恐怖を自己表現するには、どうしたらいいのか?
筆者は10歳のころから海外のホラー映画を観るようになり、恐怖映画の魅力にとりつかれてきた。
それ以来、筆者は漫画や絵で恐怖を自己表現するようになった。
以下の記事には、筆者が恐怖を自己表現した漫画が載っている。
恐怖。
人間誰しもが持つ感情。
喜びや怒り、悲しみにならぶ代表的な感情が恐怖だ。
恐怖を使って自己表現するためには、恐怖とは何かについて知ることが大切。
ここでは恐怖を自己表現するために、ホラーを構成する3つの要素について見ていこう!
Contents
恐怖を自己表現するために知るべきこと
上の画像は筆者がアクリル絵具を使って、恐怖を自己表現した絵。
ホラーや恐怖といって、あなたは何を思い浮かべるだろうか?
幽霊、悪魔、吸血鬼、狼男、ゾンビ、フランケンシュタイン…
ホラーや恐怖と聞くと、僕は上のようなものが出てくる。
上の絵を描いたとき、僕は恐怖を自己表現したいと思った。
だから恐怖と聞いて真っ先に出てくるイメージの、ホラー的な怪物を描いて自己表現したのだ。
ではフランケンシュタインや骸骨のお化けは、恐怖といえるのだろうか?
いや、違う。
ホラーを象徴する存在ではあるけど、ホラーそれ自体ではない。
ホラーは、恐怖そのもののこと。
人に恐怖を感じさせる存在が、怪物や幽霊だ。
では恐怖とは、何なのか?
恐怖は、感情である。
そりゃ、そうだわw
ではどんな時に、人間は恐怖を感じるのか?
ここを突き止めれば恐怖が理解でき、ホラーを自己表現できそうだ。
以下から、恐怖を構成する3つの条件を見ていこう。
恐怖を自己表現するために知ること1:対処しようのない危険
対処しようのない命の危険に対して、人は恐怖を感じる。
例えば~
●独裁国家がいつ核ミサイルを飛ばしてくるか分からないとき
●山深い小屋で、殺人鬼に追いつめられたとき
●自分は生きているのに、棺桶に入れられて土に埋められそうになったとき
このような時、多くの人は恐怖を感じると思う。
自分の身に危険が迫っていて、それに対して対処しようがないときに、恐怖という感情がわく。
命に関わる危機が来たとしても、危険を簡単に取り除くことができたら、恐怖は感じないだろう。
仮面ライダーのショッカーの戦闘員が良い例だ。
ショッカーの戦闘員は黒づくめのスーツを着た、戦闘に特化したグループのこと。
ショッカーの戦闘員は仮面ライダーを倒すため大人数で攻撃してくるが、簡単に倒されてしまう。
戦闘員はおやっさんやライダーガールズなど、人間にまで倒されることがある。
本当に戦闘員と呼べるのか疑問だ(笑)
視聴者はショッカーの戦闘員に、恐怖を抱くことはないだろう。
ショッカーの戦闘員の恐怖は、人間でも取り除くことができるからだ。
しかしショッカー怪人は違う。
怪人は、強い。
戦闘員みたいに簡単にやられない。
滝和也やおやっさんでは、太刀打ちできない。
口から溶解液を吐いて人間を溶かしたりするので、仮面ライダーでさえやばい時もある。
そんな怪人が人間を襲って来る。
ショッカーの怪人は、人間にとっては恐怖といえる。
人間はショッカーの怪人が強すぎて、勝つことができないからだ。
このように「命の危機が迫っており、危険に対して対処のしようがないとき」に、人は恐怖を感じる。
恐怖を自己表現するために知っておきたい第1の条件だ。
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恐怖を自己表現するために知ること2:危害を加える対象が存在する
恐怖には、危害を加えてくる対象が存在する。
恐怖には、恐怖を感じさせる対象があるのだ。
例えば、幽霊は怖い。
幽霊という対象が、恐怖を感じさせている。
でも幽霊は危害を加えてこないではないかと、あなたは言うかもしれない。
幽霊という存在自体が人に恐怖を感じさせるので、すでに怖さという危害を与えているのだ。
