ドクロのキャラクターが活躍する漫画「変身!ドクロイド」!
この漫画を僕が描いたのは2010年ころ。
ドクロとは、人間の頭の骨のことです。
僕はこのドクロを使って漫画のキャラクターを作りました。
それがドクロイドです。
2012年、ドクロのキャラクターが主人公の漫画「変身!ドクロイド」で、僕はweb漫画家デビューを果たしました。
中国の携帯電話やスマホなどで読めるweb用漫画として、配信していただきました。
こちらが「変身!ドクロイド」に関する契約書。
漫画のセリフは中国語に翻訳されています。
今見ると恥ずかしい内容ですが、「変身!ドクロイド」でweb漫画家デビューできたのは、素直にうれしかったですね。
以下は中国語に翻訳されている漫画画像。
ではどうして僕はドクロを漫画のキャラクターにしようと思ったのか?
ここではドクロキャラクターのドクロイド誕生秘話や、ドクロ漫画をどう発想したかについて書いていきます!
Contents
ドクロキャラクターが生まれた背景
ドクロキャラクターのドクロイダーはどういう背景から生まれたキャラクターなのか?
その答えは「初代仮面ライダー」にあります!
初代仮面ライダーとは1971年4月3日~1973年2月10日まで放送されていた、変身特撮ヒーローの記念碑的作品!
僕は幼いころから初代仮面ライダーが好きで、もう数えきれないくらい観てきました!
大人になった今でも初代仮面ライダーを観ており、いまだに熱い感動を受け続けています。
このように昔から変身特撮ヒーローが好きだったので、自分でも変身ヒーローキャラクターを作りたいと思っていました!
そこで出てきたのが「変身!ドクロイダー」なのです。
ドクロキャラクターの名前ははじめ、ドクロイダーだったのです。
ん?でも何でドクロなの?っと思う方もいるでしょう。
ドクロキャラクターなのには理由があるのです。
【ドクロのキャラクター創作秘話】子供の時からホラー映画が好きだった
僕は小学校4年生の頃に初めて「13日の金曜日」を見て以来、洋画のホラー映画にハマりました。
エクソシストやオーメン、エルム街の悪夢やチャイルド・プレイ、ハロウィンや悪魔のいけにえなど、数えきれないくらいホラー映画を観てきました。
僕は日本物のホラーも好きだけど、どちらかというと洋物ホラー好きです。
悪魔や吸血鬼、狼男やジェイソンなど…何か洋物ホラーには幻想性を感じるんですよ。
13日の金曜日なら、森に囲まれたクリスタルレイクっていう舞台が、すでに幻想といえる。
アニメでも映画でも漫画でも、この幻想性がいいのです!
そんな洋物ホラーが好きな僕は変身特撮ヒーローキャラを作るとき、こう考えました。
「ホラーが好きだからな~…そうだ、ドクロにしよう!」
ドクロと変身ヒーローキャラクター…
この二つが組み合わさって「変身!ドクロイダー(ドクロイド)」が生まれたのです!
ドクロのキャラクターはまだ存分に生かせていない
ホラー好きが高じてドクロのキャラクタ―を作ったけど、正直ドクロイドをまだキャラクターとして生かせているとは言えません。
ここでご紹介する「変身!ドクロイド」にしても、漫画の内容をみると主人公がドクロである必然性が全くない。
ただドクロな外見のキャラクターなだけ…
当時の僕がドクロイドを深く作りこんでいなかったがゆえの結果。
でもいいのです。
これからドクロイドというキャラクターを作りこんでいけば!
