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石ノ森章太郎の漫画家入門はマンガ家の魂が書かれた本

投稿日:2018年5月15日 更新日:

石ノ森章太郎のマンガ家入門

石ノ森章太郎のマンガ家入門。

僕はこれまで色々な漫画入門書を読み漁ってきたけど、これだけは絶対に外せない本が2冊あります。

それは

石ノ森章太郎のマンガ家入門と手塚治虫の漫画の心。

漫画家入門系の本はこの世にたくさんあります。

しかし漫画の描き方というのは、時代が進むごとに進化していく。

昭和の時代は多くの漫画が原稿用紙につけペンなどで描かれていました。

でも現代はパソコンソフトを使ってデジタルで漫画制作をする人も多くなっている。

漫画の描き方というのは、時代によって変化していくのです。

技術的な漫画の描き方は、その時代最新の入門書を参考にすれば良いでしょう。

しかし!

漫画表現という最強に面白い創作の核心部分、これを漫画描きはつかんでおく必要があるのです!

現代は色々な漫画が世に出回っており、昭和の漫画とはおもむきが違う。

しかし漫画がたくさん出まわっている状況にあるときこそ、漫画における本当に大切なもの、原点を知る必要があるのです。

これは樹木でいえば根っこをしっかり持つということ。

木は外から見るとしっかり立ってるけど、土の中を見れば深く根が張っており、だから雨風にも倒れず長く立っていられるのです。

樹木のように漫画表現も土台をしっかり築く必要があります。

漫画表現の土台、原点は「漫画創世記の巨匠たち」の中にあります。

つまり石ノ森章太郎氏のマンガ家入門や手塚治虫氏の「漫画の心」などです。

石ノ森章太郎のマンガ家入門は現代の漫画描きから見たらもう時代遅れの古い入門書にも映るかもしれない。

しかし、石ノ森章太郎のマンガ家入門や手塚治虫の漫画の心は、本質的に漫画の技術的な描き方を習う本ではないのです。

確かに2つの本には漫画の描きかたも書いてある。

しかし漫画の技術的描き方は時代によって変わるのです。

石ノ森章太郎の漫画家入門や手塚治虫漫画の心で読むべきは、漫画表現の本質。

「漫画とは何か?」「漫画表現とは?」「漫画の漫画たるゆえんはなに?」…

こういった漫画表現の核心を学ぶことができるのが石ノ森章太郎氏や手塚治虫氏の漫画入門書なのです。

僕はあえてこう言いましょう。

石ノ森章太郎のマンガ家入門や手塚治虫の漫画の心は「漫画表現の原点が、漫画家の魂が書かれた書」だと!

この点で石ノ森章太郎氏と手塚治虫氏のマンガ家入門書は、他のマンガ家入門書と一線を画しています。

両者の書いたマンガ家入門書は不滅なのです。

かくいう僕も中学生くらいのころに石ノ森章太郎のマンガ家入門や手塚治虫の漫画の心と出会いました。

僕は他にもたくさんの漫画入門書を読んできたけど、今でも変わらず読み続けているのは上に挙げた2冊。

漫画表現における原点が書かれた本なので、時代が変わろうとも学ぶことはたくさんあるのです。

ここでは石ノ森章太郎のマンガ家入門に絞って、どんな本なのかについてご紹介していきましょう。

中学生のころから本が擦り切れるくらい何度も読み返してきた僕が、石ノ森章太郎のマンガ家入門について解説していきます!

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石ノ森章太郎のマンガ家入門とは

石ノ森章太郎のマンガ家入門

石ノ森章太郎のマンガ家入門は1965年に出版された「マンガ家入門」と1966年に出版された「続マンガ家入門」の2冊を合体させ、再度編集をいれて完成した本です。

「石ノ森章太郎のマンガ家入門」としてまとまって出版されたのは1988年。

つまりこの漫画入門書は、1965年頃の石森章太郎氏が書いた漫画家入門書なのです。

1965年当時、石ノ森章太郎氏は「石森章太郎」という名前で漫画を描いていました。

1985年の画業30年目の節目として、石森章太郎から石ノ森章太郎へと名前を変えたのです。

1965年当時の石森章太郎氏はたくさんの漫画を発表していたけど、同世代の赤塚不二夫氏や藤子不二雄氏ほどにはヒット漫画を出していない状態でした。

石森章太郎氏の代表作「サイボーグ009」は1966年に生まれているので、まだ目立った代表作がないころに描かれたのが石ノ森章太郎のマンガ家入門だったのです。

石ノ森章太郎のマンガ家入門には石ノ森作品の初出年表も載っており、島本和彦氏が解説を書いています。

石ノ森氏の漫画作品の年表を見ると、いかにこの作家がたくさんの漫画を生み出してきたかがわかります。

石ノ森章太郎と言えばサイボーグ009や仮面ライダー、秘密戦隊ゴレンジャーやイナズマン、人造人間キカイダーやがんばれ!ロボコン、龍神沼やスカルマンなど幾多の名作漫画を生み出してきた人です。

