僕は小学校のころ既存の漫画キャラの真似をして漫画を描き、漫画創作の練習をしていたことがあります。
この記事を読む人の中には、漫画を描きたいけどキャラクターが思い浮かばないという人がいるかもしれません。
人によっては漫画創作をしていると、突然キャラクターのアイデアが湧いてくることがあります。
僕もそのタイプです。
しかしまだそんなに漫画キャラを作ったことがない人は、どうキャラクターを生み出すか分からない方もいるでしょう。
この記事では筆者が既存の漫画キャラの真似で漫画を描く練習をしていたころに気がついた、キャラ創作の発見について語ります!
既存の漫画キャラの真似をして漫画創作をしていたころ
僕は小学校1年生のころから漫画を描いていました。
はじめて描いた漫画は「ハイパーZ」といって、当時の僕なりに創作漫画を作ったのです。
このハイパーZからして、既存の漫画キャラの真似でした。
当時アニメ放送されていた「ゲンジ通信あげだま」の主人公に影響を受けたキャラクターだったのです。
小学生時代、ほかにも既存キャラの真似をして漫画を描くこともありました。
当時僕はノートにコマを割って、自分なりにキャラクターを作って漫画を描いています。
小学校のころの僕は既存のキャラを参考にして、外見や性格などにちょっと変更を加えてキャラクターを作っていたのです。
例えばロックマンや、ダイの大冒険、ジョジョの奇妙な冒険、餓狼伝説、13日の金曜日など、当時好きだった漫画や映画などのキャラクターを参考に、キャラ作りの練習をしていたのです。
まずはモノマネから入って、色々試行錯誤していくうちに自分らしいキャラクターの作り方が見えてくることもあります。
僕は小学校4~6年生頃、当時好きだったダイの大冒険やドラゴンクエストの真似をして「バカオクエスト」という漫画を作りました。
バカオクエストの主人公は勇者バカオ。
勇者バカオの元ネタはダイの大冒険の主人公、ダイでした。
勇者バカオの必殺技はアバンストラッシュならぬ「バカオストラッシュ」!(笑)
他にもクロコダインやヒュンケル、ポップやマァムなどを真似て、バカオクエストのキャラを作っていました。
既存の漫画キャラを真似て作ったバカオクエストだけど、漫画を描いている時とても楽しかったのを覚えています。
以下の記事には、ドラゴンクエストやダイの大冒険をマネて作った漫画「バカオクエスト」の創作秘話を書きました!
また「地獄先生ぬ~べ~」のキャラを真似て、「妖怪少年ヤオル」という漫画を中学2年生のときに作りました。
地獄先生ぬ~べ~では、左手に鬼の手をもつ先生が活躍する漫画です。
ぼくはこの作品に影響を受けて、神龍と一体化した少年が悪い敵と戦う漫画を描いていたのです。
方法としては、既存の漫画キャラをそのまま使うというわけではないんですね。
既存漫画を参考に自分なりのアイデアや絵を加えた物真似で、キャラ創作をしていました。
既存漫画キャラの真似ながらも自分なりに漫画を描き続けることで、漫画創作の面白さを実感していきました。
はじめはオリジナルな漫画キャラを作るのは難しいでしょう。
そんな時は既存の漫画キャラを元に、自分なりのアイデアを注入しつつキャラを作る練習をすると良いかもしれません。
しかしいつまでも既存漫画キャラの真似をしているだけでは、オリジナリティは出てこない。
段々と自分オリジナルなキャラ作りに移行していく必要があります。
僕も漫画キャラを作る修行の過程にいます。
しかし小学校時代とりあえずでもいいから既存漫画キャラの真似でキャラクターを作り、漫画を描いていた経験は今の創作の役にたっています。
まずはモノマネでもいいからキャラ創作をはじめて、そこから徐々に自分らしいキャラクターを作れるようになっていけばいいのです。
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既存の漫画キャラの真似をしていて気がついたこと
僕は小学生時代に既存の漫画キャラの真似でキャラクター作りをしていて気が付いたことがあります。
それはキャラクターというのは、自分の分身だということです。
僕の場合キャラクターを作ってみると、キャラに自分が持つ性格的、外見的要素が入っていることが多いのです。
例えば自分に雰囲気がどことなく似ていたり、自分が持つ何らかの性格がキャラに入っていたりします。
漫画描きは自分が持つ要素を、キャラクターに血肉として分け与えるもんなんだろうと感じました。
サザエさんの作者は、サザエさんに似ていたという話を聞いたことがあります。
赤塚不二夫氏は晩年になるにつれ、バカボンのパパに似てきているし、水木しげる氏もどことなく雰囲気が鬼太郎に似ている気がします。
小学生時代に既存漫画の真似でキャラ作りをしていた時も、やっぱりどこか自分が持つ性格的要素が入っていました。
それでこう思ったのです。
キャラクターには作家が持つ要素が入るものなんだ
これは自分の持つ要素を誇張してキャラクターに与えるという、キャラ創作法にも繋がります。
自分が持つ性格的、外見的要素を誇張してキャラクター作りをするという創作法を僕は手に入れました。
例えばあなたが物忘れの激しい人であれば、作るキャラは異常なほど物忘れの激しい奴にするのです。
漫画のキャラクターは、特徴を誇張すると面白くなると思います。
真面目なキャラクターを作りたいと思ったら、もうとことん真面目で堅物なキャラクターにしてみるみたいな感じで。
僕はキャラクターを作るとき、自分の中にある要素を誇張してキャラに与えることが多いですね。
自分自身のことはよく分かるから、その要素を分割して色んなキャラクターに分け与えていく感じでキャラ作りをします。
もちろん自分の持つ要素だけでなく、他人が持つ面白い要素をキャラに加えていくのだって良いのです。
自分でも他人でも面白い特徴的なクセや性格があったら、それを誇張してキャラクターにしてみると面白いかもしれません。
漫画キャラは作家自身である
ともかくも僕の感覚では、自分が作るキャラクターにはその作家自身の要素が反映されると感じています。
どことなく作家の雰囲気というか生き様というか性格が、作るキャラクターに映し出されるんですね。
この体験をしてから僕は、漫画キャラというのは作家自身なんだと思うようになりました。
そして漫画キャラに作家自身が反映されるなら、自分の要素を思いっきり誇張してキャラクターに分け与えようと感じました。
始めは物真似から入ってもいいんです。
物真似で試行錯誤しながら、徐々に自分スタイルのキャラ作りが出来るようになれば、それでOKなんですよ。
そしてどんなキャラを作ろうが、結局は自分らしさがキャラクターに反映されてしまう。
そう、キャラクターとは作家自身だったのです!