テレビドラマ大草原の小さな家の「失われた光」は前後編からなる、シリーズ中でも重要なエピソードの一つ！
「失われた光」で、メアリー・インガルスは失明してしまうのです！
メアリーは「失われた光」で、目が見えなくなります。
ではなぜメアリーは失明してしまうのか？
この記事では大草原の小さな家の「失われた光」をネタバレで解説するとともに、なぜメアリーが失明することになったのかについても詳しく迫ります！
大草原の小さな家「失われた光」をネタバレで知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
Contents
大草原の小さな家「失われた光」の作品情報
海外ドラマ「大草原の小さな家」の「失われた光(I'll Be Waving As You Drive Away)前後編」は、シーズン4の21～22話目、シリーズ通して89～90話目にあたる物語です。
「失われた光」の監督と脚本を担当した人は以下。
●脚本:CAROLE/MICHAEL RASCHELLA
大草原の小さな家「失われた光」の主な登場人物と声優は以下。
●フレデリック・チャールズ・フィリップ・インガルス役(マイケル・ランドン)
吹替声優:柴田侊彦(通常版)/森川智之（NHK BS4K版）
●キャロライン・レイク・クイナー・ホルブルック・インガルス役 (カレン・グラッスル)
吹替声優:日色ともゑ (通常版)/ 小林さやか（NHK BS4K版）
●メアリー・キャロライン・アメリア・インガルス役(メリッサ・スー・アンダーソン)
吹替声優:石川弘美 (通常版)/清水理沙（NHK BS4K版）
●ローラ・エリザベス・インガルス役(メリッサ・ギルバート)
吹替声優:佐藤久理子 (通常版)/宇山玲加（NHK BS4K版）
●アダム・チャールズ・ケンダル役(リンウッド・ブーマー)
吹替声優:松橋登(通常版/BS4K版)
●ロバート・オルデン役(ダブス・グリア)
吹替声優:巖金四郎(いわおきんしろう) (通常版)/ 浦山迅(うらやまじん)（NHK BS4K版）
大草原の小さな家「失われた光」のネタバレの概要
大草原の小さな家「失われた光」は、シリーズ4の最後の2エピソードにあたります。
これまで長らく活躍してきたメアリーが、まさかの失明に追い込まれるという、驚きの展開です。
大草原の小さな家「失われた光」では主に以下3つの物語が同時で進行していきます。
●メアリーが失明する
●メアリーの恋愛が描かれる
●鉄道会社によってウォールナットグローブの人々の職が奪われる
「失われた光」でメアリーは失明しますが、それによって彼女は自分の大切な使命やパートナーと出会うことになります。
またメアリーは「失われた光」で2名の男性と恋愛を体験します。
そして鉄道会社によって、ウォールナットグローブの人々は職が奪われるピンチを体験するのです。
これによって町の人々がウォールナットグローブを去る展開になります。
「失われた光」はシーズン5冒頭でインガルス一家の生活する場所が変わる、伏線となっているのです。
メアリーはどうして失明したのか？
大草原の小さな家「失われた光」で、メアリーはどうして失明するのか？
それはメアリーが子供のころにかかったしょう紅熱が原因です。
しょう紅熱は高熱が発生します。
しょう紅熱の高熱が原因で、メアリーの視神経はダメージを受けてしまっていたのです。
大草原の小さな家の時代、失明を止めるための薬や治療法は発見されていませんでした。
このため成長したメアリーの眼が見えづらくなり、やがて失明してしまうのです。
大草原の小さな家「失われた光」前編のあらすじをネタバレ！
以下より大草原の小さな家「失われた光」のあらすじ前編をネタバレで解説していきます！
学校がきゅうきょ休みになる
物語冒頭、子供たちが学校のまえで楽しそうにボール遊びをしています。
大草原の小さな家の軽快なテーマ曲が流れており、楽しそうな雰囲気です。
授業の時間になりますが先生が来ないので、メアリーは1時限目の鐘を鳴らします。
ここでハリエットがやってきて、学校は最低2週間休みになることを告げました。
喜ぶ子供たち。
先生のルークがはしかにかかり、看病したり学校での伝染を防ぐため、急遽学校が休みとなったのです。
セスと出会うローラ
学校が休みになったのでローラが釣り場へやってくると、セス・バートンという男性と出会いました。
魚の代わりに友達を見つけられたので、ツイてるとローラに言うセス。
セスは最近引っ越してきた男性で、2人は仲良くなりました。
ローラとセスは一緒に自分の家まで帰ってくると、メアリーを見かけます。
