筆者は物心ついたころから絵を描いており、7歳のときにはオリジナルで漫画を描きだしていました。
それ以降も漫画を描き続け、現在このブログで漫画を連載しています。
では漫画アート芸術家は、なぜ漫画を描くのか?
そもそも漫画を描きだしたきっかけは何だったのか?
そこには1冊の本との、運命的な出会いがありました。
この記事では漫画アート芸術家がなぜ漫画を描くのか?漫画表現と出会った経緯についてなどを、筆者の人生遍歴をまじえながら激白します!
Contents
なぜ漫画を描くのか?1:絵を描くことが好きだった
なぜ漫画を描くのか?
もともと筆者は、物心ついたころから絵を描くことが好きだったのです。
僕は一人で物思いにふけったり、お絵かきをして楽しむような子供でした。
幼いころの楽しみは、ウルトラマンや仮面ライダーのビデオを観ること。
⇒筆者が思うウルトラマンや仮面ライダーのベスト3はこちらの記事で書いています♪
生まれて初めて借りてもらったウルトラマンAのビデオがあまりに面白かったので、その後筆者は特撮作品にはまるようになりました。
子供のころは怪獣や動物、人間や有名キャラクターなど、いろいろなものを紙に描いては遊んでいました。
なぜ漫画を描くのか?2:空想癖があった
なぜ漫画を描くのか?
その理由は、筆者の空想癖にもありました。
筆者は昔から、空想をして物語を作っては一人で楽しむというクセがあったのです。
筆者はウルトラマンや仮面ライダーを見ながら、空想をしていたものです。
普通の子供ならウルトラマンなどを観たら、それでおしまいです。
しかし筆者はウルトラマンなどを観たあとに、空想でその世界の物語を考えていました。
例えばウルトラマンエースがヒッポリト星人と戦うエピソードを見たとします。
筆者はヒッポリト星人やタックの隊員などを使って、空想上で別の話を作って遊んでいたのです。
このように空想癖と絵を描くことが好きだったため、漫画を描きだす素地は作られていました。
そしてついに、あの本と出会うことになったのです!
運命の本と出会う!
なぜ漫画を描くのか?
理由は筆者が6歳のときに出会った、1冊の本が最大のきっかけでした!
筆者が6歳のとき、運命の本と出会うことになったのです。
その日、筆者は父と一緒に、ある場所へでかけました。
これから処分される本が、山のように積まれている場所です。
捨てられる本なので、欲しいものがあれば無料でもらっていける場所でした。
捨てられてる本の中には絵本もあったので、とても嬉しかったのを覚えています。
日も暮れがたになりました。
さあ帰ろうということになって、父と合流した時です。
父は何冊かの本を持っており、それを僕にくれました。
実はこのとき父がくれた本のなかに、運命の1冊が混じっていたのです!
その本が、これ!
小学館入門百科シリーズ10で、赤塚不二夫監修の「まんが入門」。
まんが入門は初版が昭和46年発行なので、当時から本の側面が茶色くなっているくらい古い本でした。
ぼくはこの本を一目見た時から、異様な魅力を感じました。
筆者が6歳当時に読んでいた幼稚園生向けの雑誌には、赤塚不二夫氏の漫画が連載されていました。
ほかにも初代アニメ「天才バカボン」が再放送されていたり、1990年には「もーれつア太郎」や「平成天才!バカボン」がアニメで放送されていたころ。
筆者はそれらのアニメや漫画に接していたので、赤塚不二夫氏の作品が好きになっていたのです。
このタイミングでの、赤塚不二夫監修「まんが入門」との出会いでした。
この日から筆者は、まんが入門を読みだすようになります。
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人生を変えたマンガ表現との出会い
それまでぼくは、漫画を描いたことがありませんでした。
しかし赤塚不二夫監修「まんが入門」を読むうちに、だんだん漫画を描いてみたい衝動にかられるようになります。
まんが入門には昭和の名作漫画を参考に、漫画の描き方が書かれています。
たとえばサイボーグ009や鉄腕アトム、白戸三平氏などの漫画が参考として載ってました。
実は筆者がサイボーグ009や天才バカボンなど昭和の漫画が好きなのは、「まんが入門」の影響があったのです。
まんが入門を解説してくれる、バカボンやバカボンパパ達に愛着を感じるようになりました。
筆者はまんが入門に掲載されているキャラクターの絵を、模写するようになります。
まんが入門は低年齢層向けに漫画の描き方が書かれており、子供心にすごく面白かったのを覚えています。
まんが入門を読むことで、天才バカボンやおそ松くんの存在が筆者の頭に強く刻まれました。
幼いころに入った強い刺激は、その人の一生に影響をおよぼすもの。
まんが入門を読むうちに、漫画を描きたくなりました。
そして見様見真似で、漫画を描き始めることになったのです。
まんが入門に載っていた「サイボーグ009」のこのページは、筆者に強烈な印象を残しました!
