今日僕は写真を絵に変換して創作をする方法について書いていこう!
あなたはどんな風に絵を描くだろうか?
- 実際に風景を前にして描く
- 頭の中にある想像世界を描く
- 人の顔を描く
- 好きなキャラクターを描く
色々あるだろう。
僕は今「幻想の森」というテーマで油絵の連作をしているのだけど、面白い創作法を発見した。
それは写真と想像力を使って絵に変換する創作法だ。
写真を絵に変換する創作法を使うことで表現の幅が広がったり、描くものがないと困ったときに重宝するかもしれない。
ここでは写真を絵に変換する創作法に迫っていこう!
Contents
写真を絵に変換するには?
写真を絵に変換して創作をするにはまず、あなたが気に入った写真を用意しよう。
僕はこの写真を使うことにした。
僕はこういう風景が大好きだ。
ではこの写真をどのように絵に変換したらよいのだろう?
今回僕が紹介するのは、写真をあるがままに描く方法ではない。
写真を基にして想像力をふくらませ、絵に変換する表現法だ。
さあ、あなたの好きな写真は用意できただろうか?
ざっくりと写真を粗描きして絵に変換する
写真が用意出来たらその写真をもとに、ざっくりと荒描きして絵に変換してみよう。
粗くてよいのでクロッキーを描くような感じで、写真の画像を絵に変換していくのだ。
このとき写真の細部を詳細に描こうとしないほうが良いだろう。
なぜなら漠然とラフに描かれている方が、想像力を用いやすくなるからだ。
写真を絵に変換するためにイメージを使う
写真を絵に変換するために必要なのはイメージ力だ。
写真の画像を粗描きで絵に変換したら、そこからイメージを使ってより詳細な絵を仕上げていく。
たとえばキャンバスにこんな風に描いたとしよう。
ここからあなたはどんなイメージが膨らむだろうか?
よ~く見てイメージしてほしい。
例えば僕なら左から右に吹く風の流れを感じた。
それも虹色の風。
で、イメージが浮かんだらその通りの色、形を置いていく。
僕は想像力を使って写真をこんな風に変形させた。
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想像力を使って写真を絵にするコツは、対象を誇張、デフォルメすることだ。
漫画でキャラクターの外観を簡略化して描くことをデフォルメというが、写真を絵に変換するときも僕はデフォルメを使う。
写真の絵をデフォルメするときは、その写真の好きなところを誇張するように描くと良いだろう。
例えば晴れた青空が好きなら強力なスカイブルーを空に塗りたくるとか
リンゴのへたが気に入ったら、ヘタの部分から手を生えさせるとか。
写真の特徴的なところを誇張、変形させると意外な効果が加わり絵が面白くなったりする。
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写真を絵に変換するために偶然生まれた線や色を用いる
写真を絵に変換するときは、偶然生まれた線や色を利用して絵をつくると良いだろう。
偶然生まれた形、色に触発されて絵を描くということ。
例えば偶然生まれた色がとても気に入ったとする。
そしたらその色を起点にアイデアをふくらませて、絵を構成していくのだ。
仮に以下のような写真があったとする。
う~ん、いかにも幻想の森といった具合。
僕はこの写真が気に入ったので、想像力を使って絵を描くことにした。
それがこの作品。
なんだか写真の痕跡をあまり残していない。
なぜなら僕は偶然できた色と形に触発されて描いたからだ。
僕は森の写真を絵に変換する際に、森の緑に魅了された。
だから森の絵をほとんどを緑の塊で描くことにしたのだ。
森を形作る線もほとんど描かずに…
例えばこれが偶然できた線や色を利用して写真を絵に変換するということ。
あなたは絵を描いていて色や形が生む偶然の効果に魅了されたことはないだろうか?
その偶然性を利用して、線や色を変形、誇張してゆくのである。
これは成り行き任せの制作法にも見える。
しかし視点を変えるとこれぞ「即興で絵を描く」という創作法になるのだ。
また写真を見て思いついたイメージを絵の中に描き込んでみるのも良いだろう。
写真を見てたらなんとなく思いつくアイデアがあるかもしれない。
それを絵として描き混んでみる。
写真というのはあなたの想像力を刺激するキッカケだ。
出来た絵が写真と全然関係ないものになってもOK。
写真から受けるインスピレーションを絵に変換していけばいい。
写真をもとに森を描いていたとしても、最終的に青と緑の抽象的な絵になってもいいのだ。
写真は絵を描くきっかけに過ぎない。
写真をもとに生まれた発想を絵に変換して創作していくのである。
写真を絵に変換するときに色を誇張して描いた
これは以前僕が足を運んだとある森である(幻想の森?)。
想像力や偶然性を使って絵を描くのなら、色こそ誇張しやすい。
あなたが描こうとしている写真の色を自分が感じたように誇張して描くのだ。
●色の明るさを増したり
●色の彩度を変えたり
●極端な色の配色にしたり
自分が感じた良い感じの色に誇張すればいい。
僕は上の写真をこんな風に描いてみた。
色も形も写真に似せるのではなく、あなたの感覚に従わせて絵を描く。
あなたの感覚のもとに色や対象を誇張し、変形し、描いてゆく。
写真を使いつつも、想像力や偶然性を利用して絵に変換していくのだ。
写真を絵に変換する創作法のまとめ
写真をもとに自分らしい絵を描く方法をまとめてみよう。
●好きな写真を用意する
●好きな写真をざっくりと粗描きする
●そこから生まれる形、線の面白さを誇張、変形する
●写真をみて生まれたイメージを絵のなかに描き込む
●自分の感覚をもとにして色を自由に使う
これを行うと偶然性や想像力を使って写真を絵に変換できるようになる。
ただ対象を描きうつすのではなく、自分の感覚に従って自由に変形できる絵が描けるようになるのだ。
自分の表現手段を増やす方法の一つとしてやってみると面白いかもしれない。
以下の記事では音楽を絵に変換する創作法が書いてあります♪
詩と絵を融合する創作法は、以下の記事に書いてあるよ♪