セスはメアリーと挨拶をしました。
セスとメアリーはお互い好意を持ったようで、翌日2人は一緒に散歩をする約束をします。
この様子を見ていたローラは、メアリーに嫉妬を感じていました。
夕食の場面で、インガルス一家は団らん中。
食事のときメアリーがセスの話題にふれると、ローラは嫉妬から姉にからみます。
「2人の女の子の心をときめかすなんてよっぽど素敵なのねセスって」と母さんが言いました。
まもなくメアリーが目の疲れを示します。
父さんは心配して、今度メアリーと目の検査に行く約束をしました。
次のシーンはメアリーがセスと楽しそうにはしゃいでいる場面。
ローラがセスに会いに行っても、彼はメアリーに首ったけで、全くローラに関心を示しません。
ローラはがっかりして帰っていきます。
目の検査を受けるメアリー
メアリーは町の医者で、目の検査を受けていました。
医者はメアリーの眼は疲れているだけだから、大丈夫だと診断。
勉強のし過ぎで視力が落ちただけという結論です。
ここでメアリーは眼鏡をつくるために、視力の検査をします。
次のシーンでインガルス一家の夕食に招待されたセスが、食事後に帰っていく場面になります。
夜外で、セスとメアリーはお別れの会話をします。
インガルス一家はセスを気にいっていますが、ローラはつんつんしていました。
「ローラはセスのことが好きなんだわ」とメアリーが言います。
セスはメアリーが町へ行っている間、寂しかったと打ち明けます。
メアリーも同じ気持ちを示して、2人はキスをしました。
これを家から見ていたローラは、怒って枕を投げ飛ばします。
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医者からメアリーは失明するといわれる父さん
翌日チャールズが仕事場へいくと、鉄道会社が農民共済組合に戦いを挑んできたという話を聞きます。
鉄道会社が農民組合を壊して、農民の利益を奪おうとしているのです。
穀物倉庫を買収されて種を安く買いたたかれた農民たちは、手も足も出ない状況です。
鉄道会社がやっていることは違法でした。
チャールズは、家で鉄道会社への対応策を考えます。
このとき眼鏡をかけて本を読んでいたメアリーは、よく字が見えないともらします。
父さんは再度メアリーと目医者へ行こうと提案しました。
メアリーは眼医者にて再度診察をしてもらいます。
ここで医者は、メアリーが子供のころにしょう紅熱を体験したことを知りました。
メアリーの眼の調子は悪く、父さんが医者と話すことになります。
しょう紅熱の高い熱が原因で、メアリーの視神経は悪影響を受けています。
父さんは医者から、やがてメアリーは失明すると打ち明けられました。
父さんは突然の話に、ショックを抑えられません。
失明を止めるための薬も治療法もないこの時代、医者でも手の打ちようがないのです。
父さんは現実を受け止めることが出来ず、悲しみにくれて、医者から帰っていきました。
落ち込むチャールズを心配したガーベイが、小さな家にやってきました。
ガーベイは昨日行った集会で、農民が鉄道会社に対抗するすべはないという状況を話します。
潤沢な資産のある鉄道会社は、町の人々をつぶしにかかってきたのです。
これにより破産に追い込まれた人もいて、町の銀行を売りに出す話も出ているようです。
製材所の仕事も、もう入ってこないだろうとガーベイは言いました。
夜、インガルス一家で小さな火事が発生します。
眼が悪いメアリーが本を読むため灯りをとりに行ったとき、ランプを落として火事になったのです。
早めにベッドに入ったメアリーの仕事を任されたローラが不満を言うと、父さんは怒鳴りつけてしまいます。
父さんはメアリーの眼のことで動揺しており、感情をおさえられなかったのです。
教会でオルデン牧師が重要な話を
夜、教会で父さんは一人で座り、考え事をしていました。
そこへオルデン牧師がやってきます。
オルデン牧師もメアリーがまもなく失明することを知っていました。
メアリーの眼が治ってくれるよう祈り続けているのに、神は答えてくれないとチャールズはこぼします。
オルデン牧師はいつでも神は祈りを聞いており、答えを与えてくれていると言いました。
祈りに対する神の対応が必ずしも人間の希望に沿うものではないかもしれない。
でもすべてをつかさどる神は、最も最適な答えを常に与えてくれている。
こうオルデン牧師はいったのです。
チャールズ「視力を取り上げるのが、最も良いことだというのですか？」
オルデン牧師「人間は限りあるものだ、だが神の知恵は計り知れない。
私に言えるのはこれには理由があるということだよ。