例えば漫画を作る時、主人公をドクロイドにするとしましょう。
なぜドクロイドはドクロなのか?っていう部分は漫画を作る上で、重要な部分です。
主人公にドクロという要素を使うならドクロである理由や、物語にドクロに関することを深く絡めて作った方が良いでしょう。
なぜドクロなのかがあいまいだと、そのキャラクターである必然性がなくなってしまうからです。
猫のチッティを漫画の主人公として使うなら、「なぜ猫という要素を使うのか?」「猫である必然性」をエピソードやテーマの中で掘り下げて作るべきです。
「なぜドクロイドがドクロなのかが分からない」という、漫画作りの最も基本的な点で「変身!ドクロイド」は滑っています。
しかしキャラクターだけは先に作っておいて、そのキャラの詳しい設定は後から固める創作法でも良いのです。
僕のキャラクターはほとんどがそんな感じで生まれています。
外見からキャラクターを作り、漫画の中でそのキャラを使いながら詳しい設定を決めていくという方法です。
面白い漫画キャラクターの案が浮かんだらとりあえず描いておき、性格などは後から決めればいいのです。
キャラクターの性格や設定から、新しいキャラが生まれることもあるでしょう。
キャラクター作りは外見から入っても性格から入っても、どちらでも作りやすい方法で良いのです。
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ドクロのキャラクターは「週刊少年JUST」で連載していた
僕は高校時代、漫画を描くクラスメイト数人と一緒に、「週刊少年JUST」という雑誌を作っていました。
雑誌と言っても紙に描いた漫画をコピーで出力して、ホッチキスで閉じ合わせたもの。
「週刊」少年JUSTといいながら、週刊なのは名前だけ、不定期で発行していました。
2002年に高校卒業したころには「真週刊少年JUST」に雑誌名は変わります。
この真週間少年ジャストに僕が連載していたのが「変身!ドクロイダー」です。
以下画像が「変身!ドクロイダー」第1話の生原稿。
勉強用ノートをひっちゃぶり、シャーペンで描いてます(笑)
こちらは真週刊少年JUSTで「変身!ドクロイド」が巻頭カラーを飾ったときの表紙。
僕はこの当時アドルフ・ヒトラーに興味があり、ヒトラー関連の本や伝記を読み漁っていました。
そんなことからヒトラーのキャラクターも表紙に描いたのです。
僕はアドルフ・ヒットラーが熱狂的な勢いでドイツ国民に演説する姿が、とても好きです!
ヒトラーの声には、人の心を高揚させる響きがあるのです。
ヒトラーが歴史上で行ったことは非道ですが、彼が燃え盛るような情熱で演説しているときの姿は、本当に素晴らしいと思います!
表現者はアドルフ・ヒトラーくらいの熱狂的な情熱を持つべきなのです。
パッション(情熱)が創作を生むのです!
僕はヒトラーが演説する姿に、表現における大切なものを感じたのです!
そんなヒトラーにまぎれて後ろ姿で映っているのが、ドクロキャラクターのドクロイド!
2003年ころ第二次世界大戦の本などをたくさん読んでいたので、その影響から独ソ電撃戦を「ジャスト電撃戦」とかけて表現しました。
ここでも使う手法は「組み合わせ」。
漫画のアイデアを作るとき「組み合わせ」の発想法は役に立ちます。
ドクロと変身ヒーローを組み合わせたドクロイダーは、組み合わせ発想法から誕生したのです。
ドクロキャラクターの漫画は異質なアイデアの組み合わせ
僕は「変身!ドクロイド」を作るとき、異質なアイデアを組み合わせることで物語を作りました。
「変身!ドクロイド」を作るとき、「水と生命」を組み合わせて液体生命というアイデアを考えました。
水に生命が宿ったらどうなるのか?
地球は地表の70%が水でおおわれています。
この水自体に生命があったらどんなことになるのか?という発想から生まれたのが「変身!ドクロイド」です。
液体生命に関してはこの漫画で十分に描けていないので、今後の漫画創作で使っていきたいと思います。
ドクロキャラクターの誕生秘話の最後に
ドクロキャラクターの漫画を発想した時だけでなく、漫画アイデアを出すときに大切なこと、それは~
「異質なアイデア同士を組み合わせる」です。
これは漫画以外のジャンルでも、アイデアを生み出す時に大切な発想法となるでしょう。
組み合わせるものは関連性のない、普通ならありえないモノほど意外性が高くなります。
「変身!ドクロイド」は「水と生命」を組み合わせた液体生命でした。
もしも水に生命が宿ったら…
普通ならありえない「もしも…」から創作は生まれるのです。
そんな風にして生まれた「変身!ドクロイド」は下の画像をクリックすると読めるようになっています!
興味のある方はどうぞご覧ください!