音楽を絵にすることができるって知ってますか?
音というのは色を感じさせます。
素晴らしい音楽を聴いた時、頭の中に広がる満足感。
これを色や線に分割し表現することで、音楽を絵にすることができるのです。
あなたは好きな音楽があるでしょうか?
僕は漫画と絵画を組み合わせて創作活動をしている漫画アート芸術家。
なぜ僕が音楽を絵にすることができると言いはれるのか?
僕はこれまで大好きな音楽を聴いた感動を基にして漫画や絵画を制作してきたからです。
僕は聴いた音楽の感動を絵や漫画に変換する術を知っています。
本日はあなたの好きな音楽を絵にする表現方法について書いていきます。
この記事を読んだらすぐに、あなたの好きな曲を聴いて感じたものを絵に描いてみましょう。
2021年10月2日追記
音楽を絵に変換するやり方を漫画で描いたので、まずはそちらをどうぞ♪
前後のエッセイ漫画は以下リンクに載ってます♪
Contents
音に色を感じる共感覚者
僕は昔から音楽を聴くと明確なヴィジョンや物語を感じる傾向がありました。
素晴らしい曲を聴く事で心が感動に満たされて、明瞭に色彩、形態、物語が見えるのです。
音楽がきっかけでまるまる一つの物語が生まれることもあります。
僕は漫画を描いていますから、この性質はとても役に立っています。
どうしてこうなるのかと調べてみた所ある感覚の存在を発見しました。
それが共感覚。
共感覚とは、ある刺激に対して普通の感覚とは異なる、別の感覚を感じること。
例えば
・音に色を感じる
・文字に色を感じる
のような感覚です。
ある一部の人にのみ見られる特殊な能力と言われています。
僕の場合音に色が見えるというより、一つの感動的な音楽を聴く事で絵画や物語(漫画)の明確なヴィジョンが浮かび上がります。
あとはそれを形にするだけでいいのです。
僕は感受性が高いためか何でもない事でも大きな感動を受ける性質があります。
そして受けた感動を何としても作品に昇華したいと感じる。
音楽を聴くとヴィジョンを感じる原因はこの特性が原因にあると思っています。
音楽を聴いた感動を描いた作品
世の中には音楽を聴いて浮かんだ感覚を絵に表現する人が大勢います。
素晴らしい音楽は心にとって最大の栄養素であり、パワーを与えてくれる。
僕がこれまで素晴らしい音楽を聴く中で生まれてきた絵画について紹介していきます。
1.ノルウェーの森 ”Norwegian wood(This bird had flown)”
パソコンのペイントソフトで2007年に描いたバージョン
油絵で2016年に描いたバージョン
まず初めはビートルズ時代のジョン・レノンがメインで作曲した「ノルウェーの森」”Nrwegian wood(This bird had flown)を聴いた感動を描いた絵。
「ノルウェーの森」”Nrwegian wood(This bird had flown) は、パソコンのペイントソフトと油絵で2バージョンを描きました。
これまで生きてきた中で、この曲とグリーンスリーブスほど僕に感動を呼び覚ます曲はありません。
僕の考える幻想性を完璧に押さえている曲が「ノルウェーの森」”Nrwegian wood(This bird had flown) とグリーンスリーブスです。
僕はこの曲を聴くたびに、頭の中に絵や物語が鮮やかに浮かび上がります。
恐らくこの曲から生まれるイメージだけで一生絵画や漫画の仕事が出来るんじゃないかと思えるくらい豊かなインスピレーションを与えてくれます。
「深い森の中をさまよう子供」
このイメージが頭に焼き付いて離れません。
全てが深い緑で覆われた森。
僕はノルウェーの森を聴いて感じた深い幻想性を、「幻想の森」というモチーフに設定して創作を行っています。
ビートルズの名曲「ノルウェーの森」は、筆者の創作テーマである「幻想の森」のモチーフとなった曲です。
以下の記事では「ノルウェーの森」などを聴いてるときに生まれたモチーフ「幻想の森」について解説しています♪
追記:2020年12月3日
ノルウェーの森を聴いた感覚を漫画で描いた作品【2010年】
ぼくは ビートルズの名曲「ノルウェーの森」 を聴いた感動や感覚を、漫画で描いたことがあります。
2010年、人生の転換期にあったころに、描いた漫画です。
漫画「ノルウェーの森」は、若い芸術家志望の青年が新たなる旅出ちをする物語です。
興味のある方は以下の記事に漫画が載ってるので、どうぞ♪
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2.アクロス・ザ・ユニバース
こちらもビートルズ時代にジョンレノンがメインで作曲した名曲「アクロス・ザ・ユニバース」の感動を2008年頃絵に表しました。
アクロス・ザ・ユニバースの持つ曲の豊かさをどう表現したらいいんだろう?
