海外ドラマ「大草原の小さな家」に登場するエドワーズといえば、大柄な体とひげ面が特徴の、熊のようなおじさんです。
優しく、心の広いエドワーズは大草原の小さな家でも名脇キャラクター!
エドワーズおじさんが口ずさむタッカーじいさんの歌も、忘れられないですよね。
このエドワーズおじさんは、大草原の小さな家で、途中から見かけなくなってしまいます。
かと思いきや大草原の小さな家シーズン9からはまたレギュラー出演しているエドワーズおじさん!
一体エドワーズはどうしていなくなってしまったのか?
そしてエドワーズおじさん役を演じた俳優は誰なのか?
この記事では大草原の小さな家のエドワーズおじさんのキャラクターに迫るとともに、エドワーズおじさん役やタッカーじいさんについてネタバレで解説します!
大草原の小さな家のエドワーズおじさんの人生を、ネタバレで知りたい方はぜひ最後までご覧ください!
Contents
大草原の小さな家のエドワーズとは?
テレビドラマ「大草原の小さな家」に登場するアイゼア・エドワーズは、チャールズ・インガルス(ローラの父さん)の友達であり、ローラやメアリーたちの良き理解者です。
エドワーズおじさんは大草原の小さな家第1話「旅立ち」で初登場しました。
新しい地に家を立てようとしてた父さんが、知り合った人物がエドワーズです。
大草原の小さな家1話でインガルス一家は丸太で自分たちの家を作りますが、このときエドワーズは家作りを手伝ってくれました。
エドワーズは初登場時、ローラにつばの飛ばし方を教えてくれます。
このためキャロラインに嫌がられますが、ローラからは「エドワーズさん、大好き」といわれるくらい好かれてます。
エドワーズはインガルス一家の良き友達であり、何か問題があれば助けに来てくれる頼もしいおじさんなのです。
エドワーズ役の声優
大草原の小さな家でエドワーズ役の声優を演じたのは金井大氏です。
金井大氏(1927年1月29日~2001年6月17日)は群馬県高崎市に生まれた声優で、本名を金井昭二さんといいます。
大草原の小さな家BS4K版でエドワーズ役の声優を担当したのが高木渉(たかぎわたる)氏です。
高木渉氏は1966年7月25日生まれの声優、俳優、ナレーターで、千葉県に生まれました。
エドワーズおじさんの性格
大草原の小さな家のエドワーズは陽気で優しく、お酒が好きなおじさんです。
大草原の小さな家シーズン1の5話「エドワーズおじさんがやってきた」という話では、マンケイトへ行ったチャールズが酒に酔ってもめごとを起こしてるエドワーズと再会します。
この当時独身だったエドワーズは、飲んだくれのおじさんだったのです。
エドワーズは唾をとばすクセがあり、粗野なところがあります。
またエドワーズは人の良い性格をしてますが、頑固でかたくななところも特徴。
エドワーズは自分が原因で娘を死なせてしまった過去があるのです。
このためエドワーズは神を信じなくなり、教会へ行かなくなりました。
グレイスから日曜礼拝に行こうと誘われても、エドワーズはかたくなに断っています。
エドワーズは最終的に教会にやってくるんですが、思い込んだら頑固なところのあるキャラクターです。
エドワーズおじさんの人生
ここから大草原の小さな家に登場するエドワーズおじさんの人生を、ざっくりと見ていきます。
エドワーズおじさんは大草原の小さな家1話でインガルス一家と出会ったあと、ウォールナットグローブにやってきました。
昔結婚をしていたエドワーズ
エドワーズは昔、結婚をしています。
人里離れた森で、妻とアリスという女児の3人で住んでいました。
エドワーズはまだ幼い娘と妻に、自分の天然痘(てんねんとう)をうつして、死なせてしまいます。
人里離れた家に住んでたエドワーズは、医者を呼ぶことができず、妻子を助けられなかったのです。
この悲しい体験が、エドワーズを神を信じない人間に変えてしまいました。
エドワーズは郵便局員のグレイスと再婚する
大草原の小さな家でウォールナットグローブにやってきたエドワーズは、未亡人のグレイスと再婚をします。
エドワーズが初めてグレイスと出会ったのが、大草原の小さな家シーズン1の5話「エドワーズおじさんがやってきた」。
