「漫画のネームを描いていてどうしても詰まる…どうしよう?」
という方たちに向けて、漫画ネームに詰まるときの僕なりの対処法を書いていきます。
ネームとは完成原稿を作る前に、コマ割り、構図、セリフ、大体の絵を入れた漫画の設計図といえます。
ネームって何?ネームを描く理由について書いた記事は以下のリンクからどうぞ♪
漫画のネームとといえば、面白さはここで決まってしまうくらい重要な部分です。
またネームは漫画を制作するうえで、最もクリエイティブな力を要するとこでもあります。
漫画はネームを基に完成原稿に仕上げていきます(ネームを描かない人もいますが)。
漫画を描く人は、ネームの部分で詰まることが多い。
かくいう僕も最近描いていたネームで詰まることがあったのです。
ちなみに
漫画を描くとき僕は全く違うジャンルの作品を同時進行で進めていくことがあります。
こうすることで脳の働きが活性化し創作のやる気が激しく湧くのです。
この記事では僕が実際に漫画のネームに詰まるとき、どう対処していったのかについて書いていきます!
Contents
ネームに詰まることになった漫画とは?
僕はこのブログで漫画を連載しようと思い、「猫のチッティ」という漫画のネームを描いていました。
それで猫のチッティ第1話目のネームにとりかかったのです。
しかしネームの制作は順調に進んだわけでなく…途中で詰まることがあったんですね。
チッティのネーム制作中僕は一度ペンが止まりました。
この先ネームをどう進めようかと考えあぐね、もうどうしようもなくなったのです。
何しろそのときお酒を飲んでいたので眠さが尋常でなかったのです。
しかしあることがきっかけで乗り越えることが出来ました。
一体何があったのか?
まずは漫画ネーム制作に詰まるときの対処法を書いていきます。
漫画ネームに詰まるときにする対処法
漫画ネームの制作に詰まる詰まる…そんな時にするべき対処法は4つあります。
1.プロットを確認する
漫画のネーム制作に詰まるときがあったら、僕はまずプロットの段階に戻ります。
プロットとは漫画の物語、キャラクター、設定などを決めておいたものです。
僕の場合漫画は、以下のような順で作っていきます。
初めの発想⇒漫画のテーマを決める⇒プロットを作る⇒ネームを作る⇒ペン入れ⇒仕上げ。
まず初めに漫画を描こうとした発想があり、次に描くべきテーマを決めます。
そして漫画の物語やキャラ、設定を決めるプロットに入るのです。
という事はプロットには今後の漫画の展開の答えがあるということ。
プロットに戻れば、ネームの先行きが分かる可能性が高いのです。
漫画の核にあるプロットを決めずに、行き当たりばったりにネームを描くというのは地図も持たずに大海原に乗り出すようなもの。
ネームに詰まるというのは、その先の漫画の展開が自分自身つかめていないということですね。
それならば、漫画の展開やキャラ、設定などを決めておいたプロットを見直すことで、ネームのつまりが解消することがあります。
僕が猫のチッティのネームに詰まったときは、プロットの内容がしっかり頭に入っていないことが原因でした。
プロットに戻れば漫画がどういう流れで進行し、登場キャラクターの絡みや設定なども改めて把握できるでしょう。
プロットを把握したうえで、ネームに戻ればこの先どう展開させていけばよいかが分かってくるものです。
ネームが詰まるようなら、そもそもどんなプロットの漫画を描こうとしていたのかに立ち戻ることが大切です。
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2.漫画のテーマを見直す
ネームに詰まるようなら、描こうとしている漫画のテーマを見直すことも良いでしょう。
漫画のテーマとはその作品を通して伝えたいこと、描きたいこと、メッセージやこだわりみたいなもののことです。
一つの作品に漫画のテーマをいくつも入れると、ごちゃごちゃして何が言いたいのか分からない漫画になりかねない。
だから読み切り漫画であれば一つのエピソードにつき一つのテーマが良いでしょう。
・その漫画で伝えたいことは何か?
・何をコンセプトにその漫画を描きだしたのか?
・ネームはどの方向へ進んだら面白くなるのか?
こういったことは漫画のテーマに立ち戻ると発見できることが多いです。
漫画の展開が複雑に入り込んでも、テーマがあればどうまとめたらいいかが見えてきます。
漫画のテーマに立ち返ることで、ネームの描くべき方向性が分かってくることがあるのです。
例えばとにかく面白いギャグを描くというテーマがあるなら、お涙ちょうだい場面でも何かしらふざけた要素が欲しくなるでしょう。
その漫画を作るに至ったテーマをつかんでおくことで迷った時の道しるべになる事があるのです。
3.ネームを描くのをやめてリラックスする
漫画のネーム作成に詰まるようなら、一度時間を空けてリラックスすることもおすすめです。
漫画のネームを作るために頭を使って、疲れて、この先どうしようって深刻になることもあるかもしれない。
そんな時は思い切ってネーム制作から離れてリラックスするのです。
ネーム制作に詰まるくらい頭を使ったということは、あなたの頭は緊張しているでしょう。
スポーツでもそうですが、良いプレイをするには適度な緊張感と一緒にリラックスした心境が大切です。
ネームに詰まって苦しいときは一度そこから離れて、全く別の事をするとか、休んでみるとかしてみるのです。
リラックスするとそういう時に限って、良いアイデアが出てきたりしますから。
何かを集中的に考えていて答えが出ないとき、もうそのことはほっておく。
漫画ネームとは関係ないことをしてみる。
散歩でも入浴でも、睡眠でも食事でも人と話すでも、何でもありです。
そんなことをしているうちに、フッと書くべきネームが見えてくることがあります。
僕はいくら考えてもネームに詰まるときは、いっそのことネームの事なんか忘れて別のことをします。
もしくは寝ます(笑)
で、そんなことをしている内に、描きたかったネームが見えてくるのです。
漫画のネームに詰まるようなら、ネームを描くことをやめてリラックスするという手もあるのです。
さて残り一つのネーム詰まりの対処法に入っていきましょう!
