「もっとがんばれ!バカオ君」のテーマ
四コマ漫画「もっとがんばれ!バカオ君」の主人公・バカオはバカである。
バカという言葉の意味をwikipediaで調べてみるとこのように書かれている。
バカとは~
●愚かなこと
●社会の常識に欠けていること
●理解力、判断力、知識などが人と比べて劣っていること
●つまらないこと、無益なこと
~wikipedeiaより
バカオはこのバカを象徴するようなキャラクターだ。
バカという言葉は人をさげすむ意味を持つと同時に、相手に対する親密さをあらわす言葉にもなる。
例えば親が子に、恋人同士がこの言葉を使う場合、親しさゆえの愛情表現の裏返しともとれる。
また「バカと天才は紙一重」という言葉があるように、バカゆえに他の人が考えつかないような何かを発見し、生み出せる人という例もある。
このように「バカ」という言葉は意外と広い意味を持っている。
バカオはバカなので物事をあまり考えず、その場の勢いで軽躁に動いてしまうからドジをくりかえす。
バカオが特徴的な所は「自分がバカなことを認識している」という点にある。
本当はバカなのにバカに見られたくないために隠そうとするのだが、ことごとく失敗してバカをみるのがバカオなのだ。
でも僕はバカな人にしか見えない世界もあると感じている。
例えば社会の常識にがんじがらめになっているとものの見方が一面的になりかねない。
例えば
●学校ではテストで良い点数をとった人が頭が良いとされる
●学校を出たら就職をして大手の企業に務めていると安全だ
●大人になったら一対の異性と結婚という絆で結ばれる
●世の中には勝ち組と負け組が存在する
これらのことはある社会では常識でも場所が変わると常識ではなくなる、ある社会の中での一般的な通念に過ぎない。
そして常識は誰かの考えによって作られており、法律によって常識を変えることもできる。
時代、場所、統治者によって正しいことと間違ったことの基準はどうにでもコントロールできる。
戦争の時代には相手の国の人間を殺すことが正しいことにもなるのだ。
幼いころから教えられた考えは人に影響を及ぼすので、常識を教えるという事は人をコントロールする力を持っている。
ルールがないと多くの人が生活する社会に規律がなくなってしまうので、ルールはとても大切だ。
しかし同時にルールは人の思考、行動をしばる牢獄にもなりえる。
「常識という名の牢獄」
僕の頭をこの発想が支配していて、このテーマを考えるとゾクゾク創作意欲が湧いてくる。
世の中の99%の人が「常識という名の牢獄」に入っているとすれば、この牢獄から自由になれる人間が1%存在する。
それが「バカ」なのだ。
バカは常識にしばられないから、他の人が考えもしないアイデアを思いついたり、バカゆえに行動したことが一般人から見て革新的に映ったりする。
バカを社会においた時、「常識という名の牢獄」にしばられた人々を解放してくれる、新しいものの見方を感じさせてくれる存在にもなりえるのだ。
「バカゆえに常識を破壊し、他の人には気づかない可能性を見せてくれる」
そんなテーマもバカオというキャラクターの裏には存在している。
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俺が出演する漫画や誕生秘話は、以下の記事に載ってるぜい