大草原の小さな家の旅立ち(パイロット版)は、1話目に当たる記念すべき作品です。
大草原の小さな家のDVDバリューパックvol.1では1話目が「すばらしい収穫」ですが、実際には旅立ち(パイロット版)が本当の第1話なのです。
ぼくは大草原の小さな家の旅立ちを観る機会があり、第1話目にふさわしい名編だという感想を抱きました!
大草原小さな家の旅立ちがどんな内容なのか気になる方もいるでしょう。
この記事では大草原の小さな家の旅立ち(パイロット版)のあらすじをネタバレで紹介するとともに、旅立ちの感想や評価、出演キャストについても見ていきます!
Contents
大草原の小さな家の旅立ち(パイロット版)とは?
大草原の小さな家の旅立ち(パイロット版)とは、この作品の本編が始まる前の先行作品として1974年3月30日に放送されたエピソードのことです。
パイロット版とは第1話の制作に先駆けて、どのくらいの反響があるかを試すために作る物語のこと。
パイロット版を先に公開して、視聴率や人気などのデータをもとに今後も続けていくかを検討するために作る作品といえます。
「大草原の小さな家」シーズン1のDVDに収録されている第1話は、パイロット版の次に放映された「すばらしい収穫」(1974年9月11日放送)です。
大草原の小さな家の旅立ちではローラが誕生したウィスコンシン州からカンザス州まで、一家の移動生活が描かれます。
旅立ちの中でインガルス一家は、危険な野生動物やインディアンと遭遇したり、エドワーズおじさんと出会ったりします。
そして最終的にカンザス州からミネソタ州に旅立つまでの物語がパイロット版で描かれます。
大草原の小さな家本編の舞台はミネソタ州のウォルナットグローブです。
旅立ちはウォルナットグローブにたどり着くまでのインガルス一家の物語がつづられていくのです。
大草原の小さな家のだい2話にあたる「すばらしい収穫」のネタバレは以下の記事で書いています♪
大草原の小さな家の旅立ち(パイロット版)の感想
ぼくが旅立ちを初めて観た感想は、「別感覚の大草原の小さな家!」という感じでした。
旅立ちの次の話の「すばらしい収穫」では、インガルス一家がウォールナットグローブにすでに家を建てた状態から物語が始まります。
なのでオルソン一家やベイカーのお医者さんなどの脇役たちはすでにいるわけです。
インガルス一家がまだウォルナットグローブで生活する前の、すみかを求めて旅をしている物語が「旅立ち」では観れます。
旅立ちは本当の第1話目だけあって出演者のみんなも若く、自然もとても美しいです!
エドワーズおじさんとの初めての出会いが描かれるエピソードとしても見る価値がある作品です。
正直、旅立ちの内容に派手な展開はありません。
でもちゃんとドキドキハラハラさせられるのは物語作りの上手さだと思います。
「大草原の小さな家」は物語構成が巧みなので、漫画描きとして観てもストーリー作りの勉強になります!
これから始まる「大草原の小さな家」シリーズのキャラクター(オルソン家やウォルナットグローブの人たち)は出ないので、インガルス一家とエドワーズの絡みで物語は進んでいきます。
僕のなかで旅立ちは「ウォルナットグローブ」で生活するインガルス一家とはちょっと違う、「旅の途中のインガルス一家」という別属性な感じで楽しめる内容でした!
大草原の小さな家「旅立ち」のネタバレあらすじ
旅立ちのネタバレあらすじ1:住処を求めて出発
「大草原の小さな家」パイロット版「旅立ち」は、インガルス一家がキャロラインの実家があるウィスコンシン州から住みかをもとめて馬車で旅立つところからスタートします。
登場キャラクターはインガルス夫妻とローラ、メアリー、キャリー、そして番犬のジャック。
少しの家具を馬車につめて一家がたどり着いた場所は先住民の住む土地でした。
ここに父さんのチャールズ・インガルス(マイケル・ランドン)は手作りで家と納屋を作ります。
家を手作りするってすごい能力ですね!