チャールズ、信じるんだ。神はメアリーを何か特別な使命のために選ばれたのに違いない」
チャールズ「失明するってことを、明日あの子に話すつもりです。でも神のご意志だから喜べとは言えない」
父さんはこう言って去っていきました。
この教会のシーンは「失われた光」の重要なメッセージを表現しているシーンです！
翌日父さんは外にいたメアリーに、医者から聞いた失明の話をしました。
まもなく失明することを聞いて、メアリーは衝撃を受け、泣きくずれます。
その様子を後ろではローラが見ていました。
製材所で働くガーベイのもとに、セスがやってきました。
セスはガーベイから、メアリーが失明するだろうという話を聞きます。
ショックを受けたセスは動揺して、走り去っていきました。
ガーベイは草原でひとり座り込むチャールズを見つけて、声をかけます。
チャールズは多くの苦悩にさらされていたので、放心状態になっていました。
チャールズ「人生って変だな、数週間前に今の話を聞いてたら俺は猛烈に怒っただろう。だが、いまは何も感じない。人間はどれだけ無意味なことに頭を悩ましているのかな」
こう言ってチャールズは、ガーベイの元から立ち去りました。
メアリーの眼が失明！
小さな家で一家が団らんしているとき、ついにメアリーの眼が完全に失明します。
父さんに抱きつつくメアリー。
メアリーは失明の恐怖で、泣きだしてしまいます。
翌日ベイカー医師の元へ行ったキャロラインたち。
ベイカー医師はメアリーのためにも、盲学校に入れるようすすめてきました。
父さんはここでメアリーを盲学校に入れる決意をします。
家でローラはメアリーの世話を焼くのですが、メアリーはすべてを拒否してきます。
メアリーは失明のショックのために、ひがみと恐れにとらわれていたのです。
母さんはメアリーに、アイオワにある盲学校へ入るようすすめました。
しかしメアリーは盲学校に入るのを拒みます。
家を離れて遠くの盲学校へは行きたくないと、泣いてせがむメアリー。
メアリーは失明したために、全てに対してやる気を失っていたのです。
セスと破局するメアリー
場面はセスの仕事先に変わります。
セスはローラと話をしていました。
ローラはセスに、どうして最近メアリーの元に行ってあげないのかと問いただします。
セスはメアリーが失明したときいて、彼女に対する態度が明らかに変化していたのです。
支えを求めるメアリーの元にいってあげないセスに対して、ローラは言います。
ローラ「私は姉さんを愛しているわ、セスもそうだと思っていたのに！」
ローラは立ち去っていきました。
その日、セスはメアリーに会いに行きました。
最近仕事が忙しくて、メアリーに会いにこれなかったと言い訳をするセス。
メアリーはアイオワの盲学校に行くことをセスに話します。
ついにメアリーは感情が爆発して、今すぐ出ていくようセスに怒鳴ってしまいます。
セスはメアリーの元から去っていきました。
メアリーがアイオワの盲学校へ行く日がやってきました。
家族がお別れを言っても、冷たくあしらうメアリー。
こうしてメアリーはアイオワの盲学校へ向かっていきました。
ここで「失われた光」前編が終了します。
大草原の小さな家「失われた光」後編のあらすじネタバレ
ここから大草原の小さな家「失われた光」後編のあらすじをネタバレで解説していきます。
後編では、メアリーと結婚することになるアダムが登場します！
アダムと出会うメアリー
父さんと一緒のメアリーは、アイオワにある盲学校に到着しました。
盲学校でメアリーは、盲学校の先生をしているアダム・ケンダルと出会います。
良い先生がいることを知って安心した父さんは、メアリーにお別れを言いに行きました。
メアリーは盲学校に置いていかないでとせがみますが、父さんはやむなく帰っていきます。
こうして盲学校でのメアリーの生活が始まりました。
目が見えない状況で部屋の整理を指示されたメアリー。
作業をしていて、メアリーは失明したことにあらためて悲しみを感じました。
メアリーのもとに食事を運んだアダムでしたが、彼女は全く食べようとしません。
目が見えないことにひがむメアリー。
アダムは、目が見えないことをのぞけば、他の五体満足な人と変わりないんだといいます。
世の中には体に障害をもつ人間は多い、物事の明るい面を見るようにとアダムは諭しました。
授業の一環で食事をさせようとするアダムに怒ったメアリーは、食事を投げ飛ばしてしまいます。
アダムから点字の読み方を習うメアリー
その後、メアリーは反発しながらも、盲学校で歩きや布団を直す練習などをしました。
アダムに教わって定規を使った文字を書く練習もするメアリー。
