この記事では四コマ漫画の案を出しやくする、2種類のアイデア発想法について見ていこう。
ここで書くことはぼくが考える発想法で、人によってアイデアの作り方は千差万別。
だからここに書いた以外のアイデア発想法もあるだろう。
しかしこの記事を知ることで四コマ漫画のアイデアを考えるときに、客観的な視点からアイデアの質をみることができて、アイデアを発想しやすくなるかもしれない。
まずはぼくが提案するアイデアの一つで作った四コマ漫画を掲載しておこう。
四コマ漫画で使える2種類のアイデア
四コマ漫画のアイデアには2つの種類がある。
・一発芸アイデア
・キャラクターの個性を生かしたアイデア
一発芸アイデアとはその名の通り一回限りの面白さを狙ったアイデア。
一発芸アイデアはキャラに関係なく、アイデアを四コマ漫画に使うことができるのが特徴だ。
キャラクターの個性を生かしたアイデアとはキャラの特徴にスポットを当ててネタとして使うもの。
キャラクターの個性を生かしたアイデアとなるので、まさにそのキャラクターじゃないと使用できないネタと言える。
今回の四コマ漫画で僕が使ったのは「一発芸アイデア」だ。
僕は一発芸アイデアを使うことが多い。
一発芸アイデアはシリーズを持たない単発の四コマ漫画を作るときに役に立つ。
しかし特定の主人公が存在する場合は、キャラクターを立たせるために「キャラクターの個性を生かしたアイデア」で作っていったほうがキャラを印象付けるのには良い。
「もっとがんばれ!バカオ君」はシリーズものなので本当であれば「キャラクターの個性を生かしたアイデア」を使った方が良いのだ。
僕は現在「一発芸ネタ」を生かしたアイデア」の割合を増やしていこうかなと思っている。
漫画はとくにキャラクターが重要なので、主人公がいる四コマ漫画であれば「主人公の特徴を最大限生かしたアイデア」を使うとキャラクターをアピールすることができる。
四コマ漫画のアイデアをテーマと結びつける
さらにいうと四コマ漫画のアイデアがその作品のテーマと結びついてるととても良くなる。
僕は先日新聞の四コマ漫画をなにげなく見たとき、漫画が面白いだけでなくちゃと作品のテーマに結びつけられていて「質の高い四コマ漫画」だなと思った。
四コマ漫画に限らず「漫画作品はテーマ」がとても重要だと思う。
お説教臭い、テーマが全面に出た漫画というのではない。
「ほんのりかすかに、テーマを匂わせる」のがテーマの上手な使い方だ。
漫画として楽しんでもらいながら、読後に感じるほんのりした作者のメッセージ。
これがあると僕はすごく質の高い漫画に感じてしまう。
僕はまだまだ漫画の勉強中なので、テーマをもっとうまく作品に忍び込ませられるよう工夫していこうと思う。
漫画にほんのりメッセージを残すとは、つまり「漫画による自己表現」なのだ。
テーマが作品とうまく結びついた名作にジョンレノンとヨーコオノが合作した「イマジン」という曲がある。
イマジンは短く、シンプルな構成で、比類なく美しい曲だ。
にもかかわらず歌詞では「人間がイメージすることの力の大切さ」について書かれており、単なる薄っぺらいラブソングとは違う。
イマジンはただ曲が美しいだけでなく、人がイメージすることは実現できるという重要なメッセージを発している。
ぼくはイメージすることの大切さをさりげなく、あの美しい曲にひそませたレノンとヨーコの創作にとても感動した!
まさにジョンレノンとヨーコオノの思想が「甘い蜜」をかけて一つの曲にまとまっている。
「作品に甘い蜜をかける」とはイマジンでいえば「曲としての美しさ」や「シンプルな歌詞」という聴きやすさのこと。
あるいはメッセージをごり押ししていない、さりげなく作品にひそませる作り方のこと。
曲が聞きやすいから、レノンやヨーコのメッセージもすんなり心に入ってくる。
漫画でもこの甘い蜜を作品にかけてテーマを語るのだ。
作品としての面白さを維持しながらも、作者のメッセージを裏にしっかりと持たせることによって、「エンターテインメントであり自己表現でもある漫画」となる。
僕はそんな漫画を作れるようになりたいと思っている。
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