やがてエドワーズおじさんとも知り合い、インガルス一家は大切な友達ができました。
父さん得意のヴァイオリンを弾きながら、エドワーズや家族でダンスするシーンもすごく雰囲気が良いです!
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旅立ちのネタバレあらすじ2:野生動物や自然災害などの恐怖
ようやく自分たちの住みかを手に入れたインガルス一家も、野生動物や自然災害には手を焼きました。
例えば父さんが食料を取りに行けば狼に追いかけられたり、夜中家の周りを狼にうろつかれたりと怖い思いをします。
インディアンがインガルスの家に立ち入ってきた時もあり、ドキドキの展開です!
またインガルス一家の家が火事になったこともありました。
色々な苦難を乗り越えた末に、インガルス一家は政府から重大な命令を下されます!
政府から立ち退き命令が、手紙で届いたのです。
インガルス一家はカンザス州のこの場所で住もうと思ってたのに、結局国から立ち退くように迫られてしまいました。
せっかく落ち着ける場所を手に入れた一家でしたが、やむなく住みかを求めてまた旅立つことになるのです。
ここまでが「大草原の小さな家」パイロット版「旅立ち」(約1時間37分)の物語。
物語の流れとしては~
住みかを求めて旅立つ一家
↓
住みかを見つけて家を建てる
↓
エドワーズおじさんとの出会い
↓
インガルス一家の安らぎのひととき
↓
狼やインディアン、自然災害の苦難
↓
苦難を乗り越えた末の政府からの立ち退き命令
要約すると「ようやく見つけた住処で安心して暮らせるように努力したけど、最後は国から立ち退き命令をくらう」という物語です。
以外と地味な話ですがそれでもハラハラさせて、心温まる物語に仕上げる物語の上手さは素晴らしいです!
大草原の小さな家の主人公は娘と父のどっち?
原作「大草原の小さな家」は作者ローラの人生を半自伝的に書いた作品なので、主人公はローラです。
しかしドラマ「大草原の小さな家」では主人公がローラだけとは思えないのです。
「大草原の小さな家」の企画を作ってNBCに持っていったのは、父さん役のマイケル・ランドンでした。
マイケル・ランドンは「大草原の小さな家」で俳優だけでなく脚本や監督も担当しており、制作にも深くかかわっています。
つまり「大草原の小さな家」の作品の根幹にかかわっていたのはマイケル・ランドンでした。
大草原の小さな家放映当時、新聞欄にローラ役の人より先にマイケル・ランドンの名前が載っています。
実際「大草原の小さな家」を見ていると、父さん役のマイケル・ランドンが物語で大切な役割なのもわかります。
このことからドラマ「大草原の小さな家」における主人公はローラだけでなく、父さん役のマイケル・ランドンであるともいえるのです。
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大草原の小さな家の旅立ちのキャストの紹介!
「大草原の小さな家」の第1話「旅立ち」に登場する主要キャラクターは以下となります。
●チャールズ・インガルス(Charls Ingalls)
役者:マイケル・ランドン(Michael Landon)
声優:通常版/柴田侊彦(しばたてるひこ)
BS4K版/森川智之(もりかわとしゆき)
●キャロライン・インガルス(Caroline Ingalls)
役者:カレン・グラッスル(Karen Grassle)
声優:通常版/日色ともゑ(ひいろともえ)
BS4K版/小林さやか(こばやしさやか)
●メアリー・インガルス(姉/Mary Ingalls)
役者:メリッサ・スー・アンダーソン(Melissa Sue Anderson)
声優:通常版/石川弘美(いしかわひろみ)
BS4K版/ 清水理沙(しみずりさ)
●ローラ・インガルス(次女/Laura Ingalls)
役者:メリッサ・ギルバート(Melissa Gillbert)
声優:通常版/佐藤久理子(さとうくりこ)
BS4K版/宇山 玲加(うやまれいか)
●キャリー・インガルス(三女/Carrie Ingalls)
役者1:レイチェル・リンゼイ・グリーンブッシュ(Rachel Lindsay Greenbush)
役者2:シドニー・グリーンブッシュ(Sydney Greenbush)
キャリーを演じた二名はまだ幼かったので、交互に撮影に参加していました。
レイチェルとシドニーは双子で生まれた姉妹です。
声優:通常版/冨永みーな(とみながみいな)
BS4K版/佐藤美由希(さとうみゆき)
●アイゼア・エドワーズ(Isaiah Edwards)
役者:ヴィクター・フレンチ(Victor French)
声優:通常版/金井大(かないだい)
BS4K版/高木渉(たかぎわたる)
以下より大草原の小さな家の旅立ちに登場したキャストの紹介をしていきます!