だんだんメアリーは盲学校での生活に慣れていきます。
やがてアダムはメアリーに、点字を使った読み方を教えてくれます。
点字とは、目の見えない人が本に出ている突起物を手で触って認識する字のこと。
アダムはメアリーの手に自分の手をそえて、点字をなぞりながら読み方を教えてくれました。
アダムとメアリーの手が重なり合うこのシーン。
アダムとメアリーが結婚することを暗示する、ロマンティックな場面です。
メアリーが読みの練習をしていることを手紙で知ったインガルス一家はとても喜びました。
手紙には、まもなくメアリーが小さな家に帰ってくることも書かれていました。
メアリーは同じように盲人で足が悪い少女の存在も知りました。
その後、アダムがメアリーにピアノを教えるシーンになります。
自分にはピアノの演奏は無理だと言うメアリー。
アダム「目のことは忘れろ、目が不自由な作家や作曲家がいるだろ。ジョン・ミルトンを知ってるかい？」
メアリー「知ってるわ、”失楽園”の著者よ」
アダム「彼も目が不自由だった」
ここでメアリーはアダムに、4～5日中に父さんが迎えに来ることを話します。
この時点でメアリーは、盲学校にいたほうが良いという考えに変わっていました。
アダムはウイノカへ行って盲学校を開くことをメアリーに告げます。
ここでメアリーは、アダムも自分と同じ盲人であることを知りました。
アダムとメアリーは目が見えないために、お互いの顔を見たことがありません。
2人はお互いの顔を知るために、顔をさわりあいました。
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両親と再会するメアリー
盲学校に父さんと母さんがやってきて、メアリーと感動の再開をします。
メアリーは両親にアダムを紹介しました。
父さん、母さん、アダムとメアリーは、一緒に食事をします。
メアリーは自分が失明したおかげで盲学校に来れて、アダムと出会えたことに感謝をしている様子です。
自分に道を開いてくれたアダムの力になりたいと思ったメアリー。
両親にアダムと一緒にウイノカへ行って、盲学校の起ち上げに協力したいと言います。
アダムが自分にしてくれたことを、他の人のためにしたいとメアリーは考えました。
先生になるという昔からのメアリーの夢が、アダムと一緒になることで実現できるのです。
母さんは娘の先生になるという夢がかなうと聞いて、泣いて喜びました。
その夜、町のホテルに泊まっていたチャールズは、決意をかためます。
チャールズは家族でウイノカに行って、仕事をする計画をキャロラインに話しました。
鉄道会社によって締め上げられたウォールナット・グローブから、ウイノカの都会へ引っ越ししようと決めたのです。
父さんと母さんは夜メアリーの元へ行って、計画を話すことにしました。
小さな家に戻ってくるメアリー
メアリーが小さな家に帰る当日になりました。
盲学校に来た当時はひがんでいたメアリーも、今ではアダムや学校が好きになり、未来に対する希望にあふれています。
ここから、一か月間会えなくなるアダムとメアリー。
2人はキスをしたあと、メアリーは家族と馬車に乗って小さな家に戻っていきました。
町に戻った後、オルソンの雑貨店にやって来たチャールズとメアリー。
オルソン家も鉄道会社のために、経済面で大ダメージを受けていました。
オルソンの雑貨屋でメアリーは、ビードル先生と出会います。
ビードル先生は家族でウォールナットグローブを立ち去ると話します。
ビードル先生はお別れの記念に、メアリーへ大切なカメオのブローチをくれます。
メアリーたちは、ビードル先生にお別れのあいさつをしました。
鉄道会社のために、町を去っていく人がたくさん出てきたのです。
夜、小さな家でメアリーは点字を使ってアダムへの手紙を書いていました。
メアリーは町の人にさよならを言うため、翌日教会へ行きたいと言います。
教会でお別れをいうメアリー
教会で人々の前に立つオルデン牧師。
オルデン牧師はまもなくメアリーが盲学校の先生になるため、町を去ることを話しました。
オルデン牧師は言います。
神にささげた祈りに対する答えを、神はいつでも用意してくれている。
でも限りある人間には神が最善とする答えが分からない。
でもオルデン牧師は、神が意図したことが分かったと話します。
メアリーは失明という悲しい体験をしました。
しかしそれのおかげで盲学校でアダムと出会えて、盲学校の先生になるという夢が実現できることになりました。
このあとメアリーは教会の前で、町の人にお別れをいいました。
そして点字をなぞりながら、メアリーは聖書の詩篇を朗読したのです。