「13日の金曜日」で言えば、ホッケーマスクをかぶったジェイソンが恐怖の対象だ。
ジェイソンは容赦なく人間を始末するから、危害を加えてくる恐怖の代表といえる。
体を縛られて線路の上に置かれた人間は、恐怖を感じるだろう。
この場合の恐怖の対象は、電車である。
拘束されたまま線路に置かれれば、電車にひかれてしまうので、恐怖を感じるはずだ。
対象が存在する怖さは、対象を取り除くことで恐怖が解消する。
危害を与えてくる対象を排除すれば、恐怖が消えるところが特徴なのだ。
危害を加えてくる明確な対象が存在するというのが、恐怖の第2条件である。
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恐怖を自己表現するために知ること3:未知なものに対する恐怖
恐怖の第3条件は、未知なものへの恐怖である。
僕は昔からホラー作品が好きだったので、恐怖系映画や小説、漫画などに接してきた。
その中で、共通して出てくる恐怖がある。
それが、未知な存在に対する恐怖だった。
人間は正体がわからない不気味なものに対して、恐怖を感じる。
例えば真夜中一人で道を歩いているとき、後ろからひたりひたりと足音が近づいてきたら、恐怖を感じるだろう。
近寄ってくる足音が近所のおばさんだったら、恐怖は感じない。
しかし後ろを見ても何もいなかったとしたら、どうだろう?
後ろに誰もいないのに足音は近づいてくるとしたら、それは未知なものに対する恐怖が生じているのだ。
「対処しようのない命に対する危険が迫る」ときにも、恐怖を感じる。
恐怖の対象が人とかモノとか状況なら、それを回避するという選択肢がある。
回避すれば、恐怖に向き合わなくてすむ。
しかし未知なものに対する恐怖は、対象が謎なので、対策のとりようがない。
未知な恐怖の代表は、幽霊だ。
幽霊が現れないようにするために、人間に何ができるだろう?
危害を加えてくるわけじゃないけど、暗い夜道に足のない白装束の女の人が立っていたらゾっとする。
なぜ目の前に足のない白服の女がいるのか?人間にとって理解不能なために生まれる恐怖だ。
未知なものに対する恐怖は、対処のしようがない分、他の恐怖よりも怖い。
名作ホラー映画には、未知なものに対する恐怖が描かれることが多い。
例えば「13日の金曜日」「リング」「エクソシスト」など。
人間にはおしはかることのできない、未知な存在が出てくるのだ。
そんな未知に対する怖さを描くことで、恐怖を自己表現できるだろう。
未知なものに対する恐怖を自己表現するときは、正体がわからない者が命を狙ってくる状況を描くといいかもしれない。
命が危険にさらされる恐怖と、危害を加えてくる相手の正体が謎という恐怖が、ダブルで作用するからだ。
恐怖を自己表現するときは、正体が謎で不気味な対象を用意しよう。
恐怖を自己表現するために知っておくべき3つの条件のまとめ
人間の心に恐怖を呼び起こす3つの条件は、以下となっている。
1:命に危険が迫っていて、危機に対して対処のしようがない恐怖
2:危害を加えてくる、明確な対象がある恐怖
3:未知に対する恐怖
この3つは、筆者が考える恐怖の条件である。
人に恐怖を感じさせる条件が分かれば、それを使うことで恐怖を自己表現することができる。
自分の創作に、以下3つの恐怖の条件を当てはめるのだ。
1:正体の分からない不気味な存在がいる。
これは未知に対する恐怖にあたる。
2:未知の存在は、自分や周りの人の命を奪おうとしている。
これは、危害を加えてくる対象の恐怖といえる。
3:未知なものに対して、対策の取りようがない状況を作る。
これは命の危機が迫っているのに、何の手も打てない状況による恐怖だ。
恐怖を構成する3条件を組み込めば、ホラー作品を自己表現することができる。
ここから先は、あなたの想像力を活かす番だ。