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1:マイケル・ランドン
「大草原の小さな家」で父さん役のチャールズ・インガルスを演じたマイケル・ランドン(1936年~1991年)はニューヨーク市のクイーンズ区に生まれています。
高校生のころにやり投げの才能に目覚めて大活躍し、大学にも奨学金で入学しました。
しかしケガを負ってしまい、やり投げ選手としての道をあきらめることになるマイケル・ランドン。
やがてマイケル・ランドンは俳優として活動を始めるようになり、テレビや映画に出演します。
西部劇ドラマ「ボナンザ」にて一躍有名になりました。
マイケルランドン監督&脚本のエピソードは素晴らしい!
ぼくは「大草原の小さな家」を全エピソード見てきて、マイケル・ランドンが監督&脚本を書いてる回がとりわけ名作なことに気づきました!
「大草原の小さな家」は監督や脚本を何人かの人が回しながら製作されてるけど、マイケルランドンの監督&脚本の回は他と違う魅力があるのです。
マイケル・ランドン監督&脚本のエピソードで特徴的なのは「人情物語」です。
親と子の二つの視点から物語を作り、葛藤を通して家族愛、人間愛など「人情」を強烈に見せてくれる作風はとても感動的です!
マイケルランドンが監督、脚本を担当した名作エピソードは以下の記事で書いています。
その後のマイケル・ランドン
マイケル・ランドンは「大草原の小さな家」後も、エドワーズ役のヴィクター・フレンチと組んだドラマやその他いろいろな映画に出演しています。
1990年代に入ると体調に変化をきたし、膵臓(すいぞう)ガンであることを告白するマイケル。
自然療法で闘病しましたが、1991年マイケル・ランドンは亡くなってしまいました。
ローラ役のメリッサ・ギルバートとは仕事以外でも関りがあり、メリッサはマイケルへの親愛の情から自分の息子に「マイケル」という名前をつけたといいます。
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2:カレン・グラッスル
大草原の小さな家で母さん約を演じたのがカレン・グラッスル。
本当の発音の仕方は「グラッスル」じゃなくて「グラスリー」といいます。
カレン・グラッスルは1942年にカリフォルニア州のバークレーに生まれました。
6歳の時にはテレビドラマ「Love of Life」にゲストで出演するほどの早熟さ。
カリフォルニア大学バークレー校に入学したあとはロンドンに演劇で留学をしています。
1969年にブロード・ウェイでデビューをしたカレン・グラッスル。
大草原の小さな家のオーディションで、母キャロライン・インガルス役に選ばれました。
カレン・グラッスルは女権主義者としての面も持ち、女権をテーマにしたテレビ映画「Battered」では脚本と主演も務めました。
「大草原の小さな家」でオーディションを受けたときのカレンは芸名のギャブリエル・ツリーで活動していたそうです。
しかし共演するマイケル・ランドンから説得をされたらしく、本名カレン・グラッスルとして登場する事になったのです。
カレン・グラッスルと言えば1980年代に不二家のテレビCMカントリーマアムに登場したことでも有名ですね。
カントリーマアムと「大草原の小さな家」で母さんを演じたカレン・グラッスル。
何かすごくイメージがあっている気がします!
3:メリッサ・ギルバート
「大草原の小さな家」で主人公ローラを演じたメリッサ・ギルバートはカリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
「大草原の小さな家」でオルソン家の息子のウィリーを演じていたジョナサン・ギルバートとは血の繋がっていない戸籍上の兄弟関係です。
メリッサは女優のサラ・ギルバートとも同じく戸籍上の姉妹。
メリッサ・ギルバートは2歳からテレビのCMに出演している超早熟な子役でした。
7歳のころに演技を本格的に習いだすと、1974年から始まった「大草原の小さな家」でローラ役を獲得!
