オーディオブックを聴くと、漫画創作のために必要な「キャラクターや物語作り」のヒントが浮かぶことがあります。
筆者は実際にオーディオブックを聴くことで、漫画の発想が浮かび、作品を描けたことがありました。
この記事ではオーディオブックについてや、オーディオブックを聴いて漫画創作のヒントにつなげるための考え方を紹介します。
オーディオブックを聴くことで、簡単に漫画創作につながるヒントを得ることができるので、ぜひ最後までご覧ください♪
Contents
オーディオブックとは?
オーディオブックとは、プロの声優やナレーターが本の内容を朗読してくれた音声作品のこと。
オーディオブックはパソコンやスマートフォンなどにダウンロードすることで、いつでも好きなときに聴くことができます。
例えば小説、落語、音声ドラマ、ビジネス書、自己啓発書、語学関係の本などです。
文字を読むのが苦手な人は、本と聞いただけで拒否反応が出るかもしれません。
しかしオーディオブックなら、耳で聴くだけで簡単に本の内容が頭に入ってきます。
オーディオブックでは、朗読の速さを2倍や3倍にできるので、長い内容でも時短で頭に入れることができますね。
またオーディオブックでは、有名な俳優やナレーターが朗読をしていることがあります。
例えばAmazonが提供するオーディオブックサービス「Audible」には、ともさかりえさんなどの有名人が朗読を担当しているものがあるのです。
朗読する人のファンであれば、本を聴くのが楽しみになるかもしれません。
オーディオブックでは、音声情報のみで文章はありません。
オーディオブックがどんな内容か気になる方は、サンプル音声を無料で聴けるので、試し聴きをしてみるとよいでしょう。
古い本では、オーディオブック1冊分が無料でダウンロードできることもあります。
オーディオブックを聴くメリット
オーディオブックを聴くメリットは、「ながら聴き」ができることにあります。
例えば~
●漫画を描いてるとき
●電車に乗ってるとき
●家事をしているとき
●夜寝るとき
などに音声を流せば、自然に本の内容が頭に入ります。
紙の本を読むにはそれなりの時間がかかるし、本を読むことだけに集中しなければなりません。
しかしオーディオブックなら、別の何かをしながら、本の内容をインプットすることができるのです。
オーディオブックは短ければ数分から、長いもので数時間をこえるものもあります。
しかしオーディオブックはながら聴きができるので、時間の長さはデメリットになりません。
漫画の絵を描いてる時にオーディブックを流せば、作品制作をしながら、本を楽しめます。
そのため漫画を描く人にとって、オーディオブックは効率の良い学びの手段になるのです。
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オーディオブックでどんな本を聴くと漫画創作のヒントに繋がる?
オーディオブックを聴いて漫画創作につなげるためには、小説、落語、音声ドラマなど物語系の本が良いでしょう。
なぜなら物語系のオーディオブックには、キャラクターが登場し、ストーリーが語られるからです。
耳から入ってくる物語やキャラクターがきっかけになって、次の漫画の発想が浮かんでくるかもしれません。
漫画のアイデアは、自分のなかにどんな情報がインプットされているかで、出てくるネタも決まります。
例えば桃太郎しか物語を知らなければ、その人から出てくるアイデアは、桃太郎に関連した発想しか出てこないでしょう。
しかし世の中のいろいろな物語を知ってれば、それだけストーリーパターンの引き出しがあるので、出てくるアイデアも独特なものになりやすいです。
キャラクターも同じです。
どれだけいろんな種類のキャラクターパターンを知っているかで、自分が生み出せるキャラクターの幅が決まります。
これらキャラクターや物語のパターンは、オーディオブックを聴くことで学ぶことができるのです。
まともに小説を読んだら時間はかかるし、読んでる間は漫画制作ができないし、目は疲れるというデメリットがあります。
しかしオーディオブックを聴くことで、別の作業をしながら、簡単に漫画創作のヒントを頭に入れることができるんですね。
実際に筆者はオーディオブックを聴くことで、漫画の発想が湧いて、作品を作ることができました。
以下より筆者がオーディオブックを聴いて漫画創作に活かすようになった事例を紹介しますね。
こうしてオーディオブックを知り、創作に活用するようになった
僕が物語を音声で聴くようになったのは、2010年ころ。
当時は図書館で名作文学の朗読やドラマCDなどを借りていました。