すごいな~、皆粕川が好きなやつでしょ!

石ノ森章太郎のマンガ家入門は漫画家の魂が書かれた書

石ノ森章太郎のマンガ家入門を一言でいうと「漫画家の魂が書かれた書」だといえます。

石ノ森章太郎のマンガ家入門に書かれている基本路線は、「漫画を描いたことがない人に向けた漫画の描き方」本。

しかし同時に、石ノ森章太郎氏自身の漫画家人生も書かれています。

この石ノ森氏の漫画家人生が非常に興味深いものになっているのです!

例えばこんな石ノ森章太郎氏の人生が書かれています。

●幼いころから漫画を描くことが好きで、たくさん描いていたこと

●お姉さんに自分の漫画をほめられて自信をもったこと

●お父さんに漫画家になることを反対されて、こっそり漫画を描いていたこと

●16歳ころに漫画「二級天使」でデビューしたこと

●高校生のころ、突然手塚治虫に呼び出されて漫画描きを手伝ったこと

●手塚治虫氏が一部の編集から評判が悪かったこと

●手塚治虫氏のライバル福井英一氏が亡くなったとき、手塚氏から悲しみの手紙がきたこと

●トキワ荘のこと

●赤塚不二夫氏とのこと

●サイボーグ009や仮面ライダーを描いていたときのこと

石ノ森章太郎氏の漫画に対する思い、漫画家人生のなかで知った本音が書かれているのです。

石ノ森章太郎のマンガ家入門で特筆すべきは、漫画業界の裏話が書かれていることにあります。

漫画家として食っていくのがいかに難しく努力が必要なのかについて、リアルに書いてあるのです。

漫画家入門書に藤子F不二雄氏の「まんが技法」がありますが、これは対象読者層が低年齢向けに書かれており、漫画家として生きていくことの厳しさにそこまで深く切りこんでいません。

しかし石ノ森章太郎氏は漫画家として食っていくことがどういうものなのか?という現実を本音で告白してくれます。

安易な考えで漫画家になろうとする人なら引いてしまうくらいの内容が書かれているのです。

その理由は、本当に良い漫画家が誕生してほしいという石ノ森章太郎氏の思いにあります。

本当に良い作品を作る漫画家が誕生してくれることを願って、あえて厳しめに書かれた本だといえるでしょう。

石ノ森章太郎氏がどんな思いで漫画を描いてきたのか?漫画家になるとはどういうことなのか?そんな心の内を赤裸々に告白するマンガ家入門書。

こんなところから僕は「漫画家の魂が書かれた書」と書きました。

石ノ森章太郎氏が描いた漫画家入門は、漫画の描き方を学べるのみでなく、漫画家人生を歩むうえで大切なマインドを教えてくれる本でもあるのです。

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石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:描き方

アルルとパロ イラスト

石ノ森章太郎のマンガ家入門には漫画を描くときに必要な道具のこと、具体的な漫画の描き方、描いた漫画の発表方法などについても書かれています。

ただしこれらは1960年当時の内容なので、現代の漫画の描き方とは異なる部分もあるでしょう。

石ノ森章太郎氏の時代はこんなふうに漫画が描かれていたんだ!という視点で楽しむ内容だと言えます。

現代の漫画制作は昭和の時代とは違い、大きく進歩しています。

パソコンによる漫画制作や、表現自体が変わってきている。

なので石ノ森章太郎氏の漫画の描き方は参考程度に読み、良い点は取り入れていくという読みかたがベストです。

石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:漫画創作編

石ノ森章太郎のマンガ家入門で僕がとても勉強になったと思うのが、漫画創作法が書かれていること!

僕は中学時代から石ノ森章太郎のマンガ家入門を読んできたけど、一番役立つのはやっぱり漫画創作法やアイデアの出し方について書かれたと部分なのです!

