漫画アート芸術家

漫画とアートを組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家が、漫画の描き方や芸術、創作活動について書いているブログです。

絵の描き方

燃え盛るような創造に対する情熱を即興で表現する方法

投稿日:2017年4月2日 更新日:

10

「燃える鶴と人の顔」アクリルの即興画

 

僕は絵を描くとき、たいがい即興で描く。

 

即興とは→「その場で生じる興に乗って即座に創作すること」「型にとらわれず自由に思うがままに作り上げる動きや演奏、またはその手法のこと」「インプロヴァイゼーション、アドリブともいう」とある(wikipediaより)。

 

僕はJAZZが好きでよく聞くのだが、まさにJAZZの世界には即興がある。

チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスのような音楽を聴いてみよう。

即興の何たるかが分かるはずだ。

 

 

THE JAZZ MESSENGERS . CLUB LE COATELAN . PLOUGONVEN . FINISTERE . 3 MARS 1985 .

例えばJAZZ演奏者がクラブで演奏するとしよう。

するとその時々の心境、感覚によってプレイ内容が即興的に生み出されていくことがある。

楽譜通りに毎回同じ演奏しているわけではない。

 

音楽は生ものであり、その場その瞬間の興奮がプレイに反映されて感動が生まれる。

機械は毎回同じ演奏を同じ時間で正確に再生できる。

 

しかし人間がする演奏は違う。

人の心にも毎日変化があるように演奏にもその場その時の空気が反映される。

息遣い、気持ち、場の状況を含めその瞬間にしか生まれ得ない体験となる。

 

その瞬間の感覚を演奏に昇華して生まれる音楽の興奮があるのだ。

僕はこの生な、人間的な表現を心から愛している。

 

即興、アドリブ、インプロヴァイゼーションを実践しているのはJAZZの世界だけではない。

僕も大好きなThe Rolling Stonesのライブにもアドリブというか、即興性がある。

 

THE ROLLING STONES

THE ROLLING STONES

 

ロックの原点は白人のカントリー&ウエスタンと黒人のブルースをベースにしたR&Bにあると言われている

そしてブルースにも即興性が存在するのだ。

 

 

JAZZ,ブルース、The Rolling Stones…

 

自分が好きなものを並べていくと発見できる共通点。

これが大切だ。

 

あなたの心を震わせる好きなものに共通する要素を取り入れる。

 

こうすることで好きなものを構成する要素と自分が一体化する。

一体化したあなたは好きな要素によってよりパワーアップした何ものかとなる。

 

僕はこうやって進化してきた。

 

そして僕は絵画の中に即興性を取り入れている。

いや、むしろ僕の絵画は即興を起源としてきた。

 

ではいかにして即興的に絵画を生み出すのか?

 

スポンサードリンク

即興で絵を描く方法


「人間の群れ」油彩の即興画

「人間の群れ」油彩の即興画

 

僕が絵画を作るには二種類のやり方がある。

 

①あらかじめ構想のある絵を、描く中で徐々に変化させていく

 

②ある種のひらめきから即興で最後まで描き切る

 

どちらにも共通するのは描く中で思考し、その時々の感覚に従って制作されるという事。

 

絵を描きながら思考し、変化していく過程はこの記事を→絵画は描く中で考え、変容する?幻想の森を描かされる画家の制作裏話

 

初めに絵の構想があって、あとは建築みたいにその通り制作する、というのではない。

 

僕にとって絵画はその場その瞬間のアドリブ、即興感が大切だ。

なぜなら

 

「芸術とは自己の魂の表現である」という信念に関係している。

 

絵とは内的なものを形に昇華する行為。

それなのに初めに構想ありきで、あとはそれの写しだったら味気なさすぎる。

 

僕は描くその瞬間の内的変動まで絵に取り込む。

 

IMG_2727

 

ある色を置くとしよう。

すると絵の別の個所がこう宣言する。

 

「そうくるならもっとこんな色をここに置いてくれよ!」

「この形態をいっそのこと変形させて別なものを表現しちゃおう!」

 

このように絵画は絵との対話から生まれるのだ。

 

即興で絵を描くとき、大体の完成図が見えていればいい。

あとは描く中で生まれる発想を大切にして制作をしていく。

 

途中で全然おかしな方向に舵を切るのもありだ。

そんな試行錯誤の全体が一枚の絵なのだから。

 

僕も幻想の森を描いた時、初めは全体像のイメージしかなかった。

 

IMG_1495

 

しかし描く中で、色を置く中でだんだん答えが見えてくる。

 

IMG_1519

 

描く中で絵の方がどう描いて欲しいかを伝えてくるような感じ。

せっかく絵から発されている信号があるのに、初めの計画に従うからと無視していたら即興性は生かせない。

 

アート

「幻想の森」油彩

 

芸術家は感覚を作品に昇華させる。

そのためには技術もいるし、慣れも必要だ。

しかし何より自分の感覚を信頼する心が大切になってくる。

 

「こんなデタラメな絵、誰も相手にしないのではないか?」

 

いいのだ。

燃え盛るようにそれを描こう。

 

あなたが感じるものを生み出す中で感覚は磨かれる。

感覚を、技術を磨くためには描くしかないのだ。

 

 

尽きることのない創造の原動力はパッション(情熱)にある


img_1836

即興で描いたドローイング ペン画

 

絵を描くのをもったいぶってちゃいけない。

あまり描きすぎると枯れるのも早いだって?