瞬く間に有名になっていきました。
メリッサ・ギルバートがローラ役を演じたのは9歳から19歳まで。
メリッサは最年少でハリウッド・ウォーク・オブ・フェームを受けるなど、輝かしい経歴を持っています。
15歳の時には自らの製作プロダクションを立ててしまうメリッサ・ギルバート。
自分の製作プロダクションから「奇跡の人」という作品を発表すると、これがエミー賞にノミネートされました。
「大草原の小さな家」の後はテレビでの活動が主になります。
若くして人気者になったメリッサですが、自伝にはアルコール中毒やドラッグに苦しんだ過去も告白しています。
また恋愛においても華やかだったようで、トム・クルーズ、ビリー・アイドル、ロブ・ロウ、ジョン・キューザック達との関係が有名です。
2015年、2016年の選挙ではミシガン州から民主党として下院議員に立候補もしています。
しかし健康上の理由からメリッサ・ギルバートは立候補を辞退しました。
4:メリッサ・スー・アンダーソン
「大草原の小さな家」で長女メアリーを演じたのはメリッサ・スー・アンダーソン。
アメリカカリフォルニア州バークレー生まれのメリッサ・スー・アンダーソンは「大草原の小さな家」に出演する前から子役としての経歴がありました。
「大草原の小さな家」に出演者の中でエミー賞にノミネートされたのはメリッサ・スー・アンダーソンのみ。
しかし「Which Mother Is Mine」という作品に出演したことで1979年には、ついにエミー賞を受賞しました。
メリッサ・スー・アンダーソンは「大草原の小さな家」出演後は「誕生日はもう来ない」というホラー映画で主役を務めています。
僕も見ましたよ、このホラーは!すごく良かった!
ちょっとB級ホラーっぽいところが、ホラーマニア的に面白いのです!
その後びメリッサ・スー・アンダーソンはテレビ、映画の世界で活躍していきました。
2007年7月にはカナダの市民権を獲得しており、現在はモントリオールで生活されているようです。
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大草原の小さな家の旅立ちの感想、評価は?
ここではツイッター内にあった大草原の小さな家旅立ちの感想、評価について見てきます。
まず旅立ちを観ていたら、キャンプに行きたくなったという感想がありました。
それもそのはず、旅立ちではまるでインガルス一家がキャンプしてるような感じで生活する場面もあるのです。
住処をもとめて移動生活をするインガルス一家は、キャンプ生活者のように見えても仕方ないのかもしれません。
またエドワーズおじさんのキャラが非常に濃いという感想もありました。
エドワーズおじさんは旅立ちで初登場し、おなじみの「タッカーじいさんすごいね~♪」の鼻歌も歌います。
エドワーズおじさんはローラにつばの飛ばしかたを教えるなど、母さんからしたらやめて欲しいこともしています。
エドワーズおじさんは見た目の通り、登場当時から相当濃い人物だったのです。
また旅立ちは本編とは違い、本当の意味での大草原の小さな家だったとの評価もあります。
カンザスの何もない大平原で、家族が住むために環境作りをし、危険な外敵と対応する日々。
この時代特有の危うさを秘めた生活で、いかにも大草原の小さな家らしい物語の展開です。
大草原の小さな家の旅立ちは、この作品の1話目にふさわしい内容だったという感想が多数を占めています。
大草原の小さな家の旅立ちの最後に
大草原の小さな家の旅立ちは、この作品の出発点となるような記念すべき作品です。
まだウォルナットグローブで住む前の、移動生活中のインガルス一家の生活が観られる貴重な話でもあります。
エドワーズの初登場シーンも逃せないところ!
出演者が若く、自然の景観が美しい旅立ちの映像。
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以下の記事では、大草原の小さな家を無料視聴できるサイトをまとめました。
以下の記事では大草原の小さな家の7つの魅力について書いてますので、併せてどうぞ♪
最後までお読みいただきありがとうございました♪