石ノ森章太郎氏は自作の漫画を使って、ギャグ漫画とストーリー漫画の作り方を詳細に教えてくれています。

ギャグ漫画なら石ノ森氏の「どろんこ作戦」を例として使い、コマごとにどうギャグ漫画を表現するのか?について書いてあります。

ギャグのセンス自体が昭和と現代では違うだろうけど、石ノ森章太郎氏が活躍した時代のギャグ漫画の創作法が学べるのです。

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石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:龍神沼のストーリー漫画創作法は見どころ

石ノ森章太郎のマンガ家入門
石ノ森章太郎のマンガ家入門

石ノ森章太郎のマンガ家入門で一番の見どころは氏の名作短編漫画「龍神沼」を例にして書かれた、ストーリー漫画の描き方です!

龍神沼を全ページ掲載し、コマごとにストーリー漫画を描くためのポイントが解説されています。

例えば

●イントロの入り方

●時間経過やサスペンスについて

●敵キャラや三枚目キャラについて

●連載漫画を描くときのコツ

●背景で漫画の雰囲気を表現する事の大切さ

●心理描写や伏線のこと

●カットバックや漫画のクライマックスについて

などなど…

ストーリー漫画を描くうえで大切な演出面を学べる内容になっています。

僕が個人的にとても役に立ったのが、この龍神沼によるストーリー漫画の描き方ですね!

これを読んでいると、漫画表現がいかに映画と近いものを持っているかが分かります。

また「龍神沼」自体がすごく良い作品なんですよ!

「龍神沼は」抒情性があるわよね

石ノ森章太郎漫画の魅力に「詩情」があります!

石ノ森漫画にはロマンチックなムードがあるのです。

「龍神沼」はまさにムードで読ませる漫画!

龍神沼は幻想的な詩を漫画にしたような感覚なのです!

石ノ森章太郎氏がどのようにして、漫画の中でムードを描いたのか?

このヒントが石ノ森章太郎の漫画家入門に書いてあるのです!

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石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:児童漫画家になる10の条件

石ノ森章太郎のマンガ家入門には児童漫画家になるための10の条件という項目があります。

児童漫画とは子供向けの漫画ってことですね。

これは現代で言えば、大人も子供も含めた漫画全般のことをさしていると考えてよいでしょう。

石ノ森章太郎氏は児童漫画を描くためには「最高の才能」が必要だと力説します。

レオナルド・ダ・ヴィンチばりの総合的な才能が必要だといわれているのです。

本の中から石ノ森章太郎氏がいう児童漫画を描くために必要な能力10について挙げていきましょう。

1:画家としての能力⇒絵を描く力

2:小説家としての能力⇒起伏にとんだ面白い物語を生みだす力。

3:優れたカメラマンの構図とシャッターチャンスに対する目の感覚⇒的確な構図を選ぶための能力。

4:演出家としての能力⇒漫画はエピソードをどう演出するかに作家の個性があらわれる。

5:児童心理学の知識⇒自分が描く漫画の読者層の心理が理解できているか?ということ。

6:子供は好きですか?⇒ターゲット読者を喜ばせるためには、ターゲット読者のことをよく知っている必要があること。

7:コメディアンのやることに共感がもてるか?⇒漫画家は人を楽しませるために、コメディアンのように面白いことを自分がやる必要があるということ

8:社交的であること⇒仕事を多くしたければ、編集者など色々な人との交流は必要になること

9:目立つ要素は持っているか?⇒たくさんいる漫画家のなかで際立つためには、目立つショーマンシップが必要なこと

10:体力はあるか?⇒漫画家は漫画を描くためにハンパない労力を使うので、最低限体力は欲しいということ

以上の10個を、石ノ森章太郎氏は児童漫画家に必要な条件としています。

石ノ森章太郎氏の時代と今では漫画業界の様相も異なるので、全てが当てはまるとはいえないでしょう。

しかし漫画描きは絵が描けるだけでなく、総合的な能力が必要だということは間違いないです。

現代は絵と原作を分けて漫画制作をする潮流があります。

僕は漫画の絵だけ、原作だけを担当している人は真の漫画家ではないと考えています。

絵も物語もセリフもキャラクター作りも演出も、皆できて初めて漫画家。

漫画家とは漫画全体を構築できる人のことをいうのです。

その意味で石ノ森章太郎氏のいう児童漫画家になるために必要な10箇条はマトをついています。

漫画を描くためにレオナルド・ダ・ヴィンチほどの才能は必要ないのです。

自分らしい感覚で漫画全体を構築できる能力があれば、それでいいのです。

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石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:読者からのQ&Aコーナーが何気に勉強になる!

