筆者は幻想の森というモチーフに思いをたくして、上の油絵を2016年10月に描いた。
●タイトル:「幻想の森を眺める男女」
●キャンバスに油彩
モチーフとは、創作をするきっかけとなった発想のことを言う。
例えば山を見て感動した絵描きが、山を描くなら、山が創作のモチーフということ。
モチーフは、絵描きが絵を描くときの着想といえる。
筆者の創作のモチーフは、「幻想の森」である。
筆者はこれまで幻想の森をモチーフにして、漫画アートを作ってきた。
筆者は幻想の森というモチーフに自分をたくして絵を描く、漫画アート芸術家。
筆者は幻想の森をモチーフに絵を描くけど、同時に一切を描きたいと思っている。
この世に存在する一切を、絵を描くことで表現するのだ。
そんな筆者がライフワークとするのが「幻想の森」をモチーフにした絵。
この記事では絵のモチーフがどうして生まれるのかについて、筆者の体験談を書いていこう。
「幻想の森」の絵のモチーフが誕生した経緯を書くぞ!
Contents
どのようにして絵のモチーフは現れるのか?
筆者の場合、絵のモチーフはイメージとしてやってくる。
僕は昔から空想をしていたので、頭のなかに鮮明なイメージが浮かぶ子供だった。
例えば美しい風景を見たとき、好きな音楽を聞くとき、モチーフらしいイメージが浮かぶ。
幻想の森の絵のモチーフが浮かんだのは、好きな音楽を聴いているときだった。
筆者は好きな音楽を聴いているときに、絵のモチーフが浮かぶことが多い。
幻想の森のモチーフが生まれたときに聴いたのは、以下の曲。
ビートルズの曲で
●Norwegian wood(ノルウェーの森)
●Girl
●ミッシェル
イギリスの民謡で
●グリーンスリーブス
筆者は上に挙げた曲が、人生で最高峰に好きだ。
好きな曲をイメージしながら聴くから、絵のモチーフが浮かぶのだろう。
幻想の森のモチーフが生まれた時に聴いていたビートルズの3曲は、以下の記事で紹介している「ラバーソウル」というアルバムに入っている。
僕は漫画の案を練るときも、好きな音楽を聴く。
例えばアニメ、映画、特撮のテーマ曲を流し、浮かぶイメージを元に創作するのだ。
目をつぶり、好きな音楽を聴いてイメージすると、創作のモチーフが浮かんできやすくなる。
曲を聴くときに目を閉じて、イメージに気持ちを集中することがポイント!
曲を聴いてるときにイメージが浮かんできたら、以下のように考えてみよう。
これを創作のモチーフにしたら、どうなるだろう?
筆者はこのようにすることで、創作のモチーフが浮かんでくる。
好きな曲を聴いてるときに浮かぶ絵のモチーフのイメージとは?
上の画像は、筆者が2008年頃にパソコンソフトで描いた「幻想の森」をモチーフにした絵。
上の絵は、ビートルズの「Norwegian wood(ノルウェーの森)」を聴いてるときに生まれたモチーフで描いた。
好きな音楽を聴く時に、モチーフとして浮かぶ森のイメージは漠然としている。
モチーフが、絵として明確に見えるわけではない。
モチーフのイメージは、霧がかったように淡い姿で浮かんでくる。
以下はビートルズの「Norwegian wood(ノルウェーの森)」を聴いてるときに頭に浮かぶ、モチーフのイメージである。
一人、森のなかにいる自分
静寂な森だ
森は、霧につつまれている
森の中から妖精が出てきそうな雰囲気
森に人は、自分だけ
現実と幻想をつなぐ境界線
それが幻想の森
上の映像が浮かび、絵や漫画のモチーフとして使いたいという気持ちが湧いてくる。
もしあなたに特定のイメージが浮かぶなら、それは絵で描くべきモチーフかもしれない。
筆者は音楽を聴いた時などに浮かぶ森のイメージが、絵のモチーフだと感じ、創作テーマである「幻想の森」を作った。
僕にとって森は、幻想的で創作意欲をそそられるモチーフ。
絵のモチーフは、自身にとりついて離れないイメージから生まれるのだ。
何気ない思いが創作の源
絵の創作的モチーフは、昔好きだったことから生まれる。
筆者は幼いころから、森に好感があった。
筆者は子供のころ、両親と車で日帰りの温泉旅行に行っていたことがある。
車の行き帰りの途中に、山や森の中を通る。
このときに見た森の雰囲気が、とても好きだった。
車中から森を見ている内に、筆者の心に「幻想の森」のモチーフが刻まれたのだと思う。
このように幼いころから好きだったものに、絵のモチーフが隠されていることがあるのだ。
頭をよぎるイメージを、大切にしてほしい。
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一緒に生活している人は絵のモチーフになる
僕は2017年時点で、生活し始めて3年目になる女性がいる。
だれかと共同生活をしているなら、覚えておいて欲しい。
その人は絵のモチーフになり、作品に昇華できると。
誰かと一緒に生活してるなら、その人をモチーフにして絵を描くのだ(その人の許可は得よう)。
僕は一緒に生活している人をモチーフに絵を描くことがある。
例えば、肖像画。
2016年6月頃から彼女をモチーフに肖像画の連作を始めており、以下画像は第一弾。
僕は油絵が好きなので、肖像画はたいてい油彩で描く。
その人物を象徴する色を背景に塗り、肖像画を描く。
ぼくは絵を描くことで、その人に対する感謝を表現している。
身近にいる人は、画家にとって格好のモチーフとなるのだ。
それこそ連作で絵を描いて、創作のモチーフにしたほうが良いだろう。
常識と狂気のはざまから絵のモチーフは浮かぶ
今回ご紹介した幻想の森の絵にも、彼女は登場する。
幻想の森を眺める男女は、僕と彼女のこと。
二人が座る側の森が現実をあらわし、川の向こう側が幻想の世界をあらわす。
川をまたいで現実と幻想がある森を、描いた。
男女が、現実の側から幻想の森を眺めるというモチーフである。
川は、現実と幻想をつなぐ境界線としてのモチーフ。
現実と幻想のギリギリの境界線から、創作は生まれる。
幻想とは、空想することで生まれるイメージのことだ。
現実と幻想が切りかわるギリギリの境界にいるとき、創作意欲が湧いてくるのだ。
常識人として現実世界だけを見ていたら、ぼくのモチーフは生まれないだろう。
常識を保ちつつ、狂気とも呼べる幻想世界が必要なのだ。
筆者の場合は常識と狂気のはざまから、創作のモチーフは生まれる。
現実だけでなく、空想の世界からも絵のモチーフを探してみよう。
幻想の森の絵のモチーフの最後に
芸術家にとってモチーフは、自分を表現する媒介だ。
僕は、モチーフに自分をたくして表現する。
ゴッホは黄色に自分を託して、ひまわりを描いた。
モディリアーニは人をモチーフにして、面長な人物像を描いた。
カラヴァッジョは光と影を通して、モチーフを描いた。
あなたは何をモチーフに描くだろうか?
僕は、森をモチーフに描こうと思う。
幻想に包まれた、神秘の森に自分を託して…