思議な世界に感じられた。
こうしてぼくは、現実と幻想を描く童話の世界を知ったのだ。
寝る前にイメージすることは潜在意識に入るので、その人の人生に大きな影響を与える。
子供の頃に体験することの影響は、とても大きい。
いまだに物語が好きで漫画を作り続けている理由は、祖母が童話を読み聞かせてくれたからだと思う。
童話の絵本は、幼い子供にこそ読み聞かせてあげてほしい。
子供は頭が柔らかく、何でも吸収する。
子供時代に与えた印象深い体験は、生涯にわたり影響がつづく。
僕もあの時たくさん童話を読み聞かせてもらってなければ、今ごろ物語を作っていなかったかもしれない。
手塚治虫氏や水木しげる氏も、幼いころ童話などを読んでもらいながら育ったという。
幼いころに触れるものは、生涯を決めるといっても過言ではないのだ。
「お酒の滝」の日常と幻想が切りかわる瞬間
祖母が寝るときに童話の絵本を読みきかせてくれたので、ぼくはいろいろな童話を知ることになる。
桃太郎や白雪姫などメジャーな童話も面白かったが、今ではあまり耳にしない幻想的な話もあった。
例えば「お酒の滝」という童話。
「お酒の滝」のあらすじ概要を書くと~
ある山のなかに、貧しい父と息子が生活をしていた。
父は病気だったので、息子がかわりに働いていた。
父は、とてもお酒が好きだった。
しかし息子の稼ぎでは、お酒は買えない。
父にお酒を飲ませてやりたい一心で仕事をがんばる息子。
ある日息子は、岩をふみはずして、谷底へ転落してしまう。
息子が目覚めると、すごく喉がかわいていた。
何か飲みたいと思ってまわりを探していると、そこには大きな滝があった。
滝の水を飲んでみると、お酒の滝であった!
滝からお酒が流れていたのだ。
滝からお酒を持ち帰り、父に飲ませて親孝行をすることができた。
というような、内容。
お酒の滝は、非常に幻想的な話だと思う。
僕は、面白い物語というのは「現実と幻想」が紙一重のようになっていると感じる。
現実と幻想の絶妙なバランスが、良い物語を生むのだ。
「お酒の滝」でいうと、父にお酒も買ってやれないほど貧しい息子の日常が「現実」。
そこにお酒の滝という幻想的な展開が入ることで、グッと興味をひかれるものになる。
息子が谷底へ転落してお酒の滝を発見する部分が、幻想世界への入り口だ。
「幻想世界への入り口」は、いろいろな童話にある。
物語を読むとき、「幻想世界への入り口」を意識してほしい。
名作童話には、現実から幻想へ切りかわる「幻想世界への入り口」が存在するのだ。
スポンサードリンク
名作童話にでてくる現実と幻想の入り口を紹介
「不思議の国のアリス」で幻想世界への入り口にあたるのは、生け垣にあった小さな穴。
不思議の国のアリスでは、はじめアリスの日常の生活が描かれるけど、突然しゃべるウサギが登場する。
ウサギは、生垣にあった小さな穴に入ってしまう。
興味を持ったアリスも、ウサギが入った穴にもぐりこむことで、不思議な世界に迷いこむ。
この場合、ウサギの入った生垣の穴が、幻想世界への入り口だったのだ。
「オズの魔法使い」ではある夜、強烈な竜巻が起きてアメリカにあったドロシーの家が飛ばされてしまう。
気がつくとドロシーのいた家は、オズ王国にあったという展開。
この場合、竜巻に家が飛ばされるというのが幻想世界への入り口となる。
「ジャックと豆の木」では、貧しい家の息子が牛を売ってお金にするように母親から言われる。
でも息子は牛を売りに行く途中、人に言いくるめられて、豆粒と牛を交換してしまう。
息子が、牛を豆粒と交換したことに怒る母親。
しかし豆を地面に植えると、次の日には大きな豆の木が空高く届いていた。
この場合の幻想の入り口は、豆粒を植えるという部分になる。
「ヘンゼルとグレーテル」では、貧しい家の継母が食いぶちを減らすために、二人の子供を山に置き去りにする。
あてもなくさまよう兄妹は、森のなかでお菓子の家を見つける。
この場合、お菓子の家を発見するところが幻想世界の入り口。
「マッチ売りの少女」なら、吹雪のなか凍えそうな少女が燃やすマッチが、幻想世界への入り口となる。
上にあげた童話に共通するものは~
「日常の生活から、幻想世界に入り込む」という物語の展開にある。
幻想世界への入り方は、作品によって様々だ。
幻想世界への入り口を通して、現実と幻想が一つになるという話の展開はすばらしいと思う。
童話は現実と幻想が入り混じる、物語の宝庫である。
童話は物語の内容にムダがなく、簡潔で、理解しやすい。
だから童話は、話の構造がつかみやすい。
「日常から幻想世界」へ入る童話の展開は、物語を作るときの参考になる。
「現実から幻想」に移り変わる瞬間。
僕は物語でこの展開に出会うと、一番ドキドキする!
「現実から幻想」世界にうつりかわる展開は、物語作りの無限の可能性を秘めている。
漫画描きや物語を作る人にとって、童話は宝の山なのである。
童話は、物語作りの教科書。
さあ、童話を読み出そう。
そこには目もくらむような幻想世界が待っている!
筆者はそんな童話を、漫画アートで描いたことがある。
以下の記事では筆者が描いた「赤ずきん」の漫画が載っているので、興味のある方はどうぞ♪
автомат игры бесплатно онлайн
azartnie igra besplatna
игри казино онлаїн автамати
igrati poker besplatno bez registracii
играть в покер и рулетку бесплатно
бесплатное он лайн казино
bez platniye igre
игровые автоматы на прохождение
игра покер без регестрации
game poker
игра игровые автоиаты
играть в игровые автоматы бесплатно
золото партии
ruletka igrat http://www.seacaef.org/online-casino-vulnak-avtomati/
http://dutasterideavodartonline.org/ – dutasterideavodartonline.org.ankor online-purchaselevitra.net.ankor http://20mg-cheapest-pricelevitra.net/
Thank you very much!^^