その後、audiobook.jp(元Febe)というサイトでオーディオブックを購入するようになりました。
オーディオブックで優れた物語を知ることで、傑作に付随する要素を取り込みたいと思ったからです。
手塚治虫氏は、以下のようなことを言っています。
漫画から漫画の勉強をするのではなく、一流の映画を観て、一流の音楽を聴き、一流の芝居をみて、一流の本を読みましょう。その上で自分の世界を作っていくのです
漫画から漫画を学んでいると、似たような絵柄や物語、雰囲気になりがちです。
しかし1流の作品に触れることで、傑作の本質をつかむことができます。
それを自分の作品に活かして創作をすることで、オリジナリティが生まれるということなのでしょう。
僕は手塚氏の上の言葉に、とても感銘を受けました。
だから傑作と呼ばれる作品があれば何でも観て、聴いて、読んでたのです。
日本や世界の文学全集も読みましたが、これらの本は分厚くて、読むのに時間がかかります。
しかしオーディオブックなら「ながら聴き」が出来るので、移動中も制作中も物語を聴いて内容を理解できます。
別の作業を行いながら本の内容を聴けるのは、時間効率が良いんですよ。
オーディオブックのような、便利なコンテンツを使わないのはもったいない。
だから僕は名作物語、戯曲、詩、童話、落語などの朗読音声を、ipodで持ち歩いて聴くのです。
物語以外の本からも、漫画創作のアイデアが浮かぶことがあるかもしれません。
今の時代オーディオブックは、漫画描きにとって欠かせないコンテンツなのです。
では物語のオーディオブックを聴いて、それをどう漫画創作に活かすのか?について以下から見ていきます。
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オーディオブックを漫画創作にどう生かすのか?
漫画を作るとき、キャラクターや物語を生み出す力が必要です。
そのためには、物語やキャラクターのバリエーションを知ることが役立ちます。
世の中に存在する物語やキャラクターには、パターンがあります。
パターンに作家それぞれの個性をミックスさせることで、オリジナルな作品が作れるのです。
例えばドストエフスキーの「罪と罰」をみてみましょう。
「罪と罰」では「主人公ラスコーリニコフが、金貸しの老婆を殺して金を手にして逃げる物語」が描かれます。
金貸しの老婆を殺したラスコーリニコフは、自分がしてしまった罪の重さに後から気が付きました。
まもなく警察の捜査が始まり、いつ警察に犯罪がバレて捕まるか分からない状況となります。
「罪と罰」では、主人公が警察にいつ捕まるか分からないスリルが、読者に先を読ませる原動力になっているのです。
つまり、「罪と罰」からはサスペンスの手法が学べます。
サスペンスとは、この先どうなるか分からない緊張した心理状態が続く作品のこと。
また「罪と罰」では、老婆を殺した自分を正当化しようとする主人公が、善と悪の意識の間で苦悩する姿が描かれます。
主人公のいろいろな悩みや葛藤を描くことで、先が気になった読者を物語に引きずりこめます。
「罪と罰」からは、自分が犯した罪に葛藤する主人公の様子を、学ぶことができるのです。
オーディオブックで発見したこれら漫画創作のヒントは、自作で活かすことができます。
「罪と罰」をネタに漫画創作につなげた発想の例
例として、以下に「罪と罰」を元に筆者が漫画創作につなげてみます。
まずは時代を現代に設定して、お金に困ってる主人公を設定します。
主人公は「死んだ人間を生き返らせる薬」を研究している科学者です。
しかしこの薬を完成させるためには、邪魔な人間Aを殺さなければなりません。
何人もの人間を生き返らせるためには、邪魔な人間Aを1人殺すくらい仕方ないことだと、主人公は自分を説得します。
主人公は邪魔な人間Aを殺して、「死者を蘇生させる薬」を完成します。
しかし主人公が作った「死者を蘇生させる薬」は、効果がなかったのです!
「死者を蘇生させる薬」を作ることに失敗した主人公。
主人公は、自分が殺人を犯したことに、罪の念を感じます。
まもなく警察の捜査が始まり、主人公はつかまるのではないかとビクビクします。
こうして主人公が警察につかまるかもしれないサスペンスと、罪を犯した主人公の葛藤を描くことができます。
以上が「罪と罰」を聴いて浮かんだ発想です。
これは「罪と罰」からヒントを得ていますが、別の物語になってますね。
既存の作品の時代や国、キャラクターや、作品のテーマをずらすことで、別の視点の物語に生まれ変わるのです。
そこに自分のオリジナリティをちょっと加えることで、漫画にすることができます。
オーディオブックを聴くと漫画キャラクターの発想も浮かぶ?