このエピソードで初めてグレイスを見たエドワーズは、彼女に一目惚れをします。
グレイスと会いたくて何かにつけて郵便局にいくエドワーズは、彼女との接点を作って仲良くなりました。
このエピソードで、信心深いグレイスはエドワーズを教会へ誘います。
しかし妻子をなくして神を信じなくなったエドワーズは、教会へ行くのを拒みました。
教会へ行く行かないで意見が分かれ、エドワーズとグレイスは決裂します。
しかしキャロラインの口添えのおかげでエドワーズの考えが変わり、教会に来てくれました。
こうしてエドワーズとグレイスは和解し、後に2人は結婚することになります。
エドワーズ夫妻は3人の養子をとる
大草原の小さな家のエドワーズはグレイスと結婚した後、養子で3人の子供をでむかえました。
以下はエドワーズがむかえた3人の養子の名前です。
●カール・サンダーソン・エドワーズ(男)
●アリーシャ・サンダーソン・エドワーズ(女)
この3人は兄弟であり、3人まとめてエドワーズ家にやってきました。
長男のジョンは詩人の才能のある青年で、メアリーと婚約をしていたこともあるプレイボーイ。
ジョンは詩人になるために大学へ行くんですが、そこで別の女性ができてしまいメアリーとの仲は終了しました。
このジョンとメアリーの恋愛エピソードも、非常に面白い名編ですよ!
エドワーズは途中からいなくなる?
大草原の小さな家でエドワーズは、途中から登場しなくなります。
エドワーズは大草原の小さな家シーズン3まではウォールナットグローブに住む住民としてレギュラー出演してました。
しかしシーズン3で、エドワーズ一家は引っ越しをしたことになります。
大草原の小さな家本編でエドワーズ一家が引っ越しする場面は描かれていません。
エドワーズ一家がなぜ引っ越したのか、どこへ引っ越したのかも不明です。
エドワーズ一家は大草原の小さな家シーズン3で突如引っ越しをした設定になり、いなくなってしまったのです。
この裏には、エドワーズ役の人が別の作品に出演することになったとか、製作スタッフとの軋轢(あつれき)があったとかいろいろ考察されてますが、真偽はわかりません。
エドワーズがいなくなったのが分かるエピソードが、大草原の小さな家シーズン5にあります。
かつてエドワーズが住んでた家の外壁を、ローラとアルバートがペンキで塗る話です。
失明したメアリーに住んでもらうため、ローラたちは派手な色のペンキで外壁を塗りたくりました。
でもメアリーは目が見えないので、妙な色の外装がバレなくて良かったという話ですね。
ちなみに大草原の小さな家シーズン9(新・大草原の小さな家)では、エドワーズがレギュラー出演しています。
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エドワーズのかわりにガーベイが登場
大草原の小さな家シーズン3でエドワーズ一家が引っ越ししたので、シーズン4からは代役としてガーベイ一家が登場しました。
ガーベイ(マーリン・オルセン)は大柄な体とヒゲの生えた顔で、どことなくエドワーズに似ています。
ガーベイはチャールズの良き友として、エドワーズなき後しっかり活躍してくれました。
ガーベイは心優しい夫であり、良きパパという感じのキャラクターです。
陽気だけど気難しいエドワーズとは、少し違うキャラクターのガーベイ。
ガーベイとエドワーズが共演したことはありません。
大草原の小さな家でガーベイ一家が活躍する名エピソードは、以下の記事で紹介しています!
エドワーズはグレイスと離婚をする
大草原の小さな家シーズン8でエドワーズはグレイスと離婚をして、ウォールナットグローブに帰ってきました。
2人が離婚した理由は、エドワーズが酒のみの飲んだくれになってしまったからです。
それまでもエドワーズは酒飲みでした。
しかしエドワーズ一家が迎えた養子のジョンが死んでしまいます。
ジョンの死にショックを受けたエドワーズは、酒におぼれてしまいました。
グレイスとの仲はうまくいかなくなり、別れて独身になってしまうエドワーズ。
残った2人の養子は、グレイスが引きとっています。
エドワーズと別れた時のグレイス役が違う?
