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芸術とは

ゴッホやセザンヌも知っていた!?芸術におけるただ一つの師は自然にあり

投稿日:2017年4月1日 更新日:

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僕は猛烈に感動を受けた言葉があるのでここに記そうと思う。

これはフィンセント・ファン・ゴッホに当てて弟のテオが当てた手紙である。

この時ゴッホは精神錯乱のためにサンレミの精神病院に入りながら絵を描いていた。

 

「このところの君の作品は皆かつてないような力強い色彩に彩られている。

それはもう君の絵の本質を示すたぐいまれな特徴なのだ。

それだけではない、君はさらにその先を進んでいる。

多くの絵で形をねじ曲げ、デフォルメまでして内なるものを象徴させようと追い求めている。

君が深いつながりを感じている自然や生き物への思いを凝縮した表現にそれが見事に現れている。

だがそれにたどり着くまで君はどんなに頭を酷使したことだろう。

どんなに目まいするような極限まで自分を追い詰める危険を冒したことだろう」~テオ・ファン・ゴッホ

 

僕はこれを聞いた時心に一線の光がよぎった。

それは芸術の灯である。

 

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僕は言うが

絵を描くとは、芸術とは強烈に自己を表現する事にある。

僕の全ての活動はこの一点に集約される。

 

僕は18歳の時にファン・ゴッホやアートの世界を知り、絵画の道に足を踏み入れた。

そして今あらためて彼の人生や、周辺者が発する言葉を見る時強烈な感銘を受ける。

 

これだ!と。

 

 

あなたが何かを作り始めた当初の事を思い出してほしい。

その気持ち、感覚を大切にしよう。

 

あなたが道に迷いそうになった時、

どこへ向かったらいいか分からなくなった時

あなたに創作を始めるきっかけを与えてくれた原点に思いをはせるのだ。

 

するとムクムクと力が湧いてくる。

恐るべき力が!

 

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このブログで僕は自分がいかに考え、発想し、作り出すのか?ということを情報発信していく。

一人の表現者が作品を生み出す過程を暴露するのだ。

作品を生み出す過程は人それぞれ皆違うだろう。

しかし僕はいかに考え、創作するかという一つの例を示したいと思っている。

 

これから何かを生み出す人にとってヒントになるかもしれないから。

 

 

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内なるものを作品に象徴させる


アート

アクリル絵具による即興画

 

ゴッホの弟テオの言葉の何に感動したのか?

 

多くの絵で形をねじ曲げ、デフォルメまでして内なるものを象徴させようと追い求めている。

君が深いつながりを感じている自然や生き物への思いを凝縮した表現にそれが見事に現れている。」

 

この部分が重要だ。

 

普通絵を描くというのは対象をそっくり描き、似ていたら上手い、似ていなかったら下手という判断のされ方をするだろう。

しかし上の言葉はその前提が違っている。

 

上の言葉が基準に置くものは「内なるものを象徴させる」ということにある。

内なるものとは「深いつながりを感じている自然や生き物への思い」。

 

これは自分の好きなもの、愛するもの、深い感銘を受けるもの

つまりあなたの感覚である。

 

あなたの感覚とはあなた自身ともいえる。

 

そう、上の言葉は「絵を描く当人自身を作品の中に象徴させる」ということを言っているのだ。

 

僕はすべて表現と名の付くものはこの前提の上にあると思う。

絵でも漫画でも小説でも何でもいい。

 

作り方のマニュアルがあってそれに従って自動的に作られるようなものは芸術ではない。

 

何かを表現しようとする時、その基準は自分自身にある。

 

対象をどう捉え、何に、いかにして表現するのか?

これを決めるのはあなたである。

他の誰でもない。

 

これは絵の先生が教えられることでもない。

 

僕は昔から絵や漫画を独学で学んできたが確信していることがある。

 

表現の答えは常に自分自身にあると。

僕は確かに専門学校へ行ったり人に絵を教えてもらったこともある。

 

しかしそこに表現の答えはなかった。

 

芸術におけるただ一つの師は自然である


from the blog www.stuckincustoms.com

僕が唯一、師とするのは自然だ。

 

宇宙を含めた自然の完璧な構成、美しさ。

 

自然は芸術の極致である。

 

すぐ目の前にある、この偉大な先生を抜きにして何を学べと言うのだろう?