笑わせないで欲しい。

 

生み出すから、放出するからエネルギーは湧き出るんだ!

自分の中が空っぽになるくらい出し切るから供給される。

 

生み出すのが追い付かないくらい自分の中に感動を取り込めばいい。

 

感動はいまやそこら中に落ちている。

音楽でも映画でも小説でも人間関係でも、旅でも…

 

でも人生を激変させるような「本物の感動」というのもある。

 

29958237951_c271a0a07e_b

 

これに出会った人は幸せだろう。

同時にその感動をこそ生涯をかけて表現すべきなのだ。

 

僕の中にもある、人生を変えた本物の感動が!

僕はその感動を、その意識的な革命を今度は自分の手で生み出したい!

一ミリでもいいから多く、たくさん、力強く、生み出したい!

だから描くのだ。

 

際限なく漫画とアートを創造する。

創造するとは即ち生きる事。

 

その瞬間にまぎれもなく生を行き、何かを表現したという事。

僕の生きた証であり、信念であり、僕自身である。

 

本来絵を描くというのはこのくらい重く、力強い行為だ。

 

なんとな~くそっくりに描ければいいや~なんてものじゃない。

 

人生を賭けた、命を懸けた男の自己表明なのである。

 

IMG_2512

 

そんな暑苦しいものは絵を描くときに必要なの?と問われるかもしれない。

 

そんなものは必要ない、これが答えだ。

 

しかし僕はそれを必要とする。

燃え盛るような情熱を体現する。

 

なぜなら僕が人類史上の最高傑作を生み出すという執念にとりつかれているからだ。

 

何かを生み出そうと思う人なら心にとどめておいて欲しい。

 

自分の内に宿る魂、炎が確かに存在するのなら、それを火消しツボの中に閉じ込めておくことは出来ないのだと。

 

表現者を前に進ませる原動力は燃え盛る情熱をおいて他にない。

 

僕は今「幻想の森」という一見物静かなテーマで絵を連作しているが、心の中はマグマのように燃えたぎっている。

 

「幻想の森にたたずむ少女」油彩

「幻想の森にたたずむ少女」油彩

 

「幻想の森にたたずむ少女」 油彩 18×13.8cm

 

IMG_2820

IMG_2825IMG_2823

 

創造に対するマグマの欲求が僕を支配している。

だから無尽蔵に絵を、漫画を生み出せるのだ。

 

なにか特別なことをしてるからこの人はたくさん創造できるのだと人は言う。

 

しかしその実態は情熱だ。

 

パッション(情熱)である!

 

ファン・ゴッホに黄金色に輝く太陽を描かせたのも

ゲーテにドイツ文学の祖ともいえる詩編を生み出させたのも

ミケランジェロに至高の魂を彫刻で表現させたのも

 

 

パッション(情熱)なのだ。

 

僕に薄暗い青緑で無制限に森を描かせるのもパッションの仕業だ!

 

「幻想の森にたたずむ少女」油彩

「幻想の森にたたずむ少女」油彩

 

あなたが何かを表現する人であろうと思うなら技術や知識以前に絶対に持っておかなくてはならないものがある。

 

それは「表現に対する情熱」だ。

 

これは出し惜しむとか、描きすぎたら枯れるとかそんな言葉からは決して発されない。

 

なりふり構わず、あてもなく、確信を持って、無制限に生み出される力。

出せば出すほどより大きな量で補完される力。

あなたを突き動かす揺るぎない衝動…

 

これが情熱だ。

 

そしてこの情熱に突き動かされて描くのが即興なのである。

 

この瞬間、この時、この現実を前にして有機的に制作される絵画が好きだ。

僕はそんな絵画を生み出してゆく。

 

10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スポンサードリンク

-絵の描き方
-, , , , , ,

執筆者:

関連記事

下塗り

油絵を描く前に下塗りを行う意味や効果について

  どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う粕川です。 僕は先日油彩画の肖像画のご依頼が入りましたので、今結婚記念写真を基にして肖像画を描いております。 F8号のこのキャンバスに描いて …

no image

絵画は描く中で考え、変容する?幻想の森を描かされる画家の制作裏話

僕はライフワークとして「幻想の森」というテーマで絵画や漫画の連作を行っている。 そして2017年3月初頭にまた新たな油彩による幻想の森が出来たのでお伝えしたいと思います。   Content …

少女

漫画の効果技法カケアミとナワアミの描き方、使い所、本当の役割とは

  どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作活動を行う粕川です。 本日は漫画のカケアミ、ナワアミの描き方や使い所について解説していきます。   カケアミと言えば漫画における効果の代表格 …

no image

感じた雰囲気を絵で描くことはあなたの自己表現力を磨いてくれる!

  メリークリスマス! クリスマスシーズンの持つ素敵な雰囲気を表現する? 雰囲気はアートを作る時の重要なキッカケになる。 今日は雰囲気を自己表現する方法について書いていこう。   …

漫画の体の描き方を基礎から攻略!全身が描けない人はまずここから

  漫画を描くとなるとキャラクターの体全身を描く機会も出てくるでしょう。 でも「体の描き方がよく分からないよ~」「体が全然描けないよ~」なんて方もいるかもしれません。   人間の体 …

サイト内検索

プロフィール

プロフィール

プロフィール
粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

RSS Feed RSS - 投稿

粕川も大きな影響を受けた心温まる名作海外ドラマ!
関連記事はこちら!
関連記事はこちら!
4コマ漫画ランキングに登録しています!毎度ご声援感謝いたします!