詰まる漫画ネーム制作を解消したものは?
ネームの詰まり解消法.4は、「猫のチッティ」の漫画ネームの詰まりを解消した方法でもあります。
ここではそんな漫画ネーム制作の詰まりを解消したエピソードについて一緒に書いてみます。
猫のチッティ第1話のネームを描いているとき、どうしようもなくネームの先行きに詰まりました。
あまりの眠さとネームが詰まるストレスとで、もう横になって寝ようかとも思いました(笑)
しかしこのとき僕は眠りたくなかったのです。
何とかきりよくこのネームを仕上げたいと思いました。
頭はボーっとする
手は止まっている
どう漫画のネームを進めればいいのか…
半ば僕はあきらめかけたその時…
ある映像が僕の視界に入ったのです!
それはユーチューブの映像でした。
僕はそのとき、敬愛する赤塚不二夫氏のドキュメンタリーと天才バカボンの映像を流していたのです。
ネームを今日仕上げるのは無理かとあきらめかけた心で何となく映像を見ていると~
その数分後、僕の持つシャーペンは動き出しました!
ひらめきが訪れ、その先はスラスラとネームが描けたのです。
一体何が起こったのか?
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4.好きなものに触れる
詰まる漫画ネーム制作を解消したのが、好きなものに触れるということでした!
「意図せず眺めていた映像がヒントとなって先の展開を思いついた」のです。
僕は赤塚氏や天才バカボンなどがすごく好きです。
好きなものに関する映像を観ていたらテンションが上がりますね。
好きなものを見て上がったテンションがネームを描く意欲に変わったのかもしれません。
とにかく赤塚氏やその作品群を見ていて、ネームの創作意欲が盛り上がってきたのです!
僕はその時たまたま赤塚氏の映像を見ていたけど、あなたの心を震わせるものなら何を見ても大丈夫。
それが映像でも、写真でも、目の前の風景でも…何でもいい。
ネームに詰まるという状況から一時意識を離し、好きなものに触れることで創作のヒントが訪れることがあるのです。
一つの事を思い詰めるとそれ以外のことに頭が回らなくなることがあります。
これでは良いアイデアは浮かばない。
でもふっと目についた大好きなものがテンションの起爆剤となり、創作意欲につながることがあるのです。
僕はあのとき何とな~くバカボンの映像を見ていて心がとても癒されて、一瞬だが問題から心の視点が外れました。
ここにリラックスした状態が生まれてフッとひらめいたのです。
ネームは一度流れをつかむと一気にかけるもの。
ネームを描く流れをつかむことが大事であり、それは心にリラックスした状況を生み出すことで始まります。
漫画のネームを描くことに詰まるようなら、自分の心を刺激する好きなものに触れてみる。
好きなものに触れた感動が、漫画ネームの詰まりを解消した感じです。
好きなものに触れれば漫画のネームが描けるという保証はないけど、今回の僕のように創作の突破口になることは十分にあり得ることなのです。
漫画のネームに詰まるときの対処法まとめ
ここまで漫画ネーム制作に詰まるときの対処法について見てきました。
漫画のネームに詰まるときは以下の事をしてみましょう。
1.プロットに立ち戻る
2.漫画のテーマを見直す
3.ネームから離れてリラックスする
4.好きなものに触れてみる
僕はこれまで漫画を描いているときネームに詰まって、どう進めたらいいか分からなくなることがよくありました。
しかしその都度自分なりの解決法を発見し活用することで漫画制作を続けてこれたのです。
これは実際に漫画を描いている人でないと分からないことでしょう。
漫画のネームに詰まるときには何らかの原因があります。
プロットやテーマに戻って漫画の展開を見直すこともそうだし、いっそのことネーム制作をやめてリラックスすることでアイデアが生まれることもある。
さらには好きなものに触れることでテンションが上がり、ネームを描く意欲がわいてくることもあります。
どんな方法であれ、漫画のネームに詰まった時は自分なりの解決方法を用意しておくと良いかもしれません。
漫画ネームに詰まるときは、漫画ネームの描き方の基本に戻ってみることも大切です。
以下の本は漫画ネームの制作にとても役立つ本なので、おすすめです。
以下の記事では漫画ネームの描き方やコツについて書いています!