こうして「失われた光」の後編が終わり、大草原の小さな家シーズン4が完了しました。
大草原の小さな家「失われた光」を観た感想
大草原の小さな家「失われた光」で一番印象深いのは、このエピソードが表現しようとしているテーマです！
つまり、オルデン牧師の言った深遠な言葉ですね。
「限りある人間にはわからないが、神はすべてを見通しており、その人にとって最善な結果を与えてくれている」
ここです！
とても重要なメッセージですよ！
メアリーが失明したことにショックを受けた父さんが夜一人教会にいたとき、オルデン牧師がやってきました。
天に祈ってるのに、神は祈りをきいてくれないと父さん。
でもオルデン牧師は、いつでも神は答えを与えてくれているというくだり。
メアリーは失明して、辛い体験をしました。
でも失明したおかげで、メアリーは自分の使命やパートナーと出会うことができたのです。
失明したという体験だけ見たら、悲しいこと。
しかし、失明したことによってメアリーは自分らしい人生に出会えました。
人間の視点で見たら失明という悲しい体験も、全てを見通す神の視点でみたとき、メアリーにとって最善な人生の展開だったのです。
メアリーに関わらずぼくたちが生きる世界でも、これは当てはまると思います。
その人が意図したことは、何らかの形で叶えられている。
出来事の過程では分からなくても、人生全体としてみたら実はその人にとって最良の方向に進んでいたということを表現しているように感じます。
大草原の小さな家は、このような深遠なテーマが語られることがよくあり、そこがこの作品の大きな魅力だと感じています！
大草原の小さな家「失われた光」のギャップによる強烈な表現力！
メアリーが失明するというショッキングな内容のエピソードなので、「失われた光」前編の冒頭も上手い演出がされています。
「失われた光」前編の冒頭は大草原の小さな家のテーマ曲が流れるなか、楽しそうに子供たちが遊んでるシーンで始まります。
この軽快で楽しそうなはじめ方がポイントなのです！
視聴者は楽しそうな雰囲気で物語を観ながら、やがてメアリーの絶望的な失明に直面する。
明るく楽しい気分から、一気に悲しい気分に変化します。
この「嬉しい⇒悲しい」のギャップを描くから、メアリーの失明がより深刻に感じられてくるのですよ！
大草原の小さな家は、深刻系な話だとだいたい物語冒頭で明るく楽しい雰囲気を見せてきます。
例えばメアリーが失明する前に、セスとの楽しい恋愛シーンをはさんでいますね。
これはその後にくる深刻な話を強烈に演出するためだと筆者は思います。
いきなり深刻な話をするよりも、はじめは楽しくしておいて、後から落とす方がショックが大きいんですよ。
大草原の小さな家はこの辺のことをよく心得ているから、うまいな～って思うのです。
セスに対してメアリーが怒りをあらわすシーンも、初めはにこやかにメアリーは話しますからね。
でも突然セスに怒鳴り散らすメアリー。
この「楽しそう⇒深刻」にいたるギャップを描くことで、深刻度をより強力に表現できるのです。
逆もまた同じ。
嬉しい状況を描きたいときは、初めに深刻そうな雰囲気をむんむんに出しておくのです。
大草原の小さな家は、このような演出を上手に見せてくれるので、注意深く観察していてください。
アダム初登場のエピソードとして貴重
また「失われた光」は、メアリーが結婚相手のアダムと出会ったエピソードとしても貴重ですね。
「失われた光」後編で、初めてアダムは登場します。
「失われた光」では、鉄道会社によってウォールナットグローブの人々がダメージを受けて、町を去っていく者が現れます。
インガルス一家も町を出て、ウイノカへ引っ越そうという話になりました。
これは大草原の小さな家シーズン5につながる伏線となってます。
●メアリーが盲学校に入る
●アダムと出会い結婚へ向かう流れが作られる
●ウォールナットグローブの人々が町を去り、インガルス一家もウイノカに移ることを決める
これら重要な出来事が語られる「失われた光」は、大草原の小さな家でも欠かせないエピソードです！
大草原の小さな家「失われた光」の関連商品
「失われた光」が収録されているのは大草原の小さな家のDVDシーズン4。
こちらの商品は大草原の小さな家シーズン4の全エピソード22話が入った、お手頃価格のDVDバリューパックです！
大草原の小さな家「失われた光」を無料で見れるサービスを紹介！
以下の記事ではローラが主役の名作エピソード「ローラの祈り」をネタバレで解説していますので、あわせてどうぞ♪
大草原の小さな家の「ローラの祈り」前後編をネタバレ徹底解説！
