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漫画の描き方

ギャグ漫画は漫才型とナンセンス型に分かれる!天才バカボンはどっち?

投稿日:2017年3月18日 更新日:

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僕はギャグ漫画というものを大きく二つの要素に分けてみよう。

 

①漫才型

②初めから狂った世界型

 

なぜこんなことを書くのかというと僕は大きな発見をしてしまったからだ。

僕はこれからこのブログ上で「猫のチッティ」という漫画を連載する予定でいる。

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漫画のジャンルはギャグに属すことになるだろう。

 

ギャグ…

この広く深遠な言葉の本質をつかむために研究を始めた。

そして僕は大いなる武器を発見したのである。

 

その名前とは…

 

「ナンセンス」

 

僕は今ナンセンスという強力な漫画における武器を発見した。

そうだ、あなたにもこの偉大なる「ナンセンス」の力をお伝えしよう…フフフ…ハハハ…ワーハッハッハッハ!

 

 

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今の漫画に多い漫才型のギャグ


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僕は有名な週刊漫画雑誌に目を通すことがある。

 

その時よく見るのは一話完結のギャグ、コメディもの。

長期連載漫画は途中から読むと話が分からない。

しかし一話完結のギャグ、コメディ物は一本一本のエピソードが勝負なので、漫画創作を勉強する素材として最適である。

 

そんなこともありギャグ系漫画に目を通すのだが、とある気づきがあった。

それは「漫才型のギャグが多い」ということである。

 

漫才とは主に2人組で披露される話芸で、二人の会話の滑稽な絡み合いで面白さを提供する。

そこにはボケとツッコミがある。

 

ボケは話題の中で面白いことを言う役柄であり、明らかな間違い、冗談やトンチンカンなことを言って笑いを誘う。

ツッコミはボケの間違いを素早く指摘し、笑いどころをお客さんに提示するという役割がある。

 

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僕が最近のギャグ漫画を見ていて割と多いなと思ったのがこのボケとツッコミによる笑いの演出だった。

漫画上で単に二人のキャラが漫才の掛け合いをするということではない。

笑いを取る手法が誰かがボケてそれにツッコムという型が多いということ。

 

例えばあるキャラがバカなボケを発すると別キャラに激しくシバかれてツッコマれるとか。

 

ちびまる子ちゃんという作品がある。

まる子のおじいちゃんが奇妙な発言をして、それに対して

ナレーションが一言入れて面白さを出すという演出があるだろう。

あれなんかもある意味ボケとツッコミだと思う。

 

確かに漫才が流行る今のご時世を見ればもっともなことかもしれない。

僕も漫才は大好きでアイポッドなどで聴きながら研究することもある。

僕は漫才だと横山やすしさんと西川きよしさんが演ずる

やすきよ漫才が大好きである。

 

しかし漫画の笑いは漫才型だけではないのだという事を僕はここで声を大にして叫びたいのだ。

そう、もう一つの笑いの型が「初めから狂った世界型」にある。

 

 

はじめからイッちゃってる世界観の笑い!


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僕はあらゆるマンガ作品の中で最も愛するものがある。

「天才バカボン」

 

僕が漫画を描きだすキッカケとなったのは赤塚不二夫氏の「まんが入門」という本だった→赤塚先生のまんが入門で漫画を描き始めた記事はこちら

 

保育園の頃から今に至るまで天才バカボンの漫画、アニメをたくさん観てきたし非常に大きな影響を受けている。

 

そして赤塚不二夫氏の描くギャグマンガにはある強力な武器がある。

漫才ではない武器があるのだ。

 

僕はブログ上で新連載漫画を始めるにあたり、あらためて

天才バカボンのアニメや漫画を研究していく中でそれを発見した。

実は天才バカボンにある笑いの要素は、イギリスのルイス・キャロルが描いた名作「不思議の国のアリス」にも存在する。

どちらも僕の大好きな作品である。

 

「不思議の国のアリス」 アクリル

「不思議の国のアリス」 アクリル

 

自分が好きな作品を探っていくと何らかの共通点があることに気づく。

これは非常に重要なことだ。

その共通する要素こそあなたが吸収すべき武器だからである。

 

僕の場合天才バカボンと不思議の国のアリスに共通する要素を発見した。

それが「ナンセンス」である。

 

ナンセンスとは無意味であること、意味をなさない事、バカげていること、くだらないことやその様を言う。

 

