これは「大地より生えたる者」という名前で連作している油絵シリーズの一つ。
絵のタイトルは「大地よりはえたる者を励ます猫のチッティ」。
今作は大地より生えたる者が、猫のチッティと共演している漫画アートだ。
筆者はこの絵のなかに象徴を描きこんで、当時の自分の思いを表現した。
一体絵のなかにどんな象徴を描き入れ、何を表現したのか?
この記事では、絵のなかに象徴を描きこんで表現した漫画アートについて解説していこう。
アートと漫画を融合するためにあらゆる可能性を実験する!
何か新しいものを発明しようとする時、あらゆる可能性を実験するだろう。
僕はアートと漫画を融合するために、いろいろな実験をし始めている。
「大地より生えたる者」は、僕のアート作品のアイコン的存在。
対して猫のチッティは、筆者が作った漫画のキャラクター。
この2名を共演させることで、アートと漫画をリンクさせた。
これも漫画とアートを融合する、1つの手である。
今作では大地より生えたる者が、悲しそうに落ち込んでいる。
彼の上に雲の絵が描いてあるのが、落ち込んでいることを象徴している。
大地より生えたる者には、何かあったのだろう。
猫のチッティは、落ち込む生えたる者に手を差し伸べて励ましている。
チッティの側には、太陽の絵を象徴的に描きいれた。
太陽の絵は、チッティが大地よりはえたる者を励ます役目にあることを象徴している。
絵に何か意味を持たせたいときは、絵のなかに意味を象徴させるものを描きこむといい。
適当に花や太陽を描きいれるのではなく、何らかの意味を暗示させて象徴的に描いてみるのだ。
上の絵ではチッティが生えたる者を励ますという構図を、太陽や雲を通して表現した。
大地よりはえたる者はアートをあらわし、チッティは漫画をあわらす。
だからこの絵は、「漫画がアートを励ます」という意味が込められているのだ。
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絵に象徴を描き込み暗示させる
漫画を象徴するチッティが、アートを象徴する生えたる者を励ますという構図は、当時の僕自身を表現している。
僕はアートと漫画を組み合わせて創作する時、創造意欲が爆発する。
アートだけ、漫画だけという関わり方ではない。
どちらもをお手玉のように回しながら創作をすると、無限にやる気が湧いてくる。
例えば油絵をずっと描いていて飽きたとしよう。
すると、漫画を描きたくなる。
油絵を描いた後に漫画制作を行うと、新鮮な気分になる。
アートで考えていたアイデアを漫画に取り込めるので、発想の幅も広がる。
漫画制作をしていると、今度はアートを作りたい欲求が湧く。
するとアートの制作に入る…
という事で、一日が24時間では足りないのである。
無限回転運動のように、アートと漫画の制作を行ったり来たりする状態だ。
漫画を描けばアートの魅力が、アートを作れば漫画の魅力が見えてくる。
だから、創作することにのめり込んでしまう。
僕にとってアートや漫画を創作することは、燃え盛るように楽しい!
そしてっ!
どんな人にも夢中になれる何かが存在する。
あなたにもだ。
大好きなことを見つけてのめり込もう!
これが人生を最高に幸せに生きる秘訣だと思う。
猫のチッティが生えたる者を励ます今回の絵は、漫画がアートを励ますという意味なのだ。
油絵を描き続けてさみしさを感じた自分を、漫画を描いてる自分が励ますという意味も象徴している。
●筆者は油絵をずっと描いてたら、漫画を描きたい衝動にかられた。
●それで漫画を描きだしたら、すごく楽しくて油絵の方もまたやる気が湧いてきた。
このような心境を、今回の絵で象徴したのである。
まとめ
絵を描くとき絵の中に何らかの意味を込めることで、深みが増してくるだろう。
音楽の歌詞にも、一つの言葉に複数の意味が象徴されていたりする。
絵でも、それは出来る。
僕はアートと漫画を融合するため、生えたる者(アート)と猫のチッティ(漫画)を共演させた。
2名の関係性を、太陽と曇り空を描いて表現した。
今回の絵は、漫画がアートを励ますという意味を象徴して描いた。
油絵だけを描いていた寂しさを、漫画制作を再開した自分が励ますという意味も象徴させている。
絵に何を象徴として描き込み、暗示させるか?という面白さが、絵画にはあるのだ。