「マッチ売りの少女」の原作を書いたのは、デンマークの童話作家・アンデルセン。
この記事にはマッチ売りの少女の原作を参考に描く、ブログ連載漫画の第2話が載ってます!
⇒「愛野すずのマッチ売りの少女」1話から読んでみる
漫画の後にはマッチ売りの少女の原作についてや、筆者が原作「マッチ売りの少女」と出会ったエピソードも書いてあります。
それでは、愛野すずのマッチ売りの少女2話「マッチはいりませんか?」の巻をどうぞ♪
Contents
2話「マッチはいりませんか?」の巻
原作のマッチ売りの少女も、マッチを売るのは大変だったでしょうね~
マッチ売りの少女の原作について
マッチ売りの少女は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンによって書かれた創作童話が原作。
グリム兄弟から生まれたグリム童話は、ドイツなどの民話をもとに、創作を加えて作られました。
グリム童話は、民話に手を入れたコピー物語といえます。
しかしアンデルセンが作ったのは、創作童話です。
創作童話とは、作家の完全な創作によって作られたオリジナル作品ということ。
マッチ売りの少女の原作は、アンデルセンがいたからこそ生まれた物語なのです。
アンデルセンといえば、「みにくいアヒルの子」や「人魚姫」「雪の女王」「はだかの王様」など、有名な童話をいくつも残しています。
これら傑作童話を完全オリジナルで作ったという点で、アンデルセンは偉大な童話作家です!
マッチ売りの少女の原作が生まれた背景
アンデルセンはとある木版画を見た時に、マッチ売りの少女の着想を思いつきました。
1845年11月に、編集者がアンデルセンへ3枚の絵と手紙を送っています。
3枚の絵から1つを選んで、それを題材に童話を書いてほしいとのことでした。
3枚の絵の中に、マッチを手にした少女を後ろから描いた絵がありました。
アンデルセンは、マッチを持つ少女の絵を元に童話を着想します。
こうしてできたのが、原作「マッチ売りの少女」。
マッチ売りの少女は、アンデルセンが母の境遇を参考に書いたといわれています。
アンデルセンの母は、貧しい家の生まれでした。
幼いころから、アンデルセンは母の貧しい人生体験を聞いて育っています。
アンデルセンの母は貧しい境遇の内に亡くなりました。
そんな母の姿を、マッチ売りの少女に重ねて書いたとされているのです。
他にもアンデルセンがマッチ売りの少女の原作を書くに至った、いくつかの説があります。
●母親の子供時代の体験を元に書いた説
●貧困な者を切り捨てる、当時のデンマーク社会を皮肉って書いた説
●アンデルセンの祖母の子供時代を参考に書いた説
アンデルセンの母親が、子供時代にマッチ売りをしていたという説があります。
しかし母親のアネ・マリー・アナスダターは1775年頃に生まれ、1833年に亡くなりました。
マッチが世に誕生したのは1827年です。
マッチが発明されたころには、アンデルセンの母は52歳。
なのでマッチ売りの少女の原作が、母親の子供時代を参考にした説は間違いということになります。
マッチ売りの少女の原作が初めて世に出たのは1845年12月で、正式タイトルは「 Dansk Folkekalender for 1846 」。
1848年には「Nye EventyrⅡ-2」、別名「新・童話集第2集2巻」にも原作マッチ売りの少女が掲載されました。
原作マッチ売りの少女の結末が異なるアメリカ版
マッチ売りの少女の原作では、 最後少女が死んでしまいます。
しかしアメリカで出される絵本版マッチ売りの少女では、ハッピーエンドの場合があるようです。
少女が亡くなる寸前、裕福で優しいお金持ちに助けられるのです。
アメリカの絵本版マッチ売りの少女は、救いのある終わり方ですね。
ぼくは優しいおばあちゃんと一緒に天に昇ってく原作版結末の方が、メルヘン的で好きですね。
漫画アート芸術家の原作マッチ売りの少女との出会いとは?
ぼくが「マッチ売りの少女」を初めて知ったのは、6~7歳のころ。
当時ぼくは祖母の家に住んでました。
祖母が夜寝るときに、童話の絵本を毎日読んでくれたのです。
当時祖母の家には、童話や日本昔話の絵本がたくさんありました。
そのなかの一冊に、マッチ売りの少女があったのです。
絵本には幻想的に描かれた絵が載ってたので、想像力がふくらんだものです。
幼い頃に吸収したものは、生涯に渡って影響を与えるもの。
幼い頃に聞いたマッチ売りの少女がぼくの脳裏に刻まれ、いまだに生き続けています。
絵本に書かれていたマッチ売りの少女は、原作版でした。
最後少女がマッチをすると優しい祖母があらわれて、一緒に天に昇っていく結末です。
マッチ売りの少女の原作はやや悲しい結末だけど、メルヘンとしての魅力が詰まってます。
そんなマッチ売りの少女は、ぼくにとってぜひ漫画で描きたい題材なのです!
マッチ売りの少女のマッチが売れない理由を考えてみた!漫画「愛野すずのマッチ売りの少女」3話
マッチ売りの少女の漫画をブログ連載開始!主人公は愛野すず【1話】
マッチ売りの少女の原作では主人公が天に召されたけど、わたしはどうなっちゃうのかしら?