ここでは筆者が2010年に制作した読み切り漫画「神殺し」の制作秘話と、当時の金がない僕の人生体験について書いていきましょう。
「神殺し」でぼくは、金がない当時の心境を漫画で告白しました。
僕は過去に体験した出来事をもとに、漫画制作を始めることがあります。
その代表作が、金がない自分を描いた漫画「神殺し」だったのです。
この記事では、金がない自分をモデルに描いた漫画「神殺し」の制作秘話に迫ります。
Contents
金がないときの体験を漫画に昇華した
何か印象的なことを体験したとき、それを漫画制作に使ってみるという方法があります。
その体験をしてどう思い?感じ?どんな精神状況だったのか?
これを漫画作品に反映させるのです。
漫画を描くときに感情的なリアリティがあると、そこに共感する人が現れます。
親の子供に対する愛情というのは、実際に子供を持ってみないと分からないもの。
実際に子供を持ってみて感じたことを漫画に描けば、子供を持っていない人が描くよりもリアルな感情を描くことが出来るでしょう。
実際に体験したことは、貴重な財産なのです。
自分が体験したことは創作に使えるので、大切なネタになります。
自分が体験したと同じような状況にあるキャラクターを作るのです。
自らの分身として描かれたキャラクターには、親しい気持ちがわいてくるでしょう。
金がないときの自分の状況をモデルに作った漫画「神殺し」。
では「金がないとき」という状況をどう漫画に反映させたのか?そこについて以下より書いていきます。
【金がないときの自分を描いた漫画】経済的危機が創作のキッカケ
これまで人生で何度も経済的な危機をくぐりぬけてきました。
僕はアートや漫画を創作することを最優先に生きてきたのです。
就職して働いてお金を稼いでという世間一般の発想に、まったく興味がわかなかった。
就職するくらいなら創作をしていたいし、好きな作品に触れていたい。
生活するためのお金を作らずに好きなことに夢中になっていたので、何度も経済的ピンチに陥ってきたということです。
しかし「表現者として生き行く」という思いは一度も揺らいだことがないのです。
それはやっぱり他のどんなことよりも漫画やアートを作ることが楽しいから。
多くの人々のように就職して働けば収入も増えるでしょう。
しかし貴重な時間を切り売りしてお金を稼ぐくらいなら、本当に大切な創作活動に時間を当てようと考えていました。
お金を稼ぐのも大切だし、お金は好きですよ。
でも興味もない仕事に時間と労力をかけるくらいなら、好きな創作に取り組んでいたいのです。
これら体験から学んだ教訓は「好きなことに夢中になるのはいいけど、必ず収入源の仕組化をしておいたほうが良い」ということ!
自分が持っているスキルを育てて、仕事に繋げることが大切なのです。
就職などに興味がないのなら、今あなたが持つ能力を用いて収入を仕組化するための手を打っておく必要があります。
「神殺し」を描いていたころの僕の過ちは、「就職やアルバイトをすることでしかお金は稼げない」と思っていたことにあります。
今の時代はインターネットを使えば就職、アルバイトをしなくても収入や資産を作れる道があるのです。
僕のような性質の人間は、上のような稼ぎ方を絶対に行っておいた方が良いと心底反省しました!
まあ、そんな風に色々あって経済的などん底を何度も経験してきた粕川。
しかし「金がないとき」という状況がエネルギーとなって創作意欲が湧いてくることもあるのです!
金がないとハングリ―精神が湧いてくるというか、何も失うものはないという開き直りの気分になります。
金がないときに、人はどんな漫画を描くのか?
金がないときなんて、普通ならあまり公表したくない事ですよね。
でも金がないときという状況は、考え方によって創作にプラスに働くと感じました。
そんなことから、「金がないとき」という状況をそのまま漫画にしようと思ったのです!
転んでもタダでは起きない。
あらゆる状況を創作の種に使うということです。
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金がないときの自分でさえ漫画に投影させる
漫画の冒頭は当時の自分の部屋をモデルとして使用し、金がないピンチに陥った青年の告白から始まります。
「神殺し」は一つの謎を追ってゆくストーリー構成。
まず初めに謎を出し、それに対する答えへ向けて物語を展開させました。
ミステリーの手法ですね。
謎とは何か?
「神殺し」の場合ダン!という謎の音がそれに当たる。
物語は「音の謎」へ向けて転がっていくのです。
ここでストーリーは一つの方向性を持ってきた。
ではそこからどう発展させたのか?
金がない経済的苦境のなかにあった僕にとって、陰惨なストーリーは心の癒めになりました。
だから金がないときの陰惨な女性キャラクターを登場させたのです。
「神殺し」の中で陰惨な状況にある女キャラクターを登場させ、主人公と接点を持たせることでストーリーを組み立てました。
この女の告白によってストーリーは進んでゆく。
女キャラと主人公に共通するのは、金がない経済的苦境。
女キャラと主人公を、金がない粕川の心境とダブらせたのです。
こうやって僕は漫画に、自己の状況を反映させました。
体験したことを漫画に反映させる方法は人それぞれ。
自分の状況をきっかけにして漫画制作を始めるという方法もあるのです。
金がない自分をモデルにした漫画の最後に
「神殺し」は、金がない自分をモデルにして作った漫画。
ここから分かることは、自分の状況をキャラクターに当てはめて漫画を作ることが出来るということ。
アイデアの源は、人生にあり。
人生体験はそのまま創作に使えます。
金がない体験を通して感じた思いに、オリジナルの創作をつけくわえて制作した漫画が「神殺し」だったのです。
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興味のある方はどうぞご覧ください!