どうも、漫画と絵画を組み合わせて創作を行う漫画アート芸術家の粕川です。
本日は僕が2011年~2012年頃に無料ブログにて不定期連載していたシュールな四コマ漫画集を掲載していきます。
漫画の後には、粕川流シュールな四コマ漫画の描き方についても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
【シュールな四コマ漫画】四コマ漫画劇場vol.3
なんと猫のチッティが登場してます!
にゃー!
シュールな四コマ漫画を発想して描くには?
「シュール」とは1920年代にフランスで発生した芸術運動「シュルレアリスム」を略した言葉。
シュールを訳すと「現実を越えた現実」という意味になります。
要するに「不思議な現象」、「意味がつかみづらい現象」、「現実のようでいて非現実」というように解釈できるでしょう。
僕が2011~2012年に無料ブログで不定期連載していた四コマ漫画(今回掲載したもの)は、シュールなものを作ろうと意識していたわけではないけど結果的にシュールっぽいものになっていたのかなと思います。
ではどうして当時の僕はシュールっぽい四コマ漫画を無意識のうちに描けたのか?と考えてみた。
そこには以下のような思考法があったのです。
【シュールな四コマ漫画を描く方法:1】突飛な空想力を働かせる
シュールな四コマ漫画を描く方法の第1は「突拍子もない空想力を働かせる」こと!
漫画を生み出すとき「想像力」が大切になってくるのです。
僕は今でもそうだけど、目の前の景色を観たとき空想力を自然に働かせることがあります。
例えば2階の自分の部屋から窓外の何気ない住居を見たとする。
そのとき粕川はこう考える。
「あの地平線の向こうには広大な海が広がっている!船に乗って旅をすれば漫画の中のキャラクター達と会うことも出来る!」
僕の目に映っているのは何気ない日常の景色。
しかし頭の中では景色の向こうにある、心躍るような幻想世界を観ているのです。
僕の頭の幻想世界には自分の漫画のキャラクターも、仮面ライダーやバカボン、大草原の小さな家の人々も住んでいる。
実際には存在しないんだけど、空想の中ではそれらキャラクターや不思議な世界が広がっていると空想しているのです。
これってはたから見ると「ちょっと変な人」ですよね。
常識的に見て、ありもしないことをあると考えるのは変でしょう。
しかし漫画などを生み出すクリエーターにとって、ありえない空想をすることが作品作りのキッカケになることがよくあるのです。
ありえない空想をすることでイマジネーションが広がり、頭に映像が浮かびます。
自分の部屋から見えるものがビルや公園だったとしましょう。
でも頭の中ではすぐ近くにキレイな海があり、不思議なキャラクターが海水浴を楽しんでいると空想する。
頭の中でそれら人々と話をしてみる。
彼らはどんな反応をするだろう?
頭の中ではどんな海の景色が広がっているだろう?
ひょっとしたら海の向こうから巨大な怪獣が現れるかもしれない…
このように自由に面白そうなことを空想すると、心がワクワクしてきませんか?
空想から生まれた、このワクワクを漫画に描に描くのです!