009の島村ジョーが真夜中に新幹線と一緒に走っているシーンで、一緒にSF漫画についての解説がのっています。
幻想的な雰囲気のこのシーンは、筆者にとってあまりにも強烈な思い出として残りました!
後に筆者は上と同じような絵を、「ドクロイド」というキャラクターを使って描いています。
⇒新幹線と共に走る009の絵を参考に描いた、ドクロイドのイラスト2点はこちらの記事に載ってます♪
まんが入門には、漫画に関するいろいろなことが解説されています。
以下が漫画入門の目次5章です。
1章:まんが上達7つのコツ
2章:まんがの基本を覚えよう
3章:さあ、まんがをかこう
4章:まんが家への道
5章:まんがもの知り帳
漫画のキャラクターの作り方や物語の作り方、投稿や持ち込みの仕方、色塗り、遠近法のことなどが書いてありました。
まだ幼い筆者にとって、まんが入門の内容は難しい部分もありました。
しかし何度も読み返すうちに、だんだん漫画の描き方が分かってきたのです。
まんが入門には、赤塚不二夫氏が以下の印象深い言葉を残しています。
「ひといちばい努力しよう~天才は努力から生まれるといわれます。才能があるといわれているまんが家たちは、ひといちばい努力して、より多くの知識をもとめ、より多くの絵の勉強をしています」~まんが入門より
筆者はこの部分を読んだとき、漫画家になるのは大変そうだぞと、思いました。
しかし同時に、漫画家はとても魅力的な世界だなと感じたのです。
女性の裸体のイラストが載ったページが恥ずかしくてやぶったこと
筆者は赤塚不二夫氏のまんが入門で、印象深い思い出があります。
まんが入門のなかには、人体デッサンをすすめるページがありました。
人体デッサンを解説するページで、赤塚不二夫氏の女性キャラクターが裸体で載ってるページがあったのです!
まだ幼い筆者は、女性キャラクターの裸体がのったページがすごく恥ずかしくて、そこだけ隠して読んでいました。
イラストで女性の裸体が載っているということが、異様に恥ずかしいことに感じられたのです。
そのため女性キャラクターの裸体が載ったページだけは、破って捨ててしまいました。
筆者は小学校1年生のときに「ハイパーZ」という漫画を描いています。
このハイパーZを描いてるとき、女性の裸体シーンを描くエピソードを考えたことがありました。
女性の裸体が登場するだけのシーンなのに、なぜかすごくドキドキしたのを覚えています。
最終的にハイパーZで女性の裸体を描いて(子供の落書き)、クラスの友達に読んでもらいました。
女性の裸体が登場するだけのシーンなのに、描き終えたあと、とんでもない禁断のシーンを描いてしまったような気分になったのです。
まんが入門で女性キャラクターの裸体シーンが載っていることが、異常に恥ずかしかったという謎なエピソードです 笑
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夢中で漫画を描きまくる
まんが入門を読んで後、漫画を描きだすようになりました。
初めて描いた漫画のタイトルは「ハイパーZ」。
ドラゴンボールZの自由帳に描いてます。
僕が漫画を描きだすきっかけを作った重要なアニメについては、以下記事に書きました!