大草原の小さな家シーズン8のエドワーズがグレイスと別れるエピソードで、不思議な点が一つあります。
グレイス役をしてる女優が、以前と違うのです。
以前グレイス役を演じてたのはボニー・バートレットという女優でした。
しかしシーズン8でエドワーズと別れるときに登場した女優は、コニー・マイケルズという人に変わっています。
なぜグレイス役の女優が変わったのかは分かりませんが、何気に面白いキャラの変化ですね。
ウォールナットグローブが爆破されて町を去るエドワーズ
大草原の小さな家の最終回で、エドワーズたちは嫌味な不動産会社の社長から町を守るため、街自体をダイナマイトで爆破させました。
ウォールナット・グローブの町はきれいさっぱり吹っ飛んでしまいます。
こうしてエドワーズたちは町を去り、新しい土地をもとめて旅立っていきました。
大草原の小さな家最終回の内容は以下の記事で書いているので、興味のある方はどうぞ♪
エドワーズ役を演じたのはビクター・フレンチ
大草原の小さな家でエドワーズ役を演じたのは、ビクター・フレンチ(1934年12月4日~1989年6月15日)というアメリカの俳優です。
活動期間は1954年~1989年。
ビクター・フレンチは1959年~1975年にかけてジュディス・シェンツ、1976年から1978年にかけてジュリー・コッブという女性と結婚していました。
ジュリー・コッブは、俳優リー・J・コッブの娘で、女優でもあります。
ビクター・フレンチのプロフィール
大草原の小さな家でエドワーズ役を演じたビクター・フレンチは、1934年12月4日にカリフォルニア州のサンタバーバラで生まれてます。
父親はテッド・フレンチという、西部劇の俳優やスタントマンをしていた人物。
ビクター・フレンチが役者としてデビューしたのは「Lassie」(1954)という作品の端役でした。
ビクター・フレンチは父親と共演したことが2回あります。
1回目は、1966年「ガンスモーク」というテレビドラマ西部劇作品の「Prime Of Life」という話。
2回目は1963年「The Quick And The Dead」という戦争映画で共演しています。
その後、ビクター・フレンチの父親は1978年に亡くなりました。
ビクター・フレンチ自身は肺がんにかかり、ロサンゼルスのシャーマンオークス病院で、3か月ほど治療にあたりました。
しかし1989年6月15日、54歳の若さで亡くなっています。
西部劇映画や悪役が多かったビクター・フレンチ
ビクター・フレンチは大草原の小さな家のエドワーズ役以外でも、いろいろな映画で脇役を演じてます。
幾多の西部劇映画で活躍したビクター・フレンチは1998年、オクラホマシティのカウボーイ&西部歴史博物館で西部劇役者の殿堂入りを果たしました。
ビクター・フレンチは悪役を演じることが多かったようです。
外見がコワモテ系なので、自然と悪役キャラクターを演じる方向に向かったようです。
なかでも「悪を呼ぶ少年」、「チャトズランド」での演技が好評だとのこと。
筆者は西部劇が好きでよく見るんですが、「リオラボ」や「夕日の挽歌」を見てて「どっかで見た顔だな~」と思ってたら、エドワーズ役のビクター・フレンチだったのです!
