こちらは2011年ころに僕が描いた、マイナー短編SF漫画「無人の街」です。
何がマイナーなのかというと、漫画全編をフリーハンドで描いているところ!
というか「無人の街」の存在そのものが超マイナーでしょ!
漫画の背景などをアナログで描くとき、普通定規を使ってキレイな線を引きます。
また漫画の背景は、遠近法を使って描くのが一般的。
遠近法とは一つの画面内にあるものが遠くへ行くに従い、小さくなっていくように描くこと。
しかし僕はマイナーSF短編漫画「無人の街」で定規も遠近法も使わずに、全てフリーハンドで描きました。
その理由は漫画にアートっぽさを出したかったという事にあります。
絵画ではドローイングといって、線のいびつさをあえて残して一筆描きする表現法があります。
以下は僕が鉛筆で即興で描いたドローイング「大地より生えたる者」。
上のようなドローイングを描くときに、定規や遠近法なんて使いません。
その時々の線の勢いを紙に残しておくために、フリーハンドで一筆描きするのです。
僕はマイナーSF短編漫画「無人の街」を、ドローイングの手法を使って描きました。
ここではマイナーの極みといえる短編SF漫画を、どのようにして描いたのかについて解説していきます!
「無人の街」は俺が主人公なんだぜ!よろしくな!
マイナーSF短編漫画はもしも創作法で作った!
マイナーSF漫画「無人の街」は「もしも創作法」で作りました。
もしも創作法とは僕が作った言葉で、「もしも~だったら」というアイデアで作る漫画のこと。
ドラえもんの「もしもボックス」みたいなものと言えるでしょう(笑)
「もしも世の中で自分ひとりだけしかいなくなってしまったら…」
これがマイナー短編SF漫画「無人の街」のアイデアでした。
いや~、世の中に俺一人しかいないって驚くよ!
●もしも自分が住む町で人が完全にいなくなったら、どうするか?
●家にも外にも自分たった一人。
このアイデアの答えを、漫画で描いたのが無人の街なのです。
「もしも~だったら」という、もしも創作法を使うと漫画のアイデアは色々浮かんでくるでしょう。
例えば~
●もしもあなたの住む世界に女性しかいなくなったら?
●もしもあなたが妖精のいたずらで森に閉じ込められてしまったら?
●もしもあなたが世界で一番強い肉体を持つことになったら?
etc…
試しに「もしも~だったら」で色んな案を考えてみて下さい。
思わず描きたくなってくる漫画が見つからないですか?
もしも俺が近所のラーメン屋でワンタン麺大盛が100杯タダで食べられたら…!これいいわ!
そんなに食えないだろ!
マイナー短編SF漫画の主人公はもろ星ハヤト
マイナーすぎる短編SF漫画「無人の街」の主人公はもろ星ハヤト。
もろ星ハヤトは僕が高校時代に作ったキャラクターです。
高校時代僕は何人かのクラスメートと漫画を描いて、「週刊少年JUST」という雑誌を作っていました。
もろ星ハヤトが初登場した漫画「変身!ドクロイダー」は、以下の記事に載っています!
週刊と書いてあるけど、実際は不定期で作りたい時に作っていたJUST。
名前だけ「週刊」とついているのが週刊少年JUSTなのです(笑)
雑誌といっても描いた漫画をコピーして、ホッチキスで閉じただけの作り。
週刊少年JUST1冊につき、一人4~6ページくらい描いていました。
僕が高校時代に週刊少年JUSTで連載していたのが「真バカオクエスト」。
高校卒業した2002年頃には、週刊少年JUSTが「真週刊少年JUST」に生まれ変わります。
この真週刊少年JUSTで僕が新しく連載を始めたのが「変身!ドクロイダー」でした。
マイナーSF漫画で主人公を務めたもろ星ハヤトは、「変身!ドクロイダー」第1話目から登場していた古株のキャラなのです。
以下は真週刊少年JUSTで巻頭カラーになった回のドクロダーの表紙。
手前でグラスをかかげているのが、もろ星ハヤトです。
その後「変身!ドクロイダー」を改名し、2010年頃「変身!ドクロイド」として漫画に描きました。
変身!ドクロイドにはもろ星ハヤトもしっかり登場しています!
この「変身!ドクロイド」は2012年中国での電子書籍用漫画として配信され、恥ずかしながら僕のweb漫画家デビュー作となりました。
っかぁ~!懐かしい~!
もろ星ハヤトが登場する漫画は以下のリンクにも載っています♪
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マイナー短編SF漫画は異質なアイデアの組み合わせで作った
僕は漫画のアイデアを練るとき、異質なアイデア同士を組みあわせて作っていくことが多いです。
マイナーSF漫画「無人の街」で使ったアイデアの組み合わせは以下の通り。
主人公以外誰もいなくなった街+近未来SF+宇宙人+?
上の4つのアイデアを組み合わせて創作しました。
まず初めに、無人の街に一人取り残された主人公というアイデアがありました。
ここに近未来SFの要素をプラスします。
僕は近未来SF映画が好きで、2011年ころ色々観ていたのです。
また宇宙人という発想も取りいれました。
昔から宇宙人などの超常現象的な話が好きだったのです。
漫画のアイデアが中々思いつかないとき、そのとき気になっている事をアイデアとして組み合わせると形になる事があります。
では、残りの?とは何なのか?
実は最後の?が「無人の街」のテーマなのです。
僕の場合漫画を描くとき、その作品の中で一番見せたいもの、伝えたいことをテーマとして選びます。
テーマを基に色々なエピソードやキャラクターを肉付けして、漫画を作っていくのです。
では「?」となるマイナーSF漫画「無人の街」のテーマとは何なのか?
その答えは、無人の街の漫画閲覧ページ最後に書いておきます。
気になった方は下の画像か文字リンクをクリックすると「無人の街」閲覧ページに移動するので、そこでお確かめください!
最後までお読みいただきありがとうございました!