ハイパーZの内容は、少年が謎の女性からアイテムをもらい、ハイパーZに変身して敵と戦うという幼稚な内容でした。
なぜか少年にアイテムをくれる女性は、まきグソの上に乗ってました 笑
当時からナンセンスなものを描いてたんだな♪
「ハイパーZ」は数ページで、1話完結の漫画でした。
ハイパーZを描いては、学校で友達に読んでもらう日々が始まります。
僕は何かに興味をもつと、夢中になって取り組む性質がありました。
そのため、学校の授業中でもこっそり漫画を描いていました。
授業中に漫画を描いていると、先生に見つかって漫画のノートを取り上げられたことが何度もあります。
筆者としてはせっかく描きためた漫画をとりあげられて、非常にショックを受けました。
しかし、次のノートを用意してまた別の漫画を描きだすのです。
するとまた先生に見つかって、漫画ノートを取り上げられる。
このようなことが何度も起こり、しまいには先生に奪われた漫画ノートがどっさりたまっていました。
先生に取り上げられた漫画ノートを積み重ねると、10㎝くらいはあったと思います。
それでも、筆者は漫画を描き続けていました。
筆者は漫画のほかに、自由帳のゲームを作って、クラスメートと一緒に遊んでいました。
もはや学校の勉強よりも、漫画や自由帳ゲームを作る方が面白くなっていたのです!
漫画や自由帳ゲームの制作は、小学校6年までずっと続けていました。
ちなみに中学や高校でも、漫画や自由帳ゲームを作っています。
以下は筆者が小学校4年生のころに描いていた漫画「スタンド大冒険」。
当時筆者は「ジョジョの奇妙な冒険」が大好きだったので、設定を借りて漫画を描いていたのです。
スタンド大冒険に登場するキャラクターは、ジョジョの奇妙な冒険を参考に自分で考えて作りました。
主人公は南コウタロウで、彼のスタンドは「ザ・マッハ」でした 笑
他にもロックマンや餓狼伝説、グリッドマン、13日の金曜日など、当時好きだったゲームや映画のキャラクターを借りて漫画を描いていました。
例えば、ロックマンの漫画本を読んだとしましょう。
筆者はロックマンのキャラクターを模写した後、キャラクターを借りて物語は自分で考えて漫画を作るのです。
今思い出しても、漫画を描くのはすごく楽しい時間でした。
10歳の時に大地と理香の物語を空想で始める
筆者は8歳(小学校2年生)のときに、空想で「大地と理香の物語」を始めました。
当時から筆者は、架空の物語を空想して楽しむ習慣があったのです。
「大地と理香」は、サイボーグの女性である美沢理香(みさわりか)と小林大地(こばやしだいち)が登場する、ラブコメディ的な内容の物語です。
「大地と理香」の物語については、以下の記事で紹介しています。
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10歳のころにバカオというキャラクターが誕生する
筆者は10歳(小学校4年生)のときに、バカオというキャラクターを作りました。
バカオが登場する漫画アート「もっとがんばれ!バカオ君」は、このブログでも連載しています。
バカオの誕生秘話については以下の記事で書いています。
小学校4年生のころにはドラゴンクエストを元ネタに、バカオを主人公にした漫画「バカオクエスト」も描きだしています。
当時の筆者はノートをやぶったものをホッチキスでとめて、漫画本を作っていました。
描いた漫画は、ベルマークと引き換えに友達に読んでもらっていたのです。
筆者は「もっとっがんばれ!バカオ君」や「バカオクエスト」以外も、いろいろな漫画を考えて描いてました。
「バカオクエスト」は、反応が良かったですね。
小学校4年~6年にかけて、「バカオクエスト1」を70巻ほど、「バカオクエスト2」は90巻くらいまで描きました。
上の画像は筆者が高校生の頃に描いていた「真・バカオクエスト」の表紙です。
そのうち、小学校の友達も漫画を描きだすようになりました。
筆者は「ゴロゴロコミック」という漫画雑誌みたいなものを作りました。
ゴロゴロコミックに筆者や他の人が漫画を描いていき、完成したらクラスの人たちに回して読んでもらうのです。
このとき一緒に漫画を描いてくれていたH君が、すごい傑作を生みだします!
