こちらは2016年2月頃に描いた、猫のチッティが主人公の漫画。
僕はこの漫画を描きながら独特な漫画キャラクターの決め方をしていました。
普通漫画のキャラクターを決めた上で、作品制作に入りますよね。
でも当時の僕はそれとは違う漫画キャラクターの決め方をしていたのです。
それは漫画を描きながらキャラクターを作るという決め方!
はてさてそれはどんなキャラクターの決め方なのか?
ここでは僕が2016年当時行っていた、独特なキャラクターの決め方について書きます!
にゃーん!俺がチッティだニャン!
猫漫画キャラクターの変わった決め方とは?
僕は2016年版の漫画「猫のチッティ」を描く以前にも、チッティというキャラクターを使って描いた漫画があります。
それを見ると分かるんですが、描いた漫画によってチッティの性格が微妙に違うのです。
原因はキャラクターの決め方として、漫画を描きながらキャラ設定をしていることにあります。
僕が行う漫画キャラクターの決め方では、初めにキャラの絵を描き、大体の性格を設定します。
そしてキャラクターを実際に漫画の中で使い、ネームを描きながらそのキャラクターのより詳細な設定を決めるのです。
キャラクターを作った時点で、そのキャラクターの設定全てを決めた方が良いのでは?という声もあるでしょう。
しかしキャラクターを作った時点では、そのキャラクターのことが完全につかめていないこともあります。
そんな時、キャラクターを漫画で動かすなかで見えてくるものがあります。
漫画を描きながらキャラクター設定を決めていくと、初めからキャラ設定を全て決めなくてはならないプレッシャーから開放されます。
漫画の中でキャラクターを使うことで、キャラを作った当時には思い浮かばなかったアイデアが生まれることもあります。
漫画のキャラクターは漫画を描きながら転がすことで、だんだんそのキャラにふさわしい設定が揃っていくのではと思います。
漫画キャラクターのその他の決め方
漫画においてキャラクターは重要な要素ですよね。
漫画を読むとき読者はキャラクターに感情移入をして、その世界を体験します。
漫画を読む読者は、キャラクターを読みに来るといっても過言ではないでしょう。
サザエさんやちびまる子ちゃん、こち亀の両さんなどは、あのキャラなくして作品は成り立たないと言えるくらい強い個性があります。
では魅力的なキャラクターの決め方にはどんなものがあるのか?
キャラクターシートを用意する方法があります。
キャラクターシートではそのキャラクターの履歴書を用意して、詳細なキャラクターの設定事項を書くのです。
キャラクターの両親や親子関係、友達、恋人、年齢から好き嫌い、趣味から口ぐせ、尊敬する人物や苦手なことなど、そのキャラクターの歴史を分かりやすく紙にまとめます。
こうすることで、キャラクターの個性や人生、趣味嗜好が明確になり、キャラのリアリティが形成されます。
キャラの性格にブレが生じたときも、キャラクタシートがあれば軌道修正することができます。
キャラクターシートを書くことで、そのキャラクターに実在するかのような現実性がつくのです。
僕は2016年に描いた猫のチッティでは、キャラクターシートを作っていませんでした。
だからキャラクターの設定が固まりきらず、漫画を描きながらキャラクターを設定する決め方をしていたのです。
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漫画キャラクターの決め方:マンガで使ってみないと分からない
初めに詳細にキャラクターの設定を決めても、途中で考えが変わるかもしれません。
漫画のキャラクターは実際に漫画で使ってみて、はじめて分かることもあるのです。
漫画を描いていて、勝手にキャラクターが動き出したということがあります。
これは実際に漫画を描くなかでキャラクターらしさが発揮され、作者の予想を超えて自然にキャラが活躍する状態です。
キャラクターを物語のなかに置き、他のキャラクターと絡ませることで見えてくる設定、性格もあるのです。
ある程度キャラクターの設定が出来たら、漫画のなかで使いながら考える決め方を、2016年当時の僕はしていました。
初めからキャラクターの詳細な設定が出来るなら、それにこしたことはありません。
もしキャラクターを作った段階で完全に決まってない部分があるなら、漫画を描きながら設定する決め方もありです。
漫画を描きながらキャラクターを決めるメリットは、漫画を描く経験が積める点にあります。
漫画はたくさん描くことで、作り方のコツが分かるもの。
いつまで考えても、制作をしなかったら上達もしません。
その点キャラクターがざっくり決まったらとりあえず使ってみて、描きながらキャラの設定をするという決め方なら、漫画を描く経験が同時に積めます。
僕が2016年当時に描いた「猫のチッティ」と今のチッティでは、性格も異なります。
ここでご紹介している漫画「猫のチッティ」は2016年当時のもので、今のチッティとは違うのです。
キャラクターに違いがあるということは、キャラクターが成長しているともいえます。
キャラクターは漫画の中で使いながら、作者と共に成長していくものなのです。
漫画のキャラクターの決め方に悩んだときに、やってみてはいかがでしょうか?
そんな決め方で作られた2016年制作の漫画「猫のチッティ」は、以下画像をクリックすると読めます↓!