本日は画家活動の紹介で、人の顔を描くことについて書いていきます。
この絵は2017年11月頃に描いた油彩画で、父の肖像を描きました。
僕は漫画の創作やその他もろもろの仕事をしながらも、空き時間を見つけては油絵を描いています。
僕の中で絵画(油絵)を描くことは生きる上で欠かせない行為。
油絵を描くことが重要な活動だからこそ、自分の中で高いハードルを設けてきました。
満足のいく絵の仕上がりにならないと落胆し、ひどい時はしばらく油絵を描くことから離れることもあった。
しかし、油絵を描かないわけにはいかないのです。
僕は油絵において絶対に生み出すべき作品があります。
魂に刻み込まれたこの執念を実現するために今日も油絵の筆を握るのです。
このブログでは、あまり油絵の活動を書いてこなかった。
というのも自分の中で油絵を描く活動をどう情報発信すればいいかがよくつかめていなかったのです。
しかし色々な人のブログや情報発信を見るなかで、ヒントが見えてきました。
だからムダなものはそぎ落とし、単純明快に油絵を描く活動について書いていきます。
Contents
人の顔を描く連作
僕は現在人の顔を油絵で描く連作を行っています。
人の顔を描く連作は2017年中ごろ辺りから行っていました。
人の顔を描くといっても写真をもとに描いています。
幸いなことに人の顔を描く機会をよくいただき、現在油絵は人の顔を描く連作オンリーで進んでいます。
油絵で人の顔を描くのは理由があります。
僕は画家として何を描きたいのかな?と思ったとき「生命を描きたい」という答えが見えたのです。
樹木や動物、人間や大地、太陽や水…この宇宙に息づく生命を絵画でとらえたいと思ったのです。
ここには「宇宙万物は一体である」という観念があります。
人間も動物も天体も、全ては一つのものから生まれました。
宇宙は初め小さな点であり、ビッグバンが起こることで宇宙が誕生しました。
宇宙は生成進化し、やがて地球や太陽、水や植物、動物や人間など生命を育んでいきました。
僕は宇宙そのものが生命体だと思っています。
宇宙という生命に包まれた天体、その中の地球に住む小さな人間。
宇宙と人間、大きさは違うけど生命である点で一緒。
僕は宇宙からなる生命そのものを絵画によって表現したいと思いました。
そしてまず手始めに生命体である、人の顔を描く連作を始めているのです。
人の顔を描いて、その人の魂をとらえる
僕が人の顔を描くときに考えることは「その人の魂をとらえる」ということです。
僕は人の顔の表面的な映像を描きたいのではありません。
その人間の最も奥深いところにある真実なもの、その人間の魂を描きたいと思っています。
「人の魂を描く」。
この大いなる仕事は地道な前進からしか生まれません。
現時点では写真から見える外観を描くことから抜けていない。
しかしこれを重ねるなかで、徐々に人間の奥深いものをとらえられるようになりたいと思っています。
人の魂の深淵を描くなかで、もはや顔の形にこだわる必要はなくなるかもしれない。
形態や色彩からも解放されるかもしれない。
人の顔というのは絵を描くきっかけであり、最終的にはそこから感じたものを描くことになるでしょう。
しかし少なくとも現時点では、きちんと人の顔の外観を描けるようになる必要があります。
僕は階段をのぼるように、一歩づつ着実に上がっていきたいのです。
人の魂を描こうとする場合写真を見て描くより、直に会って目の前で描いた方が良いでしょう。
ある程度その人のことを知っていたり話したことのある方が、絵も本質をとらえやすくなるでしょう。
実際に人を前にして描くという事も今後行っていこうと思います。
僕はいま油絵を描くという一大事業のスタートラインを切ったところにいます。
全ては小さな一歩の積み重ねから生まれるのです。
ここからより進化向上し、変化し続けていきます。
そしてその全ての軌跡を、このブログに書きましょう。
漫画とアートを融合する過程も含めて。
少なくとも今は着実に確実に、目の前にある人の顔をキチンと描けるよう取り組んでいこうと思います。
人の顔は十人十色、星の数ほどある。
しかし顔の造作をこえて、よりその人間の本質に迫るものを画家はとらえるのです。
人の顔の造作をこえた本質とは、その人間の「魂」のこと。
人の顔を描くというのは、その人間の魂を描くことなのです。
人の顔を描いた他の記事は、以下のリンクに載っています♪
芸術とは自己の魂の表明である