何か、見知らぬ土地で知り合いに会ったような、親近感を感じました 笑
映画の他にもテレビドラマでゲスト出演することがよくあったというビクター・フレンチ。
大草原の小さな家1話「旅立ち」でゲスト出演して注目を浴びたビクター・フレンチは、同作にレギュラー出演するようになりました。
またビクター・フレンチは大草原の小さな家のエピソードで、何本か監督をつとめたことがあります。
マイケル・ランドンと仲の良かったビクター・フレンチ
ビクター・フレンチは大草原の小さな家で父さん役を演じたマイケル・ランドンと親しかったといいます。
2人は大草原の小さな家終了後も、「Highway to Heaven(ハイウェイ・トゥ・ヘブン)」(1984年~1989年)というテレビドラマで共演しました。
マイケル・ランドンとビクター・フレンチは共通点が多いです。
誕生した年と、亡くなった年が2年と近く、死ぬ要因となった病気ががんという点も似ています。
●マイケル・ランドン⇒1936年生/1991年没/膵臓(すいぞう)がんで没
●ビクター・フレンチ⇒1934年生/1989年没/肺がんで没
両者は外見がワイルドで大柄なところも似てるので、何か深い部分で縁があるのかもしれませんね。
ビクター・フレンチの出演作品
ビクター・フレンチが出演した主な作品には以下があります。
●肉弾最前線(1963年/)
●殺し屋の烙印(1969年/)
●リオ・ロボ(1970年/)
●夕日の挽歌(1971年/)
●チャトズ・ランド(1971年/映画)
●悪を呼ぶ少年(1972年/映画)
●秘密組織・非情の掟(1974年/映画)
●恋人たちの選択(1981年/映画)
●愛と青春の旅だち(1982年/映画)
●大草原の小さな家(1974年~1983年/テレビドラマ)
●ハイウェイ・トウ・ヘブン(1984年~1989年/テレビドラマ)
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タッカーじいさんはアメリカの民謡だった?
大草原の小さな家のエドワーズおじさんといえば、タッカーじいさんの歌ですよね!
すっごい好きなんですよ、あの歌!
思わず口ずさみたくなります。
タッカーじいさんすごいね
洗面器はフライパン
熊手がくしのかわりだよ
顔じゅうヒゲだらけ
引用:大草原の小さな家より
エドワーズは上のタッカーじいさんの歌を、ことあるごとに口ずさみました。
実はこのタッカーじいさんの歌は、アメリカの民謡だったのです!
タッカーじいさんの原題は「Old Dan Tucker」で、ダン・メヌエットという人が作りました。
以下は「Old Dan Tucker」の歌詞の一部です。
Old Dan Tucker was a fine old man
He washed his face in the frying-pan
He combed his hair with a wagon wheel
And died of the toothache in his heelGet out of the way! Old Dan Tucker
You're too late to get your supper
Get out of the way! Old Dan Tucker
You're too late to get your supper引用元:http://www.bluegrasslyrics.com/song/old-dan-tucker/
タッカーじいさんの原題「Old Dan Tucker」が歌われるユーチューブ動画もありました!
カントリー調でリズムが良く、カッコいい曲ですよ!
「そうか~エドワーズおじさんはこの曲を口ずさんでたのか~」っていう驚きがありました!
「Old Dan Tucker」はアメリカのロック歌手ブルース・スプリングスティーンも演奏しており、意外に有名な曲だったようです。
大草原の小さな家のエドワーズおじさんのまとめ
大草原の小さな家で、優しく陽気でお酒好きなおじさんのエドワーズ。
エドワーズはシーズン3で引っ越しをした後、本編には登場しなくなりました。
シーズン4からはエドワーズの代わりにガーベイが活躍してくれます。
大草原の小さな家シーズン8でグレイスと離婚したエドワーズは、またウォールナットグローブの町に帰ってきます。
そしてシーズン9でエドワーズは再度レギュラー出演することになりました。
エドワーズは自分のせいで妻子をなくしたり、再婚相手のグレイスと別れるなど、意外に重い人生を歩んでるキャラクターです。
しかし外見から深刻さを感じさせないのは、明るく陽気な性格のおかげでしょう。
愉快なタッカーじいさんの歌も、エドワーズを明るく感じさせてくれる要因かもしれません。
エドワーズおじさんは、大草原の小さな家で欠かせない名脇キャラクターだったのです!
エドワーズ役の関連商品
大草原の小さな家でエドワーズ役を演じたビクター・フレンチが、本編終了後に父さん役のマイケル・ランドンとコンビで出演したドラマが「ハイウェイ・トゥ・ヘブン」です。
大草原の小さな家とはまた違う、ビクター・フレンチとマイケル・ランドンが楽しめる作品です。