それが「セイマの伝説」!
「セイマの伝説」はドラゴンクエストを元ネタにした冒険ものの漫画で、筆者はとにかく面白いと思いました!
「セイマの伝説」はクラス内で人気があったので、筆者は内心嫉妬を感じたほどです。
「セイマの伝説」の忘れられないエピソードに「ジャウとジャザの罠」というエピソードがありました。
この話が異常に面白かった!
筆者はH君の「セイマの伝説」から受けた影響を、バカオクエストに取り込んで漫画を描いていたのです!
中学生の頃に描いていた漫画
筆者は中学生になっても漫画を描いていました。
中学生のころは「妖怪少年ヤオル」という漫画を描いています。
当時「地獄先生ぬ~べ~」という漫画が好きだったので、ぬ~べ~っぽい要素を取り入れた漫画です。
妖怪少年ヤオルの主人公ヤオルには、神龍というドラゴンが守護霊としてついています。
ヤオルが守護霊の神龍と一緒に、悪い妖怪と戦うという漫画です。
他にも「疾風の秘伝説アシュラ」や、バカオの漫画などいろいろな漫画を描きました。
中学生のころは、ぼくや他の人が描いた漫画をコピーして、同人誌みたいなものを作っていました。
この当時描いた漫画はほとんどベルマークで売っていたので、今は残っていません。
高校のころに同級生と作った雑誌週刊少年ジャスト!
筆者は高校生のときにクラスメートと一緒に、週刊少年ジャストという雑誌を作りました。
週刊少年ジャストでぼくは「真・バカオクエスト」という漫画を描いています。
⇒高校生のころに描いていた週刊少年ジャストの「真・バカオクエスト」を読みたい方はこちらをクリック♪
高校時代、バカオクエスト以外の漫画も描いていました。
高校の時は音楽に夢中になっていたので、小中学生のときほど漫画は描いてません。
それでも、気が向けば何かしら漫画を描いていたのです。
高校卒業後にリニューアルした週刊少年ジャスト!
高校卒業後はリニューアルした週刊少年ジャストが作られます。
リニューアル版では筆者ではなく、ジャストで漫画を描いていたO君が編集して作っていました。
筆者はリニューアル版週刊少年ジャストで「変身!ドクロイダー」という漫画を連載しています。
⇒リニューアル版週刊少年ジャストの「変身!ドクロイダー」1話を読んでみる♪
筆者はその後も今にいたるまで、漫画を描き続けることになったのです。
なぜ漫画を描くのか?小学生の頃から創作の魔力に憑かれていた
筆者は小学校の頃から、創作の魔力にとりつかれていました。
その魔法は、今も続いています。
筆者は赤塚不二夫監修「まんが入門」によって、漫画表現を知りました。
赤塚不二夫監修「まんが入門」が、筆者に漫画表現の面白さを教えてくれたのです!
あのとき本の処理倉庫で「まんが入門」に出会っていなければ、筆者は漫画を描いていなかったか、描きだすのがもっと遅くなっていたことでしょう。
赤塚不二夫監修「まんが入門」は、いまでも手元にあります。
まんが入門に載っていた赤塚氏のナンセンスな世界観が、知らずしらず身につき、7歳のころから漫画を描きだすことになったのです。
赤塚氏の「まんが入門」は、筆者にとって運命の一冊だったのです!
そんな筆者がおすすめする名作漫画10選は以下の記事に載っています♪