絵を感覚で描く創作法がある。
僕は雰囲気を敏感に感じ取り、絵や漫画を感覚で描くことがある。
この記事では、絵を感覚で描く創作法について解説していこう!
Contents
なぜ絵を感覚で描く記事を書くのか?
なぜ絵を感覚で描く創作法について書こうと思ったかというと、クリスマスの雰囲気に感動したからなのだ。
僕はこの記事を2016年のクリスマスに書いている。
2016年12月25日。
クリスマスというのは、とても雰囲気が良い。
そんな良い雰囲気を絵に描くというのは楽しいものだ。
降り積もった雪に覆われたレンガの家、プルシャンブルーに彩られた夜空。
赤と緑のツリーが立ち並び、コートを着た人々が街路を行く。
冬、とりわけクリスマスシーズンに、ぼくは「幻想性」を強く感じる。
幻想性は雰囲気がかもしだす。
「雰囲気」はアートを作るとき、着想の源となるのだ。
では、どう雰囲気を自己表現するのか?
絵を感覚で描くには感動アンテナを磨こう
雰囲気を敏感に察知する能力が、絵を感覚で描く創作の始まりとなる。
絵を感覚で描くには、場の雰囲気を感じ、その空気感を絵であらわす。
つまり、あなたが感じたままに色や線を使って、絵を感覚で描くのだ。
絵を感覚で描くには、自分が感じていることを意識している必要がある。
しかし多くの人は良い雰囲気を感じても、絵を感覚で描くことは少ないのではないだろうか?
身の回りには創作のキッカケがたくさん落ちているのに、当たり前という思考があるために、そこから創作に発展しないのはもったいない。
絵を感覚で描く第一歩目は「感動アンテナを磨くこと」。
何かを見て雰囲気の素晴らしさを感じられないと、そもそも始まらない。
素晴らしいと感じたとき、素直にいいなと思えるようになろう。
ちょっとしたことにも、感動できる心を持つのだ。
普通に生活をしていると、素晴らしいものに出会っても「当たり前」という感覚が働いてしまい、感動までしないことが多い。
素晴らしい雰囲気を、素直に素晴らしいと思える力が創作の原動力になる。
感性を研ぎ澄ましておくしかない。
絵を感覚で描くための感性を養うためには~
●いろいろな人と出会い多様な価値観を知る
●素晴らしい映画や音楽、本に触れて感性を磨く
●美術館などで作品を生で見てみる
など、自分の感性を刺激するような体験を積んでみよう。
自分の感覚に刺激を与えることによって、感動に気づきやすくするのだ。
そのためには、感動を受けられる人や作品や体験にどんどん投資しよう。
貪欲に感動をつかみに行くのだ!
感動によって感覚を刺激していると、さりげない雰囲気から絵を感覚で描くことができるようになるだろう。
素敵な雰囲気は、いろいろなところに落ちている。
あなたにとっての素晴らしい雰囲気を察知することが、創造の第一歩となる。
絵を感覚で描くには雰囲気の印象を頭に刻みつけろ
雰囲気を感じたらどうするのか?
その雰囲気を頭の中に刻み付けておくのだ。
雰囲気は漠然としたもので、その空間から生まれる全体的な印象から感知される。
絵を感覚で描くためには、脳内に雰囲気を焼きつけて、あとから記憶した雰囲気をもとに絵を描くといい。
頭に記憶された場の雰囲気は、どんなイメージをもたらすだろうか?
場の雰囲気からイメージを連想していき、絵を感覚で描くのだ。
絵を感覚で描く時は、感じたままに色や線を使おう。
僕は以前クリスマスシーズンに素晴らしい雪景色をみて、絵を感覚で描くことがあった。
以下が、感覚で描いた雪景色の絵。
絵は雰囲気を描いているので、細部描写はしていない。
心に残ったぬぐいがたい印象を、そのまま描いた。
宮沢賢治の詩に心象スケッチという、詩作の概念がある。
心象スケッチとは「心で感じたことを記録にのこす」詩の創作法。
僕は雪景色を見た時に感じた心象風景を描いた。
あなたが感じた感覚を漠然とイメージしてみよう。
漠然としたイメージを色や形に置き換えていくと、絵を感覚で描くことができるようになる。
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雰囲気を描くことと普通に対象を描くことの違い
絵を感覚で描くことと、普通に対象を描くのとはどこが違うのか?
絵を感覚で描くのは、あなたが感じたものをどう表現するかという点にポイントがある。
感じたことを、感じたままに絵で描くことが大切だ。
絵を感覚で描くときは、自由に対象を変形して、表現することができる。
実物を見て絵を描くときは、見えた対象をそのまま描けばいい。
以下の油絵は、ぼくが目で見えた世界を描いている。
とくに変わった描き方をしているわけではない。
しかし絵を感覚で描くのは、どう感じたかを描くということ。
感じたものを描くというのは、あなたの主観をそのまま絵に投影するのだ。
あなたが感じたなら、対象を大きく変形させたり、歪めても良いのだ。
色も自由に使う。
絵を感覚で描くのは、感じた雰囲気を自由に表現するということだ。
僕は雰囲気をもとにしてこんな絵も描いた。
上の絵は、ある森を見て感じた雰囲気、空気感に感動して描いた。
感覚という抽象的なものをとらえて表現する行為は、自己表現力を磨いてくれる。
感覚は他の誰にも感知できない、自分だけの印象。
そんな感覚を絵で描くというのは、自分の感性があらわになる行為だ。
絵を感覚で描くことで、自分の表現力を試す機会になる。
僕は森を見て、全てが淡くぼかされる雰囲気を感じ、上の絵を描いた。
しかし他の人が同じ森を見たら、別な描き方をするだろう。
雰囲気をどう感知するかは人それぞれ。
絵を感覚で描くことによって、雰囲気に対するあなたの感じ方を表現できる。
何か素晴らしい感覚を感じたら、それを脳内に刻み込んでおこう。
雰囲気を感じて絵を感覚で描くと、自分の感覚を自己表現できるようになる。
最後に
絵を感覚で描く創作法は、感じたままに自由に色や線を使い、絵を描くことにある。
あなたが感じた雰囲気を、感じたままに絵で描く。
これが絵を感覚で描くシンプルな方法だ。
雰囲気とは抽象的で漠然としたもの。
そんな感覚をもとにして絵を描く作業は、あなたの自己表現力を磨いてくれる。
対象をあるがままに描くのではなく、感覚を絵で自由に表現するのだ。
感覚は人によって違う。
感覚で絵を描くことは、感じたことをどう捉える人なのかという自分自身の発見にもつながる。
雰囲気という創作衝動をつかむためには、感覚を研ぎすませておこう!