空想から生まれたアイデアはきっと現実とはちょっと違う不思議なネタになっているでしょう。
空想から生まれた不思議なアイデアをそのまま描くことで、シュールな四コマ漫画になるのです。
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【シュールな四コマ漫画を描く方法:2】不思議な絵柄で描いてみる
四コマ漫画の絵を描くときに、現実とはちょっと違う風味で絵を描くとシュールっぽさが増すことがあります。
例えばトイレのドアを描くにしても普通にドアを描かないで、あまり見かけないようなデザインのドアを描くというように。
「シュール」とは「ちょっと変な世界」なわけだから、普通とは違う風味で絵を描くと良いのです。
下画像のドアには上下にダイヤが埋まっていますが、一般家庭のトイレドアにこういうのは少ないと思います。
例えば~
●山を描くにしても、普通に描かず奇妙な形にする
●太陽の色を青にして見る
●触ると冷たい炎を出してみる
など、「ちょっと不思議」なものを四コマ漫画に登場させたり、描くことでシュールさを出すことが出来るでしょう。
【シュールな四コマ漫画を描く方法:3】変なキャラクターを出してみる
シュールな四コマ漫画を描くとき、変なキャラクターを登場させるのも良い方法です。
以下の四コマ漫画に出てくる女性は謎の多いシュールキャラです。
1コマ目で普通な女性として登場させておいて、2コマ目では突然吸血鬼に変わる不思議さ。
その理由は4コマ目で示されます。
「3カ月で痩せられる吸血コウモリ剤」という意味不明な薬をネットで購入し、女性が飲んでいたというのがオチ。
かなり強引な展開ですが、ありえないキャラクターでありえない展開に持っていくことでちょっと不思議なシュールさを出すことも出来るのです。
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【シュールな四コマ漫画を描く方法:4】シュールなことをさせる
シュールな四コマ漫画を描くときは、思いきって作者の自分を登場させてシュールな行動をとらせると面白いかもしれません。
漫画は自分で作った、もしくは人からもらったキャラクターを使って描く人が多いでしょう。
しかし漫画を描いてる自分を自作漫画に登場させることで、自分が漫画の世界に入りこんだようで意識的に楽しく感じられるかもしれません。
漫画の中に自分を登場させて、自由にふるまわせるのです。
現実世界では中々できないことでも漫画の中なら出来るでしょう。
例えば空を飛ぶとか、地底世界に行ってみるとか、人面犬になってみるとか…
僕は以下の四コマ漫画で自分を登場させて、空を飛ぶというシュールな行為をさせました。
あえて漫画の中に自分を登場させて現実世界でやりたかったことをすることで、シュールな四コマ漫画が出来ることもあるのです。
【シュールな四コマ漫画を描く方法:5】心境告白をする
キャラクターをある特別な状況下において、心境を告白させるという表現法もあります。
以下の四コマ漫画で僕はキャラクターを無人島におき、自分の気持ちを語らせました。
ある状況下にキャラクターを置くときは出来るだけ、ありえない場所がいいでしょう。
例えば地獄とか天国とか、闇の世界とか、男しか存在しない世界とか…
そういうありえない世界の中にキャラクターを置たらどうなるのか?どう思うのか?どう行動するのか?といったことを考えて四コマ漫画を作るのです。
ありえない世界にキャラがいる時点でシュールな風味を感じさせるし、その状況に対してキャラがどう反応するかが漫画のキモとなります。
漫画のキャラクターの反応を考えるときは
●自分(作者)の正直な気持ちをキャラクターに反映させる
●そのキャラの性格ならどう反応するかを考える
の2点で考えると良いでしょう。
出来るだけシュールな内容で発想するようにして下さい。
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シュールな四コマ漫画の発想や描き方の最後に
ここでは僕が2011~21012年頃に描いていたシュール系四コマ漫画の発想法や描き方について書いてきました。
シュールな四コマ漫画を描く時に大切なことは、空想力をありえない領域まで働かせることです!
普通の人なら考えないようなことをあえて考えてみる、空想してみる、イメージするのです。
目の前に木があったとしても、あなただけはそれを「宇宙船」と見て良いのです!
むしろクリエーターはこのくらい突飛な発想力を持っているべきです!
普通な考え方をしていたら、普通な発想しか出てこない。
あなたの空想力を働かせて、見えてきた不思議な世界を漫画に描く。
空想力が豊富すぎると、周りから変な目で見られるかもしれません。
しかしそれでいいのです。
あなたは漫画を描くというクリエーター。
クリエーターや表現者は自分独自の感覚を作品に昇華するのです。
自分らしい感覚をもっていなかったら、あなたらしい作品を生み出すのは難しいでしょう。
漫画や絵を描くクリエーターならば、他の人とは違う発想力、空想力を持つようにしましょう。
周りと違っているというのは個性の表れであり、素晴らしいことなのです!
あなたの空想力をフル回転させてシュールな四コマ漫画を作ってください!
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俺の存在自体がシュールだぜ!