石ノ森章太郎のマンガ家入門で読者からのQ&Aコーナーがあります。

●漫画を描く時に使う道具

●デッサンの仕方

●漫画を勉強するために何をしたらいいのか

●フキダシのこと

●ヒーローやヒロインの描き方について

●表紙の描き方や彩色のこと

などなど…

などの質問に石ノ森章太郎氏が回答してくれます。

このQ&Aコーナー、メチャメチャ役立つ情報が載ってるんですよ!

それが石ノ森章太郎氏の漫画アイデアの出し方や、サイボーグ009を参考にしたストーリー漫画の作り方について!

この部分は僕も何度読み返しており、とても勉強になったところ!

順に解説していきましょう。

石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:漫画アイデアの出しかた

僕がおススメする石ノ森章太郎のマンガ家入門の部分が「漫画アイデアの出しかた」!

石ノ森章太郎のマンガ家入門Q&Aコーナーで石ノ森氏は漫画アイデアの出し方について書かれているのです。

石ノ森氏は漫画を作るとき色々なアイデアを紙に書きだしあと、それらを組み合わせて案を作っていくようです。

一言でいうと「異質なアイデアの組み合わせ」ですね。

あの手塚治虫氏も、異質なアイデア同士を組みあわせることで漫画のネタを作っていたといわれています。

かくいう僕も異質なアイデアの組み合わせを使って漫画を描いてきました。

「異質なアイデアの組み合わせ」は、とても役立つ発想法なのです。

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石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:テーマ、シノプシス、絵コンテの作り方について

石ノ森章太郎のマンガ家入門では漫画を作る上で大切なテーマ、シノプシス、絵コンテの作り方についても書かれています。

石ノ森章太郎氏が考える漫画作りの順番は以下。

1:漫画のテーマを作る

2:シノプシス(漫画のおおまかなあらすじのこと)を作る

3:絵コンテを作る(ネームのこと。完成原稿の設計図みたいなもの)

4:ペン入れ、仕上げ

石ノ森章太郎氏は漫画におけるテーマの重要性を書いています。

テーマとは「何を読者に伝えたいのか?」ということ。

テーマは使い方を間違えると漫画に説教臭さを匂わせることになりますが、漫画作品の背骨として筋の通ったものが必要といえるでしょう。

テーマの上にシノプシス(あらすじ)を作り、実際にコマを割って絵を入れる絵コンテに入るのだと書かれています。

第一線で活躍していた漫画家の書く漫画創作論は、やはり学びのヒントがたくさんありますね。

石ノ森章太郎のマンガ家入門の内容:一番漫画創作の勉強になったところ!

石ノ森章太郎のマンガ家入門
石ノ森章太郎のマンガ家入門

僕は石ノ森章太郎のマンガ家入門でとても役に立ったと思うのが「サイボーグ009」の制作背景を漫画で紹介してくれたところですね!

石ノ森章太郎のマンガ家入門で読者からのQ&Aコーナーには、石ノ森章太郎氏がサイボーグ009を制作したときの様子を漫画で解説してくれる部分があるのです。

ここを読むと、いかにしてストーリー漫画を作ればよいかが分かってきます。

僕はこの部分を何度も読んで、漫画作りの感覚を吸収していきました。

サイボーグ009がアイデアとして生まれる過程や、あらすじやキャラクター作り、絵コンテにつなげていく様子などが漫画で描かれています。

ストーリー漫画が作られていく雰囲気がリアルに感じられるのです。

文字も含めて9ページほどの内容だけど、ここから学べる漫画創作の極意は多大ですね。

サイボーグ009が好きな人も、その創作過程を読んでおいて損はないでしょう。

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石ノ森章太郎のマンガ家入門に書かれていた印象的な言葉

最後に石ノ森章太郎氏のマンガ家入門で書かれていた印象的な言葉について書いてみます。

石ノ森章太郎のマンガ家入門の解説を書いた島本和彦氏は石ノ森氏に漫画創作について尋ねたことがあったようです。

石ノ森章太郎氏と言えば漫画を描くスピードが速いので有名で、その作品数も膨大な数があります。

島本氏はそんな石ノ森氏をこう考えたようです。

「この人は一つの作品に時間をかけるタイプではない。この人の仕事量を考えると時間をかけられるはずもない。」

引用:石ノ森章太郎のマンガ家入門より

ではどうして石ノ森漫画は細部まで練り込まれていて、面白いのか?