 

試しに大自然の中に身を置いてみると良い。

広大な山野、樹木、流れる川…

 

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンは緑豊かな自然の中にいる時「交響曲第六番”田園”」が浮かんだという。

アイザック・ニュートンは田舎の故郷に戻って思索を続けていた。

すると目の前の木からリンゴが落ちた。

この出来事がきっかけで「万有引力の法則」をひらめている。

 

 

人間と同じように自然は生命である。

人の歴史よりもずっと前から存在している自然。

ずっと昔生命は地球の海に微生物として誕生した。

それが進化発展して、いまや人が世界を支配しているけど。

 

しかし基をたどれば母なる大地に生命の起源はある。

この豊饒な自然にこそ創作におけるインスピレーションがあるのだ。

 

 

セザンヌも自然を師として独自の表現を編み出した


ポール・セザンヌ

ポール・セザンヌ

ポール・セザンヌに関する本を読んでいる時すごく感銘を受けたことがある。

 

セザンヌは絵の勉強のためにルーブル美術館に通って巨匠の模写に励んでいた時期がある。

しかしセザンヌは一歩ルーブル美術館を出ると、巨匠たちの絵は一切忘れたという。

それは結局最後は「自然を師」として学ぶことが自分の力を一番発揮できると悟っていたからだろう。

 

僕も感じる。

 

僕はかつてデザイン、アート系の専門学校に通っていたことがある。

しかし芸術、表現の本質はそこにはなかった。

 

これを見つけるのは他の誰でもない自分である。

 

しかし芸術の本質を、そのヒントをかいま見せてくれるものがある。

それが「自然」なのだ。

 

 

自然を師として、そこから発想を得た絵画


 

アート

僕は今現在「幻想の森」や「大地にはえたる者」という油絵の連作を行っている。

また表現における大前提として「幻想と自然」がある。

なぜ僕がこれらのことを掲げるのかというと

 

自然が創作における最大のインスピレーションを与えてくれると知っているからだ。

 

情報化社会となり全てがデータ化される方向へ流れる今こそアナログ感覚、自然からのインスピレーションが大切だと思っている。

 

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なぜなら自然は生命だから。

生命からの波動をキャッチして自分の中に生まれる感覚を表現する。

芸術家は、表現者は、生命感をすくい取るのだ。

 

少なくとも僕は無味乾燥なビル群からより一本の野草の方にひらめきを感じる。

無骨でそっけない、素朴な一本の木に輝きを感じる。

緑の多様な展開に魂の居所を感じる。

 

だから森を描くのだ。

幻想の森を!

 

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油彩「霧がかる幻想の森」

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あなたの心を魅了する何かに常に心を配っておいて欲しい。

心に突き刺さる何かがあったらそれを表現してみよう。

もうあきれるくらい何度も何度も表現する。

 

表現することでその対象が自分の中に取り込まれ、昇華される。

対象が昇華されることで表現者としてあなたはより成長するのだ。

 

それを取り入れたあなたはより先にある何かを表現できるようになるだろう。

興味を持った対照を容赦なく表現することで自分の中に未知なものを取り込んでいく。

この過程で表現者としての質が向上していくことになる。

 

この好循環はあなたの好奇心から始まるということだ。

 

 

覚えておいて欲しい。

芸術の本質は自然にある。

そしてあなたの魂だけがその答えを知っている。

 

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僕が心から感銘を受けたゴッホに向けて書かれた弟テオの言葉を結びとしたい。

「このところの君の作品は皆かつてないような力強い色彩に彩られている。

それはもう君の絵の本質を示すたぐいまれな特徴なのだ。

それだけではない、君はさらにその先を進んでいる。

多くの絵で形をねじ曲げ、デフォルメまでして内なるものを象徴させようと追い求めている。

君が深いつながりを感じている自然や生き物への思いを凝縮した表現にそれが見事に現れている。

だがそれにたどり着くまで君はどんなに頭を酷使したことだろう。

どんなに目まいするような極限まで自分を追い詰める危険を冒したことだろう」~テオ・ファン・ゴッホ

 

 

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粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

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