普通人が会話をする時、筋道立てて論理的に話をするだろう。

そうでないと意味が伝わらないからだ。

しかしナンセンスを中核に置く作品は違う。

 

意味や内容や筋道を全く無視して、突拍子もない展開にいざなう。

普通の人ならそんな話意味わかんないとホッぽりだすかもしれない。

 

しかしこれが漫画や文学という形態で表現すると面白さに変化する。

アート

 

試しに「不思議の国のアリス」を読んでみて欲しい。

ちなみにディズニーが制作したアニメはナンセンスさがいくぶん薄められている。

ナンセンスを本当に知りたいならルイス・キャロルの書いた原作か日本語訳を読むのが良い。

ナンセンスとはいかなるものかが分かるはずである。

 

意味や論理性を放棄して、いやむしろ破壊して独特な世界観を形作る表現がそこにはある。

 

このナンセンスという武器をギャグに転用したのが赤塚氏の代表作である「天才バカボン」だった。

 

 

天才バカボンにはナンセンスの原点がある


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天才バカボンは2017年時点で計4つのアニメが作られている。

僕が一番好きなのは1971年に放映された第一期で、これは全エピソードを保有している。

1991年頃に放映された第三期の頃は小学校一年生の頃でまさに漫画を描き始めた頃。

幼い頃の記憶として赤塚氏のまんが入門や天才バカボンのアニメなどが残っており非常に縁の深さを感じる。

 

僕は今1975年頃に放映された第二期天才バカボンのアニメを観ているのだけど、ナンセンスさが徹底している!

 

意味の破壊、唐突な展開、脈絡のないキャラクター、意図したテキトーさ、…

 

天才バカボンの笑いには常識という前提が存在しない。

 

例えば漫才なら常識という前提があっての笑いとなる。

ボケの間違いを常識的観点でツッコみ笑いを取る漫才。

 

しかし天才バカボンの世界観にはそもそも常識という前提がない。

おかしなキャラが地中をもぐってきたり、鼻や手や体がもぎ取られたり、拳銃を打ちまくるおまわりさんがいたり…

 

つまり初めから狂った世界観が存在している。

 

 

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同じギャグマンガでも例えば「こち亀」なら現実感というベースがあって初めて両さんの面白さが際立つ。

絵も現実をキチンと描き込んでいるのがそれを表わしている。

漫才のように常識とのズレから笑いを誘う方法と言えるだろう。

 

しかし天才バカボンの世界感にはナンセンスという強力なバックボーンがある。

それを象徴するのがあの絵柄である。

シンプルで、余計な描き込みは一切ない。

むしろ意図して手を抜いた絵を描くことで、ナンセンスという表現を強調している。

 

作品の世界観がすでに絵の時点で表現されている戦略の上手さ!

 

だからこそ奇妙奇天烈な、論理を無視した展開に説得力が増してくる。

 

また天才バカボンにはコントのような展開も多い。

様々なコントを寄せ集めて1エピソードを作っているようなものもある。

 

そこから生まれたギャグは悪ノリで進んでいき、不可思議なオチに至る。

 

僕は天才バカボンのアニメを観ているときこんな考えが浮かんだ。

「天才バカボンの世界観は初めから狂っててコントのような展開から悪ノリで話が進み、奇妙奇天烈なオチが来る」

 

このナンセンスを象徴する傑作アニメを観ていて、あらためて天才バカボンの素晴らしさに気づいた次第である。

そして天才バカボンのアニメや漫画を研究する中で大いなる学びも得た。

 

それはナンセンスという学びであった。

「初めから狂っている世界型」とはナンセンスの事である。

 

僕は自分の漫画にもナンセンスを取り入れることを決意した。

 

まとめ


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僕はギャグマンガを大きく二つに分解してみた。

・漫才型

・初めから世界が狂っている型

 

漫才型は現実における常識とのズレで笑いを誘う。

 

一方「初めから狂っている型」ではそもそも常識という世界観が存在しない。

ナンセンスという言葉通り「意味のない」「くだらない」「バカバカしい」「荒唐無稽な」ことを漫画という形で表現する。

 

僕はナンセンスに限りない未来を感じている。

まだまだ掘りつくされていない未踏の荒野が必ずある。

 

だから僕はこう宣言しよう。

「粕川博康はナンセンスで常識を破壊する!」と。

 

 

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粕川裕康/漫画アート芸術家。漫画描きと油絵描きをしており、二つ合わせて漫画アート芸術家!/漫画とアートを組み合わせた創作活動をしています。

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