あなたは自分の表現の幅を広げたいと思ったことはないだろうか?
今日はあなたの表現の幅を広げる方法をお伝えする。
自分の表現にスランプを感じ出じた時、より新しい方向へ自分の作品を広げたい時に生かせる方法だ。
それは、異なる表現を組み合わせること!
つまり、絵と詩を合体させた表現である。
絵を描く人は詩という表現に触れ、取り入れることで表現の幅が広がるかもしれないのだ。
僕も絵と詩を組み合わせることで、新しい創作法を発見した!
ここではあなたの表現の幅を広げる、絵と詩を合体させる表現法を紹介しよう。
Contents
詩と絵の融合!
僕は昔から詩作が好きで、詩を書いたりもしてきた。
ある時こう思った。
好きな詩作と絵画を融合させよう!
ということで、詩作と絵を組み合わせた作品があるので、まずはそれをご紹介したい
以下の「赤い夜」という詩画作品は、「赤い夜」というテーマで描いた絵と詩を合体している。
赤い夜(絵画と詩作の融合作品)
「赤い夜」
赤い夜の月光のしたを歩いている
音は焼きつくされた
透明な岩清水の風がここちよくて
えんえんと歩いていたら
どこかのお城が光っているのが目に入った
光は慈愛の色に輝いていた
同時に流れ星があらわれて
ぼくは盲人のように優しい月に導かれてみると
それは現実のお城だった
現実のお城が燃え崩れて
夢の世界だけが残っていた
漫画アート芸術家が書いた詩は、以下の記事にも載っています♪
自作の詩「赤い夜」を筆者が朗読した動画は以下をクリック♪
詩と絵画の組み合わせ方
あなたが絵を描く人なら、それとは別の表現と絵を組み合わせよう。
異なる表現を組み合わせることで刺激が生まれ、意外な発想が浮かぶ可能性があるのだ。
ここでは、詩と絵を合体させてどのように「赤い夜」を作ったかを披露しよう。
①まず詩作を作る
詩を書くことで、頭の中にヴィジョンが生まれる。
言葉は具体的な対象をイメージさせるから、詩作をする時点で絵のイメージは生まれてくる。
詩はそれ自体で芸術だが、同時に絵画の発想をはらむ魔法でもあるのだ!
②詩作から生まれたイメージを絵にする
詩作から発想されたイメージで、絵を描く。
「赤い夜」の場合、詩の内容を絵にすればいいのでとても楽だった。
詩は、ある一つのイメージから降りてくる。
そのイメージを絵にしたらどう見えるのか?と想像する。
それを色と形を用いて、自由に描くのだ。
③絵と詩を一つの画面上で融合させる
最後に詩と絵を、一枚の紙のなかで融合させた。
別々に作るのではなく、同時に表現することで、新しい創作の刺激が生まれた。
何を組み合わせるかは、みんな違う。
自分にとって異質なものを取り入れることで、表現の可能性が開かれるのかもしれない。
様々な表現を試す価値
様々な表現手法を試しながら、自分の創作世界を広げていくのだ。
絵だけを描いていると見えなかったものが、全く違う表現に触れると気付くことがある。
アイデアは、意外なことをしている時に浮かぶことが多い。
関連性が全くないことでも、いや、そういうことをしている時に限ってヒントが生まれたりする。
例えば、詩という創作がある。
詩は言葉で表現し、そこから生まれる創造性、メッセージ、美しい言葉の響きが織りなす芸術だ。
僕は詩が好きで、様々な詩人の作品を読んできた。
なかでも19世紀ドイツで活躍した詩人フリードリヒ・ヘルダーリンには、とりわけ感銘を受けた!
画家は絵をもって自分を語るが、詩人は言葉によってそれをなす。
ということは詩を読んで生まれた感覚を、絵にするという創作もありえるのだ。
僕は日本の詩人の宮沢賢治が好きで、「春と修羅」という作品を読んだときに生まれた感覚を以下の絵で表現した。
絵の面白さは言葉にできないものを救い上げるというか、見えないものを見えるようにする所にある。
詩から触発されて絵を描く創作法は、あなたの感覚を磨いてくれるかもしれない。
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詩を絵に変換する方法
僕はいかにして詩を絵に変換したのか?
その方法をお伝えしよう!
①詩をよく読みこむ
詩をじっくり読み込む。
詩はどんな内容で、どんなことが語られているのか?
恋愛なのか、苦悩なのか、平和なのか、悪なのか?
内容が分かれば絵に変換するのも容易になる。
詩を読み、その内容をイメージした時に出てくる映像、それを描くのだ。
②詩の内容を抽象的な色、形態に置き換える
詩を読んで浮かんだイメージをしっかり持つ。
このイメージはどんな形で色をしているか?
ハッキリ分かるものか、抽象的なのか?
例えば詩を読んで猿が浮かんだら、それを絵で描いてみる。
猿を絵で描いたとしても、詩のイメージによって色や線は変化するだろう。
あなたが詩から何を感じたかが重要だ。
感じたものを絵に描くには、感覚に任せて自由に線や色を使う。
普段から感覚で絵を描く練習をしていると、詩を絵に変換するのに役に立つ。
詩の場合、言葉という明確な指標があるから、絵にもしやすいと思う。
詩を読んで黄色が浮かんだら、紙一面に黄色を塗るっていうのもアリだ。
結局何を描くかは、あなたが何を感じたかによる。
つまり「感性」なのだ。
画家や漫画家というのは作画技術と同時に、感受性もとても大切。
感受性を磨く一番の方法は、良い作品にたくさん触れること。
この記事のテーマでいえば、傑作といわれる詩をたくさん読むというのでもいい。
良い詩人は、独創的な感性をもっている。
あなたの中に一つでも多く、豊かな詩表現を蓄えておこう。
いつかそれが、作品に反映される日が来る。
僕がおススメする、特異な感覚を持った詩人は宮沢賢治。
宮澤賢治にしか生み出し得ない、独特な世界がある。
表現者ならば、一度はこの独自なセンスに触れて欲しい。
個性とは宮沢賢治のような詩人を言うのだ。