島本氏が石ノ森氏に尋ねるとこのような答えが得られました。

石ノ森章太郎氏は漫画を「感覚」で描いているのです。

「考えながら描くと良いものができない」と石ノ森氏は言っています。

あれこれ理屈を考えながらではなく、そのときその瞬間に頭にひらめく感覚で漫画創作を行われていたようです。

確かにサイボーグ009を見ていると、流れるような物語の展開が印象に残ります。

漫画を描くのにうんうん考えながら制作する人もいれば、石ノ森氏のように感覚で描ける人もいる。

確かに僕も漫画を描いていて無理に理屈っぽく考えるよりは、インスピレーションのように降りてきたものを感覚的に描くほうが創作がスムーズに進んだ経験があります。

石ノ森章太郎氏のようなタイプは、作曲家のモーツァルトに似てますね。

モーツァルトも音楽が流れるように頭に浮かび、あとはそれを楽譜に映すだけでよかったといわれています。

モーツァルトの逆がベートーベン。

作曲家のベートーベンは、とことん考え抜いたすえに曲を作りました。

どちらが良い悪いではなく、表現者としての性質の問題なのです。

しかし石ノ森章太郎氏がその瞬間の感覚で漫画を描いていたというのは、とても意外な発見でした。

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石ノ森章太郎の漫画家入門の最後に

漫画を描く人と少女のイラスト

石ノ森章太郎のマンガ家入門は、漫画の描き方以上に「漫画表現の原点が知れる」「漫画家の魂の書」だと僕は思っています。

漫画家として険しい道を歩んでこられた石ノ森章太郎氏が、のちの漫画家にむけて残した貴重な一冊といえるでしょう。

僕は漫画の描き方系の本で絶対に外せないものを挙げよと言われれば、迷わず石ノ森章太郎のマンガ家入門と手塚治虫の漫画の心を選びます。

なぜなら、漫画表現の根幹となる大切な考え方、マインドが学べるからです。

テクニックとしての漫画の描きも大切。

しかし漫画の技術的描き方は時代によって変わっていくのです。

漫画を描くテクニックについては時代の先端書物を読めばいい。

「漫画表現とは何か?」「漫画はいかに描くのか?」といった根源的部分は時代に左右されないものがあります。

そんな漫画表現の本質について触れているのが石ノ森章太郎のマンガ家入門と手塚治虫の漫画の心なのです。

だからこの2つのマンガ入門書は、今この時代に読んでも意味があります。

最後に石ノ森章太郎のマンガ家入門の弱点を書いておきましょう。

それは漫画の描きかたに関する時代的な古さ。

やっぱり今の時代には現代の空気感をつかんだ漫画が流行るのです。

例えば1960年代の歌謡曲を、今の時代にそのまま出してもヒットさせるのは難しいでしょう。

これと同じで、現代の漫画は石ノ森章太郎氏の時代とは違います。

なので石ノ森章太郎のマンガ家入門に書かれてる漫画の描き方を、そのままマネしても古さが見えてしまうでしょう。

しかし石ノ森章太郎のマンガ家入門の中に、漫画創作に大切なヒントがちりばめられているのは確か!

大切なことは石ノ森章太郎のマンガ家入門をそのまま真似するのではなく、重要部分を吸収しながら今の漫画の文法におきかえて自作に活かすことなのです。

漫画創世記の最前線を生きてきた石ノ森章太郎氏が本音で語る、漫画家の真実。

そんな石ノ森章太郎のマンガ家入門を読んだら、強力な漫画描きとしてのマインドが手に入るかもしれません。

また漫画を描かない人でも、石ノ森章太郎漫画に興味のある方には貴重な一冊といえます。

石ノ森章太郎氏のマンガ家入門が気になったかたは以下のリンクからどうぞ。

石ノ森章太郎の漫画家入門と並び、漫画を描く人にとって欠かせない本があります。

それが手塚治虫氏が書いた、漫画の描き方。

漫画表現の原点が書かれた本の素晴らしさは、以下の記事で紹介しています。

 

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