物語系のオーディオブックを聴くと、漫画のキャラクター作りのヒントにもなります。
物語ではいろいろなキャラクターが登場し、キャラ同士の関係性が描かれます。
これらキャラクターの性格や関係性の種類を、自分のなかにインプットすることが大切なのです。
キャラクターの性格やキャラ同士の関係性のパターンを数多く知れば、それを組み合わせることで別の漫画創作ができるからです。
僕はオーディオブックでコナンドイル原作の推理小説「シャーロックホームズ」を聴き、キャラ創作の学びになりました。
シャーロックホームズのメインキャラクターは以下2名です。
●シャーロックホームズは、超人的な探偵能力を持つ、変わり者の主人公
●ワトソンはシャーロックホームズを支える常識人の医者。
シャーロックホームズは、ホームズが事件を解決するメインの主人公で、ワトソンの目線からストーリーが語られます。
ホームズは変わり者なので、読者は彼の行動の真意がつかめないことがあります。
しかし読者視点のワトソンが物語を書くから、話として理解しやすくなっています。
このようなホームズとワトソンの関係性は、漫画創作で活かせるでしょう。
例えば変人の天才キャラクターを主人公として、読者目線のキャラクターをサブにおくことで、物語を展開する形です。
シャーロックホームズの物語は、お客さんの依頼がホームズのもとに届くことで始まります。
そしてホームズたちが事件を解決するために、現場へ出向くのです。
シャーロックホームズの物語展開に似ているのが、ゲゲゲの鬼太郎。
鬼太郎の妖怪ポストに依頼が入り、仲間を連れて、妖怪退治に向かう流れが似ています。
鬼太郎の場合、主人公はまじめな少年で、サブキャラのねずみ男が個性の強い変わり者となってます。
オーディオブックでキャラクターの関係性や性格などを知り、それを組み合わせたり自分のアイデアを加えるこで、漫画創作に活かせます。
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オーディオブックの物語を聴いて誕生した漫画とは?
筆者はこれまでオーディオブックで物語を聴いたことで、いろいろな発想が生まれ、漫画を描くことができました。
ぼくは20世紀に活躍したアメリカのホラー小説家H.Pラブクラフトが好きなので、オーディオブックでほとんどすべての本を購入しています。
そして寝る時も移動中も物語を聴くうちに、漫画の発想が生まれました。
ラブクラフトの「名前のない都市」を聴いて、浮かんだアイデアをもとに描いた漫画が以下です。
ラブクラフトの「アウトサイダー」を聴いて、浮かんだアイデアをもとに描いた漫画が以下です。
また筆者は、オーディオブックで童話の赤ずきんを購入したことがあります。
赤ずきんの物語を何度も聴いて、描いた漫画が以下です。
アメリカの小説家エドガー・アラン・ポーの「黒猫」を、オーディオブックで購入したこともあります。
ポーの「黒猫」に筆者の創作を加えて、以下の漫画を描きました。
ほかにもオーディオブックを聴いて浮かんだ漫画のアイデアはたくさんあるので、これから描こうとしているところです。
このように、オーディオブックで物語を聴くことで、漫画の発想が浮かぶことがあるのです。
オーディオブックを無料で読む方法は?
実はオーディオブックを無料で1冊もらえる方法があります。
それはAmazonが提供する「Audible」というサービス!
数あるオーディオブック配信サービスのなかでも、Audibleは本の数が多いです。
落語から文学書、ビジネス書、自己啓発書から洋書まで、20ジャンルのうち20万冊以上のラインナップがあります。
Audibleに会員登録するには、月額1500円が必要です。
会員登録することで、どんな本でも1冊買えるコインが毎月1枚もらえます。
しかし今ならAudibleで、無料体験期間があるのです!
無料体験期間を使えば、タダで1枚コインがもらえます。
つまり、Audibleでオーディオブックを1冊無料で買えるということです。
無料期間は30日間あるので、この期間内に解約すれば、お金は1円もかかりません。
さらに無料で購入したオーディオブックは、解約後も自分のものです。
いつでも耳で本を楽しめるのです。
本の内容が分からなくて不安なら、無料で聴ける音声サンプルがありますし、返品することも可能です。
もし無料で買った本がハズレでも、返品して別の本を購入することができるんですよ。
完全ノーリスクで、Amazonがオーディオブックを1冊くれると言ってるようなものです。
ちなみに会員であれば2冊目以降を買いたい場合、提示価格の30%オフの値段で購入できます。
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