絵の表現の幅を広げるために、面白いと思ったものは何でも取り入れる精神が必要だ。
自分にとって異質なものを取り込むことで、化学反応が起こり、表現の幅が広がるかもしれない。
筆者は、異質な要素を絵に取り入れる実験をしてみた。
普段なら描かない、異質な絵を描いてみたのだ。
この記事では異質な絵を描くことで、表現の幅を広げようとした筆者の実験について書いていこう!
どんな異質な絵を描いたのか?
筆者は自分にとって異質な絵を描いた。
それは「萌え」系の絵だ。
ふだん萌え系の絵は描かないので、筆者にしたら萌えは異質なのだ。
以下のイラストが、今回筆者の描いた異質な絵である。
キャー、恥ずかしい!!
粕川さんいつの間にこんなの描いたんですかぁ!乳首浮き立ってますよもう♡
上の絵が萌えではないと言われればそれまでだが、あくまで萌え要素を自分なりに取り込んでみた。
僕は子供っぽい感性がある。
そのため、絵や漫画のなかで性的なものを排除したい傾向があった。
子供のように純真で、無垢なものを作りたいと思っているからだ。
なのでややセクシーな感じを持ってくるだけでも、異質な感じがあった。
萌え絵を描くのはいいですけど、私を裸にしてあんな事やこんなことする絵は描かないでくださいね!
大丈夫です、僕はエロ漫画やイラストは描きませんから。
異質な絵に登場した愛野すずが、自慢のFカップを披露した漫画は以下の記事に載っています♪
自分にとって異質な絵を取り込め!
「萌え」とは何かと調べてみた。
●アニメ、漫画、ゲーム等サブカルチャー分野の作品に出てくる対象への好意、恋慕、傾倒、執着、興奮等の感情を表わす言葉
●対象物に対する狭くて深い感情
wikipedeaより引用
僕は昔から「萌え」に関する絵や漫画が好きでなかった。
萌え系の絵には、性欲を刺激するものが多い。
また可愛さやゆるさなど、表面的なものに焦点が合ったものが多いと思ったからだ。
しかし僕は思った。
自分にとって異質な「萌え」の絵を描いたら、どんな変化があるのか?
「自分にとって異質なものを吸収する」ことで、表現の幅が広がる可能性がある。
異質なものとは、本来なら絶対描かないであろうジャンルや絵に挑戦すること。
異質なものとは、自分が持っていない要素といえる。
色で例えてみよう。
あなたが赤だとして自分の好きなジャンルのものばかり描くのは、赤系統の色を生み出すこと。
しかし赤とは異質な色(緑)を置くことで、「赤」の魅力が引き立つ。
同じ赤系統の色では、隣り合ってもそんなに目立たない。
しかし赤の補色である緑を隣に置くと、色の個性が引き立ち、インパクトのある配色になる。
これと同じように自分が描かない異質なジャンルに挑戦することで、これまでにない自分の一面が見えてくることがある。
だから自分にとって異質な絵を描くのは、何らかの発見につながるかもしれない。
実際にやってみて、自分に合わないなと思ったら描かなければいい。
しかし中には特質を引き出してくれる、異質な絵があるかもしれない。
漫画の構想を立てる時もそうだ。
異質なアイデア同士の組み合わせから、意外な発想が浮かんでくる。
自分にとって異質なものを遠ざけるのではなく、成長のために貪欲に取り入れていくという意識が大切だろう。
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異質な絵の要素を取り込むのはスランプ解消にもなる?
異質な要素を絵に取り込むのは、スランプ解消にも役立つ。
スランプの時は、創作のやる気がしなくなるものだ。
そんな時こそ「自分にとって異質なものを取り込む」という方法が役立つ。
飽きてくるというのは、ずっと同じことをしているから。
人は、変化の中で成長する。
ある程度それをやって満足したら、自分になかった別の要素を取り入れる時が来たということ。
そんな時は思い切って、異質な絵の要素を取り込んでみよう。
自分にとって異質な絵を取り込むことで、それまで見えなかった地平が見えてくるかもしれない。
芸術家は自分のスタイルを築いたら、ひたすらそれを生産し続けるという人もいる。
しかし僕は、常に変化し続けようと思う。
スタイルを築いても、あえてそれを壊す。
より先に進むために、新しい表現を作り出す人でありたい。
表現を拡張するためには、自分にとって異質なものを取り入れていく柔軟性が必要だ。
表現スタイルを築いたらそれに安住するのではなく、ぶち壊しにかかる。
それは、より新しい自分を発見するため。
異質な絵の要素を取り込み、常に進化し続けよう。