言葉では表す事の出来ない感動を絵に変換したのです。
僕はアクロス・ザ・ユニバースを上の絵の様に感じています。
どうしたらこんなに豊かな曲が書けるのか?
ジョン レノンの感動を生み出す力に、しみじみそう感じます。
3.Love
これはジョン・レノンがソロで活動していた時に書いた「Love」という曲の感動を描いた作品。
ジョン・レノンのloveは最高に深いですよ!
曲の中で「愛」についての概念を歌っているのです。
芸術家の赤裸々な心境をそのまま歌にしました!というような胸に迫るシンプルかつ美しい名曲。
僕はこの絵の中でそのまま言葉を書き入れています。
僕は絵を描くにしても文字など使えるものは何でも使う。
自らを表現するという事にスポットが当たっているから、絵というジャンルにくくる必要がないのです。
それは漫画を描いているのが原因で、漫画は絵の中に言葉を普通に使いますからね(擬音とか)。
4.モーツァルトの曲
僕の中で最高の音楽家の一人モーツァルト。
モーツァルトの作品は軽やかで聴きやすく、その音楽は魂に染み入る精神的な深さと崇高さを合わせ持っています。
上の画像はモーツァルトを聴いて感じた感覚をクレヨンでドローイングしたもの。
音楽を聴いて感動を受けたら、それを忘れないうちに絵に描くようにしています。
「鉄は熱いうちに叩け」というように、感動した瞬間の心の感覚をとどめるために即座にドローイングをした絵です。
時間をかけて一枚の絵を仕上げるのも良いですが、感動を即興で絵に変換することも僕はとても好きです。
以下記事には心から愛するモーツァルトの素晴らしさについて書いてあります!
5.ベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」
ぼくはベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」の第1楽章に感動を受けて、15ページの漫画アートを作りました。
漫画アートとは、漫画にアートの要素を合体させた創作です。
ベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」第1楽章は、幻想的な曲です。
この曲を聴いたとき、筆者の頭にイメージが浮かびました。
ベートーベンが森の中で一人、ピアノを弾いている情景が浮かんだのです。
ベートーベンは、ピアノの教え子で年下の女性に恋をしています。
この女性に向けて作られた曲が「月光」だったのです。
ベートーベンのピアノソナタ「月光」の感動から生まれた漫画アートは、以下の記事に載っていますので、興味のある方はどうぞ♪
他にも音楽を絵で表現した絵は色々あるので順次追記していきます。
2020年8月17日追記
以下の記事には、筆者がとある曲を聴いて(曲名は覚えていない)浮かんだイメージを描いた絵が載っています。
興味のある方はどうぞご覧ください。
2021年11月29日追記
ぼくは昔タバコを吸っていた時よく音楽を聴いてました。
タバコを吸うとき、ジャズを流していたのです。
タバコを吸いながらジャズを聴いていた時も、ぼくはその音楽を絵に変換していました。
そんなタバコを吸っていた時の話を、以下記事に漫画アートで描いています。
音楽と言えば、僕が人生で最も感銘を受けたロックバンド「ザ・ローリングストーンズ」を語らずにはいられません。
以下記事では、ローリングストーンズのアルバムの中で僕がロック史上最高の名盤と確信する「メインストリートのならず者」の素晴らしさを、漫画アートと文章で表現しました!
ローリングストーンズが彼らのルーツであるブルースをカバーしたアルバム「ブルー&ロンサム」の素晴らさについても、漫画と文章で表現しています!
好きな曲を絵に変換する方法
音楽を絵で表現する時に大切なことは「自分の感覚に素直に描く」ことにあります。
あなたの感覚はそれ自体で独自なので、感じたままに描くようにしましょう。
音楽を絵に描くときあらゆる絵画的常識から離れて、あなたの感覚のアンテナを信頼して下さい。
それでは音楽を絵に変換する具体的な方法について解説していきます。
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いかにして聞いた音楽を絵で表現するのか?
まずあなたが好きな曲を決めて下さい。
それをとてもリラックス出来る状況下で聴いてみる。
例えば部屋の電気を消すとか、布の中で目をつむりなら聴くとか。
こういう状況だと集中できるので音楽をイメージしやすくなります。
僕は音楽を絵で表現する時、部屋を暗くして全ての意識を曲に集中してイメージするようにしています。
こうする事でより明確に曲のイメージが浮かび、絵に描きやすくなるのです。
音楽は触れることが出来ないけど、確かな感動が存在する。
聴いててこの曲良いなぁって思う事があると思います。
その良いなって感覚をイメージする。
色や線や形態として。
頭の中に明確なイメージが出来るまで何度も聴いて下さい。
そうすると、なんとな~く漠然とした映像が見えてくる。
見えてこないという人は意識を音楽だけに集中して下さい。
何かを感じるはずです。
曲を聴いて感じた感覚に色や線や形態を付けるとどうなりますか?
これを描くのです。
色や線の集まりだっていい。
音楽に触発されて見えた何かを描くのです。
これが音楽を絵に変換する方法です。
音楽を聴いて感じたことをスケッチしてみる
あなたが曲を聞いて何かを感じたらそれを紙に描いてみましょう。
何か物体を思いつくかもしれないし、抽象的なイメージが浮かぶかもしれない。
音楽を聴いて浮かんだイメージを絵にしてみる。
絵でなくて線の集合体や図形でも構わないので。
感じたものをアウトプットするという行為が音楽を絵で表現する力を磨いてくれます。
描いたものが何が何だか分からなくてもいいのです。
音楽を聴き、感じたものを線、色、形態にアウトプットする。
結果出来たものはあなたの作品です。
曲を聴いて感じた事を象徴的に表現する
音楽を聴いてどんな色をイメージしたでしょうか?
音を聴いて感じた色を塗ってみて下さい。
例えばその曲を聞いて山が浮かんだのなら山を描く。
山の色も曲からのイメージを優先して塗ってみるといいでしょう。
必ずしも青や緑でなくていい。
あなたが感じた通りに色を塗ります。
音楽を聴いた感動を絵で表現するという事は、対象を絵で説明する事ではありません。
例えばリンゴを描くなら、リンゴの形を描いて赤く塗る。
これはリンゴの説明をしている絵。
しかし音楽という抽象的なものから受けた感じを描くというのは、対象の意味から離れるという事。
絵画は意味から離れて感覚の自由を表現できる。
ここに絵画表現の面白さが眠っていると思います。
最後に
音楽を聴いた感動を絵や漫画に変換して作品を作るためには、感動力を磨く事が大切です。
感動力を磨くためには、素晴らしい作品にたくさん接して、感動する体験を積むこと。
感動した力が大きければ大きい程、絵や漫画に表現しやすくなる。
なぜなら感じた思いをそのまま、色、線、形態、物語に転化させれば良いから。
僕がお伝えできるのは「ジャンルを問わずあなたにとって素晴らしいと思える作品に出来るだけ多く接する」ということです。
世の中には胸を打つような感動を巻き起こす作品がたくさん存在しています。
傑作に触れた感動というのはあなたの心の扉を開き、何らかの欲求を与えてくれるかもしれません。
「こんな素晴らしい感動を自分も作ってみたい!」
この思いが人を表現に駆り立たせるのです。
以下動画では、筆者が音楽を聴くと絵や物語のイメージが浮かぶことについてトークをしました。