現代アートは、面白い。
最近、今を生きる現代アート作家の作品を見たり、現代アートに関する本を読んでいる。
現代アートといえば、やっぱり本場はアメリカ。
海外の現代アート作品を見ていると、面白いと思うと同時に重要なことを発見した。
ここでは筆者が現代アートを見て面白いと思った理由と、その裏にある表現者の価値について見ていこう!
現代アートが面白い理由とは?
筆者が現代アート作品を見て面白いと思った理由は何か?
それは、「独自のスタイルを築いている」こと。
有名アーティストに必ず共通している特徴である。
どの現代アート作家もその人特有のカラー、個性、特徴を持っている。
その独特な現代アート作家の個性が、面白い。
例えば僕は現代アート作家の中では、ダミアン・ハーストが好きだ。
ダミアン・ハーストは、動物を切り刻んでホルマリン漬けにしたものを現代アートにして発表した。
動物の死骸をホルマリン漬けにするなんて、非常に面白い発想である。
また日本の現代アート作家で、草間彌生氏も好きだ。
草間彌生氏といえば、すべてを水玉模様でおおう作品で有名。
ダミアン・ハーストも草間彌生氏も、その作品を見れば誰が作ったか一目でわかる。
その強烈な個性が、面白いのだ。
有名芸術家の作品を思い起してみるといい。
●メチャクチャに変形されたピカソの絵。
●不安にうごめき、波打つムンクの絵。
●淡い色彩で豊満な女性像を描いたルノワールの絵。
遠くから見てもすぐに分かるくらい、みんな面白い個性を持っている。
彼らは確立された独自の様式で、繰り返し制作する。
芸術家にとって重要なポイントが、ここに隠されている。
芸術家にとって作品は、ブランドなのだ。
その人からしか生まれえない表現を作るから価値となり、莫大な価格で取引される。
当然他の誰でも作れるような作品は、歴史に残ることはない。
大切なのは、オリジナリティ。
その人にしか出せないオリジナリティを感じた時に、面白いと感じるのだ。
僕はレオナルド・ダ・ヴィンチの描く繊細無比な絵画も、キース・へリングのシンプルな線描も、同じように素晴らしい芸術性を持っていると思う。
「ジョジョの奇妙な冒険」の写実的な作風も、「クレヨンしんちゃん」のくだけた作風も、同じように独自な価値がある。
要は描き込み量や、絵のうまい下手ではないということだ。
大切なのはその芸術家からしか生まれえない、唯一無二の表現。
これを示した人が面白いし、価値があるのだ。
ゆえに芸術家は「自分というブランド」を、築き上げることが大切だなと思った。
それが分かると作風をあちこち変えるよりも、誰が見ても分かる自分様式を作る方が先決だと思う。
現代アートの面白さを見て、表現者の価値を知った。
表現者の価値は、「自分自身と作品